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召喚術師と枯れ葉の少女
召喚術師と枯れ葉の少女 2
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ウトナは一歩前に出て言う、ムツヤ達は武器を構えて警戒した。
「あの心の奥底の感情を湧き出させる杖があるじゃない? 私はエルフ達にあの杖を使っただけなのよ」
それを聞いてまさかとモモは思う。
「アレがエルフ達の本音なの、エルフは心の底では人間を馬鹿にしているのよ?」
「そんな……」
ユモトは信じられないと思いながら言うが、アシノが待ったをかける。
「裏の道具の反応は今はない、だからあの杖を使えるわけがないんだ。洗脳の魔法でも使ったんだろう?」
そう言われてウトナはクスクスと笑う。
「あらぁん、さすが勇者様賢いわね。でも残念、使ったのは本当にあの杖よ。あなた達が街に着く頃に合わせて効く時間を調整したの」
「おい、ムツヤ! そんな事できるのか?」
「えっと、すみません。わがりません!」
アシノはまずいなと思ったが、1つ疑問が湧いた。
「それが本当だとしても、わざわざお前が出てくる意味がわからないな」
「単刀直入にいうわぁん、ムツヤちゃん、キエーウに入らない?」
「なっ!!」
モモは短く言葉を漏らす。
「エルフが本当は心の底でどう思っているかわかったでしょう? 私達人間を馬鹿にしていることが」
「聞くなムツヤ!!」
アシノはワインボトルのフタをスッポーンとウトナに連射するがそれらは魔法の防御壁で軽く弾かれてしまう。
「あなたがキエーウに入れば亜人を奴隷にして可愛い亜人ちゃんのハーレムも作り放題よ。私と一緒に夢のハーレムを作りましょう?」
「絶対に断る!!」
ムツヤは剣を強く握って言った。それと同時にヨーリィとルーも窓から男湯へ入ってきた。
「あらぁん、それじゃエルフ達の本音でもよーく聞いてみることね」
そう言ってウトナは足元に杖をかざして煙幕を張る。それが晴れると、もうそこに姿は無かった。
代わりに現れたのは宿屋の娘カノイと杖の魔法が掛かっているエルフ達だ。逃げようとしても後ろの窓からも侵入してくる。
「ムツヤ、あれだ!! 正気に戻す道具でエルフ達を引っ叩け!!」
「そうでじだ!!」
ムツヤはハッとしてカバンからハリセンを取り出して剣と持ち替えた。そして一気に距離を詰めてカノイの頭をスッパーンと引っ叩く。
「ハムチ!!」
妙な声を出してカノイはうずくまった。その他のエルフもスッパンスパーンと叩いて次々正気にもどしていく。
「あれ、私何をして……」
正気に戻ったカノイは辺りを見渡す。エルフの仲間達とタオルを腰に巻いてハリセンを握る男の姿があった。
「キャアアアアア!!!」
ムツヤを見て思わずカノイは悲鳴を上げる。周りのエルフ達は何が起こったのか分からずオロオロとしていた。
「あの、カノイさん。ここは男湯で…… えっーと、事情は後で説明しますのでとりあえず着替えさせて貰ってもいいですか?」
ユモトが言うとカノイは少し冷静さを取り戻した。確かにここは男湯だ、何故か女性の宿泊客もいるが。
「す、すみません」
そう言ってカノイとエルフ達は外へ出る。後で説明するとは言ったものの、何をどう説明したら良いものやらとユモトは頭を抱えた。
ムツヤ達が着替え終わると同時にまた大きな叫び声が聞こえた。
「キエーウだ!! キエーウの連中がいるぞー!!!」
その声を聞いてムツヤは急いで外へ出た。その後をモモも追いかけようとするが、アシノに肩を掴まれる。
「待て、モモ! 自分の格好を見てみろ!」
言われてハッとした。今の自分はバスタオル1枚を体に巻いているだけだ。
「まずは戦う準備と着替えだ。アイツならタオル1枚でも大丈夫だろう」
ムツヤが外に出るとキエーウの証である仮面を付けた者たちが宿の正面をぐるりと囲んでいた。数にして30は居るだろう。
村の治安維持部隊は全員倒されてしまったらしく、誰もキエーウを止めるものが居ない。
村に冒険者は数人居たが、こんな大勢相手に戦おうという無謀な行為はしなかった。
「ムツヤちゃん、まだ私達の仲間になってくれないのぉー?」
「断る!!」
「ふーん、これを見てもまだそんな事が言えるのかしら?」
ウトナが言った後に出てきたのは両腕を後ろで縛り上げられたカノイだった。
「カノイ!!」
カノイの両親達が声を上げる。それと同時にムツヤの仲間達も外に出てきた。
「どうしても仲間になってくれないって言うなら仕方がないわぁん。それじゃこの娘とあなたのカバンを交換しましょう?」
「お客さん、カバンはいくらでも弁償しますから、どうか…… どうか!!」
事情を知らない宿屋の女将は懇願する。しかし、このカバンがキエーウの手に渡ったら世界がどうなってしまうか分からない。
「そいつは無理な相談だな、カバンは渡せないし、その娘も返してもらう」
アシノが言うとキエーウのメンバーがカノイの首筋にナイフを突きつける。少し切れてしまったのか、血が首に細く赤い筋を作った。
カノイは恐怖で声を殺しながら涙を流している。それを見てルーは言った。
「わかったわ、カバンならくれてやるからその子を開放しなさい!!!」
「あの心の奥底の感情を湧き出させる杖があるじゃない? 私はエルフ達にあの杖を使っただけなのよ」
それを聞いてまさかとモモは思う。
「アレがエルフ達の本音なの、エルフは心の底では人間を馬鹿にしているのよ?」
「そんな……」
ユモトは信じられないと思いながら言うが、アシノが待ったをかける。
「裏の道具の反応は今はない、だからあの杖を使えるわけがないんだ。洗脳の魔法でも使ったんだろう?」
そう言われてウトナはクスクスと笑う。
「あらぁん、さすが勇者様賢いわね。でも残念、使ったのは本当にあの杖よ。あなた達が街に着く頃に合わせて効く時間を調整したの」
「おい、ムツヤ! そんな事できるのか?」
「えっと、すみません。わがりません!」
アシノはまずいなと思ったが、1つ疑問が湧いた。
「それが本当だとしても、わざわざお前が出てくる意味がわからないな」
「単刀直入にいうわぁん、ムツヤちゃん、キエーウに入らない?」
「なっ!!」
モモは短く言葉を漏らす。
「エルフが本当は心の底でどう思っているかわかったでしょう? 私達人間を馬鹿にしていることが」
「聞くなムツヤ!!」
アシノはワインボトルのフタをスッポーンとウトナに連射するがそれらは魔法の防御壁で軽く弾かれてしまう。
「あなたがキエーウに入れば亜人を奴隷にして可愛い亜人ちゃんのハーレムも作り放題よ。私と一緒に夢のハーレムを作りましょう?」
「絶対に断る!!」
ムツヤは剣を強く握って言った。それと同時にヨーリィとルーも窓から男湯へ入ってきた。
「あらぁん、それじゃエルフ達の本音でもよーく聞いてみることね」
そう言ってウトナは足元に杖をかざして煙幕を張る。それが晴れると、もうそこに姿は無かった。
代わりに現れたのは宿屋の娘カノイと杖の魔法が掛かっているエルフ達だ。逃げようとしても後ろの窓からも侵入してくる。
「ムツヤ、あれだ!! 正気に戻す道具でエルフ達を引っ叩け!!」
「そうでじだ!!」
ムツヤはハッとしてカバンからハリセンを取り出して剣と持ち替えた。そして一気に距離を詰めてカノイの頭をスッパーンと引っ叩く。
「ハムチ!!」
妙な声を出してカノイはうずくまった。その他のエルフもスッパンスパーンと叩いて次々正気にもどしていく。
「あれ、私何をして……」
正気に戻ったカノイは辺りを見渡す。エルフの仲間達とタオルを腰に巻いてハリセンを握る男の姿があった。
「キャアアアアア!!!」
ムツヤを見て思わずカノイは悲鳴を上げる。周りのエルフ達は何が起こったのか分からずオロオロとしていた。
「あの、カノイさん。ここは男湯で…… えっーと、事情は後で説明しますのでとりあえず着替えさせて貰ってもいいですか?」
ユモトが言うとカノイは少し冷静さを取り戻した。確かにここは男湯だ、何故か女性の宿泊客もいるが。
「す、すみません」
そう言ってカノイとエルフ達は外へ出る。後で説明するとは言ったものの、何をどう説明したら良いものやらとユモトは頭を抱えた。
ムツヤ達が着替え終わると同時にまた大きな叫び声が聞こえた。
「キエーウだ!! キエーウの連中がいるぞー!!!」
その声を聞いてムツヤは急いで外へ出た。その後をモモも追いかけようとするが、アシノに肩を掴まれる。
「待て、モモ! 自分の格好を見てみろ!」
言われてハッとした。今の自分はバスタオル1枚を体に巻いているだけだ。
「まずは戦う準備と着替えだ。アイツならタオル1枚でも大丈夫だろう」
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「断る!!」
「ふーん、これを見てもまだそんな事が言えるのかしら?」
ウトナが言った後に出てきたのは両腕を後ろで縛り上げられたカノイだった。
「カノイ!!」
カノイの両親達が声を上げる。それと同時にムツヤの仲間達も外に出てきた。
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事情を知らない宿屋の女将は懇願する。しかし、このカバンがキエーウの手に渡ったら世界がどうなってしまうか分からない。
「そいつは無理な相談だな、カバンは渡せないし、その娘も返してもらう」
アシノが言うとキエーウのメンバーがカノイの首筋にナイフを突きつける。少し切れてしまったのか、血が首に細く赤い筋を作った。
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