70 / 83
69 プロプロロ作戦
しおりを挟む
これが私の本心だ。ジェーンに絶対的な安心感を与える方法はもうアレしかない。ぷ、プロっ、プロ……!?
私は「ハアハア!」と呼吸を荒くしたままバルコニーから廊下へ戻った。そうと決まれば善は急げだから、方法を考えなくてはいけない。
場所は?時間はどうすればいい?夜景を見ながらなのか?そして指輪……!
そうだ、指輪。ジェーンはスノークリスタルの指輪をくれたけれど、私は彼にあげていない。
私は廊下で立ち止まり、左手にある六角形の指輪をみた。幾何学模様、ジェーンらしくて、とても綺麗な形をしてる。
今ならまだジュエリーショップは開いてる。買いに行こうか、そうだね、買いに行こう。彼の指の太さは何インチだ?それは後でこっそり計ろう。と、兎に角先人の知恵が必要だと思った私は、ベルンハルトさんに電話をした。
「も、もしもし!」
『おお、キルディア!そなたのおかげでもうすっかり元の我に戻ることが出来た。健康な体で、ただ呼吸をする喜びよ、それは一度失わずに知ることの出来ないものだ。』
「元気になってよかったです!……あ、あの、実は知りたいことが。」
『なんだ?』
「ぷ、プロっ……プロポーズの方法を知りたい……!」
『ふっ。……何も着飾らず、普段の生活の中で特別な言葉を最愛の存在に与えるだけでも十分だ。と、インジアビスの価値観ではある。それもそうだ、この地には綺麗な景色も無い上に、城の外へ出て谷にでも行けば、瘴気や魔物で溢れている。皆は城の中で、プロポーズするしか無いのだ。現に我もそうした。……キルディア、我にも恥じる心あり。』
「えっ!?そうですよね、それは照れる話ですね。でも今のは結構参考になりました。私の場合、夜景の綺麗なところに行けばメディアがついて来て落ち着かないし、かと言ってジェーンはまだ体力がないし、私も仕事があるから、他の街に行くことも叶わなくて。でも今がいいんです。雷に打たれたみたいに、物凄い直感で、今だと思うんです。」
『疑う余地もなく、この瞬間だと感じているのならば、実行しないなど有り得ない。指輪は用意したか?』
「してないです。今から買いに行く。」
『ならば……人間にこの良さが伝わるか不明なれど、ブラッディサクリファイスという宝石の指輪を勧める。インジアビスでしか採掘出来ない、赤黒い宝石だ。我が血肉を相手の魂に捧げると、古くからこの地で愛の証として伝わってきたものだ。帝都で販売しているか、不明だ。しかし我はそれを勧める。LOZの件より、地上との貿易を再開している。帝都でなら、きっと。』
「じゃ、じゃあそれを探します!絶対に……!」
と、私は廊下をスタスタ歩いて、ジェーンがいる寝室へと入り、腰のポーチから棒状の測定スキャナーを出すと、寝息を立てているジェーンの指をスキャンしてサイズを測った。それから廊下に戻って、ベルンハルトさんに言った。
「ありがとうございます、ベルンハルトさん!あとは愛の言葉ですね、ちゃんと考えられるかどうか。」
『大丈夫だ、そなたは我の子なり。ただ一つ、コツはある。好きだと思っても、好きだと言わないことだ。世界を誘惑的に染めれば、直接表現せずとも、伝わる。』
……結構難しいこと言ってきた。こんな経験不足の私に。と、苦笑いした。しかし頑張らなくてはいけない。
「わかりました。参考にします!それじゃあ、また連絡します。」
『ああ。……また連絡するのだ。いつでもな。んほほ。』
その笑い方久しぶりに聞いた。でもその笑いを聞けることが出来て良かった。今度まとまった休暇が取れたらインジアビスに遊びに行こう。ベルンハルトさんに感謝しつつ、私は階段を降りた。
すると階段下にちょうどゾーイが現れた。手にはおにぎりが二つの乗ったお皿がある。ゾーイは笑顔で私に言った。
「あ!丁度来ましたね!ギル様、さっき言っていたおにぎりですよ!鮭と昆布、両方ともマヨネーズ入ってます!」
私はゾーイが持ってるお皿からおにぎりを取って、その場で立ちながら勢いよく食べ始めた。ゾーイがびっくりしているが仕方ない。もう少しでお店が閉まっちゃう。
「ギル様、喉詰まっちゃいますよ?」
「はふはふ、うーんっ!(いいのいいの!大丈夫!)」
素早く二つのおにぎりを食べ終えた私はゾーイの肩を掴んだ。ゾーイは何がどうしたんだと言わんばかりの顔で、不思議そうに私を見つめていた。
「い、今から指輪を買いに行ってくる!」
「どうしてですか?」
「……だ、だからアレだよ、ジェーンにさ!」
「……ん?」とゾーイが首を傾げた。「どうしてですか?」
なんでそんなに気づかないの。
「だ、だからね……ぷ、プロッ、プロロッ!」
「ああ!分かりました!」とゾーイが閃いた。「スキャットですね!私も出来ますよ!ピーパッパッパラッパ!パッパッパラッパ!ポンポンピロンポポンポシャバラダゥゥ~!」
いきなりゾーイが肩を得意げに揺らしてリズムをとりながらシャバダバ歌い始めてしまった……。
「違う、結構上手いけど違うんだって……どうして私がジェーンにスキャットをプレゼントするの。」
「え?違うんですか?プロプロ言うので、そうなのかと思いました。因みに私は専門学校時代、ジャズサークルに入ってました。」
「そうなんだ……道理でうまいと思った。じゃなくて、実はジェーンにあることを提案しようと思ってる。ここで一緒に暮らすことは勿論、関係性の訂正について、彼に伝えたいんだ。」
「あ、プロポーズですか?」
やんわりと話していたのに、どうして崖から突き落とさんばかりのストレート球を私にぶつけてきたのだろう。
改めてしようとしてることの大きさを感じて、私はその場で恥ずかしげに一瞬しゃがんでから、玄関に向かって走り始めた。すると背中からゾーイの声がした。
「え!?本当にプロポーズですか!?」
「そうなんです。でもまだ皆には言わないで!指輪買ってきます!」
「で、でもそしたら御馳走とか色々と用意しなきゃ!」
ええ!?私は振り返らずに叫んだ。
「いいですから、バレるから普段通りでいいですから!じゃあ行ってきます!」
「えええー!?」
とゾーイの甲高い声が聞こえた。私は玄関から外に出て、すぐにガレージへと向かって、ブレイブホースに乗って正門から出た。
すぐに商いの広場にある宝石店で、ブラッディサクリファイスの指輪は見つかった。ただ、値段を見て仰け反ってしまった。
あんな遠くの地から輸入してるからね、そうだよね、と暫くの間、ソーライ研究所にいた間の所長の給料が全て吹っ飛ぶ金額が書いてあるプレートを眺めていた。
でも他のどの宝石よりも深みがある色合いで、ずっと眺めていても飽きないぐらいに綺麗だった。
赤い宝石の奥の方で、黒い細やかな結晶が銀河のようにきらきら輝いているのを発見すると、私は思い切って震える手で、その指輪を店員さんに頼んだ。
リング自体はシンプルなデザインで、半分がシルバーで、半分がブラッディサクリファイスの二層になっている細めのものだった。彼に似合うと思った私は、その指輪の内側に愛の言葉を刻印してもらった。
私は「ハアハア!」と呼吸を荒くしたままバルコニーから廊下へ戻った。そうと決まれば善は急げだから、方法を考えなくてはいけない。
場所は?時間はどうすればいい?夜景を見ながらなのか?そして指輪……!
そうだ、指輪。ジェーンはスノークリスタルの指輪をくれたけれど、私は彼にあげていない。
私は廊下で立ち止まり、左手にある六角形の指輪をみた。幾何学模様、ジェーンらしくて、とても綺麗な形をしてる。
今ならまだジュエリーショップは開いてる。買いに行こうか、そうだね、買いに行こう。彼の指の太さは何インチだ?それは後でこっそり計ろう。と、兎に角先人の知恵が必要だと思った私は、ベルンハルトさんに電話をした。
「も、もしもし!」
『おお、キルディア!そなたのおかげでもうすっかり元の我に戻ることが出来た。健康な体で、ただ呼吸をする喜びよ、それは一度失わずに知ることの出来ないものだ。』
「元気になってよかったです!……あ、あの、実は知りたいことが。」
『なんだ?』
「ぷ、プロっ……プロポーズの方法を知りたい……!」
『ふっ。……何も着飾らず、普段の生活の中で特別な言葉を最愛の存在に与えるだけでも十分だ。と、インジアビスの価値観ではある。それもそうだ、この地には綺麗な景色も無い上に、城の外へ出て谷にでも行けば、瘴気や魔物で溢れている。皆は城の中で、プロポーズするしか無いのだ。現に我もそうした。……キルディア、我にも恥じる心あり。』
「えっ!?そうですよね、それは照れる話ですね。でも今のは結構参考になりました。私の場合、夜景の綺麗なところに行けばメディアがついて来て落ち着かないし、かと言ってジェーンはまだ体力がないし、私も仕事があるから、他の街に行くことも叶わなくて。でも今がいいんです。雷に打たれたみたいに、物凄い直感で、今だと思うんです。」
『疑う余地もなく、この瞬間だと感じているのならば、実行しないなど有り得ない。指輪は用意したか?』
「してないです。今から買いに行く。」
『ならば……人間にこの良さが伝わるか不明なれど、ブラッディサクリファイスという宝石の指輪を勧める。インジアビスでしか採掘出来ない、赤黒い宝石だ。我が血肉を相手の魂に捧げると、古くからこの地で愛の証として伝わってきたものだ。帝都で販売しているか、不明だ。しかし我はそれを勧める。LOZの件より、地上との貿易を再開している。帝都でなら、きっと。』
「じゃ、じゃあそれを探します!絶対に……!」
と、私は廊下をスタスタ歩いて、ジェーンがいる寝室へと入り、腰のポーチから棒状の測定スキャナーを出すと、寝息を立てているジェーンの指をスキャンしてサイズを測った。それから廊下に戻って、ベルンハルトさんに言った。
「ありがとうございます、ベルンハルトさん!あとは愛の言葉ですね、ちゃんと考えられるかどうか。」
『大丈夫だ、そなたは我の子なり。ただ一つ、コツはある。好きだと思っても、好きだと言わないことだ。世界を誘惑的に染めれば、直接表現せずとも、伝わる。』
……結構難しいこと言ってきた。こんな経験不足の私に。と、苦笑いした。しかし頑張らなくてはいけない。
「わかりました。参考にします!それじゃあ、また連絡します。」
『ああ。……また連絡するのだ。いつでもな。んほほ。』
その笑い方久しぶりに聞いた。でもその笑いを聞けることが出来て良かった。今度まとまった休暇が取れたらインジアビスに遊びに行こう。ベルンハルトさんに感謝しつつ、私は階段を降りた。
すると階段下にちょうどゾーイが現れた。手にはおにぎりが二つの乗ったお皿がある。ゾーイは笑顔で私に言った。
「あ!丁度来ましたね!ギル様、さっき言っていたおにぎりですよ!鮭と昆布、両方ともマヨネーズ入ってます!」
私はゾーイが持ってるお皿からおにぎりを取って、その場で立ちながら勢いよく食べ始めた。ゾーイがびっくりしているが仕方ない。もう少しでお店が閉まっちゃう。
「ギル様、喉詰まっちゃいますよ?」
「はふはふ、うーんっ!(いいのいいの!大丈夫!)」
素早く二つのおにぎりを食べ終えた私はゾーイの肩を掴んだ。ゾーイは何がどうしたんだと言わんばかりの顔で、不思議そうに私を見つめていた。
「い、今から指輪を買いに行ってくる!」
「どうしてですか?」
「……だ、だからアレだよ、ジェーンにさ!」
「……ん?」とゾーイが首を傾げた。「どうしてですか?」
なんでそんなに気づかないの。
「だ、だからね……ぷ、プロッ、プロロッ!」
「ああ!分かりました!」とゾーイが閃いた。「スキャットですね!私も出来ますよ!ピーパッパッパラッパ!パッパッパラッパ!ポンポンピロンポポンポシャバラダゥゥ~!」
いきなりゾーイが肩を得意げに揺らしてリズムをとりながらシャバダバ歌い始めてしまった……。
「違う、結構上手いけど違うんだって……どうして私がジェーンにスキャットをプレゼントするの。」
「え?違うんですか?プロプロ言うので、そうなのかと思いました。因みに私は専門学校時代、ジャズサークルに入ってました。」
「そうなんだ……道理でうまいと思った。じゃなくて、実はジェーンにあることを提案しようと思ってる。ここで一緒に暮らすことは勿論、関係性の訂正について、彼に伝えたいんだ。」
「あ、プロポーズですか?」
やんわりと話していたのに、どうして崖から突き落とさんばかりのストレート球を私にぶつけてきたのだろう。
改めてしようとしてることの大きさを感じて、私はその場で恥ずかしげに一瞬しゃがんでから、玄関に向かって走り始めた。すると背中からゾーイの声がした。
「え!?本当にプロポーズですか!?」
「そうなんです。でもまだ皆には言わないで!指輪買ってきます!」
「で、でもそしたら御馳走とか色々と用意しなきゃ!」
ええ!?私は振り返らずに叫んだ。
「いいですから、バレるから普段通りでいいですから!じゃあ行ってきます!」
「えええー!?」
とゾーイの甲高い声が聞こえた。私は玄関から外に出て、すぐにガレージへと向かって、ブレイブホースに乗って正門から出た。
すぐに商いの広場にある宝石店で、ブラッディサクリファイスの指輪は見つかった。ただ、値段を見て仰け反ってしまった。
あんな遠くの地から輸入してるからね、そうだよね、と暫くの間、ソーライ研究所にいた間の所長の給料が全て吹っ飛ぶ金額が書いてあるプレートを眺めていた。
でも他のどの宝石よりも深みがある色合いで、ずっと眺めていても飽きないぐらいに綺麗だった。
赤い宝石の奥の方で、黒い細やかな結晶が銀河のようにきらきら輝いているのを発見すると、私は思い切って震える手で、その指輪を店員さんに頼んだ。
リング自体はシンプルなデザインで、半分がシルバーで、半分がブラッディサクリファイスの二層になっている細めのものだった。彼に似合うと思った私は、その指輪の内側に愛の言葉を刻印してもらった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
還暦妻と若い彼 継承される情熱
MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。
しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。
母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。
同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる