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食うか食われるか 7
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神殿の目的は、この国ごとを得ることだ。
信仰が正しい秩序となる国を、構築し直すつもりだろう。
まぁつまり、教典通りの社会を作ること。アレクはきっと、それを餌に神殿と交渉したんだと思う。
その神殿の思惑に便乗して、自分の憎悪をエルピディオ様と国に叩きつけることを組み込んで計画を立てた。
陛下の御世に、陛下の統治の象徴であった無償開示提案者が裏切ったばかりか、異国の襲来を招き、大災厄を再来させた……。
そんな噂が立つだけで、陛下の求心力も、国の治安も、一気に急落するのは必至。
北の荒野からの侵略を阻止しただけでは終わりにならない。少なくとも俺たちはまだ、悪魔とその使徒だと定められたままだ。
公爵様を殺されれば、その罪をなすりつけられる可能性もある。
更に神殿が、王家は悪魔の誘惑に負け、尊き白を否定したから、アミの加護を失ったのだ! と、声高に叫べば、より一層世間はその流れに翻弄されるだろう。
そこに救世主として、王家の血を引く、新たな象徴が現れる。
尊き白を有した、公爵家出のアレクが、かつての名であるフェルディナンド・ディルミ・オゼロを掲げ、祖父の仇を討つと立ち上がる。
司教という立場から、神の名の下、国に新しい秩序をもたらすと宣言すれば……。
求心力を失った王家を退け、彼自身が頂点に立つことも、不可能ではない……。
「駄目です。分かっていますか⁉︎ ご自分が今、どういう立場なのか!」
キッパリと拒否され、でもと身を乗り出すと、傷がズキリと軋んだ。表情を歪めた俺を、サヤが慌てて支えてくれる。
そんな様子の俺をマルは、それ見たことかと見下ろし、頭ごなしに言葉を叩きつけた。
「公爵領のことは、公爵家に任せておけば良いんです!
殺したはずの相手が復讐に来るですって? そんなの、貴方には何の関わりもないことでしょう!」
万が一エルピディオ様が殺されたとしても、オゼロは次の領主を立てるだけだ。自領の尻拭いは自領でしてもらえば良い。
アレクのことだって、オゼロが消すと決めた血だ。簡単には受け入れないだろうと、マルは吐き捨てた。
「貴方はまず、ご自分が決して軽症ではないってことを自覚してください!
そのうえ今はお尋ね者で、公にほいほい顔を出せる状況じゃない。
この荒野に来る時だって、そのオゼロ領で貴方は……」
ハインを失った。
けれどその名を飲み込んだマルに、分かっているよと俺は言葉を続けた。
少なくともオゼロは、俺を捜索していたのだ。俺が獣人を扱い、国の転覆を図っていたという神殿の主張を、受け入れているということ。
それも当然だろう。北は元々信仰心が厚い。そのうえオゼロはセイバーンと強い縁を結んでしまった。だから俺を捕縛し国に突き出すことで、自らの潔白を証明したいと考えて当然。きっと同じく、アギーやヴァーリンでも、俺は同じような扱いだと思う。
「でも、行かなきゃならないだろ」
アレクの目的を正しく理解しているのは俺たちだけだ。
彼の正体にもっと早く気付けていれば、グラヴィスハイド様に危惧をお伝えしておくこともできたろうけれど、間が悪かった……。
で、あるなら、俺たちが動くしかないんだよ。
どちらにしろ、俺たちの目指しているものは、それを阻止した先にしか無いんだから。
もし、アレクが国の簒奪に成功すれば、獣人の境遇はより一層厳しくなる。
俺たちの状況だって、今以上に悪くなるだろう。
なにより、今まで失った数多の命を、無意味な死にしてしまってはいけない。
「そんなこと心配せずともねぇ、死んだ者はもう苦しみやしませんよ!」
心にもない言葉を吐いてまで、俺を止めようとするマルに頭を下げた。
「マル、行かせてくれ……」
こんな形で恨みを晴らしても、アレクはきっと、気持ちひとつ晴れやしない。後戻りのできない余計暗く重く苦しい所へと、自らを追いやってしまうだけだ。
それに、俺には沢山、差し伸べられた手があった。引いて導き、共に歩んでくれた人たちがいた。
だけどアレクは、今もきっと独りなんだ。
ずっと独りで、何にも縋れないで立っている。
だから余計、関わった俺が止めてやらなければいけないと、そう思うのだ。今までの人生、彼にはそれすら無かったのだろうから。
「貴方はもおおおぉぉぉっ! 自分が何されたかほんと分かってるんですかねぇ⁉︎
しかもなんか悪化していません⁉︎ そのいちいち肯定的に受け取る病!」
「別に、肯定的に受け取ってるわけじゃないんだよ……。
例え命を奪う形になったとしても、止めてみせる。俺はその覚悟を口にしてるんだ」
マルの懸念も分かるつもりだ。今まで彼に踊らされっぱなしだった俺が、今更アレクに敵うのか。アレクを目の前にしたら、また絆されてしまうのじゃないかって、そう思うんだろう?
それと同時に、俺にアレクの命を絶つ決断をさせることを、惨いと考えてくれている。俺にそういったことをさせたくないと、思ってくれているんだよな。
でも、だからこそこれは、俺がしなければならないことだと思うんだよ。
彼を知っている者が、止めてやるべきだと思うんだ。
「大丈夫だ。もう、見誤らないし、これは俺の意思だよ」
俺がそうしたいと望んでいるんだ。
「だから今、お尋ね者なんですよ、貴方は! なのにのこのこ出て行って命を取られちゃ、たまらないんですよ!
万が一オゼロ領で貴方が拘束されでもしたら、オゼロの保身優先で、弁明も許されず殺される可能性だってあるんですよ⁉︎」
「ここで身の安全を優先しててもそうなるだろ。どうせ神殿に敵認定されてるんだから、それが撤回されない限り同じだよ」
頭を掻きむしるマル。
いや、申し訳ないとは思ってるんだよ本当……。でも俺は、ここの誰よりもアレクを見てきた自信がある。
アレクの境遇を、他の誰よりも理解できると思うんだ。
「アレク司教の心情なんて知ったこっちゃないんですよー!」
そこで、許す許さないの押し問答になってしまった。
マルはどうにも俺を行かせたくないらしい。アレク司教は、吠狼で暗殺してしまえば良いなんて問題発言まで飛び出す始末。
勿論、そんなものは悪手であると分かっているだろう。
だけどあの地でハインを失ったということが、マルの中では大きな懸念事項になっているのだ。
そうして暫くやり合っていたのだけど、黙って見守っていたサヤが、とうとう口を開いた。
「マルさん、私も行きます。
私なら、レイ一人くらい担いだって走れますし、追手も耳で聞き分けられます」
いや、それはちょっと待って⁉︎
「それは駄目だ! サヤは……っ」
「私、昨日はちゃんと、約束を守って留守番しました。今度は一緒に行きます」
「サヤ!」
「行きます。
また留守番だと言うなら、レイをここに縛ってでも行かせません」
真顔で淡々とそう言われた。いや、留守番したら次は言うこと聞くなんて約束を交わした覚えはないぞ……。
今度は俺とサヤの押し問答かと思ったが、マルもサヤに反対した。
「サヤくんだって神殿に狙われてるでしょ!」
「なら、レイは留守番、私が行くでどうですか? 私は今後の役割は担っていませんし、怪我もしてません」
「それ今までと何か違います⁉︎ レイ様が無事でも、貴女に何かあったらこの人廃人ですよ!」
「俺は使徒、サヤは悪魔そのものだって言われてるんだぞ⁉︎ 命の危険で言えばサヤの方が危険なんだ!
そもそも、どうやって公爵家と繋ぎを取るつもりだよ⁉︎」
「私なら侵入だってきっとできます」
サラッとそう宣言するサヤ。
火災真っ只中で館の三階に飛び込んできた実績があるだけに、その真顔が怖い。
これは絶対譲らない気でいる、どうしたものか……っ。
「……マルクス、俺も行こう。お二人は必ずやお守りする。
エルピディオ様は俺にとっても恩義のある方だ。むざむざ死なせたくない」
オブシズまでそう名乗り出て、マルは絶望したように天を仰いだ。
「もうちょっと、自分の身の丈にあったことしてくださいよー!」
それは俺も思う。
何故しがない田舎男爵家の妾腹出が、国の大事にこうも絡んでしまったのか……。
だけどこれが、俺が今日まで廻し、繋いできた、運命の歯車なんだろう。
「……分かった、一緒に行こう。
この部隊は少数で良い。狩猟民らや吠狼は極力残そう。山脈越えをしてくる次の部隊が無いとも限らないしな。
もし道中で、危険だと思えば引き返す。命を無駄にするようなことはしない」
「どうせ僕の言い分なんて聞いてくれないと思ってましたーっ!」
結局、ユストの許可が出るまで傷が癒えてからというところで妥協となった。
信仰が正しい秩序となる国を、構築し直すつもりだろう。
まぁつまり、教典通りの社会を作ること。アレクはきっと、それを餌に神殿と交渉したんだと思う。
その神殿の思惑に便乗して、自分の憎悪をエルピディオ様と国に叩きつけることを組み込んで計画を立てた。
陛下の御世に、陛下の統治の象徴であった無償開示提案者が裏切ったばかりか、異国の襲来を招き、大災厄を再来させた……。
そんな噂が立つだけで、陛下の求心力も、国の治安も、一気に急落するのは必至。
北の荒野からの侵略を阻止しただけでは終わりにならない。少なくとも俺たちはまだ、悪魔とその使徒だと定められたままだ。
公爵様を殺されれば、その罪をなすりつけられる可能性もある。
更に神殿が、王家は悪魔の誘惑に負け、尊き白を否定したから、アミの加護を失ったのだ! と、声高に叫べば、より一層世間はその流れに翻弄されるだろう。
そこに救世主として、王家の血を引く、新たな象徴が現れる。
尊き白を有した、公爵家出のアレクが、かつての名であるフェルディナンド・ディルミ・オゼロを掲げ、祖父の仇を討つと立ち上がる。
司教という立場から、神の名の下、国に新しい秩序をもたらすと宣言すれば……。
求心力を失った王家を退け、彼自身が頂点に立つことも、不可能ではない……。
「駄目です。分かっていますか⁉︎ ご自分が今、どういう立場なのか!」
キッパリと拒否され、でもと身を乗り出すと、傷がズキリと軋んだ。表情を歪めた俺を、サヤが慌てて支えてくれる。
そんな様子の俺をマルは、それ見たことかと見下ろし、頭ごなしに言葉を叩きつけた。
「公爵領のことは、公爵家に任せておけば良いんです!
殺したはずの相手が復讐に来るですって? そんなの、貴方には何の関わりもないことでしょう!」
万が一エルピディオ様が殺されたとしても、オゼロは次の領主を立てるだけだ。自領の尻拭いは自領でしてもらえば良い。
アレクのことだって、オゼロが消すと決めた血だ。簡単には受け入れないだろうと、マルは吐き捨てた。
「貴方はまず、ご自分が決して軽症ではないってことを自覚してください!
そのうえ今はお尋ね者で、公にほいほい顔を出せる状況じゃない。
この荒野に来る時だって、そのオゼロ領で貴方は……」
ハインを失った。
けれどその名を飲み込んだマルに、分かっているよと俺は言葉を続けた。
少なくともオゼロは、俺を捜索していたのだ。俺が獣人を扱い、国の転覆を図っていたという神殿の主張を、受け入れているということ。
それも当然だろう。北は元々信仰心が厚い。そのうえオゼロはセイバーンと強い縁を結んでしまった。だから俺を捕縛し国に突き出すことで、自らの潔白を証明したいと考えて当然。きっと同じく、アギーやヴァーリンでも、俺は同じような扱いだと思う。
「でも、行かなきゃならないだろ」
アレクの目的を正しく理解しているのは俺たちだけだ。
彼の正体にもっと早く気付けていれば、グラヴィスハイド様に危惧をお伝えしておくこともできたろうけれど、間が悪かった……。
で、あるなら、俺たちが動くしかないんだよ。
どちらにしろ、俺たちの目指しているものは、それを阻止した先にしか無いんだから。
もし、アレクが国の簒奪に成功すれば、獣人の境遇はより一層厳しくなる。
俺たちの状況だって、今以上に悪くなるだろう。
なにより、今まで失った数多の命を、無意味な死にしてしまってはいけない。
「そんなこと心配せずともねぇ、死んだ者はもう苦しみやしませんよ!」
心にもない言葉を吐いてまで、俺を止めようとするマルに頭を下げた。
「マル、行かせてくれ……」
こんな形で恨みを晴らしても、アレクはきっと、気持ちひとつ晴れやしない。後戻りのできない余計暗く重く苦しい所へと、自らを追いやってしまうだけだ。
それに、俺には沢山、差し伸べられた手があった。引いて導き、共に歩んでくれた人たちがいた。
だけどアレクは、今もきっと独りなんだ。
ずっと独りで、何にも縋れないで立っている。
だから余計、関わった俺が止めてやらなければいけないと、そう思うのだ。今までの人生、彼にはそれすら無かったのだろうから。
「貴方はもおおおぉぉぉっ! 自分が何されたかほんと分かってるんですかねぇ⁉︎
しかもなんか悪化していません⁉︎ そのいちいち肯定的に受け取る病!」
「別に、肯定的に受け取ってるわけじゃないんだよ……。
例え命を奪う形になったとしても、止めてみせる。俺はその覚悟を口にしてるんだ」
マルの懸念も分かるつもりだ。今まで彼に踊らされっぱなしだった俺が、今更アレクに敵うのか。アレクを目の前にしたら、また絆されてしまうのじゃないかって、そう思うんだろう?
それと同時に、俺にアレクの命を絶つ決断をさせることを、惨いと考えてくれている。俺にそういったことをさせたくないと、思ってくれているんだよな。
でも、だからこそこれは、俺がしなければならないことだと思うんだよ。
彼を知っている者が、止めてやるべきだと思うんだ。
「大丈夫だ。もう、見誤らないし、これは俺の意思だよ」
俺がそうしたいと望んでいるんだ。
「だから今、お尋ね者なんですよ、貴方は! なのにのこのこ出て行って命を取られちゃ、たまらないんですよ!
万が一オゼロ領で貴方が拘束されでもしたら、オゼロの保身優先で、弁明も許されず殺される可能性だってあるんですよ⁉︎」
「ここで身の安全を優先しててもそうなるだろ。どうせ神殿に敵認定されてるんだから、それが撤回されない限り同じだよ」
頭を掻きむしるマル。
いや、申し訳ないとは思ってるんだよ本当……。でも俺は、ここの誰よりもアレクを見てきた自信がある。
アレクの境遇を、他の誰よりも理解できると思うんだ。
「アレク司教の心情なんて知ったこっちゃないんですよー!」
そこで、許す許さないの押し問答になってしまった。
マルはどうにも俺を行かせたくないらしい。アレク司教は、吠狼で暗殺してしまえば良いなんて問題発言まで飛び出す始末。
勿論、そんなものは悪手であると分かっているだろう。
だけどあの地でハインを失ったということが、マルの中では大きな懸念事項になっているのだ。
そうして暫くやり合っていたのだけど、黙って見守っていたサヤが、とうとう口を開いた。
「マルさん、私も行きます。
私なら、レイ一人くらい担いだって走れますし、追手も耳で聞き分けられます」
いや、それはちょっと待って⁉︎
「それは駄目だ! サヤは……っ」
「私、昨日はちゃんと、約束を守って留守番しました。今度は一緒に行きます」
「サヤ!」
「行きます。
また留守番だと言うなら、レイをここに縛ってでも行かせません」
真顔で淡々とそう言われた。いや、留守番したら次は言うこと聞くなんて約束を交わした覚えはないぞ……。
今度は俺とサヤの押し問答かと思ったが、マルもサヤに反対した。
「サヤくんだって神殿に狙われてるでしょ!」
「なら、レイは留守番、私が行くでどうですか? 私は今後の役割は担っていませんし、怪我もしてません」
「それ今までと何か違います⁉︎ レイ様が無事でも、貴女に何かあったらこの人廃人ですよ!」
「俺は使徒、サヤは悪魔そのものだって言われてるんだぞ⁉︎ 命の危険で言えばサヤの方が危険なんだ!
そもそも、どうやって公爵家と繋ぎを取るつもりだよ⁉︎」
「私なら侵入だってきっとできます」
サラッとそう宣言するサヤ。
火災真っ只中で館の三階に飛び込んできた実績があるだけに、その真顔が怖い。
これは絶対譲らない気でいる、どうしたものか……っ。
「……マルクス、俺も行こう。お二人は必ずやお守りする。
エルピディオ様は俺にとっても恩義のある方だ。むざむざ死なせたくない」
オブシズまでそう名乗り出て、マルは絶望したように天を仰いだ。
「もうちょっと、自分の身の丈にあったことしてくださいよー!」
それは俺も思う。
何故しがない田舎男爵家の妾腹出が、国の大事にこうも絡んでしまったのか……。
だけどこれが、俺が今日まで廻し、繋いできた、運命の歯車なんだろう。
「……分かった、一緒に行こう。
この部隊は少数で良い。狩猟民らや吠狼は極力残そう。山脈越えをしてくる次の部隊が無いとも限らないしな。
もし道中で、危険だと思えば引き返す。命を無駄にするようなことはしない」
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