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第10話 旦那なのか妻なのか
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愛人探しはうまくいかず、ノエルも役に立たないのでサキナは毎日エドアルドの相手をするはめになっていた。
「もう、やだぁ。全然楽しくない……」
2ヶ月経つのに気持ちが悪くならない。これはダメだ。どうにかしないと。
サキナは妊娠しやすい薬を購入することにした。何がいいのか魔法科学研究所に尋ねに行く。
「まだ、2ヶ月しか経ってないのにわからないじゃないですか」
顔色の悪い研究員はサキナの話を聞いて呆れた。
「じゃあ、妊娠してるか調べて!」
「アザ花の色が薄いのでしてませんよ」
サキナは目を丸くした。
「そうなの?」
祖父は教えてくれなかったが、そう言われると妊娠中額のアザの色が濃かったような気がする。
「それに旦那様は、妊娠させない薬飲んでますよ」
サキナは固まった。
なんやて?
ショックを隠しながらサキナは家に帰った。エドアルドの留守を確認し書斎を探す。立派な引き出しを開け手を入れる。
古典的な男だ。天板に何かを貼り付けている。
「はー、最低」
薬だ。研究員に聞いた黄色い粉薬だ。
子供ができないようにしてたなー。
だが、そこまでして自分とやりたいのかと言えば疑問だ。できなければいつのタイミングかはわからないが、サキナは大公領に連れ戻されるだろう。
それを狙っているのならありがたい話だが。こちらとしても大公領に帰ればテレゼと暮らせるのだから。
エドアルドは帰るなりサキナの顔を見に離れにやってきた。どうせ顔を見るのはついでだろうが……。
その照れたような笑みを浮かべている顔の目の前に、サキナは薬を突き出した。薬を見てエドアルドは目を見張った。
「人のものを勝手に漁るとは……」
そんなことどうでもええがーー。
「どうしてですか?妊娠させないようになど、おかしいではないですか?」
サキナの追求にエドアルドは乱暴に椅子に座った。
「妊娠したらできないだろ!」
アホだーー!
何も考えていないアホだー。もう我慢ならない。ノエルをなんとかしないとこいつはダメだ。
「旦那様、私は前から言いたいことがあります」
「何だ?」
「旦那様とのセックスが苦痛で仕方ありません!」
「な、何だと!なぜだ!」
「発射が早いからです!」
エドアルドはサキナの言葉のあまりの衝撃に、顔色をなくした。
「は、は、は、発射?」
「早すぎて、私、イケません。イッたことありません!」
!
サキナはエドアルドが壁に倒れるのを見た。顔面が蒼白だ。
「……それは悪かった……」
呟いたエドアルドは呆然とした表情で、よろよろと帰っていった。
「もう、十分だわ」
サキナは背伸びをした。
その日以来エドアルドはサキナの元に来なくなった。これでなかなか妊娠しなければ、ナディアが自分を連れ戻しにくるはずだ。
「まあ、それまでゆっくりしよう」
村に行く日を増やして、片付けも手伝ってあげてーー、サキナは久しぶりに落ち着いて寝ることができた。
しかし、サキナは驚愕することになる。
また、妊娠してしまったのだ!
「嘘やん。薬飲んでたんやろ……」
落ち込むサキナにレインは大喜びだ。
「旦那様、すごいですね!」
どこがすごいんでしょうねー。発射してるだけじゃないですか。偉いのはあたしでしょ!
今回はすぐに大公領に帰ろう。テレゼもいるし。
ここにいてもあいつの顔なんか見たくないし、離婚してもらいたい。
ナディアに頼み込んでノルマを減らしてもらおう。
妊娠出産=ノルマであるという恐ろしい考えを、疑問にもたないサキナが、正直咲夜は恐ろしかった。
いや、彼も漠然としかわかっていなかったのだろう。こんなにつらいことがたくさんあるなら、あのとき死んでいたほうが楽だったのでは?
「もう、やだぁ。全然楽しくない……」
2ヶ月経つのに気持ちが悪くならない。これはダメだ。どうにかしないと。
サキナは妊娠しやすい薬を購入することにした。何がいいのか魔法科学研究所に尋ねに行く。
「まだ、2ヶ月しか経ってないのにわからないじゃないですか」
顔色の悪い研究員はサキナの話を聞いて呆れた。
「じゃあ、妊娠してるか調べて!」
「アザ花の色が薄いのでしてませんよ」
サキナは目を丸くした。
「そうなの?」
祖父は教えてくれなかったが、そう言われると妊娠中額のアザの色が濃かったような気がする。
「それに旦那様は、妊娠させない薬飲んでますよ」
サキナは固まった。
なんやて?
ショックを隠しながらサキナは家に帰った。エドアルドの留守を確認し書斎を探す。立派な引き出しを開け手を入れる。
古典的な男だ。天板に何かを貼り付けている。
「はー、最低」
薬だ。研究員に聞いた黄色い粉薬だ。
子供ができないようにしてたなー。
だが、そこまでして自分とやりたいのかと言えば疑問だ。できなければいつのタイミングかはわからないが、サキナは大公領に連れ戻されるだろう。
それを狙っているのならありがたい話だが。こちらとしても大公領に帰ればテレゼと暮らせるのだから。
エドアルドは帰るなりサキナの顔を見に離れにやってきた。どうせ顔を見るのはついでだろうが……。
その照れたような笑みを浮かべている顔の目の前に、サキナは薬を突き出した。薬を見てエドアルドは目を見張った。
「人のものを勝手に漁るとは……」
そんなことどうでもええがーー。
「どうしてですか?妊娠させないようになど、おかしいではないですか?」
サキナの追求にエドアルドは乱暴に椅子に座った。
「妊娠したらできないだろ!」
アホだーー!
何も考えていないアホだー。もう我慢ならない。ノエルをなんとかしないとこいつはダメだ。
「旦那様、私は前から言いたいことがあります」
「何だ?」
「旦那様とのセックスが苦痛で仕方ありません!」
「な、何だと!なぜだ!」
「発射が早いからです!」
エドアルドはサキナの言葉のあまりの衝撃に、顔色をなくした。
「は、は、は、発射?」
「早すぎて、私、イケません。イッたことありません!」
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サキナはエドアルドが壁に倒れるのを見た。顔面が蒼白だ。
「……それは悪かった……」
呟いたエドアルドは呆然とした表情で、よろよろと帰っていった。
「もう、十分だわ」
サキナは背伸びをした。
その日以来エドアルドはサキナの元に来なくなった。これでなかなか妊娠しなければ、ナディアが自分を連れ戻しにくるはずだ。
「まあ、それまでゆっくりしよう」
村に行く日を増やして、片付けも手伝ってあげてーー、サキナは久しぶりに落ち着いて寝ることができた。
しかし、サキナは驚愕することになる。
また、妊娠してしまったのだ!
「嘘やん。薬飲んでたんやろ……」
落ち込むサキナにレインは大喜びだ。
「旦那様、すごいですね!」
どこがすごいんでしょうねー。発射してるだけじゃないですか。偉いのはあたしでしょ!
今回はすぐに大公領に帰ろう。テレゼもいるし。
ここにいてもあいつの顔なんか見たくないし、離婚してもらいたい。
ナディアに頼み込んでノルマを減らしてもらおう。
妊娠出産=ノルマであるという恐ろしい考えを、疑問にもたないサキナが、正直咲夜は恐ろしかった。
いや、彼も漠然としかわかっていなかったのだろう。こんなにつらいことがたくさんあるなら、あのとき死んでいたほうが楽だったのでは?
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