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動乱
動乱 4
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門の内側では何が起きているのかと言うと、オークやエルフといった亜人達が閉じた門の後ろに更に杭を打ち付けている。
異常な事態に気付いた兵士が近寄って止めようとした。
「おい、何をやっているんだ!!!」
走り寄る兵士にエルフは矢を放つ。肩を射抜かれ、その場にうずくまってしまった。
「異常事態だ!! 市民の一部の様子がおかしい!!」
「魔物のせいかもしれん。命を奪わぬよう制圧せよ!!!」
王都内の兵士を率いる男はそう命令を下したが、武器と殺意を持った者相手にそれは難しい事だ。
生け捕りは殺すことよりも数倍難しい。
だが、兵士が集まったことにより、門の前からは亜人達が消え去った。
急いで杭を抜こうとする兵士達だったが、遠くから矢の雨が降り注ぐ。
兵士達は非現実のように矢の雨がスローモーションに見えた。
それより少し前、城壁から飛び降りる人影があった。
地面に激突する瞬間、柔らかい防御壁を張って衝撃を吸収し、同時に前方に向かって硬い防御壁を展開する。
その防御壁のおかげで兵士達は串刺しにならずに済んだ。
「聖女クサギ様!?」
クサギだった。ドーム状に防御壁を張り、矢の雨を防ぎながら様子を伺う。
「これは…… 一体何が起きているんすか!?」
「わ、我々にもわかりません! オークやエルフが城門の前にこの杭を打ち始めて!!」
「そうっすか……」
探知スキルを使い、矢の来る方向を見てみる。家の2階や高台といった場所からの攻撃のようだ。
「皆さん、矢は防ぐんで秒で杭抜いて下さい!! 敵は高い場所からこっちに攻撃しています!!」
「はっ!!」
更に魔力を込め、クサギは門の前に防御壁を張り巡らせた。その後ろで兵士達が杭を掘り出そうとしている。
「我々は攻撃を仕掛けている者を探すぞ!!」
兵士長の号令で矢の射線を切りながら探索が始まった。
その頃、アシノは城の前を警備していた。能力の巻き添えになるかもしれないという理由をつけて1人で遊撃として行動している。
空を見上げても攻撃の効かない魔物が現れたという黄色の魔法信号弾は打ち上がっていない。
その代わりにヒューッという騒音に近い笛の音を響かせながら、赤色の信号弾が打ち上がった。それは異常事態を知らせるものだ。
アシノが駆け付けようとした瞬間、亜人達が数十名路地から現れた。子供の泣き声も聞こえる。
「何をしている!? 今は危険だ、大人しく避難を……」
そこまで言いかけたアシノの顔は険しくなる。先頭の1人が縛り上げた人間の子供を抱え、もう一人がその子供に剣を突き付けているからだ。
異常な事態に気付いた兵士が近寄って止めようとした。
「おい、何をやっているんだ!!!」
走り寄る兵士にエルフは矢を放つ。肩を射抜かれ、その場にうずくまってしまった。
「異常事態だ!! 市民の一部の様子がおかしい!!」
「魔物のせいかもしれん。命を奪わぬよう制圧せよ!!!」
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生け捕りは殺すことよりも数倍難しい。
だが、兵士が集まったことにより、門の前からは亜人達が消え去った。
急いで杭を抜こうとする兵士達だったが、遠くから矢の雨が降り注ぐ。
兵士達は非現実のように矢の雨がスローモーションに見えた。
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地面に激突する瞬間、柔らかい防御壁を張って衝撃を吸収し、同時に前方に向かって硬い防御壁を展開する。
その防御壁のおかげで兵士達は串刺しにならずに済んだ。
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「これは…… 一体何が起きているんすか!?」
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「そうっすか……」
探知スキルを使い、矢の来る方向を見てみる。家の2階や高台といった場所からの攻撃のようだ。
「皆さん、矢は防ぐんで秒で杭抜いて下さい!! 敵は高い場所からこっちに攻撃しています!!」
「はっ!!」
更に魔力を込め、クサギは門の前に防御壁を張り巡らせた。その後ろで兵士達が杭を掘り出そうとしている。
「我々は攻撃を仕掛けている者を探すぞ!!」
兵士長の号令で矢の射線を切りながら探索が始まった。
その頃、アシノは城の前を警備していた。能力の巻き添えになるかもしれないという理由をつけて1人で遊撃として行動している。
空を見上げても攻撃の効かない魔物が現れたという黄色の魔法信号弾は打ち上がっていない。
その代わりにヒューッという騒音に近い笛の音を響かせながら、赤色の信号弾が打ち上がった。それは異常事態を知らせるものだ。
アシノが駆け付けようとした瞬間、亜人達が数十名路地から現れた。子供の泣き声も聞こえる。
「何をしている!? 今は危険だ、大人しく避難を……」
そこまで言いかけたアシノの顔は険しくなる。先頭の1人が縛り上げた人間の子供を抱え、もう一人がその子供に剣を突き付けているからだ。
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