44 / 83
43 すべての真相
しおりを挟む
教官のPCでエリアの地図を表示した。このPCがマスターユーザ登録されてるのか、各所のパスコードが丁寧に表示されている。
それからすぐに奥の部屋のロックを解除する方法が書いてあって、私達はその手順通りにボタンを押して操作をした。すると扉の上の赤いランプが緑のランプに切り替わり、解除されたことが分かった。
よし行くぞ、と意気込んだヴァルガに、私は待ったをかけた。コピーしたデータカードを入れたことで、教官のシークレットな日記が出現したのだ。
「シークレットファイルがあるよ。日記だ。」
「まあそれは、帰ってからでもいいのでは?」とヴァルガが首を傾げた。私は首を振って、ガラス扉を指差した。
「あれが有毒だったら大変だ。念のため、奥の部屋が何の部屋なのか、もう少し情報を探るべき。ね、ヴァルガ。」
クラースさんはどちらでもいいみたいで、私とヴァルガを交互に見ている。ヴァルガは顎を触って少し考えた後に、「まあ先輩には逆らえないか」と、私の隣に戻ってきてくれた。
私は三つあるうち一つ目の、『a 予期せぬ開放』という名の書類を開いた。時は教官が爆発で亡くなったとされる日の翌日だった。私は声に出して読んだ。
「『昨日、ベティ・ビリー・ヴァレンタインは死んだ。それは私のことだ。志半ばで消えたこと、陛下、私をお許し下さい。あの爆発で私は敵拠点と共に粉塵と化した……それは事実ではありません。
私は生き残った。私は、完全に人類を超えた。爆発では物足りなくて死ねない。皮膚を焦がしながらもこの爆発を利用しない手はないと考えた私は、現場から離れて、誰にも見つからないようにサングラスを掛けて、タバコを吸いながら歩いて、セクターへと戻ってきた。
ここにいると安心する。
このセクターR1も、セレスティウムも、全て私一人が作り上げたものだ。
昼も夜も、私には関係ない。寝ずに作業すれば、意外と短時間で建てれらた。夜の帝国研究所は侵入するに容易かったし、誰も気付きやしない。
私は男勝り?私はパワーモンスター?誰もが私をそう呼んだ。不満だった。私は男と、人間と比べて欲しくはない。だって、私は人間ではない。人間は眠る。睡眠など、体力の無い生物の証拠だ。それを私は必要としない。
私の蹴りはミサイル、私の拳はダイヤモンド。この体に沸る血潮、全てが愛おしい。私は強い、私は死なない、私は食物連鎖の頂点にいる。
だがドッグフードは好きだ。あれは何物にも代えがたい。勿論、セクターに戻ってから頂いた。これが自由の味か。人間社会から解放された、その記念としては最高だと思えた。』……か。これで終わりみたい。……うん。」
やばい。感想が口から出てこない。一体、成長期に何を食べればそこまでなれるんだと疑問が湧いて止まらないし、思ったよりも人間離れしてるし、やっぱりドッグフード食べるし……何も言葉が出ない。
彼はどうだろうかと思って、隣のヴァルガを見てみた。思ったよりも引きつった顔で、絶句していた。そうだよね、私は仲間を得ることが出来て、ちょっと笑った。
「はは……本当に教官が全部作ったんだね、何もかも。」
「あ、ああ……。」ヴァルガは目をパチパチとさせた。「俄かに信じ難い気持ちと、教官の日記による事実の板挟みで、俺は今にも押しつぶされそうだ……。つ、次のを見てみようか。この日記には真相が書いてあるようだから、目の前にある部屋の説明もあるかもしれない。」
「う、うん。」
私は次のを開いた。先程のから時が飛んで、半年後だった。
「えっと、タイトルは『セレスティウムは栄養』だって。読みます……『合計十五個、今まで私が摂取した、セレスティウムの総量だ。』……あああああああ!?」
いやいやいやいや……どういうこと!?私は先を読んだ。
「『セレスティウム計画は私の自宅から始まった。あの家で生まれた死神の第一号も、私の身体の中にある。
セレスティウムは闇属性の人間が使えば暴走を食い止められるが、他の属性の人間が使えば、強力な筋肉増強剤となる。今までの興奮剤なんか比較にならない。あれを摂取してから私は眠れなくなった。身体中の全ての能力が覚醒した。そう、脳みそさえも。
セレスティウムの改良、漏洩しては水の泡になるので、それ以上は海底庭園で行うことに決めた。笑いが止まらないほどに、私の頭の中を知識やアイデアが駆け巡って、すぐにそれは実現した。私はセクターに篭り、セレスティウムの増産を試みた。
しかし騎士団から去ったことで、あの材料が手に入らなくなった。それでもすぐに手に入ると思っていた、手に入らないなら代替品を探せばいいと思っていた。
しかしやはり、それはあの材料でなくてはいけない。代替品ではうまくいかない。私の頭がセレスティウムを持ってしても足りないのかもしれない。
そしてもう一つ、問題が発生した。セレスティウムを摂取してから数ヶ月経った時のこと、私はまた、セレスティウムを欲してしまった。もうあの物質のことしか考えられなくなった。もう一つ飲めば治るだろうと飲んだが、逆効果で、段々と摂取したいと思う感覚が狭まった。
ギルバートからは中毒性があるとは聞いていない。それもそうか、闇属性の人間に与えられるのはただの健康で、我々に与えられるのは身体の覚醒。
中毒性があるとは、誤算だった。あの死神が、私を支配している。あれは死神なのに、私はあれを摂取し続けないと生きていけない。
セレスティウムは飲めば飲むほど、私の身体を強化した。今の私は……騎士の頃よりも、遥かに人間ではない。
先程飲んだが、この安息は長続きしない。すぐに死神が戻ってきて、私に拳銃を突きつけるだろう。そして死神をまた呑み込む時まで。』……そっか、死神はセレスティウムのことだったんだ。ね、クラースさん。」
「……。」
クラースさんは怯えたような苦い顔をしていた。私は少し笑って、彼の腕をどついた。すると彼はふっと笑ってくれた。そして言った。
「もう俺は決めたぞ。ここからしれっと帰ろう。盗人と称されてもいい、何と呼ばれてもいいから、PCを盗んで、教官に会うのはやめよう。何も言わずに静かにここを出るんだ。教官に会ったら確実に人生が終わる。お前はソーライ研究所の崖っぷちから海に飛び降りたいのか?確実に死ぬ未来を敢えて選択する必要はないんだ。俺は、決めたんだからな?お前らもそうしろ。」
と、クラースさんは私とヴァルガを交互に指差した。私がヴァルガを見ると、彼は「ま、まあな……。」と肯定的だった。私も確かに生きてはいたいので、何回か頷いた。
しかし……セレスティウムはこういう力があったんだ。
それからすぐに奥の部屋のロックを解除する方法が書いてあって、私達はその手順通りにボタンを押して操作をした。すると扉の上の赤いランプが緑のランプに切り替わり、解除されたことが分かった。
よし行くぞ、と意気込んだヴァルガに、私は待ったをかけた。コピーしたデータカードを入れたことで、教官のシークレットな日記が出現したのだ。
「シークレットファイルがあるよ。日記だ。」
「まあそれは、帰ってからでもいいのでは?」とヴァルガが首を傾げた。私は首を振って、ガラス扉を指差した。
「あれが有毒だったら大変だ。念のため、奥の部屋が何の部屋なのか、もう少し情報を探るべき。ね、ヴァルガ。」
クラースさんはどちらでもいいみたいで、私とヴァルガを交互に見ている。ヴァルガは顎を触って少し考えた後に、「まあ先輩には逆らえないか」と、私の隣に戻ってきてくれた。
私は三つあるうち一つ目の、『a 予期せぬ開放』という名の書類を開いた。時は教官が爆発で亡くなったとされる日の翌日だった。私は声に出して読んだ。
「『昨日、ベティ・ビリー・ヴァレンタインは死んだ。それは私のことだ。志半ばで消えたこと、陛下、私をお許し下さい。あの爆発で私は敵拠点と共に粉塵と化した……それは事実ではありません。
私は生き残った。私は、完全に人類を超えた。爆発では物足りなくて死ねない。皮膚を焦がしながらもこの爆発を利用しない手はないと考えた私は、現場から離れて、誰にも見つからないようにサングラスを掛けて、タバコを吸いながら歩いて、セクターへと戻ってきた。
ここにいると安心する。
このセクターR1も、セレスティウムも、全て私一人が作り上げたものだ。
昼も夜も、私には関係ない。寝ずに作業すれば、意外と短時間で建てれらた。夜の帝国研究所は侵入するに容易かったし、誰も気付きやしない。
私は男勝り?私はパワーモンスター?誰もが私をそう呼んだ。不満だった。私は男と、人間と比べて欲しくはない。だって、私は人間ではない。人間は眠る。睡眠など、体力の無い生物の証拠だ。それを私は必要としない。
私の蹴りはミサイル、私の拳はダイヤモンド。この体に沸る血潮、全てが愛おしい。私は強い、私は死なない、私は食物連鎖の頂点にいる。
だがドッグフードは好きだ。あれは何物にも代えがたい。勿論、セクターに戻ってから頂いた。これが自由の味か。人間社会から解放された、その記念としては最高だと思えた。』……か。これで終わりみたい。……うん。」
やばい。感想が口から出てこない。一体、成長期に何を食べればそこまでなれるんだと疑問が湧いて止まらないし、思ったよりも人間離れしてるし、やっぱりドッグフード食べるし……何も言葉が出ない。
彼はどうだろうかと思って、隣のヴァルガを見てみた。思ったよりも引きつった顔で、絶句していた。そうだよね、私は仲間を得ることが出来て、ちょっと笑った。
「はは……本当に教官が全部作ったんだね、何もかも。」
「あ、ああ……。」ヴァルガは目をパチパチとさせた。「俄かに信じ難い気持ちと、教官の日記による事実の板挟みで、俺は今にも押しつぶされそうだ……。つ、次のを見てみようか。この日記には真相が書いてあるようだから、目の前にある部屋の説明もあるかもしれない。」
「う、うん。」
私は次のを開いた。先程のから時が飛んで、半年後だった。
「えっと、タイトルは『セレスティウムは栄養』だって。読みます……『合計十五個、今まで私が摂取した、セレスティウムの総量だ。』……あああああああ!?」
いやいやいやいや……どういうこと!?私は先を読んだ。
「『セレスティウム計画は私の自宅から始まった。あの家で生まれた死神の第一号も、私の身体の中にある。
セレスティウムは闇属性の人間が使えば暴走を食い止められるが、他の属性の人間が使えば、強力な筋肉増強剤となる。今までの興奮剤なんか比較にならない。あれを摂取してから私は眠れなくなった。身体中の全ての能力が覚醒した。そう、脳みそさえも。
セレスティウムの改良、漏洩しては水の泡になるので、それ以上は海底庭園で行うことに決めた。笑いが止まらないほどに、私の頭の中を知識やアイデアが駆け巡って、すぐにそれは実現した。私はセクターに篭り、セレスティウムの増産を試みた。
しかし騎士団から去ったことで、あの材料が手に入らなくなった。それでもすぐに手に入ると思っていた、手に入らないなら代替品を探せばいいと思っていた。
しかしやはり、それはあの材料でなくてはいけない。代替品ではうまくいかない。私の頭がセレスティウムを持ってしても足りないのかもしれない。
そしてもう一つ、問題が発生した。セレスティウムを摂取してから数ヶ月経った時のこと、私はまた、セレスティウムを欲してしまった。もうあの物質のことしか考えられなくなった。もう一つ飲めば治るだろうと飲んだが、逆効果で、段々と摂取したいと思う感覚が狭まった。
ギルバートからは中毒性があるとは聞いていない。それもそうか、闇属性の人間に与えられるのはただの健康で、我々に与えられるのは身体の覚醒。
中毒性があるとは、誤算だった。あの死神が、私を支配している。あれは死神なのに、私はあれを摂取し続けないと生きていけない。
セレスティウムは飲めば飲むほど、私の身体を強化した。今の私は……騎士の頃よりも、遥かに人間ではない。
先程飲んだが、この安息は長続きしない。すぐに死神が戻ってきて、私に拳銃を突きつけるだろう。そして死神をまた呑み込む時まで。』……そっか、死神はセレスティウムのことだったんだ。ね、クラースさん。」
「……。」
クラースさんは怯えたような苦い顔をしていた。私は少し笑って、彼の腕をどついた。すると彼はふっと笑ってくれた。そして言った。
「もう俺は決めたぞ。ここからしれっと帰ろう。盗人と称されてもいい、何と呼ばれてもいいから、PCを盗んで、教官に会うのはやめよう。何も言わずに静かにここを出るんだ。教官に会ったら確実に人生が終わる。お前はソーライ研究所の崖っぷちから海に飛び降りたいのか?確実に死ぬ未来を敢えて選択する必要はないんだ。俺は、決めたんだからな?お前らもそうしろ。」
と、クラースさんは私とヴァルガを交互に指差した。私がヴァルガを見ると、彼は「ま、まあな……。」と肯定的だった。私も確かに生きてはいたいので、何回か頷いた。
しかし……セレスティウムはこういう力があったんだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
還暦妻と若い彼 継承される情熱
MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。
しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。
母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。
同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる