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当て馬にスパダリ(やや社畜)婚約者ができました。編
第8話 わかりやすい独占欲
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そのとき、急に彼が険しい顔をした。なんだろうーー、と俺はうっとりしながらその顔を見つめていたらーー……、
ガチャ。
「ーーほら、仲良くしてるぞ」
!
突然のレディガンの声に驚き、俺はドアのほうを見た。
「………」
「…………あ、アディ……」
「……………、、、」
ちょ、何なんだよーーーッ!!
ドアの向こうに、レディガンとロウェル。そしてなんでかわかんないけど、アートレとルーカスまでいるんだよーーーッ!!
「ちょ!あ、あ!な、なんで~~~~!?」
パニックになる俺に、キサラがブランケットを頭の上からかけて抱きしめる。
「ーーお目汚しをお許しくださいーー。陛下」
髪の毛を手ぐしで整えながらキサラが言った。
「ああ、いいんだよ。ジョージュア侯爵がおまえ達の仲をひどく心配していてなーー。実際に見てみたらどうだと連れてきたんだよ」
あほかぁぁぁーーーーーーッ!!
この親父は、頭の中どうなってんだよーーーーッ!!
「キサラがいるときは朝議もパスなんだ。マルスが言うには、夜通しがんばってるから朝が起きられないそうだよ。もう、わかったと思うから、邪魔をしたな」
「いえーー。お気遣い感謝致します……」
レディガンに深々と頭をさげる俺の婚約者ーー。
冷静さが、エグすぎない?
ーー恥ずかしいなんてもんじゃないよ……。見世物かーーッ!!
って、俯いてる俺の顎を持ち上げて、キサラがキスをする。いや~ん、キスはうれしいですよ!うれしいんだよーーーーッ!!こいつらが邪魔なだけでなッ!!
「~~んッ~~~、ッ!」
ちゃっかりベロベロしてますよ、俺。うん、俺が悪いわけじゃないもんねーー。ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ~~~だ。
「皆様、ドアを閉めますよ」
マルス、遅いぞ。
まだ、みんな見てるの?悪いけど動画配信なんかしませんよ。これは俺だけに見せる姿なんですからね(俺いま正室っぽいぞ)。
静かにドアが閉まる。
その後も俺達はずっとくっついたまま、離れられなくて、マルスに怒られるまでがんばっちゃったぜーー。
「ーー信じられません」
「まあ、わかりやすいだろ」
「なぜ、アートレやルーカスまで」
「たまたま廊下を歩いてて、見たいかって聞いたら、はい、って言うから」
理由が、雑い。
「ははっ。私も見に行けばよかったですよ」
リディアン、あんたの隣りでテレゼが真っ赤になってるぞ。
「アディオンのほうから攻めにいったとみた」
「それはそれは、積極的なニャンコはいいですねーー」
いや、だから、テレゼがゆでダコになってるってーー。
「ああ、キサラ。アイゼとランゼはいま、ナオルとカードゲームをしているよ」
「すみません」
キサラがいま着ている白の騎士服の首元には、へブリーズ大公領の軍花、青のネモフィラが刻印された紋章が付けられている(ちなみにうちの軍花は白百合、結構普通だよな)。
何着ても似合うーー。俺、鼻血でてるだろ。
「ナオルは子守りがうまいから、サキナ殿が戻るまで、いくらでも遊んでくれるぞ」
「へえー、なぜですか?」
ぼぉーっとしてるところしか見たことないけど。
「ああ。ナオルは6人兄弟の末っ子だから、子供の頃から兄達にたくさん遊んでもらっているのだ」
「はーー、」
アイゼと精神年齢が同じなんだな、と俺は失礼なことを考えた。マルスよりはかなり若いけど、いくつなんだろう。
「ーー年齢に心が追いついていないのだけど、よくやってくれてるよ」
「………」
……そうなんだ……。
障害、なのかな……。それでも、って言ったらおかしいけど、王太子の侍従長なんてポジションを任せてるって、ーー兄貴って大物だよな……。
俺は見た目でナオルを判断していたことを恥じた。
「ーー私達のお腹様の弟君だからね…」
「え!?エステーダ公爵(ロウェルのパパね。ロウェルは爵位もちだからジョージュア侯爵なんだよ。ややこしいよな)の弟!!」
「そうだよ。お腹様からくれぐれもよろしくといわれてね……」
ーー俺達のお腹様の話になると、いつもそうだがレディガンの顔が曇る。
なんでかって言うと、セディランは俺のひとつ下だ。年子出産で無理をさせた、って、親父はずっと悔やんでいるんだよ……。
「ーー父上、お腹様が亡くなったのは、仕方のないことです。けして、父上の御子を産んだからではありませんよーー」
「…………」
「ですから、エステーダ公爵のやることを多目に見る必要はありませんーー。ロウェルなど、悪い噂しか聞きませんからね」
むすっとしたような表情でリディアンが言う。
あー、王太子だよな。このひと、ほんとに多方面に目がいくっていうのかーー。
アディオンの兄がリディアンでよかったよな……。
「ーーそうだな……。セディランのことも何とかしてあげないと……」
「ーーこの際、アートレとくっつけてみませんか?」
「あいつと義兄弟になるのは嫌です。いつまでも会いたくありません」
俺がズバッと言うと、リディアンが笑った。
「それもそうだな……。だが、あそこまで思い込みが激しいと、生き辛いだろうね」
「知りませんよ」
「はっきりするのはいいことだ。前のおまえでは期待させる隙があったからね」
ーーまあ、アディオンたら優しいのねーー。でも、ああいうのには毅然とした態度でしめさないと、すぐに図に乗るのよ。
「キサラ、マキラは何をしているんだ?」
「ーー知らん。用があれば向こうから来るからな」
「あいつなら、アートレを陥落してそのまま裏社会で借金まみれにすることもできるんじゃないのか?」
俺のナイスな案に、恋人の顔が呆然となる。
「ーーおまえ、ひどいな……」
「キサラが、ハエはつぶせって言ったんだ。だいたい兄上、処分が甘すぎません?」
「そう言うな。ファイラン侯爵がうるさくてなーー」
「ああ。ファザコン侯爵か…」
昔から、俺とイリスがふたりで遊んでたら、めっちゃ怒られたもんな。
『うちのアートレをハブにして、楽しいか!!』、ってーー。根っからの軍人で、あの剣幕が怖かったんだ……、アディオンがーー。
だが、与一なら言えるーー。
楽しいに決まってるだろ!!おまえの息子となんか遊ばねえよ~~~!!
「ーーどうした?」
ギリギリ歯を鳴らす俺を心配して、キサラが声をかけてきた。
「どうやったら合法的に始末できるか考えていた」
何か方法がないだろうか………。
「…………」
俺からでる不穏な空気をはらうように、リディアンが強引に話題を変えた。
「ーーそうだ。この間、へブリーズ大公陛下と私的に話をしてきたよ。キサラの話題には人払いまでされたが、ずいぶんと秘密にしているのだな」
「ーーそうですね。軍でも中将以上でないと知らない組織ですし、全局員はダウリーと俺しか知りません。局員はマルメルモ砦という僻地の常駐兵として登録されてます」
「ーーうちでもつくってみませんか?」
「うちにそんな優秀な人材がいるか?」
「いない~~~」
遊んでいるふたりを睨みながら、俺はリディアンに尋ねる。
「へブリーズ大公陛下はどんな方でした?」
「う~ん。穏やかな方だったよ。ただ、とても策士であられるね」
「策士」
「おまえのことも、結婚後はへブリーズ領へ来てほしい、と言っていた」
「え?」
「ーーダウリーが?」
キサラの眉が寄る。聞いていない話なのだろう。
「あちらとしても、エドアルド殿とキサラがこちらに完全にはいるのが嫌なんだろうね。通常、貴族同士の家はタチ側が主導を握るが、イリスとルーカスのように、ネコ側の家柄のほうが圧倒的に高いと、タチ側が従うことになるーー」
ふむふむ。まあ、それでいくとーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも、最後まで読んでくださり、ありがとうございます😌
本当に皆様の優しさには感謝いたします😊
タイトルは、キサラさんのことですね。
キサラ、アディにちゅ~をしながらアートレ達を、めっちゃ睨んでるやろうな~、っと思いながら書いてました😆
ガチャ。
「ーーほら、仲良くしてるぞ」
!
突然のレディガンの声に驚き、俺はドアのほうを見た。
「………」
「…………あ、アディ……」
「……………、、、」
ちょ、何なんだよーーーッ!!
ドアの向こうに、レディガンとロウェル。そしてなんでかわかんないけど、アートレとルーカスまでいるんだよーーーッ!!
「ちょ!あ、あ!な、なんで~~~~!?」
パニックになる俺に、キサラがブランケットを頭の上からかけて抱きしめる。
「ーーお目汚しをお許しくださいーー。陛下」
髪の毛を手ぐしで整えながらキサラが言った。
「ああ、いいんだよ。ジョージュア侯爵がおまえ達の仲をひどく心配していてなーー。実際に見てみたらどうだと連れてきたんだよ」
あほかぁぁぁーーーーーーッ!!
この親父は、頭の中どうなってんだよーーーーッ!!
「キサラがいるときは朝議もパスなんだ。マルスが言うには、夜通しがんばってるから朝が起きられないそうだよ。もう、わかったと思うから、邪魔をしたな」
「いえーー。お気遣い感謝致します……」
レディガンに深々と頭をさげる俺の婚約者ーー。
冷静さが、エグすぎない?
ーー恥ずかしいなんてもんじゃないよ……。見世物かーーッ!!
って、俯いてる俺の顎を持ち上げて、キサラがキスをする。いや~ん、キスはうれしいですよ!うれしいんだよーーーーッ!!こいつらが邪魔なだけでなッ!!
「~~んッ~~~、ッ!」
ちゃっかりベロベロしてますよ、俺。うん、俺が悪いわけじゃないもんねーー。ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ~~~だ。
「皆様、ドアを閉めますよ」
マルス、遅いぞ。
まだ、みんな見てるの?悪いけど動画配信なんかしませんよ。これは俺だけに見せる姿なんですからね(俺いま正室っぽいぞ)。
静かにドアが閉まる。
その後も俺達はずっとくっついたまま、離れられなくて、マルスに怒られるまでがんばっちゃったぜーー。
「ーー信じられません」
「まあ、わかりやすいだろ」
「なぜ、アートレやルーカスまで」
「たまたま廊下を歩いてて、見たいかって聞いたら、はい、って言うから」
理由が、雑い。
「ははっ。私も見に行けばよかったですよ」
リディアン、あんたの隣りでテレゼが真っ赤になってるぞ。
「アディオンのほうから攻めにいったとみた」
「それはそれは、積極的なニャンコはいいですねーー」
いや、だから、テレゼがゆでダコになってるってーー。
「ああ、キサラ。アイゼとランゼはいま、ナオルとカードゲームをしているよ」
「すみません」
キサラがいま着ている白の騎士服の首元には、へブリーズ大公領の軍花、青のネモフィラが刻印された紋章が付けられている(ちなみにうちの軍花は白百合、結構普通だよな)。
何着ても似合うーー。俺、鼻血でてるだろ。
「ナオルは子守りがうまいから、サキナ殿が戻るまで、いくらでも遊んでくれるぞ」
「へえー、なぜですか?」
ぼぉーっとしてるところしか見たことないけど。
「ああ。ナオルは6人兄弟の末っ子だから、子供の頃から兄達にたくさん遊んでもらっているのだ」
「はーー、」
アイゼと精神年齢が同じなんだな、と俺は失礼なことを考えた。マルスよりはかなり若いけど、いくつなんだろう。
「ーー年齢に心が追いついていないのだけど、よくやってくれてるよ」
「………」
……そうなんだ……。
障害、なのかな……。それでも、って言ったらおかしいけど、王太子の侍従長なんてポジションを任せてるって、ーー兄貴って大物だよな……。
俺は見た目でナオルを判断していたことを恥じた。
「ーー私達のお腹様の弟君だからね…」
「え!?エステーダ公爵(ロウェルのパパね。ロウェルは爵位もちだからジョージュア侯爵なんだよ。ややこしいよな)の弟!!」
「そうだよ。お腹様からくれぐれもよろしくといわれてね……」
ーー俺達のお腹様の話になると、いつもそうだがレディガンの顔が曇る。
なんでかって言うと、セディランは俺のひとつ下だ。年子出産で無理をさせた、って、親父はずっと悔やんでいるんだよ……。
「ーー父上、お腹様が亡くなったのは、仕方のないことです。けして、父上の御子を産んだからではありませんよーー」
「…………」
「ですから、エステーダ公爵のやることを多目に見る必要はありませんーー。ロウェルなど、悪い噂しか聞きませんからね」
むすっとしたような表情でリディアンが言う。
あー、王太子だよな。このひと、ほんとに多方面に目がいくっていうのかーー。
アディオンの兄がリディアンでよかったよな……。
「ーーそうだな……。セディランのことも何とかしてあげないと……」
「ーーこの際、アートレとくっつけてみませんか?」
「あいつと義兄弟になるのは嫌です。いつまでも会いたくありません」
俺がズバッと言うと、リディアンが笑った。
「それもそうだな……。だが、あそこまで思い込みが激しいと、生き辛いだろうね」
「知りませんよ」
「はっきりするのはいいことだ。前のおまえでは期待させる隙があったからね」
ーーまあ、アディオンたら優しいのねーー。でも、ああいうのには毅然とした態度でしめさないと、すぐに図に乗るのよ。
「キサラ、マキラは何をしているんだ?」
「ーー知らん。用があれば向こうから来るからな」
「あいつなら、アートレを陥落してそのまま裏社会で借金まみれにすることもできるんじゃないのか?」
俺のナイスな案に、恋人の顔が呆然となる。
「ーーおまえ、ひどいな……」
「キサラが、ハエはつぶせって言ったんだ。だいたい兄上、処分が甘すぎません?」
「そう言うな。ファイラン侯爵がうるさくてなーー」
「ああ。ファザコン侯爵か…」
昔から、俺とイリスがふたりで遊んでたら、めっちゃ怒られたもんな。
『うちのアートレをハブにして、楽しいか!!』、ってーー。根っからの軍人で、あの剣幕が怖かったんだ……、アディオンがーー。
だが、与一なら言えるーー。
楽しいに決まってるだろ!!おまえの息子となんか遊ばねえよ~~~!!
「ーーどうした?」
ギリギリ歯を鳴らす俺を心配して、キサラが声をかけてきた。
「どうやったら合法的に始末できるか考えていた」
何か方法がないだろうか………。
「…………」
俺からでる不穏な空気をはらうように、リディアンが強引に話題を変えた。
「ーーそうだ。この間、へブリーズ大公陛下と私的に話をしてきたよ。キサラの話題には人払いまでされたが、ずいぶんと秘密にしているのだな」
「ーーそうですね。軍でも中将以上でないと知らない組織ですし、全局員はダウリーと俺しか知りません。局員はマルメルモ砦という僻地の常駐兵として登録されてます」
「ーーうちでもつくってみませんか?」
「うちにそんな優秀な人材がいるか?」
「いない~~~」
遊んでいるふたりを睨みながら、俺はリディアンに尋ねる。
「へブリーズ大公陛下はどんな方でした?」
「う~ん。穏やかな方だったよ。ただ、とても策士であられるね」
「策士」
「おまえのことも、結婚後はへブリーズ領へ来てほしい、と言っていた」
「え?」
「ーーダウリーが?」
キサラの眉が寄る。聞いていない話なのだろう。
「あちらとしても、エドアルド殿とキサラがこちらに完全にはいるのが嫌なんだろうね。通常、貴族同士の家はタチ側が主導を握るが、イリスとルーカスのように、ネコ側の家柄のほうが圧倒的に高いと、タチ側が従うことになるーー」
ふむふむ。まあ、それでいくとーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも、最後まで読んでくださり、ありがとうございます😌
本当に皆様の優しさには感謝いたします😊
タイトルは、キサラさんのことですね。
キサラ、アディにちゅ~をしながらアートレ達を、めっちゃ睨んでるやろうな~、っと思いながら書いてました😆
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