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兇手 1
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夜襲は無く、夜が明けた。
早朝、賄いを作りに行くサヤは、準備をしなくてはならない。交代に来たハインと代わり、身繕いをしに、一度部屋へと戻った。
「問題はございませんでしたか」
「ああ。特に不審な音も無かった様だよ。
今日は人足達の練度確認だな。申し訳ないが、俺も出ることにした」
「……は?」
「現場に向かいたい。ちょっとやれることを思いついた。
護衛は三人がいるし、襲撃を受けない様に立ち位置には気をつけるから、良いだろうか」
「…………サヤに何か言われましたか」
「ん?いや、とくには。
ただ、襲撃を警戒しすぎて当初の目的を疎かにするのは、なんか負けた気がして嫌だなって思ったんだ。邪魔があるのは初日から分かっていたことだよな?」
「命の危機までは想定しておりませんでした」
「うんまあ、そうなんだけど……篭ってやり過ごしてる間にも、工事は進むんだよ。
俺は責任者なのに、身の危険があるからって、それを放棄して良いのかなって思って……。
日中の、そうそう狙っては来ないような時間帯にすら、ビクビクしてるのは馬鹿らしいって思ったんだよ」
衣装棚から衣服を取り出したハインが。訝しむ様に俺の顔を覗き込む。
覗かれても何も無いぞ。ちょっと心境の変化があったってだけだし。
「時間帯的には、いつなら都合が良い? 俺としては、日常の雑務は後回しにしても良いと思ってる。最悪一日放置しても問題無いだろう?」
「翌日にしわ寄せがあります。が…………。どれ程の時間を想定しているのですか?」
「一人五分でも四時間強掛かる計算になるよな……」
「全員と話をされるおつもりですか⁉︎」
驚愕の声を上げるハインに、うん。と、簡潔な返事を返す。
俺の思い付いたやれること。とは、これだ。情報を得る手段はあった。人足たちだ。
何人エゴンに雇われているかは知らないが、五十人いれば一人くらい、何かしら話してくれるかもしれない。そう思ったのだ。
昨日の、任せてくれと言っていた彼らの雰囲気。悪くなかった。だから、やれるだけのことをやってみるかと決心した。
「レイシール様を害すことを目的とする者が、潜んでいるかもしれないのですよ⁉︎」
「良いじゃないか。炙り出せる。それに、そんな奴がもし動いたとしても、俺を守ってくれるだろう?」
居たとしても、一人ずつの話し合いの席で動くとは思えないけどな。
それじゃ自分の身が危うくなる。
だが交渉次第で、情報は得られると思うのだ。
「ま……守りますが……」
何故かハインが、虚をつかれた様な顔をしたが、了承を得られたので決定事項をねじ込むことにした。
「頼りにしているよ。
じゃあ、細切れでも良いから、全員の話を聞く時間を作る。
その方向で動いてくれ」
「……畏まりました」
身支度を整えてから、朝食までの時間を執務に当てた。
話し合いをする時間を捻り出す努力は俺もしておく方が良いだろうから。
その時間は若干眠そうなギルが護衛についてくれた。
そして程なくすると、サヤが賄いを持って帰って来たので朝食となる。
「え? 現場に出向かれるのですか?」
「ああ。人足の練度を確認して、契約を続けるかどうかの聞き出しをしていかないと」
「それは、ルカさんたちに任せると仰ってませんでしたか」
「ん。練度の確認は任せるよ。契約継続か否かの部分は、俺が直接確認する方が良いと思って」
「……良いのですか?」
サヤがハインを振り返る。ハインもサヤを見ていたのが、視線を逸らし、少し思案した後「レイシール様のご意向ですから」と、答えた。
「そう、ですか……。なら、護衛を頑張ります!」
「お願いするよ。
サヤは、昼の賄い作りで毎日現場に出向くだろう? 兇手に手出しされにくい場所に心当たりはあるだろうか」
「あの場所になら、幾つだってあります」
「うん?」
俺の問いに、サヤはにこりと笑った。
「土嚢壁の中です。
土嚢壁は、砲弾からも身を守ることも出来るほどの強度ですから。小刀や矢は通りません。
調理場の一角に、急ぎもう一枚、壁を作りましょう。そうすれば、外からの視線はほぼ遮れます。
守る方向を最小に絞れば、護衛もさして労力になりません。
雑木林側は窓も一時的に土嚢で埋めましょう」
「調理の邪魔になったりしないか?」
「今日一日なら、どうとでもなります」
力強くサヤが答える。
「分かった。じゃあ、準備をお願いできるか」
「はい!用意が出来次第、お知らせします」
朝食が済むと、また雑務の時間だ。
明日以降でも良い仕事も、今日出来るならやっておく。
暫くそうしていると、早馬で荷物が届いた。
予定していなかった荷物に首を傾げたが、ワドが送ってくれたギルの着替えで、つい歓声を上げてしまった。服だけでなく、ギル愛用の小剣や剣帯も準備されていた。
相変わらず隙が無い。ワドは執事の鏡だな。早馬で届けられたその荷物を受け取ると、折り返しの荷物があれば受け取るようにと言われているがと、確認された。ワドは本当に、千里眼か⁉︎ 大慌てで書きかけだったマルへの手紙を仕上げ、託した。
そうやって時間を潰していると、十時頃に準備が出来たと知らせが来る。
ギルを伴って現場にある調理場に向かうことにした。
「……なあ、なんで急に、人足たちと話そうと思ったんだ?」
「急に思い立ったからだよ。
マルはきっとソツなく情報収集しているだろうけど、もしかしたら、聞き漏らしもあるかもしれないだろ?
それに、この村での情報はメバックでは得られないと思ったんだよ」
「……そりゃ、そうかもな」
「時間に限りがあるのだから、やれることはやっておいて損はないだろ」
そんな話をしながら足を進めると、向こうからサヤが小走りでやって来るのが見えた。
賄い準備をしている最中だと想うが、どうしたんだろう?
「お迎えにあがりました。どうぞこちらです」
そう促されて進むと、広い調理場の入り口付近、左側に新しい土嚢の壁があった。
コの形だった壁に、入り口を半分塞ぐ様な壁が追加されている。
壁の内側には椅子と机、行燈も用意されていた。
「練度の確認が済んだ者から順に、こちらに一人ずつ案内します」
そう言って書類が手渡された。名簿だ。初日に作ったやつだな。それと合わせて、もう一枚。こちらには名前と、練度について記されている様だ。……一班…へぇ、全員水準越えしてるじゃないか。そういえば遊戯でも優秀だったしな。
「では、一人目を呼びます」
「ああ、お願いするよ」
小剣を腰に下げたギルは、俺の後ろで、土嚢壁に寄りかかった。
サヤは人足が座る側、新しく出来た壁の横に立つ。
賄い作りは良いのかと聞くと、今は煮込みの時間とのことだ。火の番は一人で良いらしい。村の女性が交代で見てくれるということで、サヤも護衛についてくれるそうだ。
暫く待っていると、土建組合員の一人が、人足を伴ってやって来た。
「やぁ、ご苦労様。練度達成おめでとう。
君に、契約更新の意志はあるか、確認の為出向いてもらった」
そんな風にして、聞き取りの時間が開始される。
はじめのうちは、ごくありきたりな確認で終わっていった。五分も掛からない。不審な言動だったり、態度だったりした者もいない。
一班の最後、十人目は、なんとなく目星をつけていた一人だった。
「やぁ、久しぶりに話をするな」
「初日以来だなぁ、ご子息様」
水髪、紫眼の男。年齢は、四十前後だろうか。初日に卑猥な難癖をつけてきた奴だ。あれ以後全く、更生したかの様に問題を起こしていない。が。
そんな品行方正な顔は、してないな……。
値踏みする様に俺を見下ろしている。ニマニマと笑いながら。
椅子に座ったままの俺は、だがそこに敵意は感じておらず、とりあえずされるがまま、見られることにした。
「気が済んだら席に着いてくれ」
「……あんた、見かけより肝が据わってるよな」
「そうかな? 俺の周りが頼もしいから、安心していられるだけだと想うけど」
「……今日は随分と、砕けた話し方をしてくれるじゃぁねぇの」
「こっちが素なんだ。立場上、常にこうしてられないのでね。たまに貴族らしくするんだよ」
男は随分と、楽しそうだ。
無精髭の生えた顎をざらりと撫でて、
「俺、あんただったら男でも相手できる自信あるぜ」
と、言いやがった。
わざわざ俺を逆撫でする様に言うんだな。
「ありがとう。でも見た目で判断する相手は願い下げなんだ」
だが、その手の言葉は聞き慣れている。
学舎でも散々勘違いされたからな。表情を変えもせずそう答えた俺に、男は楽しそうに笑った。そして、どかりと椅子に腰を下ろした。
早朝、賄いを作りに行くサヤは、準備をしなくてはならない。交代に来たハインと代わり、身繕いをしに、一度部屋へと戻った。
「問題はございませんでしたか」
「ああ。特に不審な音も無かった様だよ。
今日は人足達の練度確認だな。申し訳ないが、俺も出ることにした」
「……は?」
「現場に向かいたい。ちょっとやれることを思いついた。
護衛は三人がいるし、襲撃を受けない様に立ち位置には気をつけるから、良いだろうか」
「…………サヤに何か言われましたか」
「ん?いや、とくには。
ただ、襲撃を警戒しすぎて当初の目的を疎かにするのは、なんか負けた気がして嫌だなって思ったんだ。邪魔があるのは初日から分かっていたことだよな?」
「命の危機までは想定しておりませんでした」
「うんまあ、そうなんだけど……篭ってやり過ごしてる間にも、工事は進むんだよ。
俺は責任者なのに、身の危険があるからって、それを放棄して良いのかなって思って……。
日中の、そうそう狙っては来ないような時間帯にすら、ビクビクしてるのは馬鹿らしいって思ったんだよ」
衣装棚から衣服を取り出したハインが。訝しむ様に俺の顔を覗き込む。
覗かれても何も無いぞ。ちょっと心境の変化があったってだけだし。
「時間帯的には、いつなら都合が良い? 俺としては、日常の雑務は後回しにしても良いと思ってる。最悪一日放置しても問題無いだろう?」
「翌日にしわ寄せがあります。が…………。どれ程の時間を想定しているのですか?」
「一人五分でも四時間強掛かる計算になるよな……」
「全員と話をされるおつもりですか⁉︎」
驚愕の声を上げるハインに、うん。と、簡潔な返事を返す。
俺の思い付いたやれること。とは、これだ。情報を得る手段はあった。人足たちだ。
何人エゴンに雇われているかは知らないが、五十人いれば一人くらい、何かしら話してくれるかもしれない。そう思ったのだ。
昨日の、任せてくれと言っていた彼らの雰囲気。悪くなかった。だから、やれるだけのことをやってみるかと決心した。
「レイシール様を害すことを目的とする者が、潜んでいるかもしれないのですよ⁉︎」
「良いじゃないか。炙り出せる。それに、そんな奴がもし動いたとしても、俺を守ってくれるだろう?」
居たとしても、一人ずつの話し合いの席で動くとは思えないけどな。
それじゃ自分の身が危うくなる。
だが交渉次第で、情報は得られると思うのだ。
「ま……守りますが……」
何故かハインが、虚をつかれた様な顔をしたが、了承を得られたので決定事項をねじ込むことにした。
「頼りにしているよ。
じゃあ、細切れでも良いから、全員の話を聞く時間を作る。
その方向で動いてくれ」
「……畏まりました」
身支度を整えてから、朝食までの時間を執務に当てた。
話し合いをする時間を捻り出す努力は俺もしておく方が良いだろうから。
その時間は若干眠そうなギルが護衛についてくれた。
そして程なくすると、サヤが賄いを持って帰って来たので朝食となる。
「え? 現場に出向かれるのですか?」
「ああ。人足の練度を確認して、契約を続けるかどうかの聞き出しをしていかないと」
「それは、ルカさんたちに任せると仰ってませんでしたか」
「ん。練度の確認は任せるよ。契約継続か否かの部分は、俺が直接確認する方が良いと思って」
「……良いのですか?」
サヤがハインを振り返る。ハインもサヤを見ていたのが、視線を逸らし、少し思案した後「レイシール様のご意向ですから」と、答えた。
「そう、ですか……。なら、護衛を頑張ります!」
「お願いするよ。
サヤは、昼の賄い作りで毎日現場に出向くだろう? 兇手に手出しされにくい場所に心当たりはあるだろうか」
「あの場所になら、幾つだってあります」
「うん?」
俺の問いに、サヤはにこりと笑った。
「土嚢壁の中です。
土嚢壁は、砲弾からも身を守ることも出来るほどの強度ですから。小刀や矢は通りません。
調理場の一角に、急ぎもう一枚、壁を作りましょう。そうすれば、外からの視線はほぼ遮れます。
守る方向を最小に絞れば、護衛もさして労力になりません。
雑木林側は窓も一時的に土嚢で埋めましょう」
「調理の邪魔になったりしないか?」
「今日一日なら、どうとでもなります」
力強くサヤが答える。
「分かった。じゃあ、準備をお願いできるか」
「はい!用意が出来次第、お知らせします」
朝食が済むと、また雑務の時間だ。
明日以降でも良い仕事も、今日出来るならやっておく。
暫くそうしていると、早馬で荷物が届いた。
予定していなかった荷物に首を傾げたが、ワドが送ってくれたギルの着替えで、つい歓声を上げてしまった。服だけでなく、ギル愛用の小剣や剣帯も準備されていた。
相変わらず隙が無い。ワドは執事の鏡だな。早馬で届けられたその荷物を受け取ると、折り返しの荷物があれば受け取るようにと言われているがと、確認された。ワドは本当に、千里眼か⁉︎ 大慌てで書きかけだったマルへの手紙を仕上げ、託した。
そうやって時間を潰していると、十時頃に準備が出来たと知らせが来る。
ギルを伴って現場にある調理場に向かうことにした。
「……なあ、なんで急に、人足たちと話そうと思ったんだ?」
「急に思い立ったからだよ。
マルはきっとソツなく情報収集しているだろうけど、もしかしたら、聞き漏らしもあるかもしれないだろ?
それに、この村での情報はメバックでは得られないと思ったんだよ」
「……そりゃ、そうかもな」
「時間に限りがあるのだから、やれることはやっておいて損はないだろ」
そんな話をしながら足を進めると、向こうからサヤが小走りでやって来るのが見えた。
賄い準備をしている最中だと想うが、どうしたんだろう?
「お迎えにあがりました。どうぞこちらです」
そう促されて進むと、広い調理場の入り口付近、左側に新しい土嚢の壁があった。
コの形だった壁に、入り口を半分塞ぐ様な壁が追加されている。
壁の内側には椅子と机、行燈も用意されていた。
「練度の確認が済んだ者から順に、こちらに一人ずつ案内します」
そう言って書類が手渡された。名簿だ。初日に作ったやつだな。それと合わせて、もう一枚。こちらには名前と、練度について記されている様だ。……一班…へぇ、全員水準越えしてるじゃないか。そういえば遊戯でも優秀だったしな。
「では、一人目を呼びます」
「ああ、お願いするよ」
小剣を腰に下げたギルは、俺の後ろで、土嚢壁に寄りかかった。
サヤは人足が座る側、新しく出来た壁の横に立つ。
賄い作りは良いのかと聞くと、今は煮込みの時間とのことだ。火の番は一人で良いらしい。村の女性が交代で見てくれるということで、サヤも護衛についてくれるそうだ。
暫く待っていると、土建組合員の一人が、人足を伴ってやって来た。
「やぁ、ご苦労様。練度達成おめでとう。
君に、契約更新の意志はあるか、確認の為出向いてもらった」
そんな風にして、聞き取りの時間が開始される。
はじめのうちは、ごくありきたりな確認で終わっていった。五分も掛からない。不審な言動だったり、態度だったりした者もいない。
一班の最後、十人目は、なんとなく目星をつけていた一人だった。
「やぁ、久しぶりに話をするな」
「初日以来だなぁ、ご子息様」
水髪、紫眼の男。年齢は、四十前後だろうか。初日に卑猥な難癖をつけてきた奴だ。あれ以後全く、更生したかの様に問題を起こしていない。が。
そんな品行方正な顔は、してないな……。
値踏みする様に俺を見下ろしている。ニマニマと笑いながら。
椅子に座ったままの俺は、だがそこに敵意は感じておらず、とりあえずされるがまま、見られることにした。
「気が済んだら席に着いてくれ」
「……あんた、見かけより肝が据わってるよな」
「そうかな? 俺の周りが頼もしいから、安心していられるだけだと想うけど」
「……今日は随分と、砕けた話し方をしてくれるじゃぁねぇの」
「こっちが素なんだ。立場上、常にこうしてられないのでね。たまに貴族らしくするんだよ」
男は随分と、楽しそうだ。
無精髭の生えた顎をざらりと撫でて、
「俺、あんただったら男でも相手できる自信あるぜ」
と、言いやがった。
わざわざ俺を逆撫でする様に言うんだな。
「ありがとう。でも見た目で判断する相手は願い下げなんだ」
だが、その手の言葉は聞き慣れている。
学舎でも散々勘違いされたからな。表情を変えもせずそう答えた俺に、男は楽しそうに笑った。そして、どかりと椅子に腰を下ろした。
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