前世で推してた悪役が、転生後の私を溺愛してくる件。

しおむすび

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お前に、触れる資格などないはずだった。

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ジークフリート・ノルベルト公爵。『クリムゾン・ローズ』では主人公の婚約者でありながら、主人公に心を開けず、やがて闇堕ちして破滅する美しき悪役。

その彼が、今、私の目の前に跪いている。

「ソフィア……。どうして、こんなにも愛おしいのだろうな」

「……へ?」

「お前のためなら、王位すら投げ捨てられる気がする」

ちょっと待って、待ってジーク様!? ゲームの中では、ソフィアはただのモブで、しかもジーク様の敵陣営の一族だったはずでは?

前世で泣きながらグッズを買い漁った推しキャラが、今は私を溺愛してくるなんて……バグってない? 大丈夫、この世界!?

でも──彼の瞳に宿る真っ直ぐな想いに、私の心は少しずつ揺らいでいく。

もしかして、これは……ジーク様が幸せになる未来を、私が作れるチャンス?
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