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涙の夜
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生き残った以上、ぐだぐだいっていられない。こうしている間にも、時間は過ぎていくのだから。
私は戦えないし、アーシャも回復役だから実質、逃げることしか不可能だ。と、なると、できることは一つしかない。
「帝都?にいって保護してもらいましょう。」
帝都か王都か知らんが、どこかに都があるはず。私は漠然とした位置しか知らないけど、アーシャは知っているはずだ。
「ええ、もちろん知っていますよ。成人した人魚は一度行くことになってますから。」
よし。
「父様は王族と仲が良かったから、保護してもらえると思うの。案内してくれる?」
「はい、もちろんです。」
アーシャが可愛く頷きながら返事をしてくれた。そろそろ朝が来るのだろう。ゆっくり辺りが明るくなっていく。
「じゃあ、行こうか。」
「はい、姫さま。」
せめてお嬢様と呼んで欲しいものだ。帝都にいったら、勘違いされるのではないだろうか?王女さま、確かいたと思うし。
そこから、私たちの短い旅が始まった。長旅になる覚悟でてたのだが、途中、支援隊とばったり出くわすことができたのだ。それと出会うまでは、食料が足りなくてお腹を鳴らしたり、道に迷ったりしていたが、支援隊では生き残りとして歓迎された。
「よかった~、一時期はどうしようかと思ってたよ。」
私にアーシャを守れるだけの力があればよかったのだが、悲しいことに私はまだ生後数ヶ月の子供だ。人魚でも、やはりまだ数ヶ月は子供扱いらしい。その辺は、人魚も人間も変わらないのかな?成長は早いのに。
「姫さま、お疲れでは?ここまで大変でしたから。おやすみになられては?」
ここ数日、支援隊に保護され安心したのかアーシャは口を開くとすぐこれだ。一緒に旅をしてわかったのは、アーシャがかなりの心配性だということ。なんだかお母さんみたい……。…。母様、無事…じゃないよね…。父様も。
「姫さま?…泣いてもいいんですよ、泣きたい時には、泣けばいいんだと思います。」
そう言いながら、アーシャも泣いていた。あの時死んでいった私の従者たちとは、長い付き合いだったらしい。アーシャも、相当辛い思いをしているのだ。
「ごめんね、アーシャ。私が弱いばっかりに…。」
「いえ、私が護身術さえ習っておけば…。」
二人して、大声をあげて泣いた。私も前世を含めればいい大人なのに。アーシャも、もうとっくに成人しているのに。泣き止もうなんて思えなかった。泣きたいだけ泣いた。支援隊の人がやってきても、涙は止まらなかった。
父様たちと別れたその日から、初めて泣いた夜だった。
私は戦えないし、アーシャも回復役だから実質、逃げることしか不可能だ。と、なると、できることは一つしかない。
「帝都?にいって保護してもらいましょう。」
帝都か王都か知らんが、どこかに都があるはず。私は漠然とした位置しか知らないけど、アーシャは知っているはずだ。
「ええ、もちろん知っていますよ。成人した人魚は一度行くことになってますから。」
よし。
「父様は王族と仲が良かったから、保護してもらえると思うの。案内してくれる?」
「はい、もちろんです。」
アーシャが可愛く頷きながら返事をしてくれた。そろそろ朝が来るのだろう。ゆっくり辺りが明るくなっていく。
「じゃあ、行こうか。」
「はい、姫さま。」
せめてお嬢様と呼んで欲しいものだ。帝都にいったら、勘違いされるのではないだろうか?王女さま、確かいたと思うし。
そこから、私たちの短い旅が始まった。長旅になる覚悟でてたのだが、途中、支援隊とばったり出くわすことができたのだ。それと出会うまでは、食料が足りなくてお腹を鳴らしたり、道に迷ったりしていたが、支援隊では生き残りとして歓迎された。
「よかった~、一時期はどうしようかと思ってたよ。」
私にアーシャを守れるだけの力があればよかったのだが、悲しいことに私はまだ生後数ヶ月の子供だ。人魚でも、やはりまだ数ヶ月は子供扱いらしい。その辺は、人魚も人間も変わらないのかな?成長は早いのに。
「姫さま、お疲れでは?ここまで大変でしたから。おやすみになられては?」
ここ数日、支援隊に保護され安心したのかアーシャは口を開くとすぐこれだ。一緒に旅をしてわかったのは、アーシャがかなりの心配性だということ。なんだかお母さんみたい……。…。母様、無事…じゃないよね…。父様も。
「姫さま?…泣いてもいいんですよ、泣きたい時には、泣けばいいんだと思います。」
そう言いながら、アーシャも泣いていた。あの時死んでいった私の従者たちとは、長い付き合いだったらしい。アーシャも、相当辛い思いをしているのだ。
「ごめんね、アーシャ。私が弱いばっかりに…。」
「いえ、私が護身術さえ習っておけば…。」
二人して、大声をあげて泣いた。私も前世を含めればいい大人なのに。アーシャも、もうとっくに成人しているのに。泣き止もうなんて思えなかった。泣きたいだけ泣いた。支援隊の人がやってきても、涙は止まらなかった。
父様たちと別れたその日から、初めて泣いた夜だった。
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