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第4章・郡山市の戦い 編
079:大将首
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079:大将首
あともう少しというところまで追い込んでいるはず。
しかし追い込まれてからの堅守は、明らかに並の武将では無いという事を表しているのだ。
その中で俺は目の前に倉智がいるのだから、一瞬の隙さえあれば取れると思っている。
倉智軍の親衛隊たちは、目の前にいる田野丘軍団長に対して「あの男、しぶといな!」という。
しかし倉智は「貴様じゃない……」と呟いた。
倉智が考えている、この状況を作った直接の原因は俺たちの分隊だと。
だが万と万の戦いでは数百人なんて、それこそ誤差の1つに過ぎないという。
その理由として俺たちの分隊が本陣まで来れたのは、ただの偶然だからだと考えている。
「(北星軍左翼を葬る為に、両翼を上げなければ奴らは入ってくる事は無かった……だが俺は両翼を上げた、だから小隊は届いた………ちょっと待て!? 両翼が上がるから小隊は放たれたのか!?)」
倉智はようやく気がついたのである。
自分から両翼を上げたのではなく、両翼は上げさられたという事に。
4万の倉智軍に対して2万が飛び込んで来れば、両翼を上げて囲い込む。
そうさせる為に元帥は2万を突撃させたのだ。
俺たちの進軍は偶然では無い。
倉智は第一手を打つ時点で、既に元帥の術中にハマっていたのである。
この事に倉智が気がついた頃、北星軍本陣にいる元帥と有寿中将は計算通りと話している。
「倉智は戦略好きがアダとなりましたな」
「大技を出す割には警戒が足りなかったな。攻めが大好きなんだろうな」
「軍を率いずとも左の戦いを操られた殿は、まことに天才でありますな!」
「意外と俺も嫌いじゃないからな………長距離戦が」
やはり最初から元帥の作戦通りに、左翼軍の戦いは進められていたのである。
この才覚はゾッとするほどである。
一方で元帥の策が分かった倉智の反応は早かった。
「退がるぞ! 残党処理には興味はない、前の攻壁と共に、お前たちで片付けろ! 俺は後ろの兵と共に茂みの中まで一時後退する」
本陣が二手に分かれるのが見えた月虎隊の歩兵たちは逃げる気だと悟った。
このまま茂みの中に逃げられたら追跡はできない。
逃げられたら終わりだと思った。
そして逃げる張本人である倉智も、ここで茂みに逃げられたら勝ちだと思っている。
「(牛丸……笑わせるな! 貴様の戦術は俺の首を取ってこそ正しかったといえる代物。俺を取り逃しているようでは、貴様は左翼軍を破壊させた大馬鹿者だ!)」
倉智は負けを認めず、急いで茂みに入ろうとするが茂みには多くの北星王国の旗が掲げられていた。
その光景に「ば 馬鹿な……」と呟く。
これは倉智が茂みに逃げると読んでいた元帥の作戦であり、徹底的に「逃がさないぞ」という事だ。
月虎隊の歩兵たちは「山の中に大軍がいるぞ!」と驚いているのである。
しかし倉智は悟っていた。
「(違う! あれは違う。これほどの大軍が、茂みに回り込めるわけがない!)」
倉智は茂みの中にいるのは、北星軍の大軍では無いと悟ったのである。
直ぐに「偽物だ! 騙されるな!」と言って、大軍なんていないと部下にいう。
それを聞いた部下たちは「しかし……」と困惑する。
だが倉智の読み通り茂みの中には大軍はいなかった。
いたのは全員が旗を持った50人程度の小隊である。
無論、元帥が放ったもので彼らは旗を掲げるだけで敵が迫れば、逃げるだけの存在であったが………。
倉智軍の足を一瞬乱すのには十分だった。
「倉智、これまでだ! 我が主人の前で戦術をひけらかすのは十年早かったようだな」
足が止まった隙に背後まで、田野丘軍団長が迫っていたのである。
さすがの倉智は少し焦る。
「ほざけ! 策に溺れたのは貴様らの方だ。貴様ら残兵を皆殺しにして左翼軍を完全に葬ってくれる!」
「無理だな……貴様の命運は、もう尽きた」
「こちらの台詞だ! その男を殺せぇ!」
田野丘軍団長は倉智の命運は尽きたという。
そういうわけにはいかないと、倉智は田野丘軍団長を殺すように指示するのである。
たが田野丘軍団長は動く素振りを見せずに「倉智、殿の矢が届くぞ」と言った。
その瞬間、馬を足場にして飛んできた俺が現れた。
そのまま倉智に何もさせる事なく、俺は上から下に刀を振り下ろして倉智を斬った。
倉智が地面に倒れてピクリともしなくなる。
この場に居合わせている北星兵たちは「うぉおおお」と歓声を上げるのである。
「(とった……敵の武将を、この俺が討ち取った!)」
俺は倒れている倉智を見て、自分が敵将軍を討ち取ったのかと全身が震えてくる。
すると田野丘軍団長がやってきた。
「小僧、殿より隊の名前を授かっているのか?」
「えぇ月虎隊です」
「うむ……日中将・倉智の首っ! 月虎隊・月島准尉が討ち取ったぞぉ!」
『うぉおおおお!!!!!』
田野丘軍団長が俺の隊の名前を聞いてから、倉智の首を取ったのは俺だと叫ぶのである。
改めて再度歓声を上げる。
その際に俺も最大級の雄叫びを上げる。
そしてこの声は本陣にいる元帥たちにも聞こえて「月島准尉、見事だ」と言ってくれている。
倉智の側近たちは将の仇を取る為、俺に刃を向けようとしたが既に力無く、彼らは間に入った田野丘軍に蹴散らされてしまった。
北星左翼軍を掃討していた中央と両翼の大隊は、ほぼ無傷で残っていたが本陣の異変に気付き狼狽した。
さらに本陣の後ろの茂みに現れた無数の北西の旗が、彼らの戦意を喪失させた。
遠目には北西王国の大軍が本陣を制圧したように見えたのである。
指揮系統を失った日中右翼軍は総崩れになり、そのまま離散する事になった。
俺のところに部下に肩を貸してもらっている伊馬子少佐がやってきた。
俺は直ぐに駆け寄って「大丈夫ですか!?」と聞いたら、向こうは「それはお互い様だ」と笑顔で言われた。
「本当に良くやったな、葵くんっ!」
「何を言ってんですか、伊馬子さんが敵の歩兵を止めてたから、ゆっくり討てたんですよ!」
「しかし驚いたぞ、いきなり現れた時は………一体どうやって来たんだ?」
その伊馬子少佐の言葉で思い出した。
この話は後にして欲しいと頼んでから、俺たちは残して来た歩兵たちを探すように指示を出す。
「どうだ、見つけたか!」
「砂煙が酷くて見えねぇが、残ってた奴らが戦ってたのは多分あの辺だ………」
「誰も立ってねぇんだよ………月島准尉っ! 1人も立ってねぇんだよ! アイツら全員死んじまった………」
元々戦っていたところに誰も残っておらず、全員戦死したのだと絶望を感じた。
俺の頭の中には香さんの顔が浮かぶ。
あともう少しというところまで追い込んでいるはず。
しかし追い込まれてからの堅守は、明らかに並の武将では無いという事を表しているのだ。
その中で俺は目の前に倉智がいるのだから、一瞬の隙さえあれば取れると思っている。
倉智軍の親衛隊たちは、目の前にいる田野丘軍団長に対して「あの男、しぶといな!」という。
しかし倉智は「貴様じゃない……」と呟いた。
倉智が考えている、この状況を作った直接の原因は俺たちの分隊だと。
だが万と万の戦いでは数百人なんて、それこそ誤差の1つに過ぎないという。
その理由として俺たちの分隊が本陣まで来れたのは、ただの偶然だからだと考えている。
「(北星軍左翼を葬る為に、両翼を上げなければ奴らは入ってくる事は無かった……だが俺は両翼を上げた、だから小隊は届いた………ちょっと待て!? 両翼が上がるから小隊は放たれたのか!?)」
倉智はようやく気がついたのである。
自分から両翼を上げたのではなく、両翼は上げさられたという事に。
4万の倉智軍に対して2万が飛び込んで来れば、両翼を上げて囲い込む。
そうさせる為に元帥は2万を突撃させたのだ。
俺たちの進軍は偶然では無い。
倉智は第一手を打つ時点で、既に元帥の術中にハマっていたのである。
この事に倉智が気がついた頃、北星軍本陣にいる元帥と有寿中将は計算通りと話している。
「倉智は戦略好きがアダとなりましたな」
「大技を出す割には警戒が足りなかったな。攻めが大好きなんだろうな」
「軍を率いずとも左の戦いを操られた殿は、まことに天才でありますな!」
「意外と俺も嫌いじゃないからな………長距離戦が」
やはり最初から元帥の作戦通りに、左翼軍の戦いは進められていたのである。
この才覚はゾッとするほどである。
一方で元帥の策が分かった倉智の反応は早かった。
「退がるぞ! 残党処理には興味はない、前の攻壁と共に、お前たちで片付けろ! 俺は後ろの兵と共に茂みの中まで一時後退する」
本陣が二手に分かれるのが見えた月虎隊の歩兵たちは逃げる気だと悟った。
このまま茂みの中に逃げられたら追跡はできない。
逃げられたら終わりだと思った。
そして逃げる張本人である倉智も、ここで茂みに逃げられたら勝ちだと思っている。
「(牛丸……笑わせるな! 貴様の戦術は俺の首を取ってこそ正しかったといえる代物。俺を取り逃しているようでは、貴様は左翼軍を破壊させた大馬鹿者だ!)」
倉智は負けを認めず、急いで茂みに入ろうとするが茂みには多くの北星王国の旗が掲げられていた。
その光景に「ば 馬鹿な……」と呟く。
これは倉智が茂みに逃げると読んでいた元帥の作戦であり、徹底的に「逃がさないぞ」という事だ。
月虎隊の歩兵たちは「山の中に大軍がいるぞ!」と驚いているのである。
しかし倉智は悟っていた。
「(違う! あれは違う。これほどの大軍が、茂みに回り込めるわけがない!)」
倉智は茂みの中にいるのは、北星軍の大軍では無いと悟ったのである。
直ぐに「偽物だ! 騙されるな!」と言って、大軍なんていないと部下にいう。
それを聞いた部下たちは「しかし……」と困惑する。
だが倉智の読み通り茂みの中には大軍はいなかった。
いたのは全員が旗を持った50人程度の小隊である。
無論、元帥が放ったもので彼らは旗を掲げるだけで敵が迫れば、逃げるだけの存在であったが………。
倉智軍の足を一瞬乱すのには十分だった。
「倉智、これまでだ! 我が主人の前で戦術をひけらかすのは十年早かったようだな」
足が止まった隙に背後まで、田野丘軍団長が迫っていたのである。
さすがの倉智は少し焦る。
「ほざけ! 策に溺れたのは貴様らの方だ。貴様ら残兵を皆殺しにして左翼軍を完全に葬ってくれる!」
「無理だな……貴様の命運は、もう尽きた」
「こちらの台詞だ! その男を殺せぇ!」
田野丘軍団長は倉智の命運は尽きたという。
そういうわけにはいかないと、倉智は田野丘軍団長を殺すように指示するのである。
たが田野丘軍団長は動く素振りを見せずに「倉智、殿の矢が届くぞ」と言った。
その瞬間、馬を足場にして飛んできた俺が現れた。
そのまま倉智に何もさせる事なく、俺は上から下に刀を振り下ろして倉智を斬った。
倉智が地面に倒れてピクリともしなくなる。
この場に居合わせている北星兵たちは「うぉおおお」と歓声を上げるのである。
「(とった……敵の武将を、この俺が討ち取った!)」
俺は倒れている倉智を見て、自分が敵将軍を討ち取ったのかと全身が震えてくる。
すると田野丘軍団長がやってきた。
「小僧、殿より隊の名前を授かっているのか?」
「えぇ月虎隊です」
「うむ……日中将・倉智の首っ! 月虎隊・月島准尉が討ち取ったぞぉ!」
『うぉおおおお!!!!!』
田野丘軍団長が俺の隊の名前を聞いてから、倉智の首を取ったのは俺だと叫ぶのである。
改めて再度歓声を上げる。
その際に俺も最大級の雄叫びを上げる。
そしてこの声は本陣にいる元帥たちにも聞こえて「月島准尉、見事だ」と言ってくれている。
倉智の側近たちは将の仇を取る為、俺に刃を向けようとしたが既に力無く、彼らは間に入った田野丘軍に蹴散らされてしまった。
北星左翼軍を掃討していた中央と両翼の大隊は、ほぼ無傷で残っていたが本陣の異変に気付き狼狽した。
さらに本陣の後ろの茂みに現れた無数の北西の旗が、彼らの戦意を喪失させた。
遠目には北西王国の大軍が本陣を制圧したように見えたのである。
指揮系統を失った日中右翼軍は総崩れになり、そのまま離散する事になった。
俺のところに部下に肩を貸してもらっている伊馬子少佐がやってきた。
俺は直ぐに駆け寄って「大丈夫ですか!?」と聞いたら、向こうは「それはお互い様だ」と笑顔で言われた。
「本当に良くやったな、葵くんっ!」
「何を言ってんですか、伊馬子さんが敵の歩兵を止めてたから、ゆっくり討てたんですよ!」
「しかし驚いたぞ、いきなり現れた時は………一体どうやって来たんだ?」
その伊馬子少佐の言葉で思い出した。
この話は後にして欲しいと頼んでから、俺たちは残して来た歩兵たちを探すように指示を出す。
「どうだ、見つけたか!」
「砂煙が酷くて見えねぇが、残ってた奴らが戦ってたのは多分あの辺だ………」
「誰も立ってねぇんだよ………月島准尉っ! 1人も立ってねぇんだよ! アイツら全員死んじまった………」
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