裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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とりあえず、海へ行こう!

とりあえず、海へ行こう! 4

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 滅多に怒ることのないユモトであったが、今回ばかりは流石に怒っている。

「これ女性用じゃないですか!!」

「あー、何か海パンムツヤっちの分しか無くて。何故か知らないけど女物の水着ばっかりなのよねー」

「じゃあ今から買ってきますよ!!」

 ユモトは水着を買いに行こうとするが、まぁまぁとルーは止めた。

「ユモトちゃん、大丈夫!! 目立たないって!! 逆に海パンのが絵面的にアウトかも……」

「どういう意味ですか!? じゃあ下だけ、下だけ履きますよ!!」

 ユモトは焦ってよく分からないことを言っているが、皆が全力で止める。

「それだと余計アウトだから!!」

「物は試しだ、着てみたらどうだ? それで変だったら買いに行けば良いだろう」

 押しに弱いユモトは「うぅ……」と言って更衣室へ消えた。

 しばらくして更衣室からムツヤが出てきた。海パン姿で。

 その後ろではユモトが顔だけを出してこちらを見ている。

「ユモトさん大丈夫ですって!! 似合ってますから!!」

「似合ってるって言われても嬉しくないんですけど……」

 水色のオフショルダーのビキニを着たユモトは、それはそれはもう、どこから見ても美少女だった。

「ユモトちゃん似合ってるよー!! それじゃ海へレッツラゴー!!!」

「やっぱりおかしいですって!!」

「ユモトさん早く海に行きましょう!! 海ですよ海!!」

 ムツヤはユモトのことよりも目の前の海が待ち遠しいみたいだ。

「うー、絶対変態だと思われる……」

 そんな事を言うユモトの手を引いてムツヤは海に向かって歩き出したのであった。

 どこまでも続く青い海、白い砂浜、眩しい日差し、ムツヤは海に向かって小走り気味に歩いていた。

「ムツヤ、海は逃げないぞ」

 アシノは珍しく笑いながら言った。キエーウという心配事が片付いて肩の力が抜けたのだろうか。

「うぅ…… 変態だと思われる……」

 ユモトはモジモジとして砂浜に立っていた。

「キャッホー!! 海だー!!!」

 ルーはムツヤと共に走り出して波打ち際に足をつける。

「冷たっ!!」

「すげー、本当に水がしょっぱい!!」

 ムツヤは海水を舐めて感動していた。モモは貸し出しのパラソルを立てユモトは逃げ込むようにその日陰に隠れる。

「お前ら、体慣らさないと溺れるぞ」

「ヘーキヘーキ…… ってあしつったー!!!」

 アシノの言う通り、運動不足のルーは走って海に腰をつけたぐらいで足をつっていた。

「そうはならんだろ……」

「なっとるやろがい!!」

「ムツヤっちヘルプミー!!!」

 近くにいるムツヤにルーは助けを求める。

「ちょっ、ちょっと待って下さい!!」

 ムツヤはルーを背中に乗せた。

 水着だからいつもよりも大きなアレの感触が伝わり、ムツヤは鼻の下を伸ばす。

 一旦砂浜に全員が上がり、ルーはアシノに怒られて、準備体操を始めた。

「はい、深呼吸して終わり!! じゃあ海へレッツゴー!!」

 再びムツヤとルーは一目散に走り出した。よっぽど海が気に入ったのだろう。

「アシノ殿は行かないのですか?」

「私は少しゆっくりしてるよ」

 パラソルの下で椅子に座り、トロピカルなジュースを飲みながらアシノは言う。

「モモも行ったらどうだ? 海は初めてだろう?」

「そうですね、それじゃ失礼して……」

 モモも初めて見る海に心躍っていた。「待ってくださーい」と言いながらムツヤ達の後を追いかける。
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