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第61話 スライム達の力の結晶
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「んもう、なんなのよこれえ!」
ハーティが絶え間なく動きながら、声を上げる。
アケアの相手をする間にも、全方位から魔法が降り注いでくるからだ。
だが、スライム達はすでに遊び始めている。
初めて森から出たスライムもいるため、はしゃいでいるのだろう。
『先に当てた方が勝ちねー』
『いいよー』
『ねばねばネット!』
『ぬるぬる石鹸砲!』
『ぬめぬめトラップ!』
『服溶かし爆弾!』
しかし、ハーティは堪ったもんじゃない。
「アンタどんな教育してるのよ!?」
「僕は覚えがないけど……」
冗談っぽくあしらってはいるが、ハーティは本気で焦っていた。
(こんなのどうしたら……!)
すでに逃げ場はない。
その上、視界全てを覆うスライムからは魔法が放たれる。
まさかここまでスライムが多いとは思っていなかったのだ。
そして何より、ハーティはアケアに戦慄した。
(1000匹全てに強化をかけているの!?)
見渡す限り、スライムは全匹強化されていたのだ。
それにかかるMPを想像したでも恐ろしい。
これは【覚醒・魔女】を持つハーティですら信じられない量だった。
対して、アケアはまだ余裕を保っている。
「意外と抑えられたな」
ーーーーー
アケア
MP :12300/30000
ギフト:スライムテイム(1420)
スキル:スライム便利系 スライム強化系 スライム戦闘系
魔法 :火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 雷魔法 氷魔法 光魔法 闇魔法 基本魔法 特殊魔法 治癒魔法 強化魔法
ーーーーー
アケアはエスガルド、魔族騒動、日々の依頼を経て、さらなる成長を遂げていた。
その上、たまに森の家に帰ると、勝手にスライムが増えているのだ。
それらをテイムし、日々経験値を得て、諸々が上昇している。
今のアケアに死角はない。
「じゃあこれで終わりだ」
「……ッ!!」
スライムドームは、逃がさないための監獄。
であると同時に、強すぎる自分の攻撃が、周りに被害を与えないようにするための空間だ。
「みんな、力を」
『『『うんー!』』』
アケアが両手を左右に広げる。
すると、スライム達の力が集まってくる。
グラヴィル戦で見せた【満天の星空】のような現象だ。
しかし、今回のスライムの数はおよそ三倍。
「や、やめなさい! なんでもするから!」
「いいや、ダメだ」
ハーティはスライム達のトラップで身動きが取れない。
だが、この危険な魔族を放っておくわけにもいかない。
アケアは甘い誘惑にも惑わされず、スライム達から力を集め続けた。
「これ以上苦しむ人は出さない」
「……!」
約1000匹のスライムの力を身に宿し、アケアの体はまばゆく輝く。
すると、何十種の色で構成させる力の結晶は、段々と膨張していく。
ハーティをドーム内で押し潰すほどに。
「あ、ちょっ!」
「くらえ──」
アケアが体全体を思いっきり伸ばした。
すると、その膨張はスライムドームを埋め尽くすほどに届く。
スライム達の魔法で構成された力の結晶だ。
「【スライム大集合】……!」
「きゃあああああああああああ!」
あまりにまばゆい強大な力だ。
これをスライムドームの外で放てば、周辺一帯には何も残らなかっただろう。
「僕の勝ちだ」
その神々しい光に存在ごとかき消されるよう、ハーティの身は焦がれていったのだった──。
ハーティが絶え間なく動きながら、声を上げる。
アケアの相手をする間にも、全方位から魔法が降り注いでくるからだ。
だが、スライム達はすでに遊び始めている。
初めて森から出たスライムもいるため、はしゃいでいるのだろう。
『先に当てた方が勝ちねー』
『いいよー』
『ねばねばネット!』
『ぬるぬる石鹸砲!』
『ぬめぬめトラップ!』
『服溶かし爆弾!』
しかし、ハーティは堪ったもんじゃない。
「アンタどんな教育してるのよ!?」
「僕は覚えがないけど……」
冗談っぽくあしらってはいるが、ハーティは本気で焦っていた。
(こんなのどうしたら……!)
すでに逃げ場はない。
その上、視界全てを覆うスライムからは魔法が放たれる。
まさかここまでスライムが多いとは思っていなかったのだ。
そして何より、ハーティはアケアに戦慄した。
(1000匹全てに強化をかけているの!?)
見渡す限り、スライムは全匹強化されていたのだ。
それにかかるMPを想像したでも恐ろしい。
これは【覚醒・魔女】を持つハーティですら信じられない量だった。
対して、アケアはまだ余裕を保っている。
「意外と抑えられたな」
ーーーーー
アケア
MP :12300/30000
ギフト:スライムテイム(1420)
スキル:スライム便利系 スライム強化系 スライム戦闘系
魔法 :火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 雷魔法 氷魔法 光魔法 闇魔法 基本魔法 特殊魔法 治癒魔法 強化魔法
ーーーーー
アケアはエスガルド、魔族騒動、日々の依頼を経て、さらなる成長を遂げていた。
その上、たまに森の家に帰ると、勝手にスライムが増えているのだ。
それらをテイムし、日々経験値を得て、諸々が上昇している。
今のアケアに死角はない。
「じゃあこれで終わりだ」
「……ッ!!」
スライムドームは、逃がさないための監獄。
であると同時に、強すぎる自分の攻撃が、周りに被害を与えないようにするための空間だ。
「みんな、力を」
『『『うんー!』』』
アケアが両手を左右に広げる。
すると、スライム達の力が集まってくる。
グラヴィル戦で見せた【満天の星空】のような現象だ。
しかし、今回のスライムの数はおよそ三倍。
「や、やめなさい! なんでもするから!」
「いいや、ダメだ」
ハーティはスライム達のトラップで身動きが取れない。
だが、この危険な魔族を放っておくわけにもいかない。
アケアは甘い誘惑にも惑わされず、スライム達から力を集め続けた。
「これ以上苦しむ人は出さない」
「……!」
約1000匹のスライムの力を身に宿し、アケアの体はまばゆく輝く。
すると、何十種の色で構成させる力の結晶は、段々と膨張していく。
ハーティをドーム内で押し潰すほどに。
「あ、ちょっ!」
「くらえ──」
アケアが体全体を思いっきり伸ばした。
すると、その膨張はスライムドームを埋め尽くすほどに届く。
スライム達の魔法で構成された力の結晶だ。
「【スライム大集合】……!」
「きゃあああああああああああ!」
あまりにまばゆい強大な力だ。
これをスライムドームの外で放てば、周辺一帯には何も残らなかっただろう。
「僕の勝ちだ」
その神々しい光に存在ごとかき消されるよう、ハーティの身は焦がれていったのだった──。
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