隣のアイツ

みやび

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幼馴染のあいつ

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『ほら…もっとこっち来て?』
『そんな事言っても…じん…いろんな人…見てるし…』
『だから何…?関係ないって…ほら…じゃないと届かない…』

ゴツ…!

「ゆ…めか…」
「ははは!」
「仁…?!」
「威勢のいい朝だな、おはよ。未来みく
「…ま、た…勝手に!入って…!」

コンコン

「開けるわよ?いつまで寝てるの…って、あら仁君、おはよう」
「おはようございます、おばさん!」
「仁君が来てるならもういいわね」

そういって未来の母は部屋から出ていく。派手に漫画やアニメの様にベッドから落ちたのはこの物語のヒロイン、さすが未来。そしてこの窓から入って来たのは隣に住む周防すおう仁。互いに大学一年生で、家は隣同士。親同士も高校からの付き合いがあり、まさに家族ぐるみの関係と言えるのだった。隣同士の家も庭が小さな柵で仕切られただけの物でしかない。

「…にしても、ほんっと間抜け面」
「煩いなぁ…」
「ほら、早く支度しろって。遅刻するぞ?」
「解ってるよ…もぉ…」

そう答えながらも未来はもぞりと起き上がった。それをみてくすくす笑う仁。

「何よ…」
「いや?相変わらずだなと思って…」
「何が?」
「そんなんじゃ今年の目標も叶わねぇな」
「は?」
「彼氏作るぞ!!って意気込んでたろ」
「仁を彼氏にする訳じゃないんだから…」
「はいはい」

そうして『またあとでな!』と言って仁は自分の部屋に戻っていった。

「……最悪…あんな夢見る後に…仁に会うとか…」

そのまま赤くなる顔を手で隠しながらも下に降り、準備を済ませるのだった。
三十分ほどした頃。二人は外で会い、大学に向かって行く。いつもと同じ道を通り、いつもと同じ様に大学に向かって行く。途中でバスに乗り込み二人座って他愛もない話をして時間を潰しながらもゆられて行く。

キャァーーーー!!

耳を劈く程の声がしたと思った途端…そのバスに乗っている全員の視界は真っ暗になった。
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