2 / 5
2
――あなたの婚約者に、立候補させてください。
ルシアン・ヴァルフォード公爵の言葉は、あまりにも真剣で、あまりにも唐突だった。
私はしばらく瞬きを繰り返し、ようやく声を絞り出した。
「……え?」
間の抜けた返事になってしまったのは、許してほしい。
だって、いきなりそんなことを言われるなんて、誰が想像するだろうか。
ルシアン様は、一歩も退かずに私を見つめている。
銀色の髪が窓から差し込む光を受けて、きらりと輝いた。整った顔立ち、落ち着いた物腰、そして社交界でも屈指の人気を誇る若き公爵。
女性たちが夢中になる理由は、私にもよくわかる。
「……あの、冗談でしょうか?」
恐る恐る尋ねると、彼は即座に首を振った。
「いいえ。本気です」
迷いのない声だった。
その真剣さに、私は言葉を失う。
「ですが……」
ようやく口を開く。
「私はつい数日前に、婚約破棄されたばかりの身です」
「承知しています」
「悪役令嬢と噂されておりますし」
「存じています」
「社交界での評判も……」
「問題ありません」
……すべて即答だった。
私は思わず、まじまじと彼を見つめてしまう。
「どうして……そこまで?」
その問いに、ルシアン様は少しだけ視線を逸らし、そして小さく笑った。
「昨日の夜会で、あなたを拝見しました」
「……はい」
「堂々と、婚約破棄を受け入れる姿を」
彼はゆっくりと続ける。
「誰よりも誇り高く、美しかった」
胸が、どくりと鳴った。
不意打ちだった。
そんなふうに言われるとは、思ってもいなかった。
「私は……」
彼は少しだけ声を低くする。
「あなたが泣き叫ぶ姿を、期待していた一人です」
「……」
「ですが、違った」
再び、まっすぐに私を見つめる。
「あなたは、最後まで優雅で、冷静で、そして……とても寂しそうだった」
言葉が、胸の奥に落ちてくる。
誰にも気づかれないと思っていた。
あのときの気持ちは、きっと誰にも見えていないと。
なのに。
「……見ていらしたのですね」
「ええ」
彼は頷いた。
「だから思ったのです」
一歩、近づく。
距離が、ぐっと縮まる。
「この方を、独りにしてはいけない、と」
――ずるい。
そんなふうに言われたら。
心が、少しだけ揺れてしまう。
「ですが」
私はなんとか平静を保ちながら言った。
「私は今、誰とも婚約するつもりはございません」
はっきりと、告げる。
「しばらくは、静かに暮らしたいのです」
「……なるほど」
ルシアン様は、意外にもすぐに頷いた。
「では」
そして、さらりと言った。
「婚約ではなく、求婚という形にいたしましょう」
「違いがよくわかりません」
思わず即答してしまった。
彼は少しだけ笑う。
「つまり」
柔らかな声で続ける。
「今すぐ答えを求めるつもりはない、ということです」
「……」
「あなたが、もう一度誰かを好きになれるまで」
静かに、しかし確かな声で言う。
「私は待ちます」
胸が、じんわりと温かくなる。
こんなふうに言われたのは、初めてだった。
レオナルド殿下との婚約は、幼い頃から決められていたもの。
恋愛というより、義務に近かった。
だから――
“待つ”
という選択肢があること自体、新鮮だった。
「……ありがとうございます」
私は小さく頭を下げた。
「ですが、本当に待たせてしまうかもしれません」
「構いません」
「何年も」
「何十年でも」
さらりと言う。
……この方、なかなか重たいことを言う。
私は思わず、少しだけ笑ってしまった。
「では」
ルシアン様は満足そうに微笑んだ。
「まずは、お友達から始めましょう」
「お友達……」
「ええ」
彼は軽く手を差し出した。
「私と、仲良くしていただけますか?」
その仕草は、とても自然で。
押しつけがましさがまったくない。
私は少しだけ迷ってから――
その手を、そっと取った。
「……はい」
その瞬間。
彼の表情が、ほんのわずかに柔らいだ。
まるで、とても嬉しそうに。
――コンコン。
そのとき、扉がノックされた。
「失礼いたします!」
侍女のリナが慌てた様子で顔を出した。
「お嬢様、大変です!」
「どうしたの?」
「また王城から使者が……!」
私は思わず、額に手を当てた。
「今度は、どなた?」
リナは、困った顔で言った。
「王太子殿下です……」
……また。
私は小さくため息をついた。
応接室の扉が開き、レオナルド殿下が姿を現した。
そして――
「……ルシアン?」
ぴたりと足を止めた。
その視線は、私とルシアン様の間で交互に揺れる。
ちょうど今、私たちは手を取り合っていたのだから、無理もない。
数秒の沈黙。
そして。
「……何をしている?」
低く、抑えた声。
明らかに不機嫌だった。
ルシアン様は、まったく動じない。
「ご覧の通りです」
穏やかに答える。
「エレノア嬢と、親交を深めております」
「親交……?」
殿下の眉がぴくりと動く。
「はい」
ルシアン様は、さらりと言った。
「求婚いたしました」
その瞬間。
空気が凍った。
「……は?」
殿下の顔が、信じられないほど固まる。
「求婚……?」
「ええ」
「なぜだ」
殿下は、ゆっくりと私を見る。
「君は……婚約を破棄されたばかりだぞ」
「はい」
「それなのに……もう次の相手を?」
……その言い方は、少しだけ引っかかる。
私は静かに答えた。
「私は、まだお返事をしておりません」
「……」
「お友達として、お付き合いすることになっただけです」
すると殿下の表情が、ほんの少しだけ緩んだ。
だが、すぐにまた険しくなる。
「それでも早すぎる」
「そうでしょうか?」
「そうだ」
殿下はきっぱりと言った。
「君は今、心が弱っている」
「……」
「そんなときに判断を下すべきではない」
その言葉は、どこか必死だった。
私は静かに尋ねる。
「では、殿下」
「何だ」
「私は、いつまで弱っていなければならないのでしょう?」
殿下は、言葉に詰まった。
私は続ける。
「婚約を破棄された以上、私は前に進まなければなりません」
「……」
「それとも」
ほんの少しだけ首を傾げる。
「殿下は、私がいつまでも悲しんでいるほうが都合がよろしいのですか?」
沈黙。
重い沈黙。
やがて、殿下は苦しそうに口を開いた。
「……違う」
低い声。
「私はただ」
言葉を探すように、視線を落とす。
「君が……」
そして。
「誰かのものになるのが」
かすかに震える声で。
「こんなにも、嫌だとは思わなかった」
胸が、大きく揺れた。
ルシアン様も、静かに息を呑んだのがわかる。
私は、しばらく何も言えなかった。
だが。
ゆっくりと、言葉を選ぶ。
「殿下」
「……」
「私は、もう殿下の婚約者ではございません」
静かに、しかしはっきりと告げる。
「それでも」
殿下は顔を上げた。
その瞳は、今まで見たことがないほど真剣だった。
「それでも、君を手放したくない」
空気が、ぴんと張り詰める。
私は息を止めた。
そして――
自分の心が、まだ完全には整理できていないことを、はっきりと自覚した。
新しい想いが芽生え始めているのか。
それとも、過去がまだ消えていないのか。
わからない。
ただ一つ、確かなのは。
婚約破棄をあっさり受け入れたあの日から。
なぜか周囲の人々は、ますます困り。
そして――
私の心もまた、静かではいられなくなっている、ということだった。
ルシアン・ヴァルフォード公爵の言葉は、あまりにも真剣で、あまりにも唐突だった。
私はしばらく瞬きを繰り返し、ようやく声を絞り出した。
「……え?」
間の抜けた返事になってしまったのは、許してほしい。
だって、いきなりそんなことを言われるなんて、誰が想像するだろうか。
ルシアン様は、一歩も退かずに私を見つめている。
銀色の髪が窓から差し込む光を受けて、きらりと輝いた。整った顔立ち、落ち着いた物腰、そして社交界でも屈指の人気を誇る若き公爵。
女性たちが夢中になる理由は、私にもよくわかる。
「……あの、冗談でしょうか?」
恐る恐る尋ねると、彼は即座に首を振った。
「いいえ。本気です」
迷いのない声だった。
その真剣さに、私は言葉を失う。
「ですが……」
ようやく口を開く。
「私はつい数日前に、婚約破棄されたばかりの身です」
「承知しています」
「悪役令嬢と噂されておりますし」
「存じています」
「社交界での評判も……」
「問題ありません」
……すべて即答だった。
私は思わず、まじまじと彼を見つめてしまう。
「どうして……そこまで?」
その問いに、ルシアン様は少しだけ視線を逸らし、そして小さく笑った。
「昨日の夜会で、あなたを拝見しました」
「……はい」
「堂々と、婚約破棄を受け入れる姿を」
彼はゆっくりと続ける。
「誰よりも誇り高く、美しかった」
胸が、どくりと鳴った。
不意打ちだった。
そんなふうに言われるとは、思ってもいなかった。
「私は……」
彼は少しだけ声を低くする。
「あなたが泣き叫ぶ姿を、期待していた一人です」
「……」
「ですが、違った」
再び、まっすぐに私を見つめる。
「あなたは、最後まで優雅で、冷静で、そして……とても寂しそうだった」
言葉が、胸の奥に落ちてくる。
誰にも気づかれないと思っていた。
あのときの気持ちは、きっと誰にも見えていないと。
なのに。
「……見ていらしたのですね」
「ええ」
彼は頷いた。
「だから思ったのです」
一歩、近づく。
距離が、ぐっと縮まる。
「この方を、独りにしてはいけない、と」
――ずるい。
そんなふうに言われたら。
心が、少しだけ揺れてしまう。
「ですが」
私はなんとか平静を保ちながら言った。
「私は今、誰とも婚約するつもりはございません」
はっきりと、告げる。
「しばらくは、静かに暮らしたいのです」
「……なるほど」
ルシアン様は、意外にもすぐに頷いた。
「では」
そして、さらりと言った。
「婚約ではなく、求婚という形にいたしましょう」
「違いがよくわかりません」
思わず即答してしまった。
彼は少しだけ笑う。
「つまり」
柔らかな声で続ける。
「今すぐ答えを求めるつもりはない、ということです」
「……」
「あなたが、もう一度誰かを好きになれるまで」
静かに、しかし確かな声で言う。
「私は待ちます」
胸が、じんわりと温かくなる。
こんなふうに言われたのは、初めてだった。
レオナルド殿下との婚約は、幼い頃から決められていたもの。
恋愛というより、義務に近かった。
だから――
“待つ”
という選択肢があること自体、新鮮だった。
「……ありがとうございます」
私は小さく頭を下げた。
「ですが、本当に待たせてしまうかもしれません」
「構いません」
「何年も」
「何十年でも」
さらりと言う。
……この方、なかなか重たいことを言う。
私は思わず、少しだけ笑ってしまった。
「では」
ルシアン様は満足そうに微笑んだ。
「まずは、お友達から始めましょう」
「お友達……」
「ええ」
彼は軽く手を差し出した。
「私と、仲良くしていただけますか?」
その仕草は、とても自然で。
押しつけがましさがまったくない。
私は少しだけ迷ってから――
その手を、そっと取った。
「……はい」
その瞬間。
彼の表情が、ほんのわずかに柔らいだ。
まるで、とても嬉しそうに。
――コンコン。
そのとき、扉がノックされた。
「失礼いたします!」
侍女のリナが慌てた様子で顔を出した。
「お嬢様、大変です!」
「どうしたの?」
「また王城から使者が……!」
私は思わず、額に手を当てた。
「今度は、どなた?」
リナは、困った顔で言った。
「王太子殿下です……」
……また。
私は小さくため息をついた。
応接室の扉が開き、レオナルド殿下が姿を現した。
そして――
「……ルシアン?」
ぴたりと足を止めた。
その視線は、私とルシアン様の間で交互に揺れる。
ちょうど今、私たちは手を取り合っていたのだから、無理もない。
数秒の沈黙。
そして。
「……何をしている?」
低く、抑えた声。
明らかに不機嫌だった。
ルシアン様は、まったく動じない。
「ご覧の通りです」
穏やかに答える。
「エレノア嬢と、親交を深めております」
「親交……?」
殿下の眉がぴくりと動く。
「はい」
ルシアン様は、さらりと言った。
「求婚いたしました」
その瞬間。
空気が凍った。
「……は?」
殿下の顔が、信じられないほど固まる。
「求婚……?」
「ええ」
「なぜだ」
殿下は、ゆっくりと私を見る。
「君は……婚約を破棄されたばかりだぞ」
「はい」
「それなのに……もう次の相手を?」
……その言い方は、少しだけ引っかかる。
私は静かに答えた。
「私は、まだお返事をしておりません」
「……」
「お友達として、お付き合いすることになっただけです」
すると殿下の表情が、ほんの少しだけ緩んだ。
だが、すぐにまた険しくなる。
「それでも早すぎる」
「そうでしょうか?」
「そうだ」
殿下はきっぱりと言った。
「君は今、心が弱っている」
「……」
「そんなときに判断を下すべきではない」
その言葉は、どこか必死だった。
私は静かに尋ねる。
「では、殿下」
「何だ」
「私は、いつまで弱っていなければならないのでしょう?」
殿下は、言葉に詰まった。
私は続ける。
「婚約を破棄された以上、私は前に進まなければなりません」
「……」
「それとも」
ほんの少しだけ首を傾げる。
「殿下は、私がいつまでも悲しんでいるほうが都合がよろしいのですか?」
沈黙。
重い沈黙。
やがて、殿下は苦しそうに口を開いた。
「……違う」
低い声。
「私はただ」
言葉を探すように、視線を落とす。
「君が……」
そして。
「誰かのものになるのが」
かすかに震える声で。
「こんなにも、嫌だとは思わなかった」
胸が、大きく揺れた。
ルシアン様も、静かに息を呑んだのがわかる。
私は、しばらく何も言えなかった。
だが。
ゆっくりと、言葉を選ぶ。
「殿下」
「……」
「私は、もう殿下の婚約者ではございません」
静かに、しかしはっきりと告げる。
「それでも」
殿下は顔を上げた。
その瞳は、今まで見たことがないほど真剣だった。
「それでも、君を手放したくない」
空気が、ぴんと張り詰める。
私は息を止めた。
そして――
自分の心が、まだ完全には整理できていないことを、はっきりと自覚した。
新しい想いが芽生え始めているのか。
それとも、過去がまだ消えていないのか。
わからない。
ただ一つ、確かなのは。
婚約破棄をあっさり受け入れたあの日から。
なぜか周囲の人々は、ますます困り。
そして――
私の心もまた、静かではいられなくなっている、ということだった。
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄された悪役令嬢ですが、面倒なので全部放置します
かきんとう
恋愛
王都の大広間に、どよめきが広がった。
天井から吊るされた巨大なシャンデリアが、何百もの蝋燭の光を反射し、きらきらと輝いている。その光の中心に立つ私は、妙に他人事のような気分で、その場の空気を眺めていた。
「エレノア・フォン・リーベルト! 私は貴様との婚約をここに破棄する!」
高らかに宣言したのは、第一王子であり私の婚約者でもあったアルベルト殿下だった。
周囲の貴族たちが一斉に息を呑み、次の瞬間には小声のざわめきが連鎖のように広がっていく。
――ああ、ついに来たのね。
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
婚約破棄された地味令嬢、実は美貌を隠していただけでした
かきんとう
恋愛
王都でも指折りの名門、ローゼンベルク公爵家の大広間に、重苦しい空気が満ちていた。磨き上げられた床に反射するシャンデリアの光はいつもと変わらぬはずなのに、その場に集う貴族たちの視線はどこか好奇と期待に満ちていて、まるで見世物を待つ観客のようだった。
その中心に立たされているのは、ひとりの令嬢。
栗色の髪はきっちりと後ろで束ねられ、華やかさとは程遠い質素なドレス。顔立ちは整っているはずなのに、厚めの前髪と控えめな表情のせいで、印象はどうにも薄い。社交界では“地味令嬢”と呼ばれている少女――リシェル・エヴァンズである。
「リシェル・エヴァンズ」
幼馴染の元カノを家族だと言うのなら、私は不要ですよね。
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
実るはずのない初恋は、告白も出来ぬままに終わった。
私リュシカが恋をした相手は、十五歳年上の第一騎士団の団長。彼は亡くなった母の友人であり、母たちと同じ頃に結婚したものの、早くに奥さんを私の母と同じ流行病で亡くしてしまった。
それ以来独身の彼は、ただ亡くなった奥さんを思い生きてきた。そんな一途な姿に、いつしか私は惹かれていく。
しかし歳の差もあり、また友人の子である私を、彼が女性として認めることはなかった。
私は頑なに婚約者を作ることを拒否していたものの、父が縁談を持ってくる。結婚適齢期。その真っただ中にいた私は、もう断ることなど出来なかった。
お相手は私より一つ年上の男爵家の次男。元々爵位を継ぐ予定だった兄が急死してしまったため、婚約者を探していたのだという。
花嫁修業として結婚前から屋敷に入るように言われ赴くと、そこには彼の幼馴染だという平民の女性がいた。なぜか彼女を中心に回っている屋敷。
そのことを指摘すると彼女はなぜか私を、自分を虐げる存在だと言い始め――
妹だけを溺愛したい旦那様は、いらない婚約者の私には出ていってほしそうなので、本当に出ていってあげます
睡蓮
恋愛
貴族令嬢であったリアナに幸せにすると声をかけ、婚約関係を結んだオレフィス第一王子。しかしその後、オレフィスはリアナの妹との関係を深めていく…。ある日、彼はリアナに出ていってほしいと独り言をつぶやいてしまう。それを耳にしたリアナは、その言葉の通りに家出することを決意するのだった…。
「そうだ、結婚しよう!」悪役令嬢は断罪を回避した。
ミズメ
恋愛
ブラック企業で過労死(?)して目覚めると、そこはかつて熱中した乙女ゲームの世界だった。
しかも、自分は断罪エンドまっしぐらの悪役令嬢ロズニーヌ。そしてゲームもややこしい。
こんな謎運命、回避するしかない!
「そうだ、結婚しよう」
断罪回避のために動き出す悪役令嬢ロズニーヌと兄の友人である幼なじみの筋肉騎士のあれやこれや