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剣と盾
剣と盾 2
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「とにかく奴らを近付けさせない。それしか無いな」
アシノはパンパンとワインボトルのフタを飛ばしながら言った。
しかし、フタも氷や雷の魔法も全て巨大化した盾に弾かれてしまう。
「いったん打ちやめだ。剣を持つ方の男がしびれを切らして特攻してきた時を狙うぞ」
小声でアシノが言うとルーとユモトは頷いた。
「なんだぁ? 弾切れかぁ? そんじゃバッサリ切ってやるよ!」
「待て。明らかに誘いこまれているでしょう」
盾を持つ男は冷静だ。睨み合いが続くかと思われた時にヨーリィがモモに話しかける。
「モモお姉ちゃん、さっきの弓矢」
そうかとモモは気が付いた。ヨーリィが抱きかかえる弓矢に手を伸ばしてみる。触れたが特に痺れや痛みは感じない。
モモは弓の心得も多少はある。矢をつがえて弓を引き絞り、敵へと放った。ビュンと勢いよく矢は飛んで盾にカツンと当たった。
そして、弾かれると空中でピタリと止まり、また弓で射られたように盾に向かって飛んだ。
「これは…… すこしまずいですね」
カツンカツンと何度も同じ行動を繰り返しているだけだが、そのせいで盾を小さくする事が出来なくなってしまった。
「よくやった、モモ!」
「グッジョブモモちゃん!」
アシノとルーは振り返ってモモに言う。敵はと言うと猛っている。
「あーもう面倒くせぇ!! ぶった切ってやるよ!!」
そう言って剣を持つ男が盾の後ろから飛び出ると、矢はそちらに向かって飛んだ。
「くそっ!!」
男は悪態をついて、また盾の後ろへと隠れた。矢は盾に当たり、ギリギリの所で男は攻撃をかわせたようだ。
「何か策はねーのかよ!?」
剣を持つ男はイラ立って仲間に聞いた。
「今、考えているので少し待って下さい」
時間を稼げるのはアシノ達にはありがたかった。カバンを取り返したムツヤがこちらへ来てくれれば一転攻勢に出られる。
「提案が1つあります」
キエーウの2人は小声で話し合う。すると剣を持つ男はニヤリと笑った。
「それは…… 試す価値がありそうだな」
男は盾で矢の射線から身を隠しながら後ろで木を斬りまくった。メキメキと木が倒れる音が聞こえた。
「出来たぞ!」
そう叫ぶと矢が弾かれると同時に盾を小さくし、盾を持つ男は後ろへと走り出す。その先にあるのは倒れた木々だ。
矢に追いつかれる寸での所で2人は倒れた木の裏に身を隠した。すると飛んだ矢は深々と木に突き刺さる。
「ぶった斬ってやるぜ!!」
剣を持つ男は木ごと矢を真っ二つに切った。すると矢は動かなくなってしまう。
「いよっしゃ! うぜぇ矢はこれで終わりだな!」
そう言って木を飛び越えて前に躍り出た。裏の道具をいとも簡単に破壊され、ユモトは動揺する。
「精霊よ、アイツを倒しちゃいなさい!」
ルーが強めの精霊を作り、特攻させた。
「無駄無駄ァ!!!」
男はたった一振りで3体の精霊たちを消し飛ばす。
だが、その後ろから飛んでくるアシノのワインコルクが顔面に当たった。
「いってぇ!! 地味にいてぇ!!」
「油断するからですよ」
盾を持つ男はやれやれと地面に盾を突き刺して巨大化させ、仲間を守る。
アシノはパンパンとワインボトルのフタを飛ばしながら言った。
しかし、フタも氷や雷の魔法も全て巨大化した盾に弾かれてしまう。
「いったん打ちやめだ。剣を持つ方の男がしびれを切らして特攻してきた時を狙うぞ」
小声でアシノが言うとルーとユモトは頷いた。
「なんだぁ? 弾切れかぁ? そんじゃバッサリ切ってやるよ!」
「待て。明らかに誘いこまれているでしょう」
盾を持つ男は冷静だ。睨み合いが続くかと思われた時にヨーリィがモモに話しかける。
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そして、弾かれると空中でピタリと止まり、また弓で射られたように盾に向かって飛んだ。
「これは…… すこしまずいですね」
カツンカツンと何度も同じ行動を繰り返しているだけだが、そのせいで盾を小さくする事が出来なくなってしまった。
「よくやった、モモ!」
「グッジョブモモちゃん!」
アシノとルーは振り返ってモモに言う。敵はと言うと猛っている。
「あーもう面倒くせぇ!! ぶった切ってやるよ!!」
そう言って剣を持つ男が盾の後ろから飛び出ると、矢はそちらに向かって飛んだ。
「くそっ!!」
男は悪態をついて、また盾の後ろへと隠れた。矢は盾に当たり、ギリギリの所で男は攻撃をかわせたようだ。
「何か策はねーのかよ!?」
剣を持つ男はイラ立って仲間に聞いた。
「今、考えているので少し待って下さい」
時間を稼げるのはアシノ達にはありがたかった。カバンを取り返したムツヤがこちらへ来てくれれば一転攻勢に出られる。
「提案が1つあります」
キエーウの2人は小声で話し合う。すると剣を持つ男はニヤリと笑った。
「それは…… 試す価値がありそうだな」
男は盾で矢の射線から身を隠しながら後ろで木を斬りまくった。メキメキと木が倒れる音が聞こえた。
「出来たぞ!」
そう叫ぶと矢が弾かれると同時に盾を小さくし、盾を持つ男は後ろへと走り出す。その先にあるのは倒れた木々だ。
矢に追いつかれる寸での所で2人は倒れた木の裏に身を隠した。すると飛んだ矢は深々と木に突き刺さる。
「ぶった斬ってやるぜ!!」
剣を持つ男は木ごと矢を真っ二つに切った。すると矢は動かなくなってしまう。
「いよっしゃ! うぜぇ矢はこれで終わりだな!」
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だが、その後ろから飛んでくるアシノのワインコルクが顔面に当たった。
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---
追記:2025/09/20
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もし気になる方は、
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