日常

無 無

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終わりではじまり

現実

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4月15日◯◯駅で二人のカップルが駅のホームから
飛び降り一人が死亡。一人が重傷で意識不明の状態です。

これは現実か?
また彼女が死んだ。僕の手によって彼女が死んだのか?
駅のホームでまってる途中

「えっなんで君が?」
そこにはさっき浜辺で死んだ。殺した彼女が目の前に

「死にたくない。」

誰だってそうだ、死にたい奴なんてほとんどいない

「でも君は目の前にいる。なぜ?」

「わからない」

「わからないとは?わからないのはこっちだ」

「でも君は一度でも死んだ?」

確かにそうだけいつも死んでるのは彼女の方
俺は一度も死んでいない。なぜ?

「それは、」

「彼氏くん覚えてるあの日の出来事」

「あの日?」

「そうあの日、私たちが最後にデートした日」

「映画を観て、買い物をしてそのまま駅のホームに
 向かって話ながら歩いて帰った。」

「家には着いた?」

「当たり前だろ。君は俺の前で死んだ。」

「そうね。私は確かに死んだ。
 でも君はまだ死んでない。」

「えっ?」

「何を言ってるの?俺はあの日からずっと
 君の夢をみてる。そして三週間たったら君が死ぬのを
 見てるんだよ。」

「ブッーブッー君はまだ夢をみてるんだよ。」

「私を助けようって思ってただ繰り返しあの日
 起こった日のことを…何度も何度も」

「じゃあ俺はどうすれば…君を」

「そんなのできないよ…」
死んだ人が帰ってくる訳がない死んだら
死体。そこには命という形はない。
目の前にあるのは死んだ亡骸。
死んだ人が生き返るなんて、二次元だ魔法だ
そんなの使えるならとっくに使ってるよ…
誰だって会いたいよ。会いたいに決まってるよ

「死んだ人は帰ってこないよ!」
彼女持てる限りの笑顔で言った。

「俺は君がいない日なんていやだ」

「私もできれば生きたい。でも無理なんだよ」

「そんなのわかってるよ…でも」

「ここで私と彼氏くんはお別れ」

「嫌だ…俺も君とついていく。」

「それはダメだよ、私の分まで生きて。」

「君の分まで生きる?何を言ってるの、君の命の分
 まで生きれる訳ないだろ!君の命は君のものだ 
 ぼくのじゃない!」

「そうだよね、」

「だからぼくも君と一緒に」

二人抱きつきながらあの駅のホームで…


「せーのー」
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