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いざ王都へ
いざ王都へ 4
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朝になり、ムツヤ達は目を覚ます。全員で集まって朝食を摂り終えると、アシノは着替えをした。
「あらー、似合ってるじゃない。勇者アシノ」
ルーはクスクス笑いながら言った。普段の服装とは違い、勇者アシノ全盛期時代の鎧を身にまとっている。
「あのクソ女神は体力まで奪っていきやがったから、疲れるんだよなこれ」
アシノは気乗りでなかったが、これが正装であるので仕方がない。
「それで、最後に確認だが、キエーウは殆ど私が一人で倒したことになっている。そして、私の能力は誰に聞かれても口止めされていると言うんだ」
「分かってるわよー」
「お前が1番ヘマしそうで怖いんだがな」
アシノは自信満々のルーにため息をついた。
「お前達は戦いの仲間というよりも、私の身の回りの世話をしていたという事にしてある。すまんな」
共に戦い。いや、自分よりも戦いで功績を残した仲間をこんな扱いにしてしまうのは心が痛むが、全てを丸く収めるためだ。
「はい、大丈夫です」
「わがりまじだ!」
「はい、心得ています」
ユモト、ムツヤ、モモは嫌な顔せず返事をしてくれた。ヨーリィは黙ったままだが問題ないだろう。
「よし、それじゃさっさと城に行って帰るぞ」
ホテルの外へ出ると鎧姿のアシノを見て道行く人々は思わず立ち止まる。キエーウを倒した勇者アシノの表彰は告知されているので王都中の人間が知っていた。
「アシノ、注目の的ね」
「うるさい」
「言葉遣いに気を付けないと、勇者アシノ?」
ルーがニヤニヤ笑って言う。人の目が無ければいつもみたいに頭を引っ叩いている所だった。
「アシノ様ー!!!」
小さな女の子がアシノに手を振る。普段見せないような優しい顔をしてアシノは手を振り返していた。
「みんな、勇者の姿を目に焼き付けておくのよ」
「後で覚えておけよ」
ルーに対してアシノは小声で言う。城に着くまでアシノは行き交う人々の注目の的だ。
今日は城の中庭が開放されている。城の前は人々でごった返していた。キエーウ絡みだからだろうか、亜人が多い気がしなくもない。
アシノ達が近付くと大きなざわめきが起こった。
「おい、見ろよ。勇者アシノじゃねーの?」
「本当だ、勇者アシノだ!!」
湧き上がる歓声と拍手。アシノは顔が真っ赤になっている。
目を伏せて城の衛兵の前まで行くと「お待ちしておりました」と言われ、関係者用の通路に通される。
ひんやりと暗い通路を通り抜けると、立派な服装をした老人が待っていた。
「この度はご足労いただき誠に感謝します勇者アシノ殿。そして、お連れの皆様方。この国の大臣を務めさせて頂いています『イグチ』と申します」
イグチと名乗る大臣の男は深々と礼をする。思わずムツヤ達も頭を下げ返した。
「私こそお呼びいただきこの身に余る光栄でございます」
「アシノ様のお部屋を用意してございますのでそちらでお待ちいただけますか? お連れの皆様は特等席をご用意してあります」
「かしこまりました」
「では、こちらへ」
アシノは大臣に連れられ奥へと消えていく。ムツヤ達は衛兵によって観客席の王の席に近い場所に案内される。
「こりゃいいわね、まさしく特等席だわ。ここでアシノの勇姿を笑っ…… 見てあげましょう」
「ルー殿……」
モモは呆れ気味に言った。
「あらー、似合ってるじゃない。勇者アシノ」
ルーはクスクス笑いながら言った。普段の服装とは違い、勇者アシノ全盛期時代の鎧を身にまとっている。
「あのクソ女神は体力まで奪っていきやがったから、疲れるんだよなこれ」
アシノは気乗りでなかったが、これが正装であるので仕方がない。
「それで、最後に確認だが、キエーウは殆ど私が一人で倒したことになっている。そして、私の能力は誰に聞かれても口止めされていると言うんだ」
「分かってるわよー」
「お前が1番ヘマしそうで怖いんだがな」
アシノは自信満々のルーにため息をついた。
「お前達は戦いの仲間というよりも、私の身の回りの世話をしていたという事にしてある。すまんな」
共に戦い。いや、自分よりも戦いで功績を残した仲間をこんな扱いにしてしまうのは心が痛むが、全てを丸く収めるためだ。
「はい、大丈夫です」
「わがりまじだ!」
「はい、心得ています」
ユモト、ムツヤ、モモは嫌な顔せず返事をしてくれた。ヨーリィは黙ったままだが問題ないだろう。
「よし、それじゃさっさと城に行って帰るぞ」
ホテルの外へ出ると鎧姿のアシノを見て道行く人々は思わず立ち止まる。キエーウを倒した勇者アシノの表彰は告知されているので王都中の人間が知っていた。
「アシノ、注目の的ね」
「うるさい」
「言葉遣いに気を付けないと、勇者アシノ?」
ルーがニヤニヤ笑って言う。人の目が無ければいつもみたいに頭を引っ叩いている所だった。
「アシノ様ー!!!」
小さな女の子がアシノに手を振る。普段見せないような優しい顔をしてアシノは手を振り返していた。
「みんな、勇者の姿を目に焼き付けておくのよ」
「後で覚えておけよ」
ルーに対してアシノは小声で言う。城に着くまでアシノは行き交う人々の注目の的だ。
今日は城の中庭が開放されている。城の前は人々でごった返していた。キエーウ絡みだからだろうか、亜人が多い気がしなくもない。
アシノ達が近付くと大きなざわめきが起こった。
「おい、見ろよ。勇者アシノじゃねーの?」
「本当だ、勇者アシノだ!!」
湧き上がる歓声と拍手。アシノは顔が真っ赤になっている。
目を伏せて城の衛兵の前まで行くと「お待ちしておりました」と言われ、関係者用の通路に通される。
ひんやりと暗い通路を通り抜けると、立派な服装をした老人が待っていた。
「この度はご足労いただき誠に感謝します勇者アシノ殿。そして、お連れの皆様方。この国の大臣を務めさせて頂いています『イグチ』と申します」
イグチと名乗る大臣の男は深々と礼をする。思わずムツヤ達も頭を下げ返した。
「私こそお呼びいただきこの身に余る光栄でございます」
「アシノ様のお部屋を用意してございますのでそちらでお待ちいただけますか? お連れの皆様は特等席をご用意してあります」
「かしこまりました」
「では、こちらへ」
アシノは大臣に連れられ奥へと消えていく。ムツヤ達は衛兵によって観客席の王の席に近い場所に案内される。
「こりゃいいわね、まさしく特等席だわ。ここでアシノの勇姿を笑っ…… 見てあげましょう」
「ルー殿……」
モモは呆れ気味に言った。
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