9 / 21
第9話 愛人よ、何している?
しおりを挟む
自分で決めた時間にエドアルドはやってきた。裁縫をしていたサキナはレインに離れから出るように告げた。
「ーーすぐに終わるからね」
「はーい。ごゆっくり~」
すぐ終わるって言ってんでしょ!
裁縫道具を片付ける間、エドアルドはサキナをじっと見つめる。一挙一動を伺うような目だ。
「何か?」
穴があきそうなぐらい見られて、サキナは眉をしかめた。
やだぁー、キモいー。
「いや。早く来い」
もうイッてたりして、意地の悪いことを考えながらサキナは寝室に入る。
入って目が点になる。
ベッドの上に赤いバラの花びらが散らされている。
レインーー!
すぐに誰の仕業かはわかったのだが、いまから花びらを掃除するのも面倒だ。
道理で部屋がバラ臭いと思ったわよーー。
「粋なはからいだ」
エドアルドがサキナの服を脱がせにかかる。そういえば裸は見せたことがない。用があるところだけめくって挿れてくれれば問題ないのに。
ベッドに横たえられると、サキナはエドアルドの顔を極力見ないようにそっぽ向いた。
「そう、恥ずかしがるな。とてもきれいだ……」
ポジティブ!呆れるぐらいポジティブだぁぁぁ!
首筋を舌が這う。
あー、ちょっと待って!キスは嫌!
サキナはキスだけは嫌だった。
下が結合しようが、口でアレを咥えようが、これだけは本当に好きな人のために、大事にとっておきたいのだ。あいつとキスするぐらいならセックスしたほうがまし、という名言も女子の間では有名だ。
なのに、エドアルドがサキナの唇を完全に狙っている。避けようにも身体を押さえつけられ、動けそうにない。ピクリともしないのは、軍人だからなのだろうか。
やだ、ほんとやだから、諦めてよー!
サキナの思いとは裏腹にエドアルドは頬にキスした後、サキナの美しい唇に吸い付いていく。
ひどいー!サキナの目から涙がこぼれていく。
「ーーサキナ…」
エドアルドが後ろの孔をいじりながら囁いた。彼のものはサキナの期待に答えて、もう発射しているようだった。
「うれしいのかーー」
興奮しながらエドアルドが言う。
違うわ!だれが随喜の涙を流しとんねん。
その後もエドアルドはキスをし続け、サキナの孔を心ゆくまで楽しんだ。そっちは早くて楽でよかったのだが、キスだけは苦痛が残りサキナは表情を暗くした。それが気になるエドアルドではないのだがーー。
「早く!お願いだから、早く妊娠してね!」
毎日お腹をさする。そう毎日だー。
「ノエル、何やってんのかしら?」
1週間に7日は面倒を見て欲しいわ、とサキナは思う。自分はあの日だけでいいんで。ただ、エドアルドにそう言ったところ、華麗に伝わらなかった。
「そう、照れるな」
と、あの男は言ったのだ。
軍人てみんなあんなに自意識過剰なのかしら?
町へ愛人をスカウトに来たサキナは、ローブのフードをしっかりと被り、通行人に目を凝らした。
「はあぁ」
わかっていたことだが、サキナにしろノエルにしろ、容姿が良すぎるのだ。顔が好みなら普通の町人では無理だろう。
「ノエルクラスがいればなぁ」
と、いうよりあの愛人は何を考えているのか。ただ飯くってないでやることはやってくれよー、サキナはむくれた。
「サキナ様ー、帰りますよ」
「うるさい!この裏切り者!」
バラの一件についてレインにねちねち言い続けるサキナである。
「しょうがないですよ。サキナ様がアザ花種を産んでしまったのですから。大公の期待もますます大きくなります。これで次もアザ花種だったら、永遠にエドアルド様の子を産まねばなりませんね」
「な、なんで?」
「可能性があるからです。人口がどれだけ減り続けていると思っているのですか?大公様はクローン魔法技術にも手を出そうとしています」
「それは、昔研究を禁止されたはずでしょ?」
「そうも言っていられないのが現人類ですよ」
レインがやれやれと肩を竦めた。
「せめて、女性が増えればー」
「そういえば、女性っているにはいるんでしょ?」
サキナが知っている知識にそれがある。
「ええ。秘密の島で、大切に研究されているらしいですよ」
大切に研究か、ろくな目にあってないだろうな。
おおかた美少年、美青年並べて、今日は誰にする?とかだろうなーー。口に出ていたのかレインが顔をしかめた。
「エドアルド様が無理だったら、サキナ様もそうなる可能性が……」
いいじゃない、女の夢だわー。
あっ、もう僕は男だったー。咲夜はがっかりした。
「ーーすぐに終わるからね」
「はーい。ごゆっくり~」
すぐ終わるって言ってんでしょ!
裁縫道具を片付ける間、エドアルドはサキナをじっと見つめる。一挙一動を伺うような目だ。
「何か?」
穴があきそうなぐらい見られて、サキナは眉をしかめた。
やだぁー、キモいー。
「いや。早く来い」
もうイッてたりして、意地の悪いことを考えながらサキナは寝室に入る。
入って目が点になる。
ベッドの上に赤いバラの花びらが散らされている。
レインーー!
すぐに誰の仕業かはわかったのだが、いまから花びらを掃除するのも面倒だ。
道理で部屋がバラ臭いと思ったわよーー。
「粋なはからいだ」
エドアルドがサキナの服を脱がせにかかる。そういえば裸は見せたことがない。用があるところだけめくって挿れてくれれば問題ないのに。
ベッドに横たえられると、サキナはエドアルドの顔を極力見ないようにそっぽ向いた。
「そう、恥ずかしがるな。とてもきれいだ……」
ポジティブ!呆れるぐらいポジティブだぁぁぁ!
首筋を舌が這う。
あー、ちょっと待って!キスは嫌!
サキナはキスだけは嫌だった。
下が結合しようが、口でアレを咥えようが、これだけは本当に好きな人のために、大事にとっておきたいのだ。あいつとキスするぐらいならセックスしたほうがまし、という名言も女子の間では有名だ。
なのに、エドアルドがサキナの唇を完全に狙っている。避けようにも身体を押さえつけられ、動けそうにない。ピクリともしないのは、軍人だからなのだろうか。
やだ、ほんとやだから、諦めてよー!
サキナの思いとは裏腹にエドアルドは頬にキスした後、サキナの美しい唇に吸い付いていく。
ひどいー!サキナの目から涙がこぼれていく。
「ーーサキナ…」
エドアルドが後ろの孔をいじりながら囁いた。彼のものはサキナの期待に答えて、もう発射しているようだった。
「うれしいのかーー」
興奮しながらエドアルドが言う。
違うわ!だれが随喜の涙を流しとんねん。
その後もエドアルドはキスをし続け、サキナの孔を心ゆくまで楽しんだ。そっちは早くて楽でよかったのだが、キスだけは苦痛が残りサキナは表情を暗くした。それが気になるエドアルドではないのだがーー。
「早く!お願いだから、早く妊娠してね!」
毎日お腹をさする。そう毎日だー。
「ノエル、何やってんのかしら?」
1週間に7日は面倒を見て欲しいわ、とサキナは思う。自分はあの日だけでいいんで。ただ、エドアルドにそう言ったところ、華麗に伝わらなかった。
「そう、照れるな」
と、あの男は言ったのだ。
軍人てみんなあんなに自意識過剰なのかしら?
町へ愛人をスカウトに来たサキナは、ローブのフードをしっかりと被り、通行人に目を凝らした。
「はあぁ」
わかっていたことだが、サキナにしろノエルにしろ、容姿が良すぎるのだ。顔が好みなら普通の町人では無理だろう。
「ノエルクラスがいればなぁ」
と、いうよりあの愛人は何を考えているのか。ただ飯くってないでやることはやってくれよー、サキナはむくれた。
「サキナ様ー、帰りますよ」
「うるさい!この裏切り者!」
バラの一件についてレインにねちねち言い続けるサキナである。
「しょうがないですよ。サキナ様がアザ花種を産んでしまったのですから。大公の期待もますます大きくなります。これで次もアザ花種だったら、永遠にエドアルド様の子を産まねばなりませんね」
「な、なんで?」
「可能性があるからです。人口がどれだけ減り続けていると思っているのですか?大公様はクローン魔法技術にも手を出そうとしています」
「それは、昔研究を禁止されたはずでしょ?」
「そうも言っていられないのが現人類ですよ」
レインがやれやれと肩を竦めた。
「せめて、女性が増えればー」
「そういえば、女性っているにはいるんでしょ?」
サキナが知っている知識にそれがある。
「ええ。秘密の島で、大切に研究されているらしいですよ」
大切に研究か、ろくな目にあってないだろうな。
おおかた美少年、美青年並べて、今日は誰にする?とかだろうなーー。口に出ていたのかレインが顔をしかめた。
「エドアルド様が無理だったら、サキナ様もそうなる可能性が……」
いいじゃない、女の夢だわー。
あっ、もう僕は男だったー。咲夜はがっかりした。
403
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
優秀な婚約者が去った後の世界
月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。
パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。
このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる