スカーレット、君は絶対に僕のもの

meishino

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第3話 穴を塞ぐにはどうするか

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「おお!」

 誰かの声が近くで聞こえた気がする。しかしその時、私の視線はようやく水晶やガラスの修復ハウトゥーの欄に入ったので、もうその興奮でそれどころじゃなかった。

「その本をそこまでワクワクして読むの、あなたぐらいですよ。」

 何だろう、誰?

 私は顔を上げて、声のする方を見た。

「え?わっ!」

 私は驚いて自分が座っていた椅子の脚をガタッと蹴ってしまった。そこには、そでを肘あたりまでまくり、脇に5、6冊ほど本を抱えた白衣姿の男が立っていた。

 茶とも銀とも言える色の髪は、さらりとしててキューティクルが眩しい。とても端整な顔立ちのすらりと背の高い男性だ。眼鏡の奥のダークブラウンの瞳にまつ毛が掛かってて綺麗で、それに白衣の下は白いシャツに黒いジレとネクタイ、黒いチノパンを履いている。流し前髪と眼鏡がよく似合う、紳士的な雰囲気の人だった。

 あ……何となくだけど、家森先生なんじゃないかと思った。

 彼は私を見つめて微笑んだ。

「驚かしてしまいましたか、ごめんなさい。あなたがこの学園に来た際に一度挨拶していますが僕のことを覚えていますか?」

 ごめんなさい。覚えてない……。だって、自分の意識がはっきりしてきたのは今日が初めてだからだ。でも記憶喪失なんてこと言えないし……どうしようと思っていると私の顔に困惑していた雰囲気が出ていたのを悟ったのか家森先生がもう一度微笑みながら言った。

「僕は家森です。ブルークラスの担任、それからこの学園の副学園長を務めています。あなたは確かベラ先生のクラスのスカーレットさん……」

「あ、ヒイロと呼んでください。皆もそう呼んでいますので。よろしくお願いします」

 こんなタイミングで例の家森先生と出会うとは。しかも、思ったよりいい感じの男性だったから辛い……過去の自分が彼目当てで来たというのも頷けてしまうくらいだから辛い……。

 いやいやいや……そりゃモテるだろうよ。リュウが先生も恋愛OKなんてずるいよ!もう先生って時点で同じ土俵じゃないじゃん!って怒ってたけど、彼は先生な上にイケメンなのだからそりゃモテるだろうし同じ男からしたらずるいと思ってしまっても仕方ないと思う……まあ、どうせ私は相手にされないだろうし、ここは一生徒として乗り切ろう。それにこの図書室に来たのは違う目的もあるし。

 はあ、と深い息を吐いて私はズレた椅子を直してまた座って読み始めることにしたけど……何故か家森先生が脇に抱えていた本を私が座っているテーブルにどさっと置いて、私が読んでいるページを覗いてきたのだ。

 何をそんなに見てくるんだろうとちょっと恥ずかしくなったので、開いているページを両手で隠した。

「ふふ、そうやって隠しても僕はその本ならページ数で内容が分かりますよ。水晶の修復方法でしょう?違いますか?」

 合ってるわ……すげえ。何でだろう。

「すごいですね先生、この本のことよくご存知なのですね」

「まあ、授業で使いましたから。」

 え?授業?私が疑問を抱いてぽかんとしていると家森先生は私の隣の席に座ってきた。ここにお座りになるんですか……そうですか。大歓迎ですけど。

「僕の専攻は、光魔法学や有機魔法学ですが……それ以外にも教科を受け持っています。」

 はあ、なるほど。有機魔法学というのは薬草やポーションに関した学問だ。だから白衣着てるんだ……それに他にも授業担当しているということは……どういうこと?少し気になって私は家森先生の前に積んである本のタイトルを読み始める。

 光魔法セルパーティクル応用、自然採取の有機魔法学、あっ…。読んでいることを悟られたのか、途中で家森先生に手で隠されてしまった。

 何故隠すんだと思っていると先生は一冊づつ、表紙を見せながら説明してくれた。

「この光魔法学応用は新刊なんです。こちらは何度も読みましたが明日からの授業に使おうと思いまして。これも調合の新しい分野の本です。そしてこの下の本と…」

 家森先生の視線が私の手元に行く。

「その本を今日は借りに来たんです。」

 そう言ってこの本を指差して言った。

 ええ~~~!?折角見つけたのに家森先生もこの本借りに来たとは……しかもその流れだと授業で使うっぽいよね?優先順位で言ったらどっちなんだろう。

 私は苦い顔をしながら彼と目を合わせた。

「ああ…でも…どうしよう」

 目が泳ぐ私を見つめる彼は楽しげな微笑みを浮かべて、机に肘をついてじっと見つめてきた。

「そこまで気に入ったのならば、専攻科目に入れればいいではありませんか。」

「専攻科目?この……通常実践魔学ですか?あるんですね。」

「ありますよ。獣扱じゅうそう学や魔工学に比べると地味なので生徒数は少なめですが。」

「そうなんですか」

 ふーん……私はちょっと目を輝かせた。窓の穴の為でもあったが、読んでいると身近に使える汎用性に面白さを感じたし、何よりもこれを身につけていれば修理業者に頼らなくて済むから儲けになる。

 それにもしリュウやグレッグが同じことに困ってたら助けることが出来るよね!そしたら何か食堂でご馳走してくれるかもしれないな……ふふっ。

 ふふっ!これは専攻取るしかない!私は必死ににやけそうになるのを我慢して先生に聞いた。

「専攻しようか前向きに検討します!担当の先生は誰なんです?」

「どうして僕がその本を借りようと思ったんだと思います?」

 逆に質問を返され、その意味を理解すると、私は遠くを眺めた。

 う……そうきたか。どうするヒイロ。そうきたか。これを担当するのはレッドクラスのシュリントン先生やベラ先生ではないのだ。他には美術の先生と、事務の先生しかいないし……他に先生といえば彼しかいない。

「まあまあ、優しくしますよ。」

 すると家森先生は微笑みながら私が今まで読んでいたその本を閉じてしまった。

「あっ!何するんですか!」

 折角開いた567ページを一瞬で閉じられてしまってつい出てしまった大きな反応に驚いた家森先生はこちらを見て固まってしまった。

「あ、ごめんなさい。急に閉じてしまわれたのでつい……」

「そこまで調べているのには何か訳があるのですか?」

 真剣な表情で放たれた、その質問に答えようか迷った。部屋の窓が、なんて直球なこと言って私がやったなんて思われたら困るし……弱味を見せて女たらしの噂がある彼に何かされたら……歓迎かもしれないけど、いやいや!歓迎じゃない!ヒイロしっかり!

 ……そう考えると変に相談しないほうがいいのかもしれないと悩んだ。でも折角、通常実践魔学の先生が目の前にいて何も聞かないのも勿体無い。

 そうだ、遠回しに聞こうと思った。

「さっきのページの水晶のキズを直せる魔法ですけど、それは例えばガラスに空いた大きな穴も塞ぐことって出来るのでしょうか?」

 家森先生は思案顔で遠くを見つめて考えてから答えた。

「うーん……あいた大きさにもよると思いますが、可能でしょう。」

「おおっ!やっぱり!おほほ!」

 つい私のテンションが上がってしまった。そんな私を見ていた先生は笑いを漏らしながら私に質問してきた。

「おや?まさか、部屋の窓に穴でも開いているとか?」

 あれ?何でバレたんだろう。遠回しに聞いたのに。
 ポカンを口を開けて固まった私の態度はそれを肯定するのに十分だった。

「なるほど。この寒い中、窓に穴ですか……どれ、僕が見てあげましょう。」

「え」

 え?まじで?……

 色々考えてしまっていると、家森先生が立ち上がって机の上にあった本を全て重ねて自分の脇に挟んだ。

「どれ、見てみますから、一度職員室に戻ってコートを取ってきます。あなたもついてくるように」

「は、はい」

 いいんだろうか……まあ、先生がいいって言ってるんだからいいんだろうけど。私は彼について図書室を後にすることにした。

 ロココの廊下を彼の後について歩いていると……家森先生から少し甘い匂いがしてくることに気づいた。コロンなのか、ほのかに甘くていい匂いがする……私もコロンをつけてみようかなどと考えいていると2階の職員室の前で家森先生が止まった。

「少し、ここで待っているように」

 はい、と答える間も無く先生が中に入って行ってしまった。中から何となく、ベラ先生の話し声が聞こえる……。すぐにネイビーのウールコートを羽織った家森先生が出てきた。

「さて、ここからはあなたが案内してください」

 え……そう言われると緊張してきた。私は先を歩きながら道を間違えないように慎重に歩いた。まあ、校舎から出て校庭を抜けたすぐ先にグリーン寮はあるけども。

 テクテクと寒波吹き乱れる校庭を歩いてグリーン寮の前に辿り着くとその建物を眺めながら家森先生が呟いた。

「相変わらず……雰囲気のある寮ですね。」

 入り口に入ってすぐに、家森先生がヒビの入った寮の入り口の柱や落ちかけている天井をじっと眺めだしたけど、私は何も無かったかのように平然とその中へ歩みを進めて行く。振り向くとちゃんと彼が私についてきてくれていたのでちょっとビックリした。そしてビックリした私を見て家森先生も少しビックリした表情をした……ちょっと面白かった。

 我々が廊下を歩くたびにギッギッと木が軋む音が響いている。天井にはいつからか知らないけど年期の入った蜘蛛の巣が垂れていた。

 ああ……まさか家森先生が部屋に来てくれるとは思ってもいなかった。もっと部屋の中を片付けておけばよかったと後悔したけど、今の所は別に好きな人じゃないし、あの穴をタダで直してもらえるならいいのかもしれない。

 そして2階の一番端のドアの前で懐中時計をかざして認証した。ガチャっと解錠された音が響く。

「……このドアだと認証しなくても入れそうですね。」

 ドアを開けて先にどうぞをジェスチャーすると家森先生がそっと中へ入って行った。私もそのあとへ続く。その時だった。

「先生そこっ!」

 私は先生の足元を指差して叫んだ。
 先生はハッと立ち止まり、足を上げたまま下を見た。ああ、もう少しで踏んでしまうところだった。危ない危ない!

 そこは床の板が直角に折れていて、ギザギザとした板の端が上に向かってそびえ立っている箇所だった。他にもベッドの近くに2箇所、同じような折れ端がある。

「……普通、この時点で修理業者に頼もうと思いませんか?」

「確かにそうですね。はは!まあそれは今後直します。窓はこっちです!」

 私がベッドに乗って奥の窓の下の方を指差すと家森先生もベッドに乗り、私の隣に来てその窓を確認した。想像以上の大きさだったのか先生はあんぐりと口を開けたまま固まっている。

「これです!」

「ええそうでしょうね。これはすごい。これ……。」

 この部屋はワンルームだ。部屋には古いベッドとテーブルの椅子が一つあるだけで、あとはシャワールームやお手洗いだ。ここは2階の角部屋で、ベッドの近くには2面の壁に窓があって、穴が開いているのはベッドの隣の窓だった。多分この気温でこのまま寝ると明日の朝、目を覚ますことは出来ないと思う。

「これでは寒くて寝られなかったでしょう?入学して準備の1週間の間、一体どうしていましたか?」

 え?そんなに経っているの?でもベラ先生と挨拶したのは今日が初めてだし、ああ、準備期間ってことでここで少し暮らしてたのか……どうやって暮らしてたんだろう。分からないけどとにかく答えないと。

「ああ、どうしてたんでしょうね……寒くて覚えていません」

 私の答えに家森先生が戸惑った表情のままふふっと笑ってくれた。クールな感じの先生がそんな表情をしててちょっと面白い。

「それに……これ、人一人入れる大きさです。誰かが入ってくる可能性もありました。部屋としての機能が成り立っていませんが。」

「そうなんです。はい」

「いくらこの部屋は2階だからと言ってって油断は出来ません。グリーン寮で女性はあなただけですし……取れかけの玄関の扉といい、この部屋には防犯の機能がまるでない。これでは部屋とは言えませんよ。」

 かなりボロクソに部屋のことを言い始めてきた……だから直そうとしたのに。

「一体何をしたらここまで穴が開くんです?」

 いやいやいや!

「違いますって!違う!わ、私じゃありませんよ!初めて来た時からあったんです!」

「そ、そうですか……」

 家森先生が呆れたような表情をこちらに向けてきた。辛い。

「先生これは直せますか?」

「うーん、多分いけます」

 家森先生は窓の穴をあらゆる角度から観察し始め、うん、と声を漏らして両手のひらを合わせると呪文のような言葉をブツブツと発し始めた。

「………くっ!」

 魔法を見ること自体が初めてだったので私は目を輝かせて家森先生の様子を見つめた。

 次第に両手を包むようにライトブルー色の魔法陣の球体が出現して、ゆっくりと窓に向かって飛んで行く。

 水色の輝く光は窓の穴を包む。
 包んだ箇所は段々と折り重なりあう魔法陣の模様や光でどんどん見えなくなっていく。

 私は思わず両手を組みながら見守った。
 先生が手のひらをグッと微調節しているように動かしている。

「あと少しですっ……はっ!」

 家森先生が両手を広げた。
 ぱあっという音とともに水色の球体が弾けた。
 穴は消え去り、窓は透明色にそこに……存在した。

「すごい!先生!すごいっ!」

 私は拍手喝采した。この魔法はすごい。これは確定した!ならば専攻だって取るしかないよ……ああ!何度も何度も窓を見ては感動してしまう。

 気付けば家森先生はひたいの汗を手で拭って、荒々しく息をして隣に座っていた……ああ、きっとそれほど気力を使うことだったのだろう。

「あなたが喜んでくれてよかった……。少し、疲れました。」

「そうですよ、こんなに大きな魔術使用したのですから少し休んでください。このベッドで座っててください。」

 私の言葉に何も答えないので彼の方を見ると、じっと部屋の中をぐるりと見まわしていた。

「いえ。床と玄関の扉も修理します。」

「え!?え!?そ、そんな一気にそこまでしたら大変ですから、どうか休んでください!」

 そうだよ、今のでかなり魔力を消費したのだから。私はどうにか先生を説得しようとするけど、先生は折れ曲がった床の方へ向かって行ってしまった。

「いえ……このままの床ではここで生活するあなたが危ない。それに玄関だってあれでは誰でも入ってこいと言わんばかりです。僕はヒイロに安全に暮らして欲しいので、直します。」

「………。」

 どうしよう、家森先生はいい人だ。心が何故かきゅんとしている。
 悔しいことに、図書室で彼に出くわした時も胸が少しどきっとしたのだ。

 これではまるで私が彼に……いやいや、違う。ヒイロよ。しっかりするんだ。

 そんなことを考えている間にも、彼は床の板折れの箇所と玄関のドアの蝶番もスカイブルーの魔法で修復してくれたのだった。

 おかげで床は新品のように滑らかになり玄関のドアも安定し、気にしないで開け閉め出来るようになった。何度も開けたり閉めたり確認していると、ふふと先生の声が聞こえて私は彼を見た。

 先生は今、私のベッドに座っている。

「ふふ、ヒイロがそうまでして喜んでくれて、僕は今幸せです」

「う、そんな大げさな……でも先生、本当にありがとうございました!疲れましたよね。そうだ冷たいですけど麦茶用意しますね」

 私は冷蔵庫に入っている麦茶のボトルを取り出した。ふと後ろのベッドの方が気になって振り返って見ると先生がこちらをじっと見ていて目が合ったけど、その瞬間に先生は視線を別の方へ逸らしてしまった。

 今のは何だろう。まあいいや。麦茶をグラスに注ぐ。
 何かお菓子でもあればよかった。この部屋には麦茶と干し肉しかないのだ。
 私は心の中でため息をつきながら家森先生にグラスを渡した。

「こんなお茶しかなくてごめんなさい。今度また、お礼させて頂きます。」

 グラスのお茶を彼がごくっと飲み始めた。ふうと息を吐く。

「いいえ、礼は結構です……その代わり」

 え?

 私は目を丸くして彼を見つめる。

「通常実践魔学の専攻を取ってください。凄さが分かったでしょう。」

 私は笑顔で頷いた。

「それはもう、先生が窓を直してくれている時に決めていました。私も先生のように自由に扱いたいです!」

「ふふ、それは良かった。」

 先生は頷いて麦茶をもう一口飲んだ。
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