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俺様は優しい!黒ちゃんを大切にしてるから。

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 奴隷1号の元に、子供達を連れて戻る。

「おい!奴隷1号。お前のせいで真っ赤な不気味生物に殺されかけただろ。俺は客だぞどうなってんだ?」
 俺はイライラしたので奴隷1号の脇腹を蹴りあげる。

 奴隷1号は、苦しそうにしてるが知るか!子供達への真っ赤な不気味生物による、いじめを見たせいで気分が悪い。俺の様な善人には、刺激が強いみたいだ。

「この方が罪の重さを測ります。」
 脇腹を抑えている奴隷1号が婆さんを説明する。

 見るからに貧相で不潔な140センチ程の婆さんは、人の罪の重さを測るみたいだ。着物の重さで罪の重さになるとかふざけた婆さんだな。

「ほれあんたの服を寄越しな。」
 婆さんは俺に手を向ける。

「なるほど。このオーダーメイドの黒スーツが欲しいのか。弾丸さえも弾き飛ばす黒スーツだ。車に轢かれて死んでしまったから、改良の余地はあるがな。」
 車の衝撃には耐えれなかったのか。いや、出血死だから俺が悪いのか。ごめんよ、黒スーツの黒ちゃんよ。

 俺は上着の黒スーツをいや、黒ちゃんを脱いで貧相で不潔な婆さんに渡す。

「おお重い!」
 婆さんは、俺の大切な黒ちゃんを床に落としやがった。

「おいごら婆さん?ふざけんじゃねぇぞ!」
 婆さんの首を右手で掴み持ち上げる。婆さんは、泡を吹き白目を向いて気絶した。

「くそ!おい!奴隷1号どうなってる?」
 俺は貧相で不潔な婆さんを川に投げ捨て、奴隷1号の頭を蹴りとばす。黒ちゃんは、砂ぼこりを払い、羽織っている。

「すみません!罪が重すぎた見たいです!」
 奴隷1号は、土下座して叫ぶ。

「罪が重いだと?誰が言った。お前か?」
 奴隷1号の頭を踏みつける。奴隷1号は違います!と叫んでいる。

「そうか分かったぞ!閻魔大王だな!」
 地獄と言ったら閻魔様だな。それは知っている。

「他にも王が居ますが、そうです!全て閻魔大王が決めました!」
 奴隷1号は、閻魔大王に責任を擦り付けた。

「そうか。あの有名な閻魔大王に会えるのか。さっといくぞ!」
 俺は、川に止めて会った豪華客船に乗り込み川を渡った。子供達も一緒に進んで行く。

 さて、閻魔大王とはどんな奴だろうな。


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