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第3章・刺客急襲暗殺計画 編
048:不思議な子
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048:不思議な子
幼き天日王は幻に囚われていた。
自分と同じ見た目と背丈をしているのに、天日王がしない汚い笑みを浮かべている。
そして耳元で「お前が王? 笑わせるな」という。
この声が聞こえてきた時に、意識が戻ってハッと馬車の上で立ち上がるのである。
「良かったです、お目覚めになられましたか」
「関所までは、まだもう少しかかるのでお休みいただいても結構ですよ」
使者は天日王が起き上がった事を喜び、佳子はまだ時間がかかるから休んでいても良いという。
状況がイマイチ理解できていない。
周りをキョロキョロしてから冷静になって、隣にいるのが佳子である事を理解した。
「怪しまれないように、いつも通りのルートを通らせていただきます。このルートで合衆国を脱出する為に、通過する関所は4つです。そこさえ通り抜けられれば王国に入る事ができます」
「4つか……ん? ちょっと待てよ、関所を普通に通過するっていうのか!? 関所には取り調べ人とかいるんじゃ無いのか! 俺たちの正体がバレたらどうする」
佳子は普通に関所を4箇所通るという。
それに対して使者たちは、普通に関所を通って正体はバレないのかと動揺している。
しかし佳子たちは当たり前のような感じがしている。
どういう事なのかと思ってると、寿治が笑いながら使者たちに言うのである。
「大した事じゃねぇよ。尚人は連れ戻されて、残りの人間たちは拷問の挙句に晒し首だ」
「拷問の挙句、晒し首か……ちょっと待てよ! 今、尚人さまを呼び捨てにしたな!」
拷問を受けた挙句、斬首されて晒し首にされる。
その現実を噛み締めていると寿治が、天日王の事を呼び捨てにした事に気がついた。
それを問い詰めると寿治は笑うのである。
「4つをクリアすれば……北星王国か」
「ご心配は無用です。この佳子が、必ず無事に北星王国まで、お届けいたします」
「これは現実なんだよな?」
「もちろん夢なんかじゃありません」
まだ天日王の心の内に、計り知れない何かがあると佳子は感じながら笑顔を見せるのである。
こういう時に大人が怖い顔をしていると、子供に果てしないストレスを与えてしまう。
だからできる限り何でもないような事の振りをする。
そして1番最初の関所に到着した。
佳子たちは緊張の色は見えないが、使者たちは冷や汗ダラダラで緊張しているみたいだ。
だらしないと言われながら付き人を演じる。
天日王は空の木箱の中に隠れる。
これで少しは誤魔化せるという。
ジリジリと関所のところに近づいていて、検査官が目をキラッと光らせながら見ている。
とてつもない目力で使者たちは緊張する。
しかし近くに来たところで、佳子は「まいど~」と軽く声をかけると検査官は「おう!」と答える。
そのまま天日王たちは、1つ目の関所を攻略する。
「な 何なんだ!? あんな簡単な挨拶だけで、ここは通れるのか!?」
「我々を誰だと思ってるんですか? こっちは毎日のように脱法品を運んでいるんですよ。捕まらないように、たくさん根回ししているのは当然じゃないですか」
「勘違いするんじゃねぇぞ? 裏の商人の全員が通れるわけじゃねぇ。佳子だからできる事で、コイツが家督を継いでから何倍にも利益は増えてんだ」
「あははは! 商才商才ですね」
どうやら佳子が色々な方法を使って根回しをしていたから、ここを突破できたのだという。
それを聞いた使者たちは「駒井外務卿が推薦してるだけはあるな」と少し引いているのである。
関所を抜けたので天日王を木箱から出そうとした。
だが天日王は木箱の中で、この前のように気を失っている状態で発見された。
そのまま夜まで眠る。
そんな天日王の眠る姿を佳子は見るのであるが、天日王の体に無数の傷や傷跡があるのを発見する。
その傷を見て佳子は舌打ちをした。
すると佳子は天日王が小刻みに震えているのに気がついて、少し不審に思うのである。
その為、次の日になって使者たちに聞く。
しかし使者たちは、木箱の中には空気孔も開けていたので、息が詰まってしまったとかでは無さそうだ。
それに対して寿治は「ビビったんじゃないか?」なんて冗談で言って、ブチ切られてしまう。
「大腹殿、確か尚人さまは連れ出した夜にも気を失っていたと聞きましたが………」
佳子は使者から話を聞いて、連れ出した夜にも気を失っていたという事実を確認する。
それを聞いて何かあるのでは無いかと疑問を持つ。
ただの偶然なのかもしれない。
だが偶然では無い可能性があるのならば、どうにか助けられないかと佳子は思った。
天日王は悪夢を見ている。
その悪夢は広神の悲劇で亡くなった人たちが、首の無い姿で襲ってくるという夢だ。
天日王は自分に祖国へ帰ると必死になる。
するとこの前のような自分に似た、何かが現れて自分だけ幸せになるのかと言ってくる。
それに耐えられなくなって目を覚ました。
いきなり起き上がった天日王を、佳子は急いで抱き起こして大丈夫かと確認する。
とても取り乱しているみたいで焦っている。
どうやったら落ち着くのか分からないので、とりあえず時間をかけて落ち着かせて眠らせた。
「尚人さまの様子がおかしい? 悪夢を見る事なんて、どんな人間にだってある。状況がいきなり変わったから混乱しておられるのだろう………それに今は、とにかく共和国を脱出するのが先決だろ」
使者は気にする素振りをしない。
まぁ確かに王国に帰るのが先決だ。
しかし違和感が残る感じで、色々と考えていると第2の関所にやってきたのである。
すると今回の検査官は気持ち悪いタイプの人だ。
通りたいのならば佳子に、体を差し出すように言う。
こんなところで時間を使いたく無いので、佳子は客が急いでいるからと断ろうとする。
そんな話をしていると検査官の護衛をしている人間の1人が弓を引いて木箱に打った。
いきなり何をするのかと馬車を降りて問い詰める。
「どういう事ですか! ふざけないで下さい!」
「この男は入ったばっかりで………も もう行っても良いからなかった事にしてくれ」
行っても良いという事になったのだが、佳子は木箱の方を確認すると血が漏れている。
さすがにヤバいと思って、急いで関所を離れる。
少し離れたところまで移動して、天日王の様子を確認しようとしたのである。
しかし関所から離れた場所まで、悲鳴どころか呻き声を出す事は無かった。
この場にいる人たちは気を失っているか、それとも下手したら胸や頭を射抜かれたかもしれない。
嫌な予感をしながらも木箱の蓋を開けてみると、腕に矢が刺さりながらも真顔の天日王がいた。
使者たちは、よく耐えたと誉める。
しかし佳子たちは、明らかに違和感を感じている。
こんな子供が腕を射抜かれたのに、眉一つ動かさないなんてあり得るのかと困惑している。
幼き天日王は幻に囚われていた。
自分と同じ見た目と背丈をしているのに、天日王がしない汚い笑みを浮かべている。
そして耳元で「お前が王? 笑わせるな」という。
この声が聞こえてきた時に、意識が戻ってハッと馬車の上で立ち上がるのである。
「良かったです、お目覚めになられましたか」
「関所までは、まだもう少しかかるのでお休みいただいても結構ですよ」
使者は天日王が起き上がった事を喜び、佳子はまだ時間がかかるから休んでいても良いという。
状況がイマイチ理解できていない。
周りをキョロキョロしてから冷静になって、隣にいるのが佳子である事を理解した。
「怪しまれないように、いつも通りのルートを通らせていただきます。このルートで合衆国を脱出する為に、通過する関所は4つです。そこさえ通り抜けられれば王国に入る事ができます」
「4つか……ん? ちょっと待てよ、関所を普通に通過するっていうのか!? 関所には取り調べ人とかいるんじゃ無いのか! 俺たちの正体がバレたらどうする」
佳子は普通に関所を4箇所通るという。
それに対して使者たちは、普通に関所を通って正体はバレないのかと動揺している。
しかし佳子たちは当たり前のような感じがしている。
どういう事なのかと思ってると、寿治が笑いながら使者たちに言うのである。
「大した事じゃねぇよ。尚人は連れ戻されて、残りの人間たちは拷問の挙句に晒し首だ」
「拷問の挙句、晒し首か……ちょっと待てよ! 今、尚人さまを呼び捨てにしたな!」
拷問を受けた挙句、斬首されて晒し首にされる。
その現実を噛み締めていると寿治が、天日王の事を呼び捨てにした事に気がついた。
それを問い詰めると寿治は笑うのである。
「4つをクリアすれば……北星王国か」
「ご心配は無用です。この佳子が、必ず無事に北星王国まで、お届けいたします」
「これは現実なんだよな?」
「もちろん夢なんかじゃありません」
まだ天日王の心の内に、計り知れない何かがあると佳子は感じながら笑顔を見せるのである。
こういう時に大人が怖い顔をしていると、子供に果てしないストレスを与えてしまう。
だからできる限り何でもないような事の振りをする。
そして1番最初の関所に到着した。
佳子たちは緊張の色は見えないが、使者たちは冷や汗ダラダラで緊張しているみたいだ。
だらしないと言われながら付き人を演じる。
天日王は空の木箱の中に隠れる。
これで少しは誤魔化せるという。
ジリジリと関所のところに近づいていて、検査官が目をキラッと光らせながら見ている。
とてつもない目力で使者たちは緊張する。
しかし近くに来たところで、佳子は「まいど~」と軽く声をかけると検査官は「おう!」と答える。
そのまま天日王たちは、1つ目の関所を攻略する。
「な 何なんだ!? あんな簡単な挨拶だけで、ここは通れるのか!?」
「我々を誰だと思ってるんですか? こっちは毎日のように脱法品を運んでいるんですよ。捕まらないように、たくさん根回ししているのは当然じゃないですか」
「勘違いするんじゃねぇぞ? 裏の商人の全員が通れるわけじゃねぇ。佳子だからできる事で、コイツが家督を継いでから何倍にも利益は増えてんだ」
「あははは! 商才商才ですね」
どうやら佳子が色々な方法を使って根回しをしていたから、ここを突破できたのだという。
それを聞いた使者たちは「駒井外務卿が推薦してるだけはあるな」と少し引いているのである。
関所を抜けたので天日王を木箱から出そうとした。
だが天日王は木箱の中で、この前のように気を失っている状態で発見された。
そのまま夜まで眠る。
そんな天日王の眠る姿を佳子は見るのであるが、天日王の体に無数の傷や傷跡があるのを発見する。
その傷を見て佳子は舌打ちをした。
すると佳子は天日王が小刻みに震えているのに気がついて、少し不審に思うのである。
その為、次の日になって使者たちに聞く。
しかし使者たちは、木箱の中には空気孔も開けていたので、息が詰まってしまったとかでは無さそうだ。
それに対して寿治は「ビビったんじゃないか?」なんて冗談で言って、ブチ切られてしまう。
「大腹殿、確か尚人さまは連れ出した夜にも気を失っていたと聞きましたが………」
佳子は使者から話を聞いて、連れ出した夜にも気を失っていたという事実を確認する。
それを聞いて何かあるのでは無いかと疑問を持つ。
ただの偶然なのかもしれない。
だが偶然では無い可能性があるのならば、どうにか助けられないかと佳子は思った。
天日王は悪夢を見ている。
その悪夢は広神の悲劇で亡くなった人たちが、首の無い姿で襲ってくるという夢だ。
天日王は自分に祖国へ帰ると必死になる。
するとこの前のような自分に似た、何かが現れて自分だけ幸せになるのかと言ってくる。
それに耐えられなくなって目を覚ました。
いきなり起き上がった天日王を、佳子は急いで抱き起こして大丈夫かと確認する。
とても取り乱しているみたいで焦っている。
どうやったら落ち着くのか分からないので、とりあえず時間をかけて落ち着かせて眠らせた。
「尚人さまの様子がおかしい? 悪夢を見る事なんて、どんな人間にだってある。状況がいきなり変わったから混乱しておられるのだろう………それに今は、とにかく共和国を脱出するのが先決だろ」
使者は気にする素振りをしない。
まぁ確かに王国に帰るのが先決だ。
しかし違和感が残る感じで、色々と考えていると第2の関所にやってきたのである。
すると今回の検査官は気持ち悪いタイプの人だ。
通りたいのならば佳子に、体を差し出すように言う。
こんなところで時間を使いたく無いので、佳子は客が急いでいるからと断ろうとする。
そんな話をしていると検査官の護衛をしている人間の1人が弓を引いて木箱に打った。
いきなり何をするのかと馬車を降りて問い詰める。
「どういう事ですか! ふざけないで下さい!」
「この男は入ったばっかりで………も もう行っても良いからなかった事にしてくれ」
行っても良いという事になったのだが、佳子は木箱の方を確認すると血が漏れている。
さすがにヤバいと思って、急いで関所を離れる。
少し離れたところまで移動して、天日王の様子を確認しようとしたのである。
しかし関所から離れた場所まで、悲鳴どころか呻き声を出す事は無かった。
この場にいる人たちは気を失っているか、それとも下手したら胸や頭を射抜かれたかもしれない。
嫌な予感をしながらも木箱の蓋を開けてみると、腕に矢が刺さりながらも真顔の天日王がいた。
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しかし佳子たちは、明らかに違和感を感じている。
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