7 / 28
第1章
友達
しおりを挟む
「なぁ、聞いていいか?」
神妙な顔で聞いてくる星矢。
さっきの、ことだろうな。と思い一度だけ、頷いた。
「お前、そんなに興奮したのか?ズボン、もっこりしてるぞ。」
あっ。と思いながらポケットから取り出したナイフ。
「ちょ、ちょ!!貸せ!!」
取り上げられたナイフは、コンビニのゴミ箱へ投げ捨てられた。
「強盗でもする気だったのか?」
「いや…死のうかと」
ゴンっ。と話している最中だったけれど、頭の上から、ゲンコツが落ちてきた。
「滅多なこと、口にするな。」
星矢がよそ見をしながら、話しかける。
「バイクは、後ろに下がれない。星空は、空を見上げないと見れない。だから、」
「だから?」
「前と、上だけ見て生きろ!!」
さっきのゲンコツをした左腕で、今度は僕の頭を撫でる星矢。
少し緩みそうになる、僕の感情。
「だって」
「うるせ。イジメか?」
もう一度、首を縦に振った。
「死ぬ覚悟と、ナイフ持ち歩く根性があれば、怖いものないな。よし。」
そう言って立ち上がった後に、
「仕返ししに行くぞ!!」
鬼のような顔になった星矢に僕は、少しの怖さと、頼もしさを感じた。
そして、これが、僕の地獄の夏休みの始まりだった。
神妙な顔で聞いてくる星矢。
さっきの、ことだろうな。と思い一度だけ、頷いた。
「お前、そんなに興奮したのか?ズボン、もっこりしてるぞ。」
あっ。と思いながらポケットから取り出したナイフ。
「ちょ、ちょ!!貸せ!!」
取り上げられたナイフは、コンビニのゴミ箱へ投げ捨てられた。
「強盗でもする気だったのか?」
「いや…死のうかと」
ゴンっ。と話している最中だったけれど、頭の上から、ゲンコツが落ちてきた。
「滅多なこと、口にするな。」
星矢がよそ見をしながら、話しかける。
「バイクは、後ろに下がれない。星空は、空を見上げないと見れない。だから、」
「だから?」
「前と、上だけ見て生きろ!!」
さっきのゲンコツをした左腕で、今度は僕の頭を撫でる星矢。
少し緩みそうになる、僕の感情。
「だって」
「うるせ。イジメか?」
もう一度、首を縦に振った。
「死ぬ覚悟と、ナイフ持ち歩く根性があれば、怖いものないな。よし。」
そう言って立ち上がった後に、
「仕返ししに行くぞ!!」
鬼のような顔になった星矢に僕は、少しの怖さと、頼もしさを感じた。
そして、これが、僕の地獄の夏休みの始まりだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる