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一目惚れ
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馬鹿げた話のように聞こえるかもしれないが、これは嘘偽りのない、僕の青春の思い出話しに他ならない。
キミは、一目惚れを信じるか?心理学的に言えばいくつか一目惚れが起こるシチュエーションがあるらしいな。ま、そんな心理学なんて難しいものはいい。どうか聞いてほしい。まだ僕が大人とも子供とも言えないあの時に味わった、甘酸っぱい恋の話を。
ちょうど高校二年生の秋だった。僕は応援団に所属していた。応援団は厳しいところだった。週七とも言える活動頻度で、よく体がもったなぁと今でも思う。
それでも秋には応援練習がひと段落して、他のことにも打ち込める。その時にちょうど僕に奇妙な依頼が入った。それは、英語部の助っ人だった。
「お願い、来てくれない?」
「はぁ、僕が、ですか?」
内容は、英語でディベートをすること。これがとてつもなく難しい。英語のディベートなるものは、四人でやるのだが、一人足りないので助っ人してほしいとのことだった。僕は決して英語の成績は良くなかったが、高校生にしては落語をやっていて、人前で話す自信はあった。
なんだかんだで依頼を引き受けて、大会にも参加することになった。その大会当日、僕は忘れらない恋の想いを手に入れた。
僕の役割はサマリーというものだった。サマリー、要するに要約係だ。みんなの英文を最後にまとめて言う。簡単に言ってしまえばその程度のものだったが、これが相当に難しい。
事前に何回か練習はさせてもらったが、これがなかなかうまくいかない。最初にやった時は、わけもわからず、適当な英文を三文ほど言って終わってしまった。つまり、これは負けを意味する。本来なら約五十文くらいの味方の文を、二十文くらいにまとめては言わないといけない。当日まで練習出来たのは六回。まあ、そんなもんだろう。
そして試合当日、僕らは不幸なことに、強豪校とディベートをすることになった。緊張していた。が、僕は持ち前の明るさでなんとか乗り切った。そして気がついたのだが、僕は相手校のサマリーの人間の存在を深く意識した。最初にディベートでは自己紹介をするのだが、その時に僕が明るく自己紹介したのを見て、負けじと自己紹介を明るく返してきた。女子だった。特別綺麗とかそんな訳じゃなかったが、僕はなぜか明るく朗らかな印象の彼女に惹かれた。
試合が終わった後、僕は彼女に近寄り、握手を求めた。
「今日はありがとう。楽しかった」
彼女も微笑みながら、僕に握手を返してくれた。この時、LINEの交換でもしておけばよかったのかもしれない。でも僕にその勇気はなかった。
試合が終わり、結果発表。奇跡的に僕らが勝利した。仲間は喜んでくれたが、僕はそれ以上に大きなものを得た気がした。
それ以降、今日に至るまで彼女には合ってない。でも、あの彼女の面影が、いつまでも忘れられない。
キミは、一目惚れを信じるか?心理学的に言えばいくつか一目惚れが起こるシチュエーションがあるらしいな。ま、そんな心理学なんて難しいものはいい。どうか聞いてほしい。まだ僕が大人とも子供とも言えないあの時に味わった、甘酸っぱい恋の話を。
ちょうど高校二年生の秋だった。僕は応援団に所属していた。応援団は厳しいところだった。週七とも言える活動頻度で、よく体がもったなぁと今でも思う。
それでも秋には応援練習がひと段落して、他のことにも打ち込める。その時にちょうど僕に奇妙な依頼が入った。それは、英語部の助っ人だった。
「お願い、来てくれない?」
「はぁ、僕が、ですか?」
内容は、英語でディベートをすること。これがとてつもなく難しい。英語のディベートなるものは、四人でやるのだが、一人足りないので助っ人してほしいとのことだった。僕は決して英語の成績は良くなかったが、高校生にしては落語をやっていて、人前で話す自信はあった。
なんだかんだで依頼を引き受けて、大会にも参加することになった。その大会当日、僕は忘れらない恋の想いを手に入れた。
僕の役割はサマリーというものだった。サマリー、要するに要約係だ。みんなの英文を最後にまとめて言う。簡単に言ってしまえばその程度のものだったが、これが相当に難しい。
事前に何回か練習はさせてもらったが、これがなかなかうまくいかない。最初にやった時は、わけもわからず、適当な英文を三文ほど言って終わってしまった。つまり、これは負けを意味する。本来なら約五十文くらいの味方の文を、二十文くらいにまとめては言わないといけない。当日まで練習出来たのは六回。まあ、そんなもんだろう。
そして試合当日、僕らは不幸なことに、強豪校とディベートをすることになった。緊張していた。が、僕は持ち前の明るさでなんとか乗り切った。そして気がついたのだが、僕は相手校のサマリーの人間の存在を深く意識した。最初にディベートでは自己紹介をするのだが、その時に僕が明るく自己紹介したのを見て、負けじと自己紹介を明るく返してきた。女子だった。特別綺麗とかそんな訳じゃなかったが、僕はなぜか明るく朗らかな印象の彼女に惹かれた。
試合が終わった後、僕は彼女に近寄り、握手を求めた。
「今日はありがとう。楽しかった」
彼女も微笑みながら、僕に握手を返してくれた。この時、LINEの交換でもしておけばよかったのかもしれない。でも僕にその勇気はなかった。
試合が終わり、結果発表。奇跡的に僕らが勝利した。仲間は喜んでくれたが、僕はそれ以上に大きなものを得た気がした。
それ以降、今日に至るまで彼女には合ってない。でも、あの彼女の面影が、いつまでも忘れられない。
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