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王子様は偽物の方がカッコいい!
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テント小屋は演劇場というだけあって、そこそこ沢山の客を入れれるようにセッティングされていた。
見た感じ300人程が入れる感じ。
チケットはジルベールが気を利かせて前方の席を用意してくれたようで、チビの僕にも舞台がよく見える場所に座ることができた。
ヒルロースは連れてくる予定じゃなかったのに、入り口でジルベールの顔を見た劇場の支配人がチケットを優遇してくれたようだった。
それなのに横に座っているヒルロースはムスッとして大きな顔をしている。
芝居が始まる寸前に折りたたんだ長い足の太ももをキュッとつねってやった。
「顔怖すぎ」
スッと顔を舞台に向けた途端照明が暗転したので、イタッと言ったヒルロースの顔は見えなかった。
自業自得だよね…
話は病を患って寝たきりの異国の女腹の王子様を、留学していた隣国の王子様が魔獣に守られた森の奥に眠る一年に一度しか咲かない花の”奇跡の蜜”を求めて旅に出ると言う話だった。
魔獣と戦い、人の優しさに触れるという冒険譚だ。
役者の人達の素晴らしい演技と、物語の素晴らしいストーリーに引き込まれ、ハラハラドキドキしながら皆んなで前乗りになり楽しんだ。
最後、その蜜を口に含んだ王子が眠る王子様にキスをする場面では僕やフィン、リーブスの3人でキャーと口に出てしまいそうなほど興奮し、ジルベールとヒルロースの間に挟んで座っていた僕たちは手を取り合いため息をついた所で場内の暗転が解かれた。
「あの王子様!めちゃくちゃカッコよかったね!!」
僕が興奮したようにフィンとリーブスに話をふると、彼らも賛同したように頷いた。
「魔獣を接戦で制し、傷ついた身体で花を摘む姿は正に王子!でしたね!!」
「「「格好良かった~!!」」」
3人で手を握り合い芝居の感想を言い合う。
友達が出来たから共感できることだよね、僕は芝居共々、この友人達との時間がかけがえのないものだと心底喜びを感じながら芝居のここがああだとか、ここがこうだとかと興奮が冷めず、ひたすら言い合っていた。
その間にジルベールが何処かに消え、いつの間にか彼の従業員が僕のところに現れた。
「アンブローズ様、お客様がお待ちです。」
彼の周りには足音や存在感のない人達ばかりだ。
気がつくと側にいるって感じ。
侮れない。
彼に頷いて、フィンとリーブスには先に街を散策しておいてもらえるように声をかけた。
「わかりました、また後で落ち合いましょう」
興奮冷めやらぬ様子で2人と別れたが、ヒルロースは”離れないぞ”と意思を向けてくるので、それに根負けして連れていくことにした。
演劇場の奥、役者達やスタッフ達の間を抜け(その中にさっきの王子様役の役者もいて僕は少し興奮していたが)小ぶりなテントに足を踏み入れた。
入って右側にジルベールが立ち、正面に大柄で引き締まった体格の美丈夫が立っていた。
素晴らしく仕立てのいい洋服を着込んではいるが、どことなく”お忍び”という風情を抱え込んでいる。
僕たちより少し年上かな?年齢的にはそれくらいだ。
「お楽しみの時間を割かせてしまい申し訳ない」
何処かで見た顔だと、頭の中の記憶を辿り、彼が隣国のさる高貴な方だと推測した。
胸に手を当て跪こうとすると、彼にそれを制止される。
「私はエルバ、遠方にある国から来ました。彼、ジルベールからアンブローズ殿を紹介されました。どうか私達にお力添えいただけませんでしょうか?」
彼の整った少し垂れ目の瞳が、唇が、優しく功を描く。
「僕に出来うることがあるならば何なりとお申し付け下さい」
エルバ…記憶が正しければ、この方は北東に位置する国、ジスターク王国の王弟殿下だ。
公式な訪問でない事と関係しているんだろうか?
僕に何の用だろう?国を通さずにやって来るなんて余程のことだろうか??
「そう言っていただけると助かります、まずは…」
と用意された椅子に座るよう促され、僕とヒルロースは腰をかけた。
「それで…僕にどの様な御用向きでしょうか?」
王弟殿下は一旦ジルベールへと視線を向けて、彼がうなづくのを確認して僕に向き直る。
「実は我が国で疫病が発生しております。医師や医術師などが手を尽くしてはいるのですが、何せ去年の災害で、我が国は医薬品が不足しています。しかもこれまでの魔法薬が効かない疫病のようで、違った様相を呈しておりまして、我が国で出来うること全てで、手を尽くしてはいるのですが…思ったような成果は得られておりません。国を通して手を借りるとなると時間がかかり、民の命を削ることになります。国としては熟知たる思いで、ジルベールに商人を介し助けを求め、助言を仰いだところ、貴方の名前がでてきたので、一縷の望みをかけてここまで来た次第です。」
喋り口調や、悲痛な趣きで、最善を尽くし、それでも民を救えない様相が手に取るように伝わってくる。
「そうですか、それで僕にという事ですね…」
「ジルベールがアンブローズ殿なら救えるかもしれないと言うので、一も二もなく秘匿転移魔法でこちらまでうかがいました。」
「ジルベール、先生は?」
「もうすぐだ」
僕は頷いて王弟殿下へと視線を上げる。
「僕が今開発している薬があります、それは魔法薬とは違うもので調合したものになります。治験にはもう何例も成功しています、が、絶対に効くとは言えません。それでもよろしければ…ですが、融通させて下さい!」
椅子に座っていた王弟殿下は身を乗り出し立ち上がって歓喜の声を上げた。
「譲っていただけるのですか?」
「はい、僕たちは一般の民達を守る為にこの薬の研究を進めてきたのです、もちろんお使いください」
勢いよく手を両手で握られた。
「何と感謝して良いのか…民と言えども他国の人間に…本当によろしいのですか?」
救える命があるのなら、他国民でも自国民でも構うもんか。
「はい、もちろんです!」
前世の記憶を取り戻し数年経った頃、僕は断罪の後の生活を模索している中で思い出した事があった。
ストーリーとしてはっきりしていたわけではないが、攻略対象者の身内が交易中他国で疫病によって亡くなったとゲームの中で言っていた事だった。
いつ頃の話かはわからない。
ただ、僕は何故だか薬学への知識が多少…と言うより、かなりあったようで(前世の記憶らしいが)、この疫病がもし蔓延することになるなら、何処かで役に立つのではないかと考えていた。
幼少の頃、リーブスの母親であるランズ先生と出会い、魔法薬ではなく薬学での話で盛り上がった時に2人で切磋琢磨して開発、研究、治験と学園に入学するまでに、暇ができてはのめり込んで研究をしていた。
だから、それが今日この時、やっと今までやって来た事が報われる、そう“薬学で…“だ。
人の命が救える。
苦しまず助けられる命がある。
この国にまで蔓延する事なく抑え込む事ができそうだ。
「アンブローズ!」
いつもモサモサの髪で服装もだらしないのに今日のランズ先生は誰に言われたのか少し髪を撫で付け、きっちりと白衣を着込んでテントの中に入って来た。
「先生、持って来てくれました?」
「ああ、とりあえずあるだけ持って来た」
「ありがとうございます、足りない分は…」
「あの…」
現代日本では量産には時間がかかるが、ここは魔法が使える国。
しかもジスターク王国は最先端を誇る魔法技術大国だ。
開発までの工程は魔法薬学では補えないが、できてしまえば、量産することは魔法薬学でも可能だ。
そしてここにはそれを実行できる人がいる。
魔法技術省の長官がこの人、エルバタール・フィン・ジスターク王弟殿下その人なのだから。
「すまない」
少し荒げた声を張り上げて僕たちの視線は王弟殿下へと向けられた。
「はい、どうかしましたか?」
「違ったら申し訳ない、もしかして貴方は我が国の大学で教鞭を取られていた『ランズ・ファーマジア殿』ではありませんか?」
ん?
教鞭??
「えっと…?」
ランズ先生と王弟殿下を交互に目線を交わす僕。
「はい、そうです。エルバタール王弟殿下」
はいぃぃいっ??
そんな事聞いてませんよ?先生!!
「先生!?」
「言ってませんでした??」
「ってか聞いてませんよ!!」
ジスターク魔法技術学院はこの世界では最高峰に位置する魔法に関する学院だ。
そんな場所で教鞭を取るなんて先生、めちゃくちゃ優秀だよね??
そんな人と僕は研究してた??
驚愕しつつ、以前より何倍も尊敬の眼差しで、ランズ先生を見つめる。
「アンブローズ、怖いです、そうやって見つめるのやめて下さい…」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
すみません、長くなっちゃうので後日続きを載せますね
桃栗
しかし異世界物は難しいなぁ…(◞‸◟)
見た感じ300人程が入れる感じ。
チケットはジルベールが気を利かせて前方の席を用意してくれたようで、チビの僕にも舞台がよく見える場所に座ることができた。
ヒルロースは連れてくる予定じゃなかったのに、入り口でジルベールの顔を見た劇場の支配人がチケットを優遇してくれたようだった。
それなのに横に座っているヒルロースはムスッとして大きな顔をしている。
芝居が始まる寸前に折りたたんだ長い足の太ももをキュッとつねってやった。
「顔怖すぎ」
スッと顔を舞台に向けた途端照明が暗転したので、イタッと言ったヒルロースの顔は見えなかった。
自業自得だよね…
話は病を患って寝たきりの異国の女腹の王子様を、留学していた隣国の王子様が魔獣に守られた森の奥に眠る一年に一度しか咲かない花の”奇跡の蜜”を求めて旅に出ると言う話だった。
魔獣と戦い、人の優しさに触れるという冒険譚だ。
役者の人達の素晴らしい演技と、物語の素晴らしいストーリーに引き込まれ、ハラハラドキドキしながら皆んなで前乗りになり楽しんだ。
最後、その蜜を口に含んだ王子が眠る王子様にキスをする場面では僕やフィン、リーブスの3人でキャーと口に出てしまいそうなほど興奮し、ジルベールとヒルロースの間に挟んで座っていた僕たちは手を取り合いため息をついた所で場内の暗転が解かれた。
「あの王子様!めちゃくちゃカッコよかったね!!」
僕が興奮したようにフィンとリーブスに話をふると、彼らも賛同したように頷いた。
「魔獣を接戦で制し、傷ついた身体で花を摘む姿は正に王子!でしたね!!」
「「「格好良かった~!!」」」
3人で手を握り合い芝居の感想を言い合う。
友達が出来たから共感できることだよね、僕は芝居共々、この友人達との時間がかけがえのないものだと心底喜びを感じながら芝居のここがああだとか、ここがこうだとかと興奮が冷めず、ひたすら言い合っていた。
その間にジルベールが何処かに消え、いつの間にか彼の従業員が僕のところに現れた。
「アンブローズ様、お客様がお待ちです。」
彼の周りには足音や存在感のない人達ばかりだ。
気がつくと側にいるって感じ。
侮れない。
彼に頷いて、フィンとリーブスには先に街を散策しておいてもらえるように声をかけた。
「わかりました、また後で落ち合いましょう」
興奮冷めやらぬ様子で2人と別れたが、ヒルロースは”離れないぞ”と意思を向けてくるので、それに根負けして連れていくことにした。
演劇場の奥、役者達やスタッフ達の間を抜け(その中にさっきの王子様役の役者もいて僕は少し興奮していたが)小ぶりなテントに足を踏み入れた。
入って右側にジルベールが立ち、正面に大柄で引き締まった体格の美丈夫が立っていた。
素晴らしく仕立てのいい洋服を着込んではいるが、どことなく”お忍び”という風情を抱え込んでいる。
僕たちより少し年上かな?年齢的にはそれくらいだ。
「お楽しみの時間を割かせてしまい申し訳ない」
何処かで見た顔だと、頭の中の記憶を辿り、彼が隣国のさる高貴な方だと推測した。
胸に手を当て跪こうとすると、彼にそれを制止される。
「私はエルバ、遠方にある国から来ました。彼、ジルベールからアンブローズ殿を紹介されました。どうか私達にお力添えいただけませんでしょうか?」
彼の整った少し垂れ目の瞳が、唇が、優しく功を描く。
「僕に出来うることがあるならば何なりとお申し付け下さい」
エルバ…記憶が正しければ、この方は北東に位置する国、ジスターク王国の王弟殿下だ。
公式な訪問でない事と関係しているんだろうか?
僕に何の用だろう?国を通さずにやって来るなんて余程のことだろうか??
「そう言っていただけると助かります、まずは…」
と用意された椅子に座るよう促され、僕とヒルロースは腰をかけた。
「それで…僕にどの様な御用向きでしょうか?」
王弟殿下は一旦ジルベールへと視線を向けて、彼がうなづくのを確認して僕に向き直る。
「実は我が国で疫病が発生しております。医師や医術師などが手を尽くしてはいるのですが、何せ去年の災害で、我が国は医薬品が不足しています。しかもこれまでの魔法薬が効かない疫病のようで、違った様相を呈しておりまして、我が国で出来うること全てで、手を尽くしてはいるのですが…思ったような成果は得られておりません。国を通して手を借りるとなると時間がかかり、民の命を削ることになります。国としては熟知たる思いで、ジルベールに商人を介し助けを求め、助言を仰いだところ、貴方の名前がでてきたので、一縷の望みをかけてここまで来た次第です。」
喋り口調や、悲痛な趣きで、最善を尽くし、それでも民を救えない様相が手に取るように伝わってくる。
「そうですか、それで僕にという事ですね…」
「ジルベールがアンブローズ殿なら救えるかもしれないと言うので、一も二もなく秘匿転移魔法でこちらまでうかがいました。」
「ジルベール、先生は?」
「もうすぐだ」
僕は頷いて王弟殿下へと視線を上げる。
「僕が今開発している薬があります、それは魔法薬とは違うもので調合したものになります。治験にはもう何例も成功しています、が、絶対に効くとは言えません。それでもよろしければ…ですが、融通させて下さい!」
椅子に座っていた王弟殿下は身を乗り出し立ち上がって歓喜の声を上げた。
「譲っていただけるのですか?」
「はい、僕たちは一般の民達を守る為にこの薬の研究を進めてきたのです、もちろんお使いください」
勢いよく手を両手で握られた。
「何と感謝して良いのか…民と言えども他国の人間に…本当によろしいのですか?」
救える命があるのなら、他国民でも自国民でも構うもんか。
「はい、もちろんです!」
前世の記憶を取り戻し数年経った頃、僕は断罪の後の生活を模索している中で思い出した事があった。
ストーリーとしてはっきりしていたわけではないが、攻略対象者の身内が交易中他国で疫病によって亡くなったとゲームの中で言っていた事だった。
いつ頃の話かはわからない。
ただ、僕は何故だか薬学への知識が多少…と言うより、かなりあったようで(前世の記憶らしいが)、この疫病がもし蔓延することになるなら、何処かで役に立つのではないかと考えていた。
幼少の頃、リーブスの母親であるランズ先生と出会い、魔法薬ではなく薬学での話で盛り上がった時に2人で切磋琢磨して開発、研究、治験と学園に入学するまでに、暇ができてはのめり込んで研究をしていた。
だから、それが今日この時、やっと今までやって来た事が報われる、そう“薬学で…“だ。
人の命が救える。
苦しまず助けられる命がある。
この国にまで蔓延する事なく抑え込む事ができそうだ。
「アンブローズ!」
いつもモサモサの髪で服装もだらしないのに今日のランズ先生は誰に言われたのか少し髪を撫で付け、きっちりと白衣を着込んでテントの中に入って来た。
「先生、持って来てくれました?」
「ああ、とりあえずあるだけ持って来た」
「ありがとうございます、足りない分は…」
「あの…」
現代日本では量産には時間がかかるが、ここは魔法が使える国。
しかもジスターク王国は最先端を誇る魔法技術大国だ。
開発までの工程は魔法薬学では補えないが、できてしまえば、量産することは魔法薬学でも可能だ。
そしてここにはそれを実行できる人がいる。
魔法技術省の長官がこの人、エルバタール・フィン・ジスターク王弟殿下その人なのだから。
「すまない」
少し荒げた声を張り上げて僕たちの視線は王弟殿下へと向けられた。
「はい、どうかしましたか?」
「違ったら申し訳ない、もしかして貴方は我が国の大学で教鞭を取られていた『ランズ・ファーマジア殿』ではありませんか?」
ん?
教鞭??
「えっと…?」
ランズ先生と王弟殿下を交互に目線を交わす僕。
「はい、そうです。エルバタール王弟殿下」
はいぃぃいっ??
そんな事聞いてませんよ?先生!!
「先生!?」
「言ってませんでした??」
「ってか聞いてませんよ!!」
ジスターク魔法技術学院はこの世界では最高峰に位置する魔法に関する学院だ。
そんな場所で教鞭を取るなんて先生、めちゃくちゃ優秀だよね??
そんな人と僕は研究してた??
驚愕しつつ、以前より何倍も尊敬の眼差しで、ランズ先生を見つめる。
「アンブローズ、怖いです、そうやって見つめるのやめて下さい…」
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すみません、長くなっちゃうので後日続きを載せますね
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しかし異世界物は難しいなぁ…(◞‸◟)
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