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第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
102:友の目覚め
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まだ意識の戻っていないカエデちゃんの側を離れない、シュナちゃんに対してルイちゃんは、2人の時間を邪魔をしてはいけないと部屋の外で刀を振っている。
ルイちゃんは、あの時に自分で動けていたならばカエデちゃんを救えたと後悔している。その為にルイちゃんの素振りの稽古に熱が入り、ムワッと湯気が見えるくらいに白熱する。
「もっともっと力をつけないと、このままでは父上を超える事ができないでござる………それどころか、ミナト殿たちの足手纏いになってしまうでござる」
自分の力の無さに、とことん凹んでいる。それに比例するように訓練の時間が増えていくのである。
とにかく動いて自分の中の不安感を払おうとするが、訓練をすればする程、もっと修行をしていればと後悔が出る。どんな人間であろうと後悔はあるものだが、今回の事に関しては命が危ぶまれていたので、尚更に後悔が強く出る。
「ルイさん。修行も程々にしないと、今度はルイさんが倒れてしまうにゃ………」
「そうでござるな。どうもジッとしてられないでござる………やれた事があったのではないかと考えてしまって」
「それは私も同じにゃ………親友に命を賭けて守ってもらったけど、私がもっと強かったらって思うにゃ」
ルイちゃんのように自分の無力さに、打ちひしがれているのはシュナちゃんも同じで後悔ばかりである。しかし命を助けてもらったのに後悔していちゃいけないと、シュナちゃんは自分の弱さを知って強くなろうと考えている。
ルイちゃんは自分よりも年下なのに、こんなにもしっかりしているのかと驚く。自分なんかよりも色々な経験をしているんだろうなと、ルイちゃんは思って見習おうと思った。
「お嬢ちゃんたちっ!! カエデちゃんが目を覚ましたよ!!」
「えっ!? 本当かにゃ!?」
「シュナ殿。急いで行くでござる!!」
2人が話しているところに医者のおじさんがやってきて、カエデちゃんが目を覚ましたと報告しに来た。それを聞いた2人は互いに見合ってから猛ダッシュで部屋に戻る。
ドタドタと大きな音を立てながら走っていき、部屋の扉を開けると上体を起こして窓の外を見るカエデちゃんがいた。
「カエデ……」
「良かったでござる………本当に良かったでござる!!」
「2人とも……」
2人が扉を開いた音でカエデちゃんは、ゆっくりと顔を扉の方に向けて泣きそうな2人の顔を見る。そしてカエデちゃんが声を出した瞬間に、シュナちゃんはカエデちゃんに飛びつく。
「良かったにゃ……本当に良かったにゃ!! このまま目を覚まさないと思ったんだにゃ!!」
「シュナちゃん……私は、そんなに弱くないわん。シュナちゃんを残して死んだりしないわん!!」
シュナちゃんは滅多に見せない涙を、大いに流してカエデちゃんが目を覚ました事に嬉しさが溢れる。それに応えるようにカエデちゃんは、シュナちゃんの頭にソッと手を添えるのである。
そんな2人の友情を見て、ルイちゃんも涙を流して感動しているのである。あまりにも感動しすぎてルイちゃんは、号泣を見せるわけにはいかないと部屋の外に出る。
「体は痛くないかにゃ? いや、痛くないわけないにゃ」
「体が少し重たいけど、傷口は痛くないわん。シュナちゃんに、心配かけてごめんわん………」
「そんな謝らないで欲しいにゃ!! カエデは、私の為に体を張ってくれたんだにゃ。それなのに謝られたら困るにゃ」
「私はシュナちゃんが無傷で、本当に良かったわん」
「あの時は本当にありがとうにゃ。やっとカエデに、お礼する事ができて良かったにゃ………」
シュナちゃんはカエデちゃんに、助けてもらった事への感謝を伝えられた事に安堵する。このまま伝えられないままなのでは無いかと考えていたからだ。
感謝が言えた事で肩の荷が降りて、シュナちゃんはカエデちゃんにギュッと熱いハグをする。
「後の事は、カエデが元気になってからにしようにゃ」
「でも、それじゃあミナトさんたちとは………」
「それは心配いらないと思うにゃ。きっとミナトさんなら、話を聞いて許してくれるにゃ」
カエデちゃんが心配しているのは、自分が迷惑をかけて俺に叱られるという事だ。しかしシュナちゃんは、きちんと説明すれば俺なら許してくれると言った。それなら安心だと思って、カエデちゃんは夢の中にいく。
* * *
首都グラスに向かって進軍しているクロスロード連盟軍は、テコニック森林を抜けて砂漠に入った。やはり大勢で砂漠を移動するのは、全滅する危険性が大きくなってしまう。
そこで数人で隊列を組んで、村々を経由し各自で首都に向かい首都で合流する事にした。ナミカゼ少尉とダフネ少尉は同じ隊で移動を行う事にした。
「なぁナミカゼ。こんなに砂漠が暑くて、私たちは死なないのかなぁ………こんなに暑いんだぞ?」
「そんな風に思ってるから暑いんだよ。少しは涼しい事でも思い浮かべて見たら良いよ………じゃないと、この暑さで頭がおかしくなってしまうよ」
「そんな事を言ったってなぁ。人間には限界があるんだぜ………こんなに暑かったら、本当に気がおかしくなっちゃうよぉ~」
「だから、そう簡単に人は狂わないって。他の隊員たちにも示しがつかないからさ」
ダフネ少尉は馬の上でもダラーッとして、ナミカゼ少尉に暑い暑いと言い続けるのである。そろそろうるさくなってくると、ダフネ少尉の為にテントを張って休憩する事にした。
「こんな事は普通ありえないからな。俺たちの班が、1番最後だったら笑えないぞ………」
「そんなの分かってるって、でも兵士が倒れたら困るだろ?」
「そうならない為に、俺たちは毎日訓練してるんだろ? ここで倒れるよりもトラスト中将に殴られる方が怖いわ………」
「た 確かに……じゃあ5分後に出発しようか」
休憩したがナミカゼ少尉は、自分たちのチームが最後に到着してトラスト中将に叱られるのが怖い。ダフネ少尉は理解していなかったが、トラスト中将に殴られるのを想像してゾッとする。
そうなるのは困るのでダフネ少尉は、少し休憩したら王都ダラスに向かう事を決めた。それなら安心したとナミカゼ少尉は、用意してくれた椅子に座って水を取る。
「ナミカゼ少尉、ダフネ少尉っ!! こちらに向かってやってくる騎馬隊が来ています!!」
「なんだと? 俺たちがクロスロード連盟軍だって、その向かってくる騎馬隊に警告したか?」
「はい、しましたっ!! しかし……向こうも旗を立てて、意思表示をしてきました!!」
「交戦的って事か。それで国王軍か? それとも共和傭兵団の人間たちか?」
このクロスロード連盟軍の簡易拠点に向かってくる騎馬隊がいるという。ただの軍隊なのか、それとも交戦的な人間たちなのかと聞くと後者の方だった。それならば戦闘になるのは避けられないだろうから、問題は誰が向かってきているかだ。
「それが銀翼の夜明け団ですっ!!」
「銀翼の夜明け団だって!? どうして、こんなところに銀翼の夜明け団がいるんだ………直ぐに陣形を取れ!!」
なんと拠点にやってきているのは、あの銀翼の夜明け団だというのである。あまりにも衝撃的すぎて、ナミカゼ少尉は直ぐに隊員に陣形を取るように指示を出した。
ルイちゃんは、あの時に自分で動けていたならばカエデちゃんを救えたと後悔している。その為にルイちゃんの素振りの稽古に熱が入り、ムワッと湯気が見えるくらいに白熱する。
「もっともっと力をつけないと、このままでは父上を超える事ができないでござる………それどころか、ミナト殿たちの足手纏いになってしまうでござる」
自分の力の無さに、とことん凹んでいる。それに比例するように訓練の時間が増えていくのである。
とにかく動いて自分の中の不安感を払おうとするが、訓練をすればする程、もっと修行をしていればと後悔が出る。どんな人間であろうと後悔はあるものだが、今回の事に関しては命が危ぶまれていたので、尚更に後悔が強く出る。
「ルイさん。修行も程々にしないと、今度はルイさんが倒れてしまうにゃ………」
「そうでござるな。どうもジッとしてられないでござる………やれた事があったのではないかと考えてしまって」
「それは私も同じにゃ………親友に命を賭けて守ってもらったけど、私がもっと強かったらって思うにゃ」
ルイちゃんのように自分の無力さに、打ちひしがれているのはシュナちゃんも同じで後悔ばかりである。しかし命を助けてもらったのに後悔していちゃいけないと、シュナちゃんは自分の弱さを知って強くなろうと考えている。
ルイちゃんは自分よりも年下なのに、こんなにもしっかりしているのかと驚く。自分なんかよりも色々な経験をしているんだろうなと、ルイちゃんは思って見習おうと思った。
「お嬢ちゃんたちっ!! カエデちゃんが目を覚ましたよ!!」
「えっ!? 本当かにゃ!?」
「シュナ殿。急いで行くでござる!!」
2人が話しているところに医者のおじさんがやってきて、カエデちゃんが目を覚ましたと報告しに来た。それを聞いた2人は互いに見合ってから猛ダッシュで部屋に戻る。
ドタドタと大きな音を立てながら走っていき、部屋の扉を開けると上体を起こして窓の外を見るカエデちゃんがいた。
「カエデ……」
「良かったでござる………本当に良かったでござる!!」
「2人とも……」
2人が扉を開いた音でカエデちゃんは、ゆっくりと顔を扉の方に向けて泣きそうな2人の顔を見る。そしてカエデちゃんが声を出した瞬間に、シュナちゃんはカエデちゃんに飛びつく。
「良かったにゃ……本当に良かったにゃ!! このまま目を覚まさないと思ったんだにゃ!!」
「シュナちゃん……私は、そんなに弱くないわん。シュナちゃんを残して死んだりしないわん!!」
シュナちゃんは滅多に見せない涙を、大いに流してカエデちゃんが目を覚ました事に嬉しさが溢れる。それに応えるようにカエデちゃんは、シュナちゃんの頭にソッと手を添えるのである。
そんな2人の友情を見て、ルイちゃんも涙を流して感動しているのである。あまりにも感動しすぎてルイちゃんは、号泣を見せるわけにはいかないと部屋の外に出る。
「体は痛くないかにゃ? いや、痛くないわけないにゃ」
「体が少し重たいけど、傷口は痛くないわん。シュナちゃんに、心配かけてごめんわん………」
「そんな謝らないで欲しいにゃ!! カエデは、私の為に体を張ってくれたんだにゃ。それなのに謝られたら困るにゃ」
「私はシュナちゃんが無傷で、本当に良かったわん」
「あの時は本当にありがとうにゃ。やっとカエデに、お礼する事ができて良かったにゃ………」
シュナちゃんはカエデちゃんに、助けてもらった事への感謝を伝えられた事に安堵する。このまま伝えられないままなのでは無いかと考えていたからだ。
感謝が言えた事で肩の荷が降りて、シュナちゃんはカエデちゃんにギュッと熱いハグをする。
「後の事は、カエデが元気になってからにしようにゃ」
「でも、それじゃあミナトさんたちとは………」
「それは心配いらないと思うにゃ。きっとミナトさんなら、話を聞いて許してくれるにゃ」
カエデちゃんが心配しているのは、自分が迷惑をかけて俺に叱られるという事だ。しかしシュナちゃんは、きちんと説明すれば俺なら許してくれると言った。それなら安心だと思って、カエデちゃんは夢の中にいく。
* * *
首都グラスに向かって進軍しているクロスロード連盟軍は、テコニック森林を抜けて砂漠に入った。やはり大勢で砂漠を移動するのは、全滅する危険性が大きくなってしまう。
そこで数人で隊列を組んで、村々を経由し各自で首都に向かい首都で合流する事にした。ナミカゼ少尉とダフネ少尉は同じ隊で移動を行う事にした。
「なぁナミカゼ。こんなに砂漠が暑くて、私たちは死なないのかなぁ………こんなに暑いんだぞ?」
「そんな風に思ってるから暑いんだよ。少しは涼しい事でも思い浮かべて見たら良いよ………じゃないと、この暑さで頭がおかしくなってしまうよ」
「そんな事を言ったってなぁ。人間には限界があるんだぜ………こんなに暑かったら、本当に気がおかしくなっちゃうよぉ~」
「だから、そう簡単に人は狂わないって。他の隊員たちにも示しがつかないからさ」
ダフネ少尉は馬の上でもダラーッとして、ナミカゼ少尉に暑い暑いと言い続けるのである。そろそろうるさくなってくると、ダフネ少尉の為にテントを張って休憩する事にした。
「こんな事は普通ありえないからな。俺たちの班が、1番最後だったら笑えないぞ………」
「そんなの分かってるって、でも兵士が倒れたら困るだろ?」
「そうならない為に、俺たちは毎日訓練してるんだろ? ここで倒れるよりもトラスト中将に殴られる方が怖いわ………」
「た 確かに……じゃあ5分後に出発しようか」
休憩したがナミカゼ少尉は、自分たちのチームが最後に到着してトラスト中将に叱られるのが怖い。ダフネ少尉は理解していなかったが、トラスト中将に殴られるのを想像してゾッとする。
そうなるのは困るのでダフネ少尉は、少し休憩したら王都ダラスに向かう事を決めた。それなら安心したとナミカゼ少尉は、用意してくれた椅子に座って水を取る。
「ナミカゼ少尉、ダフネ少尉っ!! こちらに向かってやってくる騎馬隊が来ています!!」
「なんだと? 俺たちがクロスロード連盟軍だって、その向かってくる騎馬隊に警告したか?」
「はい、しましたっ!! しかし……向こうも旗を立てて、意思表示をしてきました!!」
「交戦的って事か。それで国王軍か? それとも共和傭兵団の人間たちか?」
このクロスロード連盟軍の簡易拠点に向かってくる騎馬隊がいるという。ただの軍隊なのか、それとも交戦的な人間たちなのかと聞くと後者の方だった。それならば戦闘になるのは避けられないだろうから、問題は誰が向かってきているかだ。
「それが銀翼の夜明け団ですっ!!」
「銀翼の夜明け団だって!? どうして、こんなところに銀翼の夜明け団がいるんだ………直ぐに陣形を取れ!!」
なんと拠点にやってきているのは、あの銀翼の夜明け団だというのである。あまりにも衝撃的すぎて、ナミカゼ少尉は直ぐに隊員に陣形を取るように指示を出した。
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