52 / 196
当て馬にスパダリ(やや社畜)婚約者ができました。編
第1話 お帰りなさい ☆
しおりを挟む
「では、坊ちゃま。おやすみなさいませーー」
「ああ」
「どうぞ良い夢をご覧くださいーー」
「?」
何だ?いままでそんなこと言ったことなかったのにーー。
不思議だなーー、と思いながらベッドに横になる。昔からアディオンがお気に入りの、バックスベアって会社が作ってるブランケットをかけて。うん、俺も気に入ったんだけどさ……。
って言うと、?、って思うよな。
俺は最初からアディオンだったわけじゃないんだ。
元は木更津与一、ってしがない大学生よ。それが向こうの世界で死んで、こっちでそのとき偶然にも死んじゃったアディオンに入っちゃったんだよ。
噂によく聞く、異世界転生、ってやつ?
それからは、アディオンとして生きてるんだ。ん?アディオンって何それ、だよな。
アディオンはアディオン・クロノ・アンガーティ・エウローペー、って、エウローペー国のアンガーティさん家のアディオン・クロノ君。父親のレディガンと兄貴のリディアンと弟のセディランの4人家族なんだ。なんとびっくり、このエウローペーって国の第2王子様よ。
母親は、って?
全然面白くない話なんだけど、この世界女性がいないんだよ。魔法科学センターでは、「数人いるらしい」、みたいな話はしてたけど、それはそれで可哀想だよな。俺だったら絶対に見つからないように隠れてるよ。
ああ、そうだーー。人類が滅びないように、魔法科学を異常に発達させて、男でも子供が産めるようになったんだ。
それが、『アザ花種』、そのひと達は子供を産むと、『お腹様』、とか呼ばれるんだけど、俺は母ちゃんと呼ばれたいと思っている。
残念ながら俺達の母ちゃんは、弟を産んですぐに亡くなった。珍しい話だが、親父は国王なのに再婚してないんだー、すごいだろ。
んで、ここ重要な話なんだけど、俺は生まれたときは普通で、途中からアザ花種になっちゃった珍しい人間だ。冗談きついよな。けど、いまとなってはそれがありがたいことになったんだよ~~~♡
何でだってーー?
それは、だね。
キイ………。
ほぼ、音もなくバルコニー側から彼の気配が入ってきた。俺はベッドのうえに上半身を起こして、そのひとを見る。
「ーーキサラ」
「よお」
ベッド脇に置かれた光石ランプをつける。これ、自然に光る光石を、スイッチひとつで発光を制御する優れものなんだ。室内や街灯の灯りは、すべてこの石でできてるんだぜ。エコロジーだよな。
えっ、それより、ちょっと待て。
帰ってくるのって、明日じゃなかったかーー?
「ーーマルスさんが風呂用意してくれてるから、入ってくる」
「え?」
マルス~~~、なぜ俺に言わない!絶対にわざとだろっ!!
「じゃ、じゃぁ、俺、ほ、ほぐしとこーー」
「ーー後で俺がやる」
くぅーーーーーッ!
いつ見てもイケメンだ。
俺、アザ花種になってよかったーー。いや、別にアザ花種じゃなくても結婚はできるけど、ほら、どうせなら子供がーーーーー、ぎゃぼぼぼっ!!
まっ、いろいろあって(はしょりすぎだよな)、婚約した俺達は、キサラが多忙なためほぼ会っていない。
彼は隣領へブリーズの領内捜査局という、ニホンでいう公安みたいな仕事をしていて(FBIのほうがしっくりくるか)、部下と一緒にあちこちで潜入捜査をしている。極秘な内容が多いから、仕事の話はしないけど、無事に帰って来てくれると、ほんとホッとする。
イケメンで仕事ができる、って最強だけど、ちょっと、いや、かなりさみしくはあるんだよなーー。1ヶ月会えないなんて、ざらだし……。なんか、魔法でワープとかできないか……。
ドキドキして待っていると、浴布で髪の毛を拭きながらキサラが戻ってきた。
「………」
全裸だ。
お、おいっ、全裸だよーー、ってまあそうなんだけど、も、もう自然に顔が火照ってくるなぁ。
「み、水あるよーー」
「ああ、悪い」
冷えた水を入れたコップを受け取り、キサラがぐっと飲む。
かぁ~ッ!、色ッペ~な~~~ッ!
ちなみに、毎晩マルスが置いてくれる水差しは、蓄冷ガラスでできている。これは冷たい温度を保ってくれるすばらしい素材を使ってるんだ。ーーってことは、その逆、畜温ガラスもあるんだよ~、便利だろ?
「ーー元気だった?」
「問題ない」
コップを置く音に俺はドキッとした。
だ、だって、これからするんだぜー。やる前ってそわそわするだろ?なんのクッションもなくはじまるほうが、緊張はしないと思うんだけどーー。何だろう、恋人時間っての?見てるだけで胸がいっぱい、っていう甘酸っぱいやつよーー。
「アディ……」
キサラが俺の髪を梳いた。
骨ばった手が、何度も髪の毛を撫でる。
ーーほら、こういう、、、えっちの前の空気感、慣れないーー。恥ずかしいんだよーー、苦しくて、どこ見ていいかわかんなくて、早くとどめを刺してほしいんだよ!
あっ、…目が合ったーー。
……好きだな………。
ゆっくりと髪を梳く指が、そのまま頬にきた。あーー、心臓がドクドクうるさいや。
「ーー痩せたか?」
「ん!?あ、ああ、っていうか俺、アザ花種に変異しただろ?それで、見た目がなよっちくなってきてるみたいなんだよ」
「そうか……」
「いや、力や体力は全然落ちてないと思うんだけどーー。後、魔法科学センターで診てもらってさ、子供ができるのはもうちょっと後になるかもだって」
「子供ーー」
あっ、これはよけいな話だった。いきなり子供の話なんかきついって、俺はほんとにデリカシーないなぁ。
「アディ……」
「ああ、うん。ごめん、変な話してーー」
これからそこと直結することするのに、萎えるよな……。
ちゅっ、とかわいい音のキスが唇におとされる。
「ん?」
ここはもっとぶちゅ~っときてくれないとさーー、と不満げな俺に、キサラがふれてははなれるようなキスを繰り返しーー、
「大事にする」
と、強い口調で言った。
「……」
その言葉に俺のときはとまる。
ど、どうしちゃったんだ?、キサラーー。
その真剣な、曇りなき眼に俺の心が動揺する。こんな顔をするひとだったんだな……。
「アディ……」
いつもより優しい唇に、俺の心臓がマキシマムを振り切る勢いでバクバクする。
「い、いや、だ、大事にするより、いまは、めちゃくちゃにしてほしい、っていうかーー」
わけのわからんことを言うな、俺はほんとにもうっ!!
「ああーー、」
キスが深くなる。
これもバックスベア社のさらさらした寝衣を脱がされ、俺の身体をキサラの唇が這っていく。優しく、少し痩せた身体を確かめるようなくちづけに、俺は赤面するしかない。
な、なんか受けのほうって、何するんだ?俺も男だから、あっちの国の動画で攻めるほうは勉強したよ。
けど、反対側は考えたことなかったからなーー。
いや、攻めの反対だから……、途中までは一緒だよな?……なら、アレもやるのかな……。いつも俺だけやってもらってるから、いい加減なんか動かないとキサラも嫌だろうしーー。
俺はキサラの下半身に手を伸ばそうとして、その手を恋人つなぎにされた。
「あ……」
また彼の唇が俺の口を覆う。柔らかくてしっかりした唇が、舌を吸い出すような動きをする。俺が舌をだすと、まるで飲み込むかのようにキサラの口のなかに引き込まれた。
いやらしい音をたてながら、俺達はしつこいぐらいに舌をからめあう。すぐに、俺の頭がボウっとなってきた。キサラとキスをするといつもこうだ。頭の中が冷静でいられない、勝手に涙もでてくるしーー、はっきりいって、変だ。
唇が離れ、垂れた唾液を手でぬぐうーー、何をやっても色気がヤバいよな。
「キサラ……」
下半身、というよりははっきり言おう。俺の尻の穴がムズムズしてきている。久しぶりにあの快感がくるのだと期待して、俺のムスコよりも異常に反応しまくってるんだよ~~~。
「ーー早く、ほしい……」
あー、言っちゃったーー。俺ってばはしたないーー。呆れた顔してるじゃん、もうっ!
「ああ……」
すまん、急かしちゃだめだよなーー。キサラのペースがあるもんな。
キサラが俺を横たえて、腕枕に頭を乗せた。
「!」
身体はぴったりと密着し、その状態で横から俺の尻に手をはわせて、穴をいじりだす。
ーーこ、これはっ、俺だけ感じちゃうパターンじゃないか……。しかも、キサラの超目の前でーー、と理性が働くのは一瞬だ。
彼の指に思考がとけていく。脳みそが、「大歓迎よ~♡」、とえっちなモードに切り替わる。
「き、キサラ……ッ」
腹に濡れた先端があたって、俺の身体にゾクゾクが走った。こ、これがこれから俺のナカにはいって、あんなことやこんなことをするんだよーー。
ーーいやん……。
「ーーいけるか……」
ーーもちろんだ!いつでも来い!
俺はゴールキーパーになった気分で(俺のポジションはFWだったが)、キサラのゴールを待ち構える。そう、すべてを受けとめる覚悟だ!
腕枕をはずされ身体がベッドに沈む。彼によって俺の足は広げられ、片足はとくに大きく開かれた。恋人は片手で俺の頬や髪を愛撫し、唇にはキスの雨をふらせていく。
ーーほわわ~ん~~。
「あ……ッ!」
その間にも下は下の行動だ。俺の尻穴にぐっときたアレが、ゴールに押し込まれる。これはもう、これはーー!
ゴールーーッ!
後はもう、好きにしてくださいーーッ!
「……ぅぅ゙ん…、ぅふッ……」
なんでこうキスってずっとしていられるんだろうーー。唇への甘咬みに腰が抜けるーー、もう、好き。好きだってーー、キサラしか好きになれないんだって……。
「…、好き、キサラ……」
「………、ああ……」
言葉は少ないけど愛はたっぷりくれる。俺ほんと、無口な男ってカッコいいと思う。
でも、無口すぎるわけじゃなくて、話したらちゃんと返事を返してくれるし、どんなしょうもないネタでも、最後まで相手をしてくれるーー。
ーー理想の恋人、なんだよ、げへっ。
「あっ!そこ、いやッ!」
お腹の奥がキュンキュンしてきた。
そんなに突かないでよ、すぐにイッちゃうからーー。
「…、だめッ!キサラッ~~~ン゙ッ!」
みっともなく喘ぐ俺に薄く笑み、彼が腰の動きを速める。あっ、ヤバい、すごいんだけどーー。
「~~~~~~ッ!!」
あーー、クるーー………。
「ッ!!」
「ーーンン゙ン゙ッ!、あんン゙ーーッ!!」
彼が俺のナカに熱を放つ。
ーーもちろん、だしたからってとまらないよ~。まだまだ夜は長いからね。もっと、も~っと、えっちなことするんだぞ~~~……♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます😄
続きになります🥹
また、読んでいただけたら、うれしいです☺️
「ああ」
「どうぞ良い夢をご覧くださいーー」
「?」
何だ?いままでそんなこと言ったことなかったのにーー。
不思議だなーー、と思いながらベッドに横になる。昔からアディオンがお気に入りの、バックスベアって会社が作ってるブランケットをかけて。うん、俺も気に入ったんだけどさ……。
って言うと、?、って思うよな。
俺は最初からアディオンだったわけじゃないんだ。
元は木更津与一、ってしがない大学生よ。それが向こうの世界で死んで、こっちでそのとき偶然にも死んじゃったアディオンに入っちゃったんだよ。
噂によく聞く、異世界転生、ってやつ?
それからは、アディオンとして生きてるんだ。ん?アディオンって何それ、だよな。
アディオンはアディオン・クロノ・アンガーティ・エウローペー、って、エウローペー国のアンガーティさん家のアディオン・クロノ君。父親のレディガンと兄貴のリディアンと弟のセディランの4人家族なんだ。なんとびっくり、このエウローペーって国の第2王子様よ。
母親は、って?
全然面白くない話なんだけど、この世界女性がいないんだよ。魔法科学センターでは、「数人いるらしい」、みたいな話はしてたけど、それはそれで可哀想だよな。俺だったら絶対に見つからないように隠れてるよ。
ああ、そうだーー。人類が滅びないように、魔法科学を異常に発達させて、男でも子供が産めるようになったんだ。
それが、『アザ花種』、そのひと達は子供を産むと、『お腹様』、とか呼ばれるんだけど、俺は母ちゃんと呼ばれたいと思っている。
残念ながら俺達の母ちゃんは、弟を産んですぐに亡くなった。珍しい話だが、親父は国王なのに再婚してないんだー、すごいだろ。
んで、ここ重要な話なんだけど、俺は生まれたときは普通で、途中からアザ花種になっちゃった珍しい人間だ。冗談きついよな。けど、いまとなってはそれがありがたいことになったんだよ~~~♡
何でだってーー?
それは、だね。
キイ………。
ほぼ、音もなくバルコニー側から彼の気配が入ってきた。俺はベッドのうえに上半身を起こして、そのひとを見る。
「ーーキサラ」
「よお」
ベッド脇に置かれた光石ランプをつける。これ、自然に光る光石を、スイッチひとつで発光を制御する優れものなんだ。室内や街灯の灯りは、すべてこの石でできてるんだぜ。エコロジーだよな。
えっ、それより、ちょっと待て。
帰ってくるのって、明日じゃなかったかーー?
「ーーマルスさんが風呂用意してくれてるから、入ってくる」
「え?」
マルス~~~、なぜ俺に言わない!絶対にわざとだろっ!!
「じゃ、じゃぁ、俺、ほ、ほぐしとこーー」
「ーー後で俺がやる」
くぅーーーーーッ!
いつ見てもイケメンだ。
俺、アザ花種になってよかったーー。いや、別にアザ花種じゃなくても結婚はできるけど、ほら、どうせなら子供がーーーーー、ぎゃぼぼぼっ!!
まっ、いろいろあって(はしょりすぎだよな)、婚約した俺達は、キサラが多忙なためほぼ会っていない。
彼は隣領へブリーズの領内捜査局という、ニホンでいう公安みたいな仕事をしていて(FBIのほうがしっくりくるか)、部下と一緒にあちこちで潜入捜査をしている。極秘な内容が多いから、仕事の話はしないけど、無事に帰って来てくれると、ほんとホッとする。
イケメンで仕事ができる、って最強だけど、ちょっと、いや、かなりさみしくはあるんだよなーー。1ヶ月会えないなんて、ざらだし……。なんか、魔法でワープとかできないか……。
ドキドキして待っていると、浴布で髪の毛を拭きながらキサラが戻ってきた。
「………」
全裸だ。
お、おいっ、全裸だよーー、ってまあそうなんだけど、も、もう自然に顔が火照ってくるなぁ。
「み、水あるよーー」
「ああ、悪い」
冷えた水を入れたコップを受け取り、キサラがぐっと飲む。
かぁ~ッ!、色ッペ~な~~~ッ!
ちなみに、毎晩マルスが置いてくれる水差しは、蓄冷ガラスでできている。これは冷たい温度を保ってくれるすばらしい素材を使ってるんだ。ーーってことは、その逆、畜温ガラスもあるんだよ~、便利だろ?
「ーー元気だった?」
「問題ない」
コップを置く音に俺はドキッとした。
だ、だって、これからするんだぜー。やる前ってそわそわするだろ?なんのクッションもなくはじまるほうが、緊張はしないと思うんだけどーー。何だろう、恋人時間っての?見てるだけで胸がいっぱい、っていう甘酸っぱいやつよーー。
「アディ……」
キサラが俺の髪を梳いた。
骨ばった手が、何度も髪の毛を撫でる。
ーーほら、こういう、、、えっちの前の空気感、慣れないーー。恥ずかしいんだよーー、苦しくて、どこ見ていいかわかんなくて、早くとどめを刺してほしいんだよ!
あっ、…目が合ったーー。
……好きだな………。
ゆっくりと髪を梳く指が、そのまま頬にきた。あーー、心臓がドクドクうるさいや。
「ーー痩せたか?」
「ん!?あ、ああ、っていうか俺、アザ花種に変異しただろ?それで、見た目がなよっちくなってきてるみたいなんだよ」
「そうか……」
「いや、力や体力は全然落ちてないと思うんだけどーー。後、魔法科学センターで診てもらってさ、子供ができるのはもうちょっと後になるかもだって」
「子供ーー」
あっ、これはよけいな話だった。いきなり子供の話なんかきついって、俺はほんとにデリカシーないなぁ。
「アディ……」
「ああ、うん。ごめん、変な話してーー」
これからそこと直結することするのに、萎えるよな……。
ちゅっ、とかわいい音のキスが唇におとされる。
「ん?」
ここはもっとぶちゅ~っときてくれないとさーー、と不満げな俺に、キサラがふれてははなれるようなキスを繰り返しーー、
「大事にする」
と、強い口調で言った。
「……」
その言葉に俺のときはとまる。
ど、どうしちゃったんだ?、キサラーー。
その真剣な、曇りなき眼に俺の心が動揺する。こんな顔をするひとだったんだな……。
「アディ……」
いつもより優しい唇に、俺の心臓がマキシマムを振り切る勢いでバクバクする。
「い、いや、だ、大事にするより、いまは、めちゃくちゃにしてほしい、っていうかーー」
わけのわからんことを言うな、俺はほんとにもうっ!!
「ああーー、」
キスが深くなる。
これもバックスベア社のさらさらした寝衣を脱がされ、俺の身体をキサラの唇が這っていく。優しく、少し痩せた身体を確かめるようなくちづけに、俺は赤面するしかない。
な、なんか受けのほうって、何するんだ?俺も男だから、あっちの国の動画で攻めるほうは勉強したよ。
けど、反対側は考えたことなかったからなーー。
いや、攻めの反対だから……、途中までは一緒だよな?……なら、アレもやるのかな……。いつも俺だけやってもらってるから、いい加減なんか動かないとキサラも嫌だろうしーー。
俺はキサラの下半身に手を伸ばそうとして、その手を恋人つなぎにされた。
「あ……」
また彼の唇が俺の口を覆う。柔らかくてしっかりした唇が、舌を吸い出すような動きをする。俺が舌をだすと、まるで飲み込むかのようにキサラの口のなかに引き込まれた。
いやらしい音をたてながら、俺達はしつこいぐらいに舌をからめあう。すぐに、俺の頭がボウっとなってきた。キサラとキスをするといつもこうだ。頭の中が冷静でいられない、勝手に涙もでてくるしーー、はっきりいって、変だ。
唇が離れ、垂れた唾液を手でぬぐうーー、何をやっても色気がヤバいよな。
「キサラ……」
下半身、というよりははっきり言おう。俺の尻の穴がムズムズしてきている。久しぶりにあの快感がくるのだと期待して、俺のムスコよりも異常に反応しまくってるんだよ~~~。
「ーー早く、ほしい……」
あー、言っちゃったーー。俺ってばはしたないーー。呆れた顔してるじゃん、もうっ!
「ああ……」
すまん、急かしちゃだめだよなーー。キサラのペースがあるもんな。
キサラが俺を横たえて、腕枕に頭を乗せた。
「!」
身体はぴったりと密着し、その状態で横から俺の尻に手をはわせて、穴をいじりだす。
ーーこ、これはっ、俺だけ感じちゃうパターンじゃないか……。しかも、キサラの超目の前でーー、と理性が働くのは一瞬だ。
彼の指に思考がとけていく。脳みそが、「大歓迎よ~♡」、とえっちなモードに切り替わる。
「き、キサラ……ッ」
腹に濡れた先端があたって、俺の身体にゾクゾクが走った。こ、これがこれから俺のナカにはいって、あんなことやこんなことをするんだよーー。
ーーいやん……。
「ーーいけるか……」
ーーもちろんだ!いつでも来い!
俺はゴールキーパーになった気分で(俺のポジションはFWだったが)、キサラのゴールを待ち構える。そう、すべてを受けとめる覚悟だ!
腕枕をはずされ身体がベッドに沈む。彼によって俺の足は広げられ、片足はとくに大きく開かれた。恋人は片手で俺の頬や髪を愛撫し、唇にはキスの雨をふらせていく。
ーーほわわ~ん~~。
「あ……ッ!」
その間にも下は下の行動だ。俺の尻穴にぐっときたアレが、ゴールに押し込まれる。これはもう、これはーー!
ゴールーーッ!
後はもう、好きにしてくださいーーッ!
「……ぅぅ゙ん…、ぅふッ……」
なんでこうキスってずっとしていられるんだろうーー。唇への甘咬みに腰が抜けるーー、もう、好き。好きだってーー、キサラしか好きになれないんだって……。
「…、好き、キサラ……」
「………、ああ……」
言葉は少ないけど愛はたっぷりくれる。俺ほんと、無口な男ってカッコいいと思う。
でも、無口すぎるわけじゃなくて、話したらちゃんと返事を返してくれるし、どんなしょうもないネタでも、最後まで相手をしてくれるーー。
ーー理想の恋人、なんだよ、げへっ。
「あっ!そこ、いやッ!」
お腹の奥がキュンキュンしてきた。
そんなに突かないでよ、すぐにイッちゃうからーー。
「…、だめッ!キサラッ~~~ン゙ッ!」
みっともなく喘ぐ俺に薄く笑み、彼が腰の動きを速める。あっ、ヤバい、すごいんだけどーー。
「~~~~~~ッ!!」
あーー、クるーー………。
「ッ!!」
「ーーンン゙ン゙ッ!、あんン゙ーーッ!!」
彼が俺のナカに熱を放つ。
ーーもちろん、だしたからってとまらないよ~。まだまだ夜は長いからね。もっと、も~っと、えっちなことするんだぞ~~~……♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます😄
続きになります🥹
また、読んでいただけたら、うれしいです☺️
792
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
【本編完結】攻略対象その3の騎士団団長令息はヒロインが思うほど脳筋じゃない!
哀川ナオ
BL
第二王子のご学友として学園での護衛を任されてしまった騎士団団長令息侯爵家次男アルバート・ミケルセンは苦労が多い。
突撃してくるピンク頭の女子生徒。
来るもの拒まずで全ての女性を博愛する軽薄王子。
二人の世界に入り込んで授業をサボりまくる双子。
何を考えているのか分からないけれど暗躍してるっぽい王弟。
俺を癒してくれるのはロベルタだけだ!
……えっと、癒してくれるんだよな?
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる