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帰還 3
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そのまま馬車用の出入り口に向かう。わざわざ館の前を通る気は無い。本館に向かうなら、馬車用出入り口を通るだろうし、その時、件の馬車を確認しようと思ったのだ。
道に出ると、丁度馬車の先頭が、道の合流地点に差し掛かったと同時であった様だ。そのままこちらに進路を変え、緩やかな上り坂を登ってくる。
やはり来客かな……。なら尚更、あの馬車の中が気になる……。登ってくる馬車に道を空けるため、馬車用入口の端に寄る。すると何故か、馬車が速度を落とし、そのまま入り口に乗り上げ、進むのかと思いきや、俺たちの前で停まるのだから、混乱した。
中から、何か話し声がする。何を慌ててるのか、少々言い合いめいているな……。首を傾げて待っていたら、バンッ!と、扉が開いた。
「意味分かんねぇよ! どっちでもいいだろうが!」
「よくないです! どっちでも良いならギルさんが先に降りて下さい!」
「もうそうしただろ⁉︎」
ええっ⁉︎ な、なに…?
なんでギルと、サヤが⁉︎ しかも、喧嘩腰?
馬車から降りたギルが、髪を撫でつけつつ、はぁ! と、盛大に溜息を吐く。いつもの男前が苦渋に満ちても男前だ。こちらに視線をやってから、チッと、舌打ちして……。
「おう」
と、不機嫌さをチラつかせつつ言った。
え…? く、来るって聞いてない……しかも怒ってる理由が分からない……⁇
「な、なに? サヤと、喧嘩?」
「別にぃ。喧嘩って程のもんでもねぇよ。道中、長々と時間があったっつーのに、心の準備がいるとか言いやがるから早く出ろって言ったら、なんかキレやがったんだ」
「余計なこと言わないで下さい!」
「がぁ! 文句あんならさっさと降りて来やがれ‼︎」
凄いやりとりに呆気にとられてしまう。そして内心で、モヤっとしていた。
ギルとサヤの距離感が、また縮まってる……。
そ、そりゃあ、この数日間、ギルの所で世話になってたわけだし……そういうことも、あるとは、思う……ん、だけど……。
「……あーもー! お前も変な顔すんな!」
ギルにそう言われて、眉間にシワが寄っていた自分に気付いた。
慌てて取り繕う。い、いや、別に、気分を害したって訳じゃない。断じて、違う。
そんなやりとりをしている間も、サヤは馬車から出てこない。なんでだ? 帰って来たなら出てくれば良い。別に予定に無かったからって、怒ったりしないのに……。
焦らされている気分だ。こっちはサヤが帰ってくるのを、結構、真剣に、心待ちにしていたのに……。
そんな風に考えてしまうと、なんだか少し、気持ちがささくれた。顔を見たいと思っているのは、こちらだけで、サヤはそんな風には、思っていないということか。
「サヤ、出てこないなら、こちらから迎えに行くけど?」
つい、そんな意地悪を言ってしまった。
すると、ガタンっと、馬車が揺れる。
「お、降ります……」
そんな返事があり、ふた呼吸ほど間を開けて、艶やかな黒髪が扉から覗く。
……頭しか見えない……。
俯いたままでサヤは出て来た。上半身を隠す、短い外套を羽織っているが、頭巾は取り払われていた。
髪は高く結わえられ、馬の尻尾のように纏められている。いつものサヤだ。
そして、顔を上げないままで、更に、頭を下げる。……なんなの⁉︎ 俺に顔見せるのがそんなに嫌⁉︎
「よ、予定より、早めに目処が立ちましたので……急遽、戻ってまいりました……」
「じゃあ、顔を上げて欲しい。もう、サヤの頭は充分堪能したから」
そう言ったけど、サヤは頭を上げない。
「ま、まだ……気持ちの整理が……」とか、もごもご言っている。
準備の次は整理⁉︎
で、いつまで掛かるの気持ちの整理は? いい加減、腹が立つんですが⁉︎
忍耐の限界を迎えた俺は、ガシリとサヤの頭を両手で掴んだ。そのまま強引に上を向かせる。
目の前にサヤがいるのに顔が見えないとかなんの苦行だ。
「えっ、えっ?」と、慌てるサヤだが、抵抗は少なかった。握力の低い俺の右手でも、なんとか頭を持ち上げることに成功する。ああ、やっとのことで視線が合った。
サヤだ。少し顔が赤い。目が若干、充血してる気がする。でも、元気そうなサヤだ。
「おかえりサヤ。待ってたよ」
自然と、そう口にしていた。
勝手に口がにやけてくる。嬉しくて、つい。だけど周りの目があるから極力自制した。
するとサヤは、はっとするほど目を見開いて、それから眉毛が下がった。
次の瞬間、ボロっと、大粒の涙が溢れ出す。うええぇぇ⁉︎
「だ、だから嫌だったんです! 気持ちの整理出来てないんです‼︎
泣きたくなかったから一生懸命頑張ってたのに無理やり顔上げさせるって酷いです‼︎」
「な、なんで泣くの⁉︎ たかだか六日だろ!
手紙だって報告書だってやりとりしてたのにそこまでとは思わないよ‼︎」
「だって不安だったんです! 本当に不安だったのにいいぃぃ‼︎」
一体何が不安だったのか全然分からないんですが⁉︎
慌てる俺の横からはぁ……と、溜息。ハインだ……。泣かせやがったな……みたいな顔で睨まれた。
え、だってこんなの誰が想像できる? なんで帰って急に泣くんだ。顔を無理やり上げさせるって、そんなに傷つく事だったか⁉︎
マルはケタケタ笑ってて戦力外だ。ギルに助けてくれと視線をやると、馬車にもたれて腕を組んでたギルが、ニヤリと笑う。
「なんで帰って来たって、怒られるかと思ったんだと。
口ではああ言ったけど、無理やり残されるんじゃないかって、不安だったんだよ。
不意打ちで帰ったのもそれが理由。聞いたら帰って来るなって言われるかもしれないってしつこいから、じゃあもうそのまま帰るぞってことでな。で、今に至る」
「前科がありますからね。致し方ありません。責任もって慰めて下さいね」
ハインにも冷めた目で見てそう言われ、どうすりゃ良いんだと途方にくれた。
取り敢えず掴んでいたサヤの頭を離して……、でも泣き止まない……よね……そりゃぁ……。
仕方なく頭を引き寄せて胸を貸した。
もう、ホントごめんなさい。いらない心配をさせてしまった……。しかも無理やり顔をあげさせて泣かせるし。サヤだけに聞こえる様、小声で「ごめん」と付け足す。
「とりあえず……化粧が落ちる前に、別館に入って下さい。見つかるといけないので」
「だな。荷物も下ろさねぇとな。おーい、別館前までそのまま進めてくれ」
ハインとギルがさっさと歩きだし、馬車も続く。マルが「僕の荷物もありますか」と、ギルに聞きつつ更に後に続く。
「ちょっ、お、おいていくな!」
サヤに胸を貸したまま、おいていかれた俺は、酷く慌てたけれど、サヤを無理矢理連れて行くことも出来ず、しばらくそのまま待つしか無かった。
馬車入口の内側で良かった……木立で、人目が遮られる。
皆の姿が離れてしまってから、俺は少しだけ手に力を込めた。
サヤは六日間、縋る場所が無かったのだ。もしかしたらという不安もあったというなら、この涙は不安の涙じゃない。安堵の涙だよな……。
「おかえりサヤ……不安にさせて、悪かった……」
泣いているサヤには悪いと思ったけれど、俺はどちらかというと、申し訳なさより、嬉しさで胸が熱かった。
俺の言葉に、ちゃんとサヤの返事が帰って来るのだから。
「た、ただいま、戻りました……」
道に出ると、丁度馬車の先頭が、道の合流地点に差し掛かったと同時であった様だ。そのままこちらに進路を変え、緩やかな上り坂を登ってくる。
やはり来客かな……。なら尚更、あの馬車の中が気になる……。登ってくる馬車に道を空けるため、馬車用入口の端に寄る。すると何故か、馬車が速度を落とし、そのまま入り口に乗り上げ、進むのかと思いきや、俺たちの前で停まるのだから、混乱した。
中から、何か話し声がする。何を慌ててるのか、少々言い合いめいているな……。首を傾げて待っていたら、バンッ!と、扉が開いた。
「意味分かんねぇよ! どっちでもいいだろうが!」
「よくないです! どっちでも良いならギルさんが先に降りて下さい!」
「もうそうしただろ⁉︎」
ええっ⁉︎ な、なに…?
なんでギルと、サヤが⁉︎ しかも、喧嘩腰?
馬車から降りたギルが、髪を撫でつけつつ、はぁ! と、盛大に溜息を吐く。いつもの男前が苦渋に満ちても男前だ。こちらに視線をやってから、チッと、舌打ちして……。
「おう」
と、不機嫌さをチラつかせつつ言った。
え…? く、来るって聞いてない……しかも怒ってる理由が分からない……⁇
「な、なに? サヤと、喧嘩?」
「別にぃ。喧嘩って程のもんでもねぇよ。道中、長々と時間があったっつーのに、心の準備がいるとか言いやがるから早く出ろって言ったら、なんかキレやがったんだ」
「余計なこと言わないで下さい!」
「がぁ! 文句あんならさっさと降りて来やがれ‼︎」
凄いやりとりに呆気にとられてしまう。そして内心で、モヤっとしていた。
ギルとサヤの距離感が、また縮まってる……。
そ、そりゃあ、この数日間、ギルの所で世話になってたわけだし……そういうことも、あるとは、思う……ん、だけど……。
「……あーもー! お前も変な顔すんな!」
ギルにそう言われて、眉間にシワが寄っていた自分に気付いた。
慌てて取り繕う。い、いや、別に、気分を害したって訳じゃない。断じて、違う。
そんなやりとりをしている間も、サヤは馬車から出てこない。なんでだ? 帰って来たなら出てくれば良い。別に予定に無かったからって、怒ったりしないのに……。
焦らされている気分だ。こっちはサヤが帰ってくるのを、結構、真剣に、心待ちにしていたのに……。
そんな風に考えてしまうと、なんだか少し、気持ちがささくれた。顔を見たいと思っているのは、こちらだけで、サヤはそんな風には、思っていないということか。
「サヤ、出てこないなら、こちらから迎えに行くけど?」
つい、そんな意地悪を言ってしまった。
すると、ガタンっと、馬車が揺れる。
「お、降ります……」
そんな返事があり、ふた呼吸ほど間を開けて、艶やかな黒髪が扉から覗く。
……頭しか見えない……。
俯いたままでサヤは出て来た。上半身を隠す、短い外套を羽織っているが、頭巾は取り払われていた。
髪は高く結わえられ、馬の尻尾のように纏められている。いつものサヤだ。
そして、顔を上げないままで、更に、頭を下げる。……なんなの⁉︎ 俺に顔見せるのがそんなに嫌⁉︎
「よ、予定より、早めに目処が立ちましたので……急遽、戻ってまいりました……」
「じゃあ、顔を上げて欲しい。もう、サヤの頭は充分堪能したから」
そう言ったけど、サヤは頭を上げない。
「ま、まだ……気持ちの整理が……」とか、もごもご言っている。
準備の次は整理⁉︎
で、いつまで掛かるの気持ちの整理は? いい加減、腹が立つんですが⁉︎
忍耐の限界を迎えた俺は、ガシリとサヤの頭を両手で掴んだ。そのまま強引に上を向かせる。
目の前にサヤがいるのに顔が見えないとかなんの苦行だ。
「えっ、えっ?」と、慌てるサヤだが、抵抗は少なかった。握力の低い俺の右手でも、なんとか頭を持ち上げることに成功する。ああ、やっとのことで視線が合った。
サヤだ。少し顔が赤い。目が若干、充血してる気がする。でも、元気そうなサヤだ。
「おかえりサヤ。待ってたよ」
自然と、そう口にしていた。
勝手に口がにやけてくる。嬉しくて、つい。だけど周りの目があるから極力自制した。
するとサヤは、はっとするほど目を見開いて、それから眉毛が下がった。
次の瞬間、ボロっと、大粒の涙が溢れ出す。うええぇぇ⁉︎
「だ、だから嫌だったんです! 気持ちの整理出来てないんです‼︎
泣きたくなかったから一生懸命頑張ってたのに無理やり顔上げさせるって酷いです‼︎」
「な、なんで泣くの⁉︎ たかだか六日だろ!
手紙だって報告書だってやりとりしてたのにそこまでとは思わないよ‼︎」
「だって不安だったんです! 本当に不安だったのにいいぃぃ‼︎」
一体何が不安だったのか全然分からないんですが⁉︎
慌てる俺の横からはぁ……と、溜息。ハインだ……。泣かせやがったな……みたいな顔で睨まれた。
え、だってこんなの誰が想像できる? なんで帰って急に泣くんだ。顔を無理やり上げさせるって、そんなに傷つく事だったか⁉︎
マルはケタケタ笑ってて戦力外だ。ギルに助けてくれと視線をやると、馬車にもたれて腕を組んでたギルが、ニヤリと笑う。
「なんで帰って来たって、怒られるかと思ったんだと。
口ではああ言ったけど、無理やり残されるんじゃないかって、不安だったんだよ。
不意打ちで帰ったのもそれが理由。聞いたら帰って来るなって言われるかもしれないってしつこいから、じゃあもうそのまま帰るぞってことでな。で、今に至る」
「前科がありますからね。致し方ありません。責任もって慰めて下さいね」
ハインにも冷めた目で見てそう言われ、どうすりゃ良いんだと途方にくれた。
取り敢えず掴んでいたサヤの頭を離して……、でも泣き止まない……よね……そりゃぁ……。
仕方なく頭を引き寄せて胸を貸した。
もう、ホントごめんなさい。いらない心配をさせてしまった……。しかも無理やり顔をあげさせて泣かせるし。サヤだけに聞こえる様、小声で「ごめん」と付け足す。
「とりあえず……化粧が落ちる前に、別館に入って下さい。見つかるといけないので」
「だな。荷物も下ろさねぇとな。おーい、別館前までそのまま進めてくれ」
ハインとギルがさっさと歩きだし、馬車も続く。マルが「僕の荷物もありますか」と、ギルに聞きつつ更に後に続く。
「ちょっ、お、おいていくな!」
サヤに胸を貸したまま、おいていかれた俺は、酷く慌てたけれど、サヤを無理矢理連れて行くことも出来ず、しばらくそのまま待つしか無かった。
馬車入口の内側で良かった……木立で、人目が遮られる。
皆の姿が離れてしまってから、俺は少しだけ手に力を込めた。
サヤは六日間、縋る場所が無かったのだ。もしかしたらという不安もあったというなら、この涙は不安の涙じゃない。安堵の涙だよな……。
「おかえりサヤ……不安にさせて、悪かった……」
泣いているサヤには悪いと思ったけれど、俺はどちらかというと、申し訳なさより、嬉しさで胸が熱かった。
俺の言葉に、ちゃんとサヤの返事が帰って来るのだから。
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