裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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後輩勇者

後輩勇者 3

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 そんなクサギとは違い、サツキは訝しげな目でムツヤ達を見る。

「どうも、私はサツキです。そ、し、て、あなた!! あなたは一体アシノ先輩の何なんですか!?」

 ビシッとムツヤを指差してサツキは言う。

「え、俺、いや、私ですか!?」

 ムツヤは急に名指しされてあたふたとしている。

「ムツヤはただの私の仲間だ。それよりも魔人について分かっていることを話すぞ」

「はい、アシノ先輩!」

 アシノの言うことは素直に聞くサツキ。アシノの隣に座ろうとしたが、クサギに引っ張られ向かい合う形でしぶしぶテーブルに着く。

 そしてムツヤ達は魔人ギュウドーに関して分かっていることを説明した。

「なるほど、そんな事が……」

 落ち着いた勇者らしい態度でサツキは言った。そんな時だった、扉がバンと空いて息を切らした衛兵が飛び込んできた。

「し、失礼します!! 魔物の群れが王都に向かって進行しているとの報告を受けました!!」

「わかりました、直ちに向かいます」

 サツキは剣を握りしめて立ち上がる。それに続いて皆も立ち上がった。

 城の外に出ると市民たちはパニックになっていた。兵士が屋内に避難するように呼びかけている。

「見ろ、勇者アシノとサツキだ!!!」

 誰かがそう言って皆の視線がこちらに集中する。

「皆さん、魔物は我々が引き受けます。なので指示に従って避難して下さい」

 サツキが冷静に言うと歓声が巻き起こる。ムツヤ達は皆の注目を浴びながら王都の門を目指した。

 アシノの頭には作戦があった。どこかでムツヤをはぐれさせて、1人で遠くの魔物の群れに特攻して貰いたかった。

 しかし、その為にはどこかでムツヤが着替えて『青い鎧の冒険者』にならなくてはならない。

 そして何よりもサツキ達に気付かれずに、アホのムツヤに作戦を伝え、実行しなくてはいけない。

 まずは門番の兵士に状況を確認した。

「只今参りました。状況はどうなっていますか?」

「はっ、魔物の群れが東から一直線に王都に進行しております!!」

「サツキ、二手に別れよう」

「嫌です、アシノ先輩と一緒に戦いたいです!! それに魔物の群れは一直線に来ているのですから、攻め込んで水際で止めましょうよ!!」

 最もな意見だった。事実兵士たちも門の前に隊列を成している。まいったなとアシノは思った。
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