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新学期
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新学期にもってこいのよく晴れた春の日。桜吹雪もきれいに舞っている中で、天連高等学校も新しいクラス、新しい仲間との新しい一年に向かう人であふれていた。
そんな中で、雅もまた祈る気持ちで校門をくぐり抜け、クラス発表のされている場所に向かっていく。
「……どうか…最後の年も…お願いします!!」
祈りつつもゆっくりと顔を上げて一組から見ていく。
「…一組は誰も名前がない…か、次…」
そして二組の中で紫音の名前を見つけた。
「…紫音二組かぁ…って…私いなくて…一花が二組……え、待って…」
「雅――、おはよ!」
「一花…待って…私やりきる自信ない…」
「へ?あ、クラス変わっちゃったんだよね…」
「もしかしてもう見た?」
「ん」
「……って…私…三組…?」
「そうみたい」
「…待ってよ…なんで私だけ?離れてんの?」
「ほんとだよね…」
そんな時だった。
「朝からうるせぇよ」
「…は?紫音…だって…!」
「クラス違ったって関係ねぇだろ」
「…関係大ありなんですけど…」
「何がだよ」
「だって…!全部違うんだよ?!しかも体育で合同あったって…二組の相方は一組じゃん…」
「…だったらなんだ」
「『だったらなんだ』って…」
「たかがクラス違うだけだろうが」
「……紫音…」
くすくすと笑いながら二人のやり取りを見ていた一花だったものの、その間に遠くの方でも歓声が沸き上がっていた。そんな中から、二人の目立つ二人組が三人の元に向かってくる。
「…ここに居ましたか…」
「ぁあ?…桐生か」
「桐生か、じゃないですよ。挨拶あるの忘れてませんか?」
「忘れちゃいねぇよ。」
「それならいいですけれど。行きますよ?」
「…ッチ」
そうして紫音は副会長である隼と共に体育館に向かっていく。残ったのは仁と雅、そして一花だった。
「クラス、青木君何組だった?」
「俺?二組。ちなみに隼もな?」
「…詰んだ」
「え?…あー、結城先輩?どうしたんすか?夏目先輩…」
「んー、雅一人三組だからじゃないかな?」
「……あー、そういう…」
少しばかり不貞腐れる雅を小さく笑いながらも見下ろした仁は一花に視線を移して『ま、体育祭とかもあるし、結城先輩、一年よろしくっす』と言ってその場を離れていった。
「あーらら」
「ひどくない?皆…」
「そうは言ってもねぇ…」
「帰り…一緒に帰ろ?!」
「はいはい」
そう話しつつも一緒に教室に向かう。最後の最後で離れていく二人だったものの、教室に入れば友達も何人もいた。
「…あ!雅、おはよ!一年よろしくね!」
「ん!よろしく!」
「…うわ、まさか最後の年で夏目と一緒か…」
「はい?私と一緒じゃご不満ですか?芹沢君」
そう、弓道部の現部長の芹沢も一緒だった。少しクラスの仲間と話をして時間になれば体育館に移動していく。
そして始業式も進み、終わっていく一日。帰る時間になった時だ。
「おい、夏目?」
「んー?何?時田センセ」
「今日は射ちに行くなよ?」
「今日は、行きません。一花と約束があるので」
「ならいいが…」
そう、幸か不幸か…弓道部の顧問が担任になっていたのだ。何かといえばすぐに部活が無くても射ちに行くのを知っているため釘を刺したのだった。
「…はーい」
答えながらも隣のクラスを覗けばちょうどHRも終わった頃だった。雅もじっと待ち、廊下に出てくるのをただただ待っていた。
「…やっほ!ごめん、遅くなって」
「ううん、うちのクラスが早かっただけだろうし。行こか!って…あれ…すごいね」
「あー、紫音?」
「なんか始業式の時の恒例行事っぽいよね」
「たしかに!」
そう話していると視線が交わる。雅は紫音に手を振って廊下を進んでいくのだった。
そんな中で、雅もまた祈る気持ちで校門をくぐり抜け、クラス発表のされている場所に向かっていく。
「……どうか…最後の年も…お願いします!!」
祈りつつもゆっくりと顔を上げて一組から見ていく。
「…一組は誰も名前がない…か、次…」
そして二組の中で紫音の名前を見つけた。
「…紫音二組かぁ…って…私いなくて…一花が二組……え、待って…」
「雅――、おはよ!」
「一花…待って…私やりきる自信ない…」
「へ?あ、クラス変わっちゃったんだよね…」
「もしかしてもう見た?」
「ん」
「……って…私…三組…?」
「そうみたい」
「…待ってよ…なんで私だけ?離れてんの?」
「ほんとだよね…」
そんな時だった。
「朝からうるせぇよ」
「…は?紫音…だって…!」
「クラス違ったって関係ねぇだろ」
「…関係大ありなんですけど…」
「何がだよ」
「だって…!全部違うんだよ?!しかも体育で合同あったって…二組の相方は一組じゃん…」
「…だったらなんだ」
「『だったらなんだ』って…」
「たかがクラス違うだけだろうが」
「……紫音…」
くすくすと笑いながら二人のやり取りを見ていた一花だったものの、その間に遠くの方でも歓声が沸き上がっていた。そんな中から、二人の目立つ二人組が三人の元に向かってくる。
「…ここに居ましたか…」
「ぁあ?…桐生か」
「桐生か、じゃないですよ。挨拶あるの忘れてませんか?」
「忘れちゃいねぇよ。」
「それならいいですけれど。行きますよ?」
「…ッチ」
そうして紫音は副会長である隼と共に体育館に向かっていく。残ったのは仁と雅、そして一花だった。
「クラス、青木君何組だった?」
「俺?二組。ちなみに隼もな?」
「…詰んだ」
「え?…あー、結城先輩?どうしたんすか?夏目先輩…」
「んー、雅一人三組だからじゃないかな?」
「……あー、そういう…」
少しばかり不貞腐れる雅を小さく笑いながらも見下ろした仁は一花に視線を移して『ま、体育祭とかもあるし、結城先輩、一年よろしくっす』と言ってその場を離れていった。
「あーらら」
「ひどくない?皆…」
「そうは言ってもねぇ…」
「帰り…一緒に帰ろ?!」
「はいはい」
そう話しつつも一緒に教室に向かう。最後の最後で離れていく二人だったものの、教室に入れば友達も何人もいた。
「…あ!雅、おはよ!一年よろしくね!」
「ん!よろしく!」
「…うわ、まさか最後の年で夏目と一緒か…」
「はい?私と一緒じゃご不満ですか?芹沢君」
そう、弓道部の現部長の芹沢も一緒だった。少しクラスの仲間と話をして時間になれば体育館に移動していく。
そして始業式も進み、終わっていく一日。帰る時間になった時だ。
「おい、夏目?」
「んー?何?時田センセ」
「今日は射ちに行くなよ?」
「今日は、行きません。一花と約束があるので」
「ならいいが…」
そう、幸か不幸か…弓道部の顧問が担任になっていたのだ。何かといえばすぐに部活が無くても射ちに行くのを知っているため釘を刺したのだった。
「…はーい」
答えながらも隣のクラスを覗けばちょうどHRも終わった頃だった。雅もじっと待ち、廊下に出てくるのをただただ待っていた。
「…やっほ!ごめん、遅くなって」
「ううん、うちのクラスが早かっただけだろうし。行こか!って…あれ…すごいね」
「あー、紫音?」
「なんか始業式の時の恒例行事っぽいよね」
「たしかに!」
そう話していると視線が交わる。雅は紫音に手を振って廊下を進んでいくのだった。
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