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13 二人で調査開始
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手を繋いでジェーンの研究室に向かっていると、ロビーのカウンターでキハシ君と楽しげに語らいでいるリンと目が合った。
その瞬間に指を刺されて、揶揄うように笑われてしまった。キハシ君も私たちの様子を見て少し照れながら笑っていた。
二人が思っているような甘い展開で、我々は手を繋いでいるのではない。だって私も彼も、もしかしたら命が……!
なんて、私はちょっとそれは大袈裟だと思っているが、ジェーンが警戒すべきだと譲らないので仕方ない。
ジェーンの研究室にはソファが二つ、コーヒーテーブルと作業台とデスク、それから壁には時空間歪曲機の時の材料募集ポスターとモニターが五台もあった。
作業台の上にはヘンテコな機械の塊と作業用のツール箱、それからデスクの上には本が並べられていて、あとは綺麗だった。
何だか、前は私のオフィスだったのに、懐かしいものだ。もう彼っぽく環境が変化してる。
彼の心の中を覗いているようで、少し楽しかった。簡易的なシンクには紅茶の箱とポットがある。彼の紅茶の香りがまたここで嗅げる、それだって嬉しい。
彼はそこに向かい、お湯を沸かし始めた。
「ところで、」ジェーンが私に背を向けたまま聞いた。「ヴァレンタイン教官は、どうして苗字で呼ばれるのでしょうか?騎士は決まりで男性名だと聞きましたが。」
私はソファに座ってPCをテーブルに置いてから答えた。
「確かにそうだけど、教官の騎士は苗字で呼ばれる傾向があるよ。モンティージャ教官とかエヴォカリ教官とか、皆苗字で呼ばれてる。シードロヴァ博士みたいなものだと思う。」
「なるほど。…………。」
何か言いたかったのか、言葉を飲み込んだ様子のジェーンに、私は少し笑いながら彼の背中に聞いた。
「何か言おうとしたでしょ?何?」
彼は紅茶を淹れながら、ボソッと答えた。
「……ふと、思いました。あなたもいつかは、シードロヴァになるのでしょうかと。」
「ふっ!……フヒェヒェ……!」
変な笑いが溢れてしまった。いきなり何を言い出すんだ。しかも私がシードロヴァって……!
「と言うことは、キルディア・ギルバート・シードロヴァかぁ……。」
「……。」
何だろう、改めて言葉にすると現実味を帯びてしまい、少し恥ずかしかった。ジェーンも同じだったのか何回か咳払いをして、私の元へとティーカップを持ってきてくれた。受け取った私はそれを一口飲んで、隣に座ったジェーンを見た。
すると彼は頬がトマトのように真っ赤だった。私は紅茶を吹き出しそうになった。ジェーンはちょびっと飲んで、私を見つめている。こっちまで顔が熱くなってきた。
その時にちょうど良いタイミングでお昼休み終わりのチャイムが鳴ってくれた。ジェーンはカップを持って、そそくさと作業台の方へと向かった。私もカップをテーブルに置いて、PCを膝に乗せて、作業を開始した。
この研究所の収支の確認をしながら、さっきの名前のことを思い出して、少しにやけてしまった。いけない、いけない、集中だ。私は何度も自分を叱咤して、脳内お花畑を振り払った。
互いに作業を進めて何時間かすると、ジェーンが「んんん」と、背伸びの声を出した。彼は言った。
「設計は終わりましたので、あとでご確認をお願いします。どれ、ミハイルとマテオの情報を調べてみようと思います。あなたはミハイルとマテオの自宅を捜査したことはありますか?」
私は振り返った。ジェーンはデスクに座って、紅茶を飲んでいた。
「ミハイル所長の時は、私はもうギルド兵だったから自宅は捜査は出来なかった。マテオ団長の時は騎士だったけど私自身は捜査していない。別の騎士が一応家宅を見たようだけど、何も目立つものはなかったと報告書にあった。一人暮らしでワンルームの部屋は、ちょっとゴチャゴチャしてたけど、日用品ばかりだったって。」
「そうですか……。マテオはどのような性格でしたか?」
「うーん」私はPCでジェーンの作り上げた設計図の確認をしながら答えた。「どっしりと構えた人。ソーライで言うとクラースさんに近いのかな……でも細かい部分があった。実戦ミッションの後は、どこがダメだったか、どこが良かったか、一々記録を残していて、それを部下にも勧める感じの人。メモ魔のタージュ博士にも近いかも。見た目は検索したら写真出てくるとは思うけど、くるくるカールの黒い短髪で、瞳は黒色、肌はブラウン、マッチョ体型、背は約百八十、帝都出身で勿論士官学校時代はブルーホライズンに居た。左腕全面にルミネラ帝国の紋章とドクロのタトゥーがあったと記憶している。」
「ふふっ」
「え?」
何で笑われたの?私は疑問に思った。するとジェーンが両手で頬を包みながらデスクに肘をついて、微笑ましく私を見つめ始めた。
な、何だ、何が起きたんだ……?私は首を傾げていると、ジェーンが言った。
「存じ上げてはおりますが、あなたは本当に騎士団長だったのですね。その話し方がまた新鮮で、騎士らしく、とてもセクシーです。」
「……。」私はPCに視線を戻してから言った。「それはどうもね……ま、まあ、マテオ団長に関しては、そんな感じだから、あとは知らない……。」
「そうですか、しかし彼が記録に細かい性格だと言うことは理解しました。ならば彼の日誌があるはずです。彼のPCは調べましたか?」
「調査報告書には調べたとある。でも任務の内容だったり、日々の鍛錬とかのフィードバックばかりで、何も気になる事柄は無かったと思う。セレスティウムの情報は何も。」
カタカタとジェーンのタイピング音が聞こえて、すぐに彼の声が聞こえた。
「ああ、やはり……。もしや彼のウォッフォンは手付かずでしたか?もしかしたら彼のウォッフォンに、セレスティウムの情報や、セクターへの入り口の具体的な場所が記載されていたかもしれない。帝国研究所、あそこはとても敷地が広いですからね、虱潰しに探すとなると、一体どれほどの時間がかかることか。それに今の所長である、サイモン所長が我々の探索を許可してくれるとも考えられません。」
「そうだね……。もしかしてアイリーンなら協力してくれるかな?ふふ、彼女ウォルズ社にいるっていうのが嘘だったから、今もまだ帝国研究所で所長秘書しているんだよね?まあ普通に我々には協力してくれないかも。」
「私はそう考えます。我々が帝国研究所をうろつく理由を聞いてくるでしょうね。ある程度場所の把握をしてから、現地に乗り込むべきです。」
「マテオ団長のウォッフォンねぇ……遺族が管理しているから、まだ生きているかもしれない。」
「彼のウォッフォンのアドレスはご存知ですか?」
「……昔のなら知ってるけど。でも思ったんだけど、」
と私はPCを閉じてテーブルに置き、ソファの背もたれに肘を置いてジェーンのことを見た。彼はPCをカタカタと動かしている。
「セレスティウムの情報を得たとしてどうするの?ヴァレンタイン教官が私に会いたいのは変わらないと思うんだけど。」
「会う前に、その当時に何があったのかを確認すべきです。それにセクターへの行き方が不明だ。そうです、ヴァレンタインに質問してみてください。」
「わかったけど。」
私はウォッフォンを操作して、教官にセクターへの入り口がどこにあるのか聞いてみた。するとすぐに返事がきた。彼女は暇なのだろうか……。
私はジェーンの隣に行き、彼にもホログラムの画面を見せた。
『セクターまで来てくれないと、セレスティウムについて、ギルと話せない。悪いが、私はここから出られない。ギル、来てくれたらセレスティウムの特許を、おまえに譲渡する。 B.B.V』
「絶対に怪しい」「絶対に怪しいです。」
同時に言葉が出てしまった……だって、絶対に怪しい!
「何があって、教官はセクターから出られないんだろう?ってか、場所どこなんだか教えてくれって言っているのに、何も答えてくれなかったね。」
「ふむ」ジェーンが思案顔になった。「何か言えない事情でもあるのかもしれません。例えば、彼女が監禁されているとか。」
「え!?」私は驚いて仰け反った。「じゃあヴァルガに言った方がいいんじゃないかな?やっぱり騎士の捜査でちゃんと調べるべきでは……!」
「いえ、彼女は他言するなと言っています。騎士が動けば、何らかの形で教官の耳に入るでしょう。さすれば彼女の命が危うくなるやもしれない。しかしまあ、返事をするなら事細かく教えて頂きたいものです。そう出来ない理由でもあるのでしょうが……。兎に角、ある程度調べてから、彼女にまたコンタクトを取りましょう。」
「わ、わかった……。」
なんてこった。この件が始まってから、なんてこったって何回思っただろうか。
「じゃあ今は、ヴァレンタイン教官が生きていて監禁されてるから救援を呼んでいる可能性と、そうではなくて普通に教官が私を狙っている可能性、更にはヴァレンタイン教官を装って誰かが私を狙っている可能性があるんだね。」
「それについては、後ほど考察したい。」
「はい。」
三分の二の確率で、私は狙われている事実が、結構辛い。でも私は一人じゃない。ジェーンがいるのだ。出来れば、他の人たちには知られたくはない。巻き込んでしまいたくなかった。
その瞬間に指を刺されて、揶揄うように笑われてしまった。キハシ君も私たちの様子を見て少し照れながら笑っていた。
二人が思っているような甘い展開で、我々は手を繋いでいるのではない。だって私も彼も、もしかしたら命が……!
なんて、私はちょっとそれは大袈裟だと思っているが、ジェーンが警戒すべきだと譲らないので仕方ない。
ジェーンの研究室にはソファが二つ、コーヒーテーブルと作業台とデスク、それから壁には時空間歪曲機の時の材料募集ポスターとモニターが五台もあった。
作業台の上にはヘンテコな機械の塊と作業用のツール箱、それからデスクの上には本が並べられていて、あとは綺麗だった。
何だか、前は私のオフィスだったのに、懐かしいものだ。もう彼っぽく環境が変化してる。
彼の心の中を覗いているようで、少し楽しかった。簡易的なシンクには紅茶の箱とポットがある。彼の紅茶の香りがまたここで嗅げる、それだって嬉しい。
彼はそこに向かい、お湯を沸かし始めた。
「ところで、」ジェーンが私に背を向けたまま聞いた。「ヴァレンタイン教官は、どうして苗字で呼ばれるのでしょうか?騎士は決まりで男性名だと聞きましたが。」
私はソファに座ってPCをテーブルに置いてから答えた。
「確かにそうだけど、教官の騎士は苗字で呼ばれる傾向があるよ。モンティージャ教官とかエヴォカリ教官とか、皆苗字で呼ばれてる。シードロヴァ博士みたいなものだと思う。」
「なるほど。…………。」
何か言いたかったのか、言葉を飲み込んだ様子のジェーンに、私は少し笑いながら彼の背中に聞いた。
「何か言おうとしたでしょ?何?」
彼は紅茶を淹れながら、ボソッと答えた。
「……ふと、思いました。あなたもいつかは、シードロヴァになるのでしょうかと。」
「ふっ!……フヒェヒェ……!」
変な笑いが溢れてしまった。いきなり何を言い出すんだ。しかも私がシードロヴァって……!
「と言うことは、キルディア・ギルバート・シードロヴァかぁ……。」
「……。」
何だろう、改めて言葉にすると現実味を帯びてしまい、少し恥ずかしかった。ジェーンも同じだったのか何回か咳払いをして、私の元へとティーカップを持ってきてくれた。受け取った私はそれを一口飲んで、隣に座ったジェーンを見た。
すると彼は頬がトマトのように真っ赤だった。私は紅茶を吹き出しそうになった。ジェーンはちょびっと飲んで、私を見つめている。こっちまで顔が熱くなってきた。
その時にちょうど良いタイミングでお昼休み終わりのチャイムが鳴ってくれた。ジェーンはカップを持って、そそくさと作業台の方へと向かった。私もカップをテーブルに置いて、PCを膝に乗せて、作業を開始した。
この研究所の収支の確認をしながら、さっきの名前のことを思い出して、少しにやけてしまった。いけない、いけない、集中だ。私は何度も自分を叱咤して、脳内お花畑を振り払った。
互いに作業を進めて何時間かすると、ジェーンが「んんん」と、背伸びの声を出した。彼は言った。
「設計は終わりましたので、あとでご確認をお願いします。どれ、ミハイルとマテオの情報を調べてみようと思います。あなたはミハイルとマテオの自宅を捜査したことはありますか?」
私は振り返った。ジェーンはデスクに座って、紅茶を飲んでいた。
「ミハイル所長の時は、私はもうギルド兵だったから自宅は捜査は出来なかった。マテオ団長の時は騎士だったけど私自身は捜査していない。別の騎士が一応家宅を見たようだけど、何も目立つものはなかったと報告書にあった。一人暮らしでワンルームの部屋は、ちょっとゴチャゴチャしてたけど、日用品ばかりだったって。」
「そうですか……。マテオはどのような性格でしたか?」
「うーん」私はPCでジェーンの作り上げた設計図の確認をしながら答えた。「どっしりと構えた人。ソーライで言うとクラースさんに近いのかな……でも細かい部分があった。実戦ミッションの後は、どこがダメだったか、どこが良かったか、一々記録を残していて、それを部下にも勧める感じの人。メモ魔のタージュ博士にも近いかも。見た目は検索したら写真出てくるとは思うけど、くるくるカールの黒い短髪で、瞳は黒色、肌はブラウン、マッチョ体型、背は約百八十、帝都出身で勿論士官学校時代はブルーホライズンに居た。左腕全面にルミネラ帝国の紋章とドクロのタトゥーがあったと記憶している。」
「ふふっ」
「え?」
何で笑われたの?私は疑問に思った。するとジェーンが両手で頬を包みながらデスクに肘をついて、微笑ましく私を見つめ始めた。
な、何だ、何が起きたんだ……?私は首を傾げていると、ジェーンが言った。
「存じ上げてはおりますが、あなたは本当に騎士団長だったのですね。その話し方がまた新鮮で、騎士らしく、とてもセクシーです。」
「……。」私はPCに視線を戻してから言った。「それはどうもね……ま、まあ、マテオ団長に関しては、そんな感じだから、あとは知らない……。」
「そうですか、しかし彼が記録に細かい性格だと言うことは理解しました。ならば彼の日誌があるはずです。彼のPCは調べましたか?」
「調査報告書には調べたとある。でも任務の内容だったり、日々の鍛錬とかのフィードバックばかりで、何も気になる事柄は無かったと思う。セレスティウムの情報は何も。」
カタカタとジェーンのタイピング音が聞こえて、すぐに彼の声が聞こえた。
「ああ、やはり……。もしや彼のウォッフォンは手付かずでしたか?もしかしたら彼のウォッフォンに、セレスティウムの情報や、セクターへの入り口の具体的な場所が記載されていたかもしれない。帝国研究所、あそこはとても敷地が広いですからね、虱潰しに探すとなると、一体どれほどの時間がかかることか。それに今の所長である、サイモン所長が我々の探索を許可してくれるとも考えられません。」
「そうだね……。もしかしてアイリーンなら協力してくれるかな?ふふ、彼女ウォルズ社にいるっていうのが嘘だったから、今もまだ帝国研究所で所長秘書しているんだよね?まあ普通に我々には協力してくれないかも。」
「私はそう考えます。我々が帝国研究所をうろつく理由を聞いてくるでしょうね。ある程度場所の把握をしてから、現地に乗り込むべきです。」
「マテオ団長のウォッフォンねぇ……遺族が管理しているから、まだ生きているかもしれない。」
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「……昔のなら知ってるけど。でも思ったんだけど、」
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「セレスティウムの情報を得たとしてどうするの?ヴァレンタイン教官が私に会いたいのは変わらないと思うんだけど。」
「会う前に、その当時に何があったのかを確認すべきです。それにセクターへの行き方が不明だ。そうです、ヴァレンタインに質問してみてください。」
「わかったけど。」
私はウォッフォンを操作して、教官にセクターへの入り口がどこにあるのか聞いてみた。するとすぐに返事がきた。彼女は暇なのだろうか……。
私はジェーンの隣に行き、彼にもホログラムの画面を見せた。
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「絶対に怪しい」「絶対に怪しいです。」
同時に言葉が出てしまった……だって、絶対に怪しい!
「何があって、教官はセクターから出られないんだろう?ってか、場所どこなんだか教えてくれって言っているのに、何も答えてくれなかったね。」
「ふむ」ジェーンが思案顔になった。「何か言えない事情でもあるのかもしれません。例えば、彼女が監禁されているとか。」
「え!?」私は驚いて仰け反った。「じゃあヴァルガに言った方がいいんじゃないかな?やっぱり騎士の捜査でちゃんと調べるべきでは……!」
「いえ、彼女は他言するなと言っています。騎士が動けば、何らかの形で教官の耳に入るでしょう。さすれば彼女の命が危うくなるやもしれない。しかしまあ、返事をするなら事細かく教えて頂きたいものです。そう出来ない理由でもあるのでしょうが……。兎に角、ある程度調べてから、彼女にまたコンタクトを取りましょう。」
「わ、わかった……。」
なんてこった。この件が始まってから、なんてこったって何回思っただろうか。
「じゃあ今は、ヴァレンタイン教官が生きていて監禁されてるから救援を呼んでいる可能性と、そうではなくて普通に教官が私を狙っている可能性、更にはヴァレンタイン教官を装って誰かが私を狙っている可能性があるんだね。」
「それについては、後ほど考察したい。」
「はい。」
三分の二の確率で、私は狙われている事実が、結構辛い。でも私は一人じゃない。ジェーンがいるのだ。出来れば、他の人たちには知られたくはない。巻き込んでしまいたくなかった。
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