カカシとカラス

気分屋な道化

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寝惚けたカカシと惚けたカラス

そして、伝説へ(の探求=ファンタジーの考古学)

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 あの日から約二年色々なことがあった。

 旧王都に連れていかれた俺は、そこで身分証明を求められたが、その時の俺は、酷く憔悴していたらしい。
 暫くの間受け答えも覚束無かったらしい。
 その為、他にも数多くいる保護された人物への対応もある為、俺は、孤児院に引き取られて様子をみる事になったそうだ。

 そこには俺と同じような子供がいた。

 この世界の王公貴族も、大きな魔力を持つものを引き入れ、より強大な魔力を持った血を繋ごうとしていた。
 旧王都はその名の通り元々王都であったため、所謂、庶子と呼ばれる人の子孫が居るのだ。
 その為、大きな魔力を持つ子供が比較的多く生まれる場所であり、また、その様な環境の為に魔物に襲われやすい環境となっていた。
 また、この旧王都は、今ではこの国の端の方に位置しているため、時々隣国からの侵略の対象となる事があるのだった。

 その為、この戦場となりやすい所の近くの孤児院は俺と似たような子供が多くいるのだった。

 そんな所に保護された俺は、特例(戦場に居た者に限り最低二年の経過または、身分保証される迄、監視付きで居られ、以降は限られた職種にのみ就ける。)として孤児院に入る事になった。

 そういった傷の有るものや、そう言った人物の相手をしている集められた人達との共同生活で、何とか一年ほどで一応は生活できる程度まで回復した。

 俺は、今日までの生活態度から、ギリギリではあったが、運良く貰える最上級の評価であるD評価(一般的人より制限がある程度)で孤児院を出ていく事になった。
 (下にはE評価土地を治めるもの、または、代理の物の指定した職にのみ就ける。奴隷化可。F評価職はE評価と同じく指定された物のみ。奴隷化不可、問題が有り次第処分となる。)

 そして、そんな回想をしている内にこれから働く職場についた。

 職場である【旧王都歴史研究所】では、今日付けで働き始める他の人達との共に、仕事の前に説明を受けることとなった。

【旧王都歴史研究所】名前の通りの場所で、この国の成り立ちや、歴史に関わる資料の研究、発掘を行っている場所だ。
 この旧王都は以前厄災と呼ばれた魔物に襲われた事が有ったそうだ。
 【時忘れの亀】と言われる亀の特殊型亜種であり、元々の【時忘れの亀】は範囲の中にいる生物全てが影響を受けるタイプで、元々は入った者が外に出るまでにとても遅い時の流れの中に置かれ、範囲外に出た瞬間に一気に時間が過ぎる魔物だ。
 対して、亜種は通常種と比べ物にならない広い範囲を影響下に置き、その範囲内が恐ろしい程の早さで時間が流れていく。この際流れる時間は不明で、理由としては、ある程度生きた【時忘れの亀】がある日突然変異して亜種となる為だ。

 また、特殊型と付くのは、今の所、前例が無い、または、極少数である際に付く。

 その【時忘れの亀】の特殊型亜種による被害にあったのがこの旧王都である。何がおかしいのかと言えば、この旧王都が旧となって八ヶ月程の頃突然旧王都全てを範囲下に置く【時忘れの亀】が現れ、それから百三十八年後に変異し、魔法による計測では恐らくは千年単位で時間が過ぎたとの事だ。(本来は、亀が大きい程範囲は広く変異後に流れる時間が短く、小さい程それに反比例する。)

 その為、旧王都となってから百五十年も時が流れていないのに、最低でもその七倍弱は時が流れ、半ばを通り越して千年以上前の遺跡と化しているのであった。

 また、小ネタとしては普通の千年以上前の遺跡は伝説や、神話に関わるので、 レジェンダリーや、ミソロジー等と簡易的な呼び分けがされたりする。その為、この旧王都遺跡もレジェンダリーと呼ばれている。

 そして、そんな場所の為、取り残された物で使える物、知識等がないかを調べるために、外縁部に調査施設や、住居等を増設していったものが旧王都外縁であり、人が基本的に生活している部分であり、旧王都と外縁を纏めて旧王都と呼ばれている。

 といった説明や、発掘の注意を受けて、発掘の現場へと向かった。

 (人が関われるようになった旧王都で、行われる発掘作業は、繊細で有るため人の手で行う必要があり、また、魔法で補助しているとはいえ危険な為、D評価であっても就ける仕事なのであった。)

~発掘現場にて~

    
薄暗い地下で、埃も待って、辺りには色んな物や、人の成れの果てが散らばって、幻想的とか、神秘的とかそう言ったのとは全然無縁な死にかけの状況だった。

「誰?」

それが俺とカカシ、いや、スゥのやつとの出会いだった。
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