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望む未来 11
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それまでずっと、王となる為の教育を施されてきた。身も心も鍛えるよう言われてな。と、姫様の言葉は続く。その為に、血反吐を吐く思いで、生きたのだ。私も、私の姉も、弟も。と……。
「弟は、育たなかった……。私の上には姉がいたが、姉も、十五まで保たなかった……。
残ったのは私だけだ。だから私が王とならねばならぬ。姉を失った折に、そう誓ったのだ……。だのに、いざ十五を迎えてみたら、急に、王にはなれぬと言われた。子を成せと。それが私の役目だと」
それはリカルド様も知っていることなのだろう。姫様を、厳しい眼差しで見つめている。
何か言いたげに、一瞬だけ唇が震え……ぎゅっと、引き結ばれた。
「ふざけるなと思うた。子を成すだけが役目なら、何の為に学んだ。
それならば、初めからそう言っておけば良い。子を育む為だけに私を教育すれば良かったろう。王のあり方を叩き込んでおいて、それは無い」
淡々と話しているが、それがとても、この方を傷付けていることは、嫌という程感じた。
ああ、俺と似ていると思った。
得ること、願うことを、この方も許されなかったのか……。
だが、姫様の瞳は、光を失ってはいないのだ。まだ、諦めていない……。
「私に、国の在りようを問うておいて、眺めていろと言う。手を出すなと言う。
そんなものは真っ平御免だ。私は王家、唯一の後継だぞ。私が治めるべきだ。そうだろう? だが、白い身が、私の足枷となる。思うことに、身体が付き合うてくれぬ。それを見た王が、家臣が、王は無理だと口々に言いおる。
だから、せめて私が王に相応しいと思う者を王にしたい……と、思ったのだ」
言葉の節々から、無念が、怒りが、滲む様だった。そしてそれだけではない、意志を感じる。決して、屈したりしないという、不屈の闘志。
自分のことの様に胸が痛む……。姫様の意思が固ければ固いほど、それが成されなかった時の反動は、大きくなるだろう……。
だけど……同情だけで、姫様の夫になんてなれない。命令に従うだけでは、必ず、近い未来に破綻を迎えることになる。
それに、俺を無理やり王に据えることが最適解だとは、到底思えなかった。
「……仮に、私を王へ推すと決めたとして、家臣団の方々が、それを納得するでしょうか? 民が、納得するでしょうか?
いくら土嚢が素晴らしいものであったとしても、実績はまだありません。ましてや私は、リカルド様のおっしゃる通り、たかだか男爵家の二子です。後ろ盾すら無い。だから……土嚢壁を作ることすら、あの様な手段を選ばざるを、えなかった。ただそれだけです。私が優秀なわけではないのです。皆が、私の手を取り、背中を押してくれただけだ」
公爵家にも、伯爵家にも、俺より優れ、優秀である人材はごろついている。
それよりも俺が優先されるべき理由を、俺が持っているとは、到底思えない。
「させる。王は、私との取引を承知した。雨季の間に王に相応しい者を選び、それが認めるに値する者であれば、リカルドとの婚儀は取り止めると。
レイシール、其方は、其方自身が思っておるよりも余程、能力のある人間だ。
ここで燻っておるなど、国の損失だとすら思う。
ここに居る限り、其方はただ腐るだけだ。それは、分かっておろう?」
分かっている。
俺は一時的な父上の代わりでしかなく、セイバーンの一員としてすら見られていない。
部下もたった二人。衛兵すら、思う様に扱えない立場だ。
けれど……それでも俺には、ここでの役割がある。自ら選んだ道が。
「……姫様が俺や土嚢を高く評価してくれていることは有難いと思います。
ですが、それでもやはり、私を王にするなどと言う話は、現実的ではない。
国の王は、姫様の気持ち一つで選ぶものではないでしょう?」
「いいや! 私の言葉は、国の総意である! 私がこの国の中心、唯一の、王家の血を繋ぐ者なのだからな‼︎」
頑なに、自らの意思を通そうとする。
俺の意見など聞く耳を持たないとても言う様な姫様の態度。
姫様らしいと言えばそうだ。これが本来の姫様。学舎に居た頃の、俺をこき使っていた姫様だ。
だがそこにまた、違和感を覚える。
少し前まで、遠慮がちにしていたというのに……何故また急に?
何が姫様をそうさせているのか。……まあ、順当に考えれば、リカルド様の来訪が原因であるのだろうが、ではそれは、何故?
どうも、突き動かされている様に見えてならない。俺が王に相応しいと思っているからではなく、それ以外の選択肢がない……と、考えられないか?
「自らが短命である故、考えぬのかもしれんが……死した後、こやつを王の座に取り残して、其方はそれで良いのか」
不意に、それまで黙っていたリカルド様が、低い声音でその様なことを問うた。
「その者は孤立するぞ。其方しか後ろ盾のない状況で、王に祭られ、其方を失うのだ。
子が育っておればその子が代わりにとなろうが、其方が子を為さなかった場合、その咎を問われるのは、こやつとなるぞ。
その時、何と言って責められるであろうな。其方ではなく、残るこやつが、槍玉に挙がる。
役目である子を為さず、国を滅ぼした張本人。傾国の徒として、歴史に名を刻むかもしれぬな。
そうなけば、どれだけ功績を重ねておろうが、それの全てがでっちあげやら奪った功績やらと扱われるのだ。悪しきものしか、その男の周りには残らぬ。
其方が、それをその男に課すのだぞ」
それまでの怒りをどこに収めたのか、冷静な口調で、静かに語る。
まるで人の変わってしまった様な態度に、一瞬怯んだ。
姫様も、冷静なリカルド様の言葉に虚をつかれた様子で、言葉に詰まっている。
それを見たリカルド様は、憂鬱そうに息を吐いた。
「……私との婚儀を望まぬというのは、構わん。
家の取り決めたことであるし、其方の姉のこともある。心情的に、受け入れようとは思えぬものだというのは、私とて、理解している。
だがな、国の為とほざくならば、綺麗事だけを並べれ立てるな。国を負うというのは……特にフェルドナレンという古き歴史を持つ国を背負うというのは、勢いで決められる様なものではなかろう。
それにその男が、其方の言う様に優れておるならば……責任を取ると決めたものを投げ出して、出世を選ぶなどということは、出来ぬだろうよ」
この方…………。
今までのリカルド様と、印象が違う……。
そのことに驚いて、リカルド様をつい、凝視していたのだが、茶を一口すすったリカルド様は、湯呑を持つ手で顔を隠す様にして、ちらりと俺に視線をよこし、それが絡まったと思った一瞬で、逸らした。
けれど、それで悟った。充分だった。
この方は、外に出す態度を、作っている……?
きっと、口にする言葉も、だ。
下手をしたら、先程姫様を殴りつけようとしていたことすら、演技であるかもしれない。
出会いの当初からを、もう一度思い返してみる。
そして、過去の記憶、姫様とのすり替わりで参加した茶会や式典での態度を。
だが、先程感じた差異は、記憶の中には殆ど無い。殆ど無いが……無いわけではない。
式典では、あまり口をきかなかった……。
数少なく、交わされた言葉も、挨拶程度だった。
だが、よく会った。同じものに参加していたなら、必ずと言って良いほど、近くにいた気がする。
婚約者であったからか?だが、発表はされてないよな……。この方が姫様の夫候補だということを、俺は知らなかった。それにも理由があるのか?
それまでの居丈高な態度が、演じられたものだとして、今この方は、何故徹して演じてきた態度を、この一瞬、捨てたのか……?
「き、貴様に、その様なことを言われずとも……っ!」
顔を怒りに染め、激昂する姫様。怒りのあまり、言葉が続かない様子だ。
その姫様の反応を確認した瞬間、あ、作った。と、感じた。
注意深く見ていたから分かる。仮面だ。敢えて、居丈高な態度の人物を、演じている。
「それ程にこやつを好んでおるなら、王に祭らぬでも、囲えばよかろう。
色々あげつらわずとも、私はとやかく言わん。
其方とは、子さえ成せばそれ以外は望まぬ。燕を囲うのも勝手だ。好きにすれば良い。
王は私がなる。其方の背負う重責の半分は担おう。残り半分は、其方にしか成せぬから仕方がない。子は、必ず産め。………………」
最後に何か、小声で呟いた様に思えたが、顔を伏せた為、分からなかった。
「弟は、育たなかった……。私の上には姉がいたが、姉も、十五まで保たなかった……。
残ったのは私だけだ。だから私が王とならねばならぬ。姉を失った折に、そう誓ったのだ……。だのに、いざ十五を迎えてみたら、急に、王にはなれぬと言われた。子を成せと。それが私の役目だと」
それはリカルド様も知っていることなのだろう。姫様を、厳しい眼差しで見つめている。
何か言いたげに、一瞬だけ唇が震え……ぎゅっと、引き結ばれた。
「ふざけるなと思うた。子を成すだけが役目なら、何の為に学んだ。
それならば、初めからそう言っておけば良い。子を育む為だけに私を教育すれば良かったろう。王のあり方を叩き込んでおいて、それは無い」
淡々と話しているが、それがとても、この方を傷付けていることは、嫌という程感じた。
ああ、俺と似ていると思った。
得ること、願うことを、この方も許されなかったのか……。
だが、姫様の瞳は、光を失ってはいないのだ。まだ、諦めていない……。
「私に、国の在りようを問うておいて、眺めていろと言う。手を出すなと言う。
そんなものは真っ平御免だ。私は王家、唯一の後継だぞ。私が治めるべきだ。そうだろう? だが、白い身が、私の足枷となる。思うことに、身体が付き合うてくれぬ。それを見た王が、家臣が、王は無理だと口々に言いおる。
だから、せめて私が王に相応しいと思う者を王にしたい……と、思ったのだ」
言葉の節々から、無念が、怒りが、滲む様だった。そしてそれだけではない、意志を感じる。決して、屈したりしないという、不屈の闘志。
自分のことの様に胸が痛む……。姫様の意思が固ければ固いほど、それが成されなかった時の反動は、大きくなるだろう……。
だけど……同情だけで、姫様の夫になんてなれない。命令に従うだけでは、必ず、近い未来に破綻を迎えることになる。
それに、俺を無理やり王に据えることが最適解だとは、到底思えなかった。
「……仮に、私を王へ推すと決めたとして、家臣団の方々が、それを納得するでしょうか? 民が、納得するでしょうか?
いくら土嚢が素晴らしいものであったとしても、実績はまだありません。ましてや私は、リカルド様のおっしゃる通り、たかだか男爵家の二子です。後ろ盾すら無い。だから……土嚢壁を作ることすら、あの様な手段を選ばざるを、えなかった。ただそれだけです。私が優秀なわけではないのです。皆が、私の手を取り、背中を押してくれただけだ」
公爵家にも、伯爵家にも、俺より優れ、優秀である人材はごろついている。
それよりも俺が優先されるべき理由を、俺が持っているとは、到底思えない。
「させる。王は、私との取引を承知した。雨季の間に王に相応しい者を選び、それが認めるに値する者であれば、リカルドとの婚儀は取り止めると。
レイシール、其方は、其方自身が思っておるよりも余程、能力のある人間だ。
ここで燻っておるなど、国の損失だとすら思う。
ここに居る限り、其方はただ腐るだけだ。それは、分かっておろう?」
分かっている。
俺は一時的な父上の代わりでしかなく、セイバーンの一員としてすら見られていない。
部下もたった二人。衛兵すら、思う様に扱えない立場だ。
けれど……それでも俺には、ここでの役割がある。自ら選んだ道が。
「……姫様が俺や土嚢を高く評価してくれていることは有難いと思います。
ですが、それでもやはり、私を王にするなどと言う話は、現実的ではない。
国の王は、姫様の気持ち一つで選ぶものではないでしょう?」
「いいや! 私の言葉は、国の総意である! 私がこの国の中心、唯一の、王家の血を繋ぐ者なのだからな‼︎」
頑なに、自らの意思を通そうとする。
俺の意見など聞く耳を持たないとても言う様な姫様の態度。
姫様らしいと言えばそうだ。これが本来の姫様。学舎に居た頃の、俺をこき使っていた姫様だ。
だがそこにまた、違和感を覚える。
少し前まで、遠慮がちにしていたというのに……何故また急に?
何が姫様をそうさせているのか。……まあ、順当に考えれば、リカルド様の来訪が原因であるのだろうが、ではそれは、何故?
どうも、突き動かされている様に見えてならない。俺が王に相応しいと思っているからではなく、それ以外の選択肢がない……と、考えられないか?
「自らが短命である故、考えぬのかもしれんが……死した後、こやつを王の座に取り残して、其方はそれで良いのか」
不意に、それまで黙っていたリカルド様が、低い声音でその様なことを問うた。
「その者は孤立するぞ。其方しか後ろ盾のない状況で、王に祭られ、其方を失うのだ。
子が育っておればその子が代わりにとなろうが、其方が子を為さなかった場合、その咎を問われるのは、こやつとなるぞ。
その時、何と言って責められるであろうな。其方ではなく、残るこやつが、槍玉に挙がる。
役目である子を為さず、国を滅ぼした張本人。傾国の徒として、歴史に名を刻むかもしれぬな。
そうなけば、どれだけ功績を重ねておろうが、それの全てがでっちあげやら奪った功績やらと扱われるのだ。悪しきものしか、その男の周りには残らぬ。
其方が、それをその男に課すのだぞ」
それまでの怒りをどこに収めたのか、冷静な口調で、静かに語る。
まるで人の変わってしまった様な態度に、一瞬怯んだ。
姫様も、冷静なリカルド様の言葉に虚をつかれた様子で、言葉に詰まっている。
それを見たリカルド様は、憂鬱そうに息を吐いた。
「……私との婚儀を望まぬというのは、構わん。
家の取り決めたことであるし、其方の姉のこともある。心情的に、受け入れようとは思えぬものだというのは、私とて、理解している。
だがな、国の為とほざくならば、綺麗事だけを並べれ立てるな。国を負うというのは……特にフェルドナレンという古き歴史を持つ国を背負うというのは、勢いで決められる様なものではなかろう。
それにその男が、其方の言う様に優れておるならば……責任を取ると決めたものを投げ出して、出世を選ぶなどということは、出来ぬだろうよ」
この方…………。
今までのリカルド様と、印象が違う……。
そのことに驚いて、リカルド様をつい、凝視していたのだが、茶を一口すすったリカルド様は、湯呑を持つ手で顔を隠す様にして、ちらりと俺に視線をよこし、それが絡まったと思った一瞬で、逸らした。
けれど、それで悟った。充分だった。
この方は、外に出す態度を、作っている……?
きっと、口にする言葉も、だ。
下手をしたら、先程姫様を殴りつけようとしていたことすら、演技であるかもしれない。
出会いの当初からを、もう一度思い返してみる。
そして、過去の記憶、姫様とのすり替わりで参加した茶会や式典での態度を。
だが、先程感じた差異は、記憶の中には殆ど無い。殆ど無いが……無いわけではない。
式典では、あまり口をきかなかった……。
数少なく、交わされた言葉も、挨拶程度だった。
だが、よく会った。同じものに参加していたなら、必ずと言って良いほど、近くにいた気がする。
婚約者であったからか?だが、発表はされてないよな……。この方が姫様の夫候補だということを、俺は知らなかった。それにも理由があるのか?
それまでの居丈高な態度が、演じられたものだとして、今この方は、何故徹して演じてきた態度を、この一瞬、捨てたのか……?
「き、貴様に、その様なことを言われずとも……っ!」
顔を怒りに染め、激昂する姫様。怒りのあまり、言葉が続かない様子だ。
その姫様の反応を確認した瞬間、あ、作った。と、感じた。
注意深く見ていたから分かる。仮面だ。敢えて、居丈高な態度の人物を、演じている。
「それ程にこやつを好んでおるなら、王に祭らぬでも、囲えばよかろう。
色々あげつらわずとも、私はとやかく言わん。
其方とは、子さえ成せばそれ以外は望まぬ。燕を囲うのも勝手だ。好きにすれば良い。
王は私がなる。其方の背負う重責の半分は担おう。残り半分は、其方にしか成せぬから仕方がない。子は、必ず産め。………………」
最後に何か、小声で呟いた様に思えたが、顔を伏せた為、分からなかった。
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