悪役令嬢となる為にゲーム世界へ持っていく物?では、神様、あなたで。

わかば

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結ばれるまで

7話 ルド様

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 ふう、と大きく深呼吸をする。こんなに緊張するのはいつぶりだろうか?
「おはようございます、ルド様。」
「ああ。おはよう。」
私が今会っているのは、隣国、ルドベギアの王子ルド様。リーヌの婚約者だ。
緊張致しますわ……。本当に。
「大丈夫か?緊張しているのはいつものことだが、今日はいつにも増して緊張しているように見えるぞ。」
さすがは王子様。相手の細かいことまでよく見ているらしい。
 リーヌが今日、招待されてここにきているのだが、もちろん目的は別だ。……婚約破棄をしてもらうために、私はきたのですから。けれど、その前に呼ばれた目的くらいは聞いておくべきでしょうか?
「今日はなぜ私をお呼びに?」
リーヌがそう尋ねると、ルド様はきょとんとしたような目をして私を見つめてきた。
「特に用はないが……用がなければ会いたいと思ってはダメか?」
婚約者なのだから、彼はそう言いたいのでしょうか?……な、なんだか申し訳ないですわ。なんだかルド様を裏切ってしまったようで……。
リーヌは小さく首を横に振り、ルド様に向き合った。
弱気になってはダメですわ!なんとかわかっていただけなければ、神様、ライトと結ばれないのですから……!
「ルド様、私、お願いがありますの。お話ししてもよろしいですか?」
私がそう尋ねると、ルド様は
「ああ、いいぞ。」
と言ってうなずいた。
心の中でライトに向かって念じる。
「ライト!始めます。」
頭の中に、
「わかりました。リーヌ。」
と言う言葉が響いたのを合図に、私は口を開いた。
「私との婚約を、破棄していただきとうございます。」
緊張の一瞬が身体中を響き渡った。ルド様の顔が、だんだん青く染まっていくのが分かる。
「な、なぜ……?」
……どう言うとこでしょうか?どうしてそこまで悲しむのですか?ルド様。まさか、本当に私を愛していたとでも?
「……他に好きな人ができましたの。」
がくりと、ルドが崩れ落ちる。
「そ、そんな……。許さない、許さないぞ。そいつに、俺と人目合わせろ!」
リーヌの肩に掴みかかり、揺さぶる。
頭の中では、愛しい人の声が響いていた。
「それで構いません。ルド様からリーヌを奪うのですから。」
私は了承の意を告げると、部屋を後にした。
「……心の中が罪悪感でいっぱいですわあ……。」
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