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元勇者
元勇者 2
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キヌの探知盤を貸してくれという提案を聞いて、アシノははぁーっとため息を付いた。
「出来るわけがないだろう。テロリストに裏の道具を渡すわけにはいかない」
「我々が回収した裏の道具は全てお返しすると約束しましょう」
ここに来てネックが口を開く。モモは父をじっと見つめた。
「今は非常事態です。人間にも、亜人にとっても」
トチノハの言葉に皆が黙る。先程のオオムカデの様な存在が出てきてしまうかもしれない今は、なりふり構っていられない状況である事は確かだ。
「信用ならない」
アシノが静寂を破る。
「信用していただけませんか? 私は勇者という立場に誓って裏の道具の悪用はしません」
「アシノ……」
トチノハの台詞を聞いて、ルーが心配そうにアシノを見た。
「……、時間を貰う。ウチの軍師様や他の勇者と話がしたい。ムツヤ、ギルスに連絡を入れろ」
「わがりまじだ!」
ムツヤは赤い玉を取り出して木にぶつける。すると探知盤を眺めているギルスが現れた。
「おー、皆どうし……」
言葉はそこで止まる。
「勇者トチノハ!? 何だ、どういう状況だ!?」
その間、他の勇者にも長距離用の連絡石で赤い玉を使える状況か連絡を取り、大丈夫なようなのでムツヤは赤い玉を追加で2つ割った。
「アシノさん、連絡ってのは……。トチノハ!?」
「先輩、昼間から連絡したいなんて私のこと恋しくな……、何故あなたが!?」
アシノは簡単に現状を説明する。大体伝わった後でギルスは話し始めた。
「勇者トチノハ、あなたは国を裏切った。信用は出来ない。だが、あなたの言う通り、裏の道具の悪用も恐い」
そこまで言った後、続ける。
「交換条件を俺は推したい。探知盤を渡す代わりに、あなた方の行動は毎日報告してもらう」
「そういう事でしたら、お安い御用です」
キヌが答え、ギルスは真面目な顔をし、脅すように言う。
「裏の道具はこちらの巨大探知盤で監視をしています。もし虚偽の報告や、怪しい点があったら、ムツヤくんの出番になりますね」
「おぉ、それは恐い」
わざとらしく両手を上げてキヌは言った。トチノハはフッと笑う。
「わかりました。魔力妨害の呪文は解いておきますよ」
「他の勇者の皆さんは何かご意見はありますか?」
ギルスが言うと、イタヤは話す。
「アシノさん達がそれで良いってんなら俺は良いと思う。変にトチノハの居場所が分からなくなるよりもな」
それに続いて言うのはサツキだ。
「私も、状況が状況ですし、信用ならないという気持ちはありますが、アシノ先輩にお任せします」
「分かった。この一件が落ち着くまで停戦協定と行こうじゃないか。ムツヤ、探知盤を」
「出来るわけがないだろう。テロリストに裏の道具を渡すわけにはいかない」
「我々が回収した裏の道具は全てお返しすると約束しましょう」
ここに来てネックが口を開く。モモは父をじっと見つめた。
「今は非常事態です。人間にも、亜人にとっても」
トチノハの言葉に皆が黙る。先程のオオムカデの様な存在が出てきてしまうかもしれない今は、なりふり構っていられない状況である事は確かだ。
「信用ならない」
アシノが静寂を破る。
「信用していただけませんか? 私は勇者という立場に誓って裏の道具の悪用はしません」
「アシノ……」
トチノハの台詞を聞いて、ルーが心配そうにアシノを見た。
「……、時間を貰う。ウチの軍師様や他の勇者と話がしたい。ムツヤ、ギルスに連絡を入れろ」
「わがりまじだ!」
ムツヤは赤い玉を取り出して木にぶつける。すると探知盤を眺めているギルスが現れた。
「おー、皆どうし……」
言葉はそこで止まる。
「勇者トチノハ!? 何だ、どういう状況だ!?」
その間、他の勇者にも長距離用の連絡石で赤い玉を使える状況か連絡を取り、大丈夫なようなのでムツヤは赤い玉を追加で2つ割った。
「アシノさん、連絡ってのは……。トチノハ!?」
「先輩、昼間から連絡したいなんて私のこと恋しくな……、何故あなたが!?」
アシノは簡単に現状を説明する。大体伝わった後でギルスは話し始めた。
「勇者トチノハ、あなたは国を裏切った。信用は出来ない。だが、あなたの言う通り、裏の道具の悪用も恐い」
そこまで言った後、続ける。
「交換条件を俺は推したい。探知盤を渡す代わりに、あなた方の行動は毎日報告してもらう」
「そういう事でしたら、お安い御用です」
キヌが答え、ギルスは真面目な顔をし、脅すように言う。
「裏の道具はこちらの巨大探知盤で監視をしています。もし虚偽の報告や、怪しい点があったら、ムツヤくんの出番になりますね」
「おぉ、それは恐い」
わざとらしく両手を上げてキヌは言った。トチノハはフッと笑う。
「わかりました。魔力妨害の呪文は解いておきますよ」
「他の勇者の皆さんは何かご意見はありますか?」
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「アシノさん達がそれで良いってんなら俺は良いと思う。変にトチノハの居場所が分からなくなるよりもな」
それに続いて言うのはサツキだ。
「私も、状況が状況ですし、信用ならないという気持ちはありますが、アシノ先輩にお任せします」
「分かった。この一件が落ち着くまで停戦協定と行こうじゃないか。ムツヤ、探知盤を」
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