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本の内容
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その本は、一冊の日記だった。日本語で書かれているようだが、所々に英語が混ざっている。どうやら外国人が書いた日記のようだ。
「女の人みてえだな。」
先ほどまで乗り気ではなかった駿も、何かに取り憑かれたのかと思うくらい食い入るようにみていた。
「なんでわかるの?」
「なんでって…。私って書いてあるし、語尾も{の}や、{わ}が多いだろ?」
みてみると、確かに駿の言う通りで、私が一人称に使われていたし、語尾も女の人が使うことが多いものだった。それに、挟んであったしおりも押し花だったし、女の人なのはまあ間違い無いだろう。
「読んでみよう。」
そう言って僕はページをめくった。
⚪︎月△日。
今日もあの人は帰ってこなかった。
「な、なんだこりゃあ?」
何度ページをめくっても、書いてあることは日付以外全く同じだった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
そればかり。
こわい、恐ろしい。そんな感情が二人の中を駆け巡った。
「一体、誰が帰ってこなかっと言うのだろう?」
「さ、さあ?」
二人とも恐怖で顔はひきつり、笑顔など作ることができなくなっていた。
「ね、ねえ。駿。扉を壊して外に出よ…し、駿?」
後ろから日記を覗いていたはずの駿は、そこにはいなかった。
「女の人みてえだな。」
先ほどまで乗り気ではなかった駿も、何かに取り憑かれたのかと思うくらい食い入るようにみていた。
「なんでわかるの?」
「なんでって…。私って書いてあるし、語尾も{の}や、{わ}が多いだろ?」
みてみると、確かに駿の言う通りで、私が一人称に使われていたし、語尾も女の人が使うことが多いものだった。それに、挟んであったしおりも押し花だったし、女の人なのはまあ間違い無いだろう。
「読んでみよう。」
そう言って僕はページをめくった。
⚪︎月△日。
今日もあの人は帰ってこなかった。
「な、なんだこりゃあ?」
何度ページをめくっても、書いてあることは日付以外全く同じだった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
今日もあの人は帰ってこなかった。
そればかり。
こわい、恐ろしい。そんな感情が二人の中を駆け巡った。
「一体、誰が帰ってこなかっと言うのだろう?」
「さ、さあ?」
二人とも恐怖で顔はひきつり、笑顔など作ることができなくなっていた。
「ね、ねえ。駿。扉を壊して外に出よ…し、駿?」
後ろから日記を覗いていたはずの駿は、そこにはいなかった。
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