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22 私の知らない間に
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この研究室は私のものだ。このデスク、PC、ウォッフォン、面接の時に座ったあのソファも、私のものだ。そしてこの研究所のボス、彼女も私のものである。
だが、今朝から彼女の様子がおかしい。私たちは甘い恋人の世界に突入した。甘い甘い日常が待っているはずなのに、どういう訳か、私は一人、眉間にしわを寄せて、PCの設計図を睨んでいる。
今朝は優しいキスをして、彼女を起こしたのに、冷たくあしらわれた。話をしたいと申すが、流される。どうも、私と距離を置きたいらしい。
一体何があった?昨日私が何をした?彼女の光の大剣を解除しないからか?その可能性は高い。しかしあれを解除することは、出来ない。彼女にはもう二度と、危険な目にあって欲しくない。
セクターへ行けば、高確率でヴァレンタインに遭遇するだろう。確かにその時に護身の術を持っていないのは懸念すべき事項だが、ヴァルガがいる。クラースもいる。
彼らは彼女のボディガードとなればいい。だが、大剣を与えれば、彼女自身が前線に出てしまうだろう。彼らを守るために。
やはり許可は出来ない。戦う術を与えれば、彼女は戦いを選んでしまう。昨日の私の決断は、正しかったと考える。
だが、この状態が続くのであれば、少し考えものだ。こんなにも鬱々とした人生はない。私は彼女と、もっと愛を感じたいのに。
リンが居候をしていることについては、もう咎める気持ちはない。彼女がいても、私とキルディアは、熱い夜を送ることが出来ると知っているからだ。
そうか、彼女ならキルディアに何があったのか知っている可能性がある。
ならばと私は立ち上がり、急いで研究室を出て、カウンターでPCを操作しているリンに近づいた。途中でキハシが私の存在に気づき、彼はコーヒーを淹れながら私に「おっ、ジェーンじゃん。」と言い放った。
するとそれを聞いたリンが大きな瞳を私に向けた。私は彼女の正面に立つと、率直に質問をした。
「昨日、キルディアに何か異変がありましたか?」
「……ないけど?」リンが首を傾げた。「うーん、ってか私もさ、昨日は酔っててあまり覚えてない。今もちょっと頭がぐわぐわ痛くて後悔してるぐらいだしさ、本当にうろ覚え。丁度良かったジェーン、暇なら頭スッキリするようなドリンク買ってきてくれない?」
「断ります。そうですか……異変は無かったと。」
ならばどういうことだ?異変が無い、なのにキルディアは冷たい。まさか、私への愛が冷めたのか?こんなにも早く?私が手に入ったことで満足したのか?そんなまさか……。
どんどんと私のことを好きになっていると申したのは、偽りだったのか?
「ジェーン、大丈夫?」
リンの声で、私は意識を取り戻した。彼女は不思議そうな顔で、まだ首を傾げている。近くのキハシも私のことをじっと見つめている。私は少し微笑んで、その場を去ることを決めた。
「大丈夫です。少し、気になったものですから。では。」
「うーん……。」
私は足早に研究室へと歩いた。本当なら今からでも調査部のオフィスに行きたかったが、彼女が光の大剣を私に願ってきそうだと予想した。もしや、あれを与えない限り、私は冷たくされるのだろうか。
ならば必要悪だ。彼女の身を守る為に、これ以上彼女の体に傷を増やさない為に、私は喜んで悪となる。恨まれようが、憎まれようが、私は不動を貫く。
研究室のドアを閉めた。目の前にあるのは、初めて対面して話した時に座っていた、あのソファだ。つい、胸が苦しくなる。すぐにでも、彼女に触れたくなる。
勤務中なのに、意識が彼女に支配される。抱きしめたい。きつく、二人の意識が溶け込むまで、彼女の体温を感じたい。
「寂しい……か。」
彼女は私に様々な感情を与えてくれる。いいものから、嫌なものまで。私はデスクの席に座った。目の前には、PCがある。最近はしなかったことだが、少し操作すれば、彼女の姿を覗くことが出来る。
その時に、画面の右端にポータルの更新を知らせるウィンドウが出た。私はすぐに確認をした。
今週末に帝国研究所に赴くという内容だった。ついにセレスティウム作戦の実行日が決定した。予定では、帝都に着いた当日はまだ行動を取らないようだ。
ならばその時にでも例の件を実行しようか。
そう考えていると研究室の扉がコンコンコンコンとキツツキのように叩かれた。この連打、私はため息をつきながらドアに向かって、開けた。
やはりリンが立っていた。
「ジェーン、思い出したの。」
「何をですか?」
「……昨日の夜のこと。ウォッフォンを見て、思い出した。」
ならばと、私は彼女を研究室の中へと案内した。ドアを閉めると、彼女はその場で立ったまま、私に説明を開始した。
「確かキリーに言わないでねって言われたの。昨日、ほら私がさ、オールをやめて帰宅することになったでしょ?その時に、ベロベロになりながらだけど、キリーにメッセージを送ったの。んで帰宅したらさ、キリーがこのメッセージのやりとりは、絶対にジェーンには言うな見せるなって言ってた。だからなのかな、なんかキリー、今日様子おかしいよね?分かる。でも何も言おうとしないしさ、うーん、ジェーンのせいでもなさそうなのに。何なんだろうね?そのメッセージだって別に普通だし。私も分からないの。」
「そのメッセージのやり取りを拝見したい。」
「え?恥ずかしいもんー!やだよ!」
貴様に恥じらいなどあるものか!私はリンの手首を掴み、早くメッセージ画面を出せと言わんばかりに上下に振った。
するとニヤニヤ顔だった彼女が、慌てた様子で、ウォッフォンを操作し始めたので、私は彼女を解放した。
「もお!ちょっとジェーン!乱暴はやめてよ!」
「それは謝罪します、大変申し訳ない。」
「じゃあ特別に見せてあげるよ?ジェーンだから見せてあげるんだからね?ほら我々って友達でしょ?仲いいもんね?だから見せて「いいから早く見せなさい。」
私は彼女のホログラムの画面を自分の方へと向けた。彼女とキルディアのトークルームの、最新のやりとりが表示されている。
『あーもうだめだわ。今から帰るよー。もう体力なくなってきたのかな、眠いーん。……って、キリー起きて起きて!ウェイクアプだよ!あと十分ぐらいで着くから、ちょっとお話ししよ!Rin.L.L』
『起きてるよ!でももう遅いし、お話はまた今度。ってか、今リビングでジェーンが、勉強して集中してるから、帰ってこない方がいいかも!だからホテルとか行って!Kildia.G.K』
『えええええ!?ジェーンが勉強!?彼が何を今更、勉強してるの?ああーなるほどね、わかった、二人はお楽しみ中なんだね!じゃあそっと入るから、今からしれっとジェーン連れて寝室にでも移動しといてよ!私だってレーガン様とラブラブしたいけどさー分かる分かるRin.L.L』
……。
人生で初めて、私はその場で、しゃがみ込んで、撃沈をした。私の頭をもってしても、この様々な感情を一遍に処理しきれない。
なるほど、この様子からだと、きっとキルディアは……私の在庫処分を見てしまったようだ。
しかも、人生で初めて、動画を見ながら行った時に限って、彼女に見られてしまった。
彼女が起きたのは、私の行為が終わった後では無かった。あの時、彼女の足音が寝室から聞こえたのは、わざとだったのだ。更にキルディアはそうすることで、私の姿がリンに見られないように、庇ってくれのだと理解した。
何ですか、その妙な優しさは……!私は口を開けたまま、絶句した。リンが私の肩に手を置いた。
「ね?別に変なことないのにね?ジェーンはその時、勉強してたんでしょ?」
「……至極、その通りです。」
「うーん……まあ、そのうち機嫌治るよ!ね!」と、彼女は一度ポンと私の肩を叩いてから、退出した。私はそのあとも、暫くしゃがんで頭を抱え続けた。
今までだって、丁度良い具合に、彼女が眠ってから行ってきたというのに。
ああ……!彼女が素っ気なかったのは、私が卑猥な動画を見て、尚且つ、それが普通では無かったからだろう。引いた、その表現が正しい。
私はひょろひょろと立ち上がった。彼女になんと説明をすべきか。彼女に、どうしたらあれが最初の出来事だったと理解してもらえるだろうか。あのアブノーマルな動画を選んだことで、幻滅させないだろうか。
何も策など浮かばないほどに、動揺している。これはまずいことになった。私はギュッと目を瞑り、よろけた足取りで、デスクの席に座った。
その時にウォッフォンが鳴った。見るとキルディアからのメッセージだった。
『今日の所定の業務は全て完了した。ちょっと先に帰る。リンは今日はラブ博士とバーに行くらしいから、先に夕飯を食べてて。Kildia.G.K』
何と返事をしたらいいのか、分からない。頭の中は、後悔と、懺悔、それから羞恥で埋まっていた。言葉が出てこない。その状態のまま、時が過ぎていった。
だが、今朝から彼女の様子がおかしい。私たちは甘い恋人の世界に突入した。甘い甘い日常が待っているはずなのに、どういう訳か、私は一人、眉間にしわを寄せて、PCの設計図を睨んでいる。
今朝は優しいキスをして、彼女を起こしたのに、冷たくあしらわれた。話をしたいと申すが、流される。どうも、私と距離を置きたいらしい。
一体何があった?昨日私が何をした?彼女の光の大剣を解除しないからか?その可能性は高い。しかしあれを解除することは、出来ない。彼女にはもう二度と、危険な目にあって欲しくない。
セクターへ行けば、高確率でヴァレンタインに遭遇するだろう。確かにその時に護身の術を持っていないのは懸念すべき事項だが、ヴァルガがいる。クラースもいる。
彼らは彼女のボディガードとなればいい。だが、大剣を与えれば、彼女自身が前線に出てしまうだろう。彼らを守るために。
やはり許可は出来ない。戦う術を与えれば、彼女は戦いを選んでしまう。昨日の私の決断は、正しかったと考える。
だが、この状態が続くのであれば、少し考えものだ。こんなにも鬱々とした人生はない。私は彼女と、もっと愛を感じたいのに。
リンが居候をしていることについては、もう咎める気持ちはない。彼女がいても、私とキルディアは、熱い夜を送ることが出来ると知っているからだ。
そうか、彼女ならキルディアに何があったのか知っている可能性がある。
ならばと私は立ち上がり、急いで研究室を出て、カウンターでPCを操作しているリンに近づいた。途中でキハシが私の存在に気づき、彼はコーヒーを淹れながら私に「おっ、ジェーンじゃん。」と言い放った。
するとそれを聞いたリンが大きな瞳を私に向けた。私は彼女の正面に立つと、率直に質問をした。
「昨日、キルディアに何か異変がありましたか?」
「……ないけど?」リンが首を傾げた。「うーん、ってか私もさ、昨日は酔っててあまり覚えてない。今もちょっと頭がぐわぐわ痛くて後悔してるぐらいだしさ、本当にうろ覚え。丁度良かったジェーン、暇なら頭スッキリするようなドリンク買ってきてくれない?」
「断ります。そうですか……異変は無かったと。」
ならばどういうことだ?異変が無い、なのにキルディアは冷たい。まさか、私への愛が冷めたのか?こんなにも早く?私が手に入ったことで満足したのか?そんなまさか……。
どんどんと私のことを好きになっていると申したのは、偽りだったのか?
「ジェーン、大丈夫?」
リンの声で、私は意識を取り戻した。彼女は不思議そうな顔で、まだ首を傾げている。近くのキハシも私のことをじっと見つめている。私は少し微笑んで、その場を去ることを決めた。
「大丈夫です。少し、気になったものですから。では。」
「うーん……。」
私は足早に研究室へと歩いた。本当なら今からでも調査部のオフィスに行きたかったが、彼女が光の大剣を私に願ってきそうだと予想した。もしや、あれを与えない限り、私は冷たくされるのだろうか。
ならば必要悪だ。彼女の身を守る為に、これ以上彼女の体に傷を増やさない為に、私は喜んで悪となる。恨まれようが、憎まれようが、私は不動を貫く。
研究室のドアを閉めた。目の前にあるのは、初めて対面して話した時に座っていた、あのソファだ。つい、胸が苦しくなる。すぐにでも、彼女に触れたくなる。
勤務中なのに、意識が彼女に支配される。抱きしめたい。きつく、二人の意識が溶け込むまで、彼女の体温を感じたい。
「寂しい……か。」
彼女は私に様々な感情を与えてくれる。いいものから、嫌なものまで。私はデスクの席に座った。目の前には、PCがある。最近はしなかったことだが、少し操作すれば、彼女の姿を覗くことが出来る。
その時に、画面の右端にポータルの更新を知らせるウィンドウが出た。私はすぐに確認をした。
今週末に帝国研究所に赴くという内容だった。ついにセレスティウム作戦の実行日が決定した。予定では、帝都に着いた当日はまだ行動を取らないようだ。
ならばその時にでも例の件を実行しようか。
そう考えていると研究室の扉がコンコンコンコンとキツツキのように叩かれた。この連打、私はため息をつきながらドアに向かって、開けた。
やはりリンが立っていた。
「ジェーン、思い出したの。」
「何をですか?」
「……昨日の夜のこと。ウォッフォンを見て、思い出した。」
ならばと、私は彼女を研究室の中へと案内した。ドアを閉めると、彼女はその場で立ったまま、私に説明を開始した。
「確かキリーに言わないでねって言われたの。昨日、ほら私がさ、オールをやめて帰宅することになったでしょ?その時に、ベロベロになりながらだけど、キリーにメッセージを送ったの。んで帰宅したらさ、キリーがこのメッセージのやりとりは、絶対にジェーンには言うな見せるなって言ってた。だからなのかな、なんかキリー、今日様子おかしいよね?分かる。でも何も言おうとしないしさ、うーん、ジェーンのせいでもなさそうなのに。何なんだろうね?そのメッセージだって別に普通だし。私も分からないの。」
「そのメッセージのやり取りを拝見したい。」
「え?恥ずかしいもんー!やだよ!」
貴様に恥じらいなどあるものか!私はリンの手首を掴み、早くメッセージ画面を出せと言わんばかりに上下に振った。
するとニヤニヤ顔だった彼女が、慌てた様子で、ウォッフォンを操作し始めたので、私は彼女を解放した。
「もお!ちょっとジェーン!乱暴はやめてよ!」
「それは謝罪します、大変申し訳ない。」
「じゃあ特別に見せてあげるよ?ジェーンだから見せてあげるんだからね?ほら我々って友達でしょ?仲いいもんね?だから見せて「いいから早く見せなさい。」
私は彼女のホログラムの画面を自分の方へと向けた。彼女とキルディアのトークルームの、最新のやりとりが表示されている。
『あーもうだめだわ。今から帰るよー。もう体力なくなってきたのかな、眠いーん。……って、キリー起きて起きて!ウェイクアプだよ!あと十分ぐらいで着くから、ちょっとお話ししよ!Rin.L.L』
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何ですか、その妙な優しさは……!私は口を開けたまま、絶句した。リンが私の肩に手を置いた。
「ね?別に変なことないのにね?ジェーンはその時、勉強してたんでしょ?」
「……至極、その通りです。」
「うーん……まあ、そのうち機嫌治るよ!ね!」と、彼女は一度ポンと私の肩を叩いてから、退出した。私はそのあとも、暫くしゃがんで頭を抱え続けた。
今までだって、丁度良い具合に、彼女が眠ってから行ってきたというのに。
ああ……!彼女が素っ気なかったのは、私が卑猥な動画を見て、尚且つ、それが普通では無かったからだろう。引いた、その表現が正しい。
私はひょろひょろと立ち上がった。彼女になんと説明をすべきか。彼女に、どうしたらあれが最初の出来事だったと理解してもらえるだろうか。あのアブノーマルな動画を選んだことで、幻滅させないだろうか。
何も策など浮かばないほどに、動揺している。これはまずいことになった。私はギュッと目を瞑り、よろけた足取りで、デスクの席に座った。
その時にウォッフォンが鳴った。見るとキルディアからのメッセージだった。
『今日の所定の業務は全て完了した。ちょっと先に帰る。リンは今日はラブ博士とバーに行くらしいから、先に夕飯を食べてて。Kildia.G.K』
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