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ルマでの戦い
ルマでの戦い 9
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「ちょ、待ってくれよアシノさん!! 青い鎧の冒険者は飛んでいったっていうか、何かに連れ去られたって感じだったぜ?」
イタヤが言うと、それに対しアシノは意見を言う。
「その連れ去った者が、青い鎧の冒険者の仲間である可能性もあります。どちらにせよ、彼、または彼女は、敵か味方かまだわかりませんね」
イタヤは思わずしまったと思った。余計なことを言ったなと。アシノの話を聞いてギルドマスターが口を開く。
「連れ去った者が魔の者だとしたら、魔人同士の縄張り争い……。まさか、青い鎧の冒険者も魔人の可能性が……」
「その可能性は否定しきれませんね。魔人か、あるいは別の魔人の配下か……」
アシノがそう言うと、部屋は静まり返ってしまった。
「どちらにせよ、青い鎧の冒険者を捜索せねばなりませんね」
「えぇ、アシノ様の仰ることに私も同意です」
ギルドマスターは頷いて言った。そして、軍の幹部も口を開く。
「私もこの一件は国に、国王に報告をします」
「私達は青い鎧の冒険者の捜索にあたることもお伝え下さい。彼を探すことが魔人へ近付く近道である事は間違いないでしょうから」
「承りました、それでは私は戦いの後処理をしますので、これにて失礼します」
軍の幹部はそう言い残し、部下とともに部屋を出ていった。
「私も同じく、まだ街は混乱状態にありますので……」
「はい、かしこまりました」
アシノが返事をすると治安維持部隊の隊長も、部屋を離れる。
「報告は以上です。我々も戦いの消耗がありますので少し休みを頂きたいのですが」
「えぇ、この度は本当に感謝します。勇者イタヤ様、アシノ様、お仲間の皆様」
街の議長、その他お偉いさんが頭を下げる。こちらも一礼を返して部屋を出た。
そして、街の中心にある仮設の救護所まで向かう。ここには怪我人や、戦死者が運ばれてきていた。
回復魔法を使えるサワが治療に当たっていたので、その様子を見に来たのだ。
正直、モモやユモトは今すぐにでもムツヤを助けたい気持ちでいっぱいだったが、外でそれを話すわけにもいかない。
アシノには何か考えがあるのだろうと思い、ここはグッと堪えた。
イタヤは布を掛けられた犠牲者の前で黙祷をする。皆もそれに習って目を瞑った。
「犠牲者が出るってことは、俺が勇者として未熟だってことだ。俺が強ければこの人達も……」
「イタヤ、1人で背負いすぎだ」
ウリハに言われて、力なくハハッとイタヤは笑う。
「そんな考え方では勇者とはいえ、心が壊れてしまいますよ」
アシノにも言われてイタヤは頭をかいた。妹のサワを探すと、それと共にとある光景が飛び込んでくる。
戦いの前に、イタヤに声を掛けてきた冒険者パーティ、そのリーダーが包帯を真っ赤に染めて虫の息だったのだ。
「お、お前!!!」
「兄さん…… この方は……」
誰が見ても助からない状況だった。イタヤはハッとしポケットにしまっていた回復薬に手をかけるが、アシノに止められてしまう。
「イタヤさん、少し良いですか」
「いや、少しって言ったって、このままじゃこいつが死んじまう!! アシノさん止めないでくれ!!」
その時、ウリハが無言でイタヤの胸ぐらを掴んだ。
「冷静になれ、勇者イタヤ」
「ぐっ…… これが冷静で居られるかよ!!」
「ほんの2分時間を下さい」
アシノが言うと、ウリハも手を離す。
イタヤは大人しく路地裏へ消えるアシノの後を着いていく。
「ユモト、空間に音の妨害魔法を張ってくれ」
「はい!」
ユモトは練習の甲斐もあり、空間に音の妨害魔法を張ることが出来るようになっていた。
「ムツヤが居ない今、回復薬は貴重です。今後私達が瀕死になるかもしれない」
淡々と言うアシノにイタヤは感情を表に出して言う。
「それじゃ、あいつを見捨てろって事ですか!? 助けられるのに!!」
イタヤが言うと、それに対しアシノは意見を言う。
「その連れ去った者が、青い鎧の冒険者の仲間である可能性もあります。どちらにせよ、彼、または彼女は、敵か味方かまだわかりませんね」
イタヤは思わずしまったと思った。余計なことを言ったなと。アシノの話を聞いてギルドマスターが口を開く。
「連れ去った者が魔の者だとしたら、魔人同士の縄張り争い……。まさか、青い鎧の冒険者も魔人の可能性が……」
「その可能性は否定しきれませんね。魔人か、あるいは別の魔人の配下か……」
アシノがそう言うと、部屋は静まり返ってしまった。
「どちらにせよ、青い鎧の冒険者を捜索せねばなりませんね」
「えぇ、アシノ様の仰ることに私も同意です」
ギルドマスターは頷いて言った。そして、軍の幹部も口を開く。
「私もこの一件は国に、国王に報告をします」
「私達は青い鎧の冒険者の捜索にあたることもお伝え下さい。彼を探すことが魔人へ近付く近道である事は間違いないでしょうから」
「承りました、それでは私は戦いの後処理をしますので、これにて失礼します」
軍の幹部はそう言い残し、部下とともに部屋を出ていった。
「私も同じく、まだ街は混乱状態にありますので……」
「はい、かしこまりました」
アシノが返事をすると治安維持部隊の隊長も、部屋を離れる。
「報告は以上です。我々も戦いの消耗がありますので少し休みを頂きたいのですが」
「えぇ、この度は本当に感謝します。勇者イタヤ様、アシノ様、お仲間の皆様」
街の議長、その他お偉いさんが頭を下げる。こちらも一礼を返して部屋を出た。
そして、街の中心にある仮設の救護所まで向かう。ここには怪我人や、戦死者が運ばれてきていた。
回復魔法を使えるサワが治療に当たっていたので、その様子を見に来たのだ。
正直、モモやユモトは今すぐにでもムツヤを助けたい気持ちでいっぱいだったが、外でそれを話すわけにもいかない。
アシノには何か考えがあるのだろうと思い、ここはグッと堪えた。
イタヤは布を掛けられた犠牲者の前で黙祷をする。皆もそれに習って目を瞑った。
「犠牲者が出るってことは、俺が勇者として未熟だってことだ。俺が強ければこの人達も……」
「イタヤ、1人で背負いすぎだ」
ウリハに言われて、力なくハハッとイタヤは笑う。
「そんな考え方では勇者とはいえ、心が壊れてしまいますよ」
アシノにも言われてイタヤは頭をかいた。妹のサワを探すと、それと共にとある光景が飛び込んでくる。
戦いの前に、イタヤに声を掛けてきた冒険者パーティ、そのリーダーが包帯を真っ赤に染めて虫の息だったのだ。
「お、お前!!!」
「兄さん…… この方は……」
誰が見ても助からない状況だった。イタヤはハッとしポケットにしまっていた回復薬に手をかけるが、アシノに止められてしまう。
「イタヤさん、少し良いですか」
「いや、少しって言ったって、このままじゃこいつが死んじまう!! アシノさん止めないでくれ!!」
その時、ウリハが無言でイタヤの胸ぐらを掴んだ。
「冷静になれ、勇者イタヤ」
「ぐっ…… これが冷静で居られるかよ!!」
「ほんの2分時間を下さい」
アシノが言うと、ウリハも手を離す。
イタヤは大人しく路地裏へ消えるアシノの後を着いていく。
「ユモト、空間に音の妨害魔法を張ってくれ」
「はい!」
ユモトは練習の甲斐もあり、空間に音の妨害魔法を張ることが出来るようになっていた。
「ムツヤが居ない今、回復薬は貴重です。今後私達が瀕死になるかもしれない」
淡々と言うアシノにイタヤは感情を表に出して言う。
「それじゃ、あいつを見捨てろって事ですか!? 助けられるのに!!」
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