Ω〜本能で縛る愛縛〜

天海 真白

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episode1 (2)

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んっ……何?…身体が重い…重いけど……
   心地いい…………。

 ゆっくり玲奈の意識が覚醒していく……。
此処どこ?見慣れない景色に呆然とする。
ゆっくり身体を起こし周りわ見渡し一瞬固まる……。
  この部屋は何?大きなベッドに明らかにハイクラスな部屋の調度品……
明らかに自分の宿泊する部屋と違う…。
………ふと自分の裸体が目に入る………
…あっ!えっ、ウソッ⁉︎えぇぇぇッ⁉︎⁉︎……
…………お、思い出した……そうだ…体調が悪くて二次会を途中で切り上げてたんだ。エレベーター前で動悸が激しくなって…凄く綺麗な男の人に抱き上げられて……部屋まで連れてこられて……。

………………キスした…………
    …………キス以上の事も…………

「ど、どうしよう…っ」
玲奈がバタバタしていると扉が開いた。
「起きたのか?具合はどうだ?…まだキツイか?」
お風呂上がりか、片手で洗いざらいの髪をタオルで拭きながらベッドに腰掛ける。
壮絶な色気を放ちながら質問を投げかける男性に玲奈は固まる…。
「おい、大丈夫か?……思考が停止してるな。目に毒だからこれでも着ろ。」
そう言った男性にバスローブを渡され、自分の身体に目をやる………。
「あっ、あのッ、あのッ、わたしッ‼︎…ウソッ‼︎」

 全身を真っ赤に染めバスローブを抱きしめ震えながら涙の溜まった瞳で男性に問いかける。
「あの、私…貴方と…寝て…しまったの?どうしよぅ……ごめんなさいッ。私…こんなつもりは……あんな風になったのは初めてで、身体が思うように動かなくて……だからッ…っん⁉︎」
 本当にごめんなさいと伝える前に彼の唇が私の唇に重なった…。
「謝る必要はない。落ち着ける状況ではないが、取り敢えずシャワーを浴びておいで。それから少し話をしよう。いいね?」
「……はい……。」
「立てるか?無理なら連れて行くが、」
「だっ大丈夫です‼︎自分で行きますッ‼︎あっ!」
急に立ち上がったせいで足がもつれて楓の胸に飛び込んでしまった。そのまま玲奈は楓に抱き上げられた。
「あのっ!自分で行きますッ‼︎お,降ろして下さいッ‼︎きぁっ‼︎」

「いいから、じっとしていろ。」
有無を言わせないオーラを出して言い放つ。
「は、はい…。」
バスルームに着くと
「君の服はクリーニングに出してないから、これでも着てくれ。」
「あのッ…迷惑をかけてしまってごめんなさい……。ありがとう…ございます…。」

「ゆっくり身体を温めるといい。」
そう言うとバスルームの扉を閉めた。


………どうしよう…何でこんな事に‼︎あぁ~ッ‼︎もうヤダッ‼︎‼︎…………記憶飛んで……る訳ないし……。
悶々としならが考えても仕方ない。取り敢えずお風呂に入らせてもらおう…。……………はぁ~…………

 全身を洗いバスタブに浸かる。
………男の人に初めて触れられた……今までは意識した途端に拒絶反応を起こしてしまい、触れ合うと言う意味では皆無だった。好意はあるのに悪寒や吐き気など必ずあった。
そのうち拒絶反応が怖くなって恐怖心にも似た感情が芽生え
好意そのものを持たないようにある意味意識して生活してきた。好きな人が出来ても見てるだけ…。

 それなのに…なぜあの人は拒絶しなかったの?
名前も知らない人……。とても綺麗な人だけど、眼が笑ってないような冷たい眼をしてた。怖い人なのか?……でも先程気付いたが、身体のベタつきが消えていた。眠ってしまっている間に彼が綺麗にしてくれたんだろう……。優しい人?

 ………………………う~ん……。
やっぱ身体見られてたよね……。全部⁉︎……⁉︎
 あぁ~ッ‼︎考えれば考える程パニックだ。話をしようと言われたケド、どんな顔して話すのよ~ッ‼︎


…でも……何も知らない人だけど……嫌じゃなかったな……
身体の芯まで溶けるような…肌が吸い付くみたいに……気持ち良かった……

顔を真っ赤に染めて一人悶絶する。恥ずかしすぎるッ‼︎
バシャバシャとバスタブで悶え覚悟を決める。
ずっとここにいる訳にもいかないし…よしッ!‼︎


 バスルームに用意されていたのは、ホテルのパジャマだった。広げてみるとサイズが大きい…。これは大きすぎる…。
どうしよう…。セパレートタイプなので、ズボンもブカブカだ。髪ゴム等のアメニティもなさそう…上だけでも太腿が半分以上隠れる。上だけ着て出る?

……痴女みたいだ…ダメッ‼︎あぁ~ッ!取り敢えず下着……
………………そうだ下着……寝室だ……。寝室………
寝室での光景が脳裏に過り身体中を赤くして悶える。
 悶えながら死ねるな…と訳の分からない事を頭で考えながら、冷静になれと言い聞かせる。
取りに行くにも下着が無いならズボンは履かないと……。



 玲奈がお風呂な入っている間、楓はソファーに腰掛け
PCを開きながら、ため息をついた。
 自分の衝動的な行動にどうにか理由をつけようと考える……。なぜ彼女を見つけた時、スタッフを呼ばなかったのか…自分でなくともよかった。面倒事なのは分かりきっていたのに。
 でも、出来なかった。彼女に触れた途端あの甘い香り…
ヒートなんだと直ぐに分かった。でも触れた途端にだ…
 普通ヒートが始まる人間は徐々にフェロモンを放つ。

……徐々にだ…。彼女に触れるまでヒートだと気が付かなかった。ただ体調を崩して蹲っているように見えたから、声をかけた。ヒートだと分かっていたら、声すらかけていない。
 何なんだ…幾ら考えても答えは出ない。
 しかし…あの彼女が放った香り……全身に鳥肌が立った。
下肢に強い衝撃が走り、腰が砕けそうだった……
……いや…イキそうだった…が正しい………。

 あんな感覚は初めてだ…。実際彼女を抱いてしまえば、理性など保ってはいられなかった。柔肌に吸い付くように俺の身体が沈んだ…。彼女の中にいる間、全身が性感帯のように、触れる所…触れられても気持ち良かった。
……キスすらあんなに甘いモノだなんて知らなかった…。
ずっと中にいたかった…。まだ足りない…。
 焦燥感にも似た思いがある………欲しい………。
まだ抱き足りない………。

 この気持ちは何だ?……好意ではない………。ないはず…なのに……
 目覚めたら居なくなってしまわないよう、汚れてもいない服をクリーニングに出した。下着も…。
 何故かこのまま帰したくないと思ってしまった。もっと彼女の事が知りたい…。あの甘い香りも…初めてだ……身体の細胞が溶けるような……もっと……足りない……

………何を言ってるんだ………これは好奇心だ……
 なんだかんだと脳内で言い訳をしていると、彼女が風呂から出てきた。

 大き過ぎたか…見るからに生地を持て余した格好は子供が大人用を着ているかのよう。ウエスト周りも明らかに合っていない。片手でウエストを絞っている。女物のアメニティは置いていない。髪ゴムひとつでもあればマシだが……。まぁいい。
上下しっかり着込んでいるから露出面積は狭いが風呂上がりで蒸気したピンク色の頬、目元もほんのり赤い…綺麗な二重に大きな瞳、甘過ぎない眼だ。
それに小さいのにぷっくりとした唇…鎖骨も綺麗だ…。
  ……食べたい……

そんな事を無意識に考えていると

「あの、お風呂ありがとうございました。それで…よければ寝室に荷物を取りに入らせてもらっていいですか?時間も遅いので着替えて部屋に戻ります。」
「あぁ、さっきも言ったが君が着ていた服はクリーニングに出した。」
「えっ?すべて?」
「あぁ、すべてだ」
「えっ!あのッ、全てという事は…し、下着も⁉︎」
「あぁ、明日の朝届くように手配している。君が着れるのはそのルームウェアだけた。俺のサイズしか無いから、我慢してくれ。」
「あのッ!じゃぁ、お借りします。これってホテルのですよね?このまま部屋に戻ります!」


「………深夜に下着も付けていない。サイズの合わないウェアを着て、エレベーターに乗り、このホテルの客に醜態を晒しながら部屋に戻ると…??」
「ゔッ…」
 楓が無言で玲奈の両手を掴んだ。
パサッ……ズボンが床に落ちる………
「痴女か?」
「…………」
「…座れ…」
ズボンは足から剥がされる…されるがままだ。
「はぃ…」
 先程自分も痴女か‼︎と突っ込んでいたので、咄嗟の返しが出遅れた…。
「耳が真っ赤だ」
最悪だね…この状況…もう開き直るしかないな…よしッ‼︎

「痴女でない事を信じていますが……何も考えずに言葉にしたのはダメでした。それにお詫びと御礼も…。本当にすみませんでした。ただの体調不良ぐらいにしか思ってなくて…。こんな状況にしてしまってごめんなさい。それと助けてくれてありがとうございます。」

「助けたのには違いないが……俺はお前を抱いた。それでも礼を言えるのか?」

「そうですね…。こんな状況じゃなきゃ…きっと触れる事も抱き合う事もなかったとお思います。貴方は軽蔑するかもしれませんが、私はどんな結果であれ抱き合えた…。触れる事ができた…。その…迷惑かも知れないけど、私は後悔してません。」
そう言って玲奈は蕩けるような笑顔を見せた。
「…つッ‼︎…」
一瞬言葉が詰まる楓が話しかけた。
「触れる事がなかったとはどうゆう事だ?」

どこか吹っ切れた様子の玲奈は、素直に話しだす。
「あぁ、そうですよね。簡単に言うと【異性拒絶症】です。異性だと意識してしまうと、拒絶反応が出てしまって…珍しい病気ではないんですけど、そのせいで今まで好意を寄せた人とかお付き合いしたことがなくて…心じゃなく、身体が拒絶してしまうんです。先生はきっかけがあれば克服できるようになるよ。と言ってくれてました。でも怖くて…ずっと距離を置いて生活してきたんです。それなのに……貴方には大丈夫だった……それが今の現状なのかなと。」

「…………」

 彼女が好意を抱いている異性がいる……。暗いモヤが心を覆う。何故かイライラする…。
 でも彼女を抱いたのは俺だ。俺だけだ…。無意識に片方の口角を上げた…。

「それで…今ヒートの状態ではないが、もう治ったのか?」

「…………多分…ヒートじゃなかったのかも…よく考えたら今月は終わってます。わく分からないけど体調不良とか重なって突発的な事だったと…思うんです。それに…」
「それに?」
「それに…私…ヒートはあるけど…発情しません。αにヒートを充てることがないんです。」
「どうゆう意味だ?」

 名前も知らない人にどこまで話していいか分からなかったが、この状況では話すしかない。
「私…子供が出来ないんです…。子孫を残すため本能でフェロモンを出してαを呼びますけど…私は、子供を産むことが出来ない。ヒートが微弱で多分…薬を飲んでなくても、αにフェロモンを充てることがないんです。だから今日の事は偶然が重なり合って起こった事だと思います。」
「偶然……?子供が産めない?何故だ?」

「………卵子が作られてないんです…先生は絶対ではないから様子を見ながらゆっくり経過を見ていこう。って……深刻に悩んでいた時期もあったけど、子どもが産めなくても私は私…。こんな私でも一緒にいたいと思ってくれる人を見つけたいと…でも現実は何も変わらなくて…一歩も踏み出せずにいました。こんな事になってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今日の出来事は私にとって一歩踏み出すきっかけをくれました。本当にありがとうございました。」
「…………礼を言われるとは…」
「私って痴女ですか?」
そう言って屈託のない笑顔を見せた。すっかり毒気を抜かれた楓はうっすら笑みを見せた。
「名前を聞いてもいいか?」
「あっ!そうですね。名前も名乗らないで喋ってしまいました。私は、冴島 玲奈さえじま れなです。」
「玲奈か…俺は獅堂 楓しどう かえでだ」

「しどう……獅堂……獅堂楓……ッ⁉︎⁉︎えっ⁉︎あのッ⁉︎」
血の気が引くとはこの事か………ヤバイ…色んな意味で…‼︎
 玲奈が戦慄く……だって獅堂楓って…名前は聞いたことある‼︎私の記憶が確かなら獅堂財閥…グローバル会社でこの国で知らなない人は多分居ない。輸入業を始め、薬品や装飾品、ビル建設など業種は多岐にわたる……
  まさに雲上人だ……。ヤバイヤバイッ…どうしよう…
でも獅堂さんてメディア嫌いで有名だったはず……だからか
………顔なんて知らないし~ッ‼︎……でも…顔も知らないから違う人かも……いや、このスペックで違うと言うことは…

 どうしようと脳内審議をしていると
「何を考えてる…か分かる…百面相だな、まったく…」
「すみません…いきなり神様と遭遇したみたいな心境です」
「ったく、どんな心境だ…」
「落ち着きません…」
 二人揃って、はぁ~っと溜息を零す。


「あの、やっぱり部屋に戻った方がいいです。名前しか知らないのに、部屋に居るなんて…誰かに見られたら獅堂さんに迷惑かけてしまいます」
「楓だ…それに名前だけじゃない。玲奈の身体も知っている。それこそこの格好でどうやって部屋まで戻るんだ?」

急に名前で呼ばれて固まる。こんな綺麗な人に呼ばれたら勘違いしてしまう……しかも《楓だ》なんて…名前で呼んでもいいの?身体まで知ってるなんて…死ねる……
「おい…」
はっとして質問に答える。
「見つからないように…」
「ダメだ…」
「私の部屋から服を持って来てもらう…とか…」
「宿泊客の部屋から服を取ってこいと…どこの部屋まで持って来させるんだ?俺の部屋か?……却下だ…」
「はぃ……」

「もう遅い…ここに泊まっていけ。着替えは明日だ…分かったな?」
 はぃ、と小さく返答し項垂れた……

 少しの沈黙の後…楓が話しかけた。
「《異性拒絶症》と言ったが、俺は大丈夫なのか?」

「正直分かりません…あの状況だったからかも知れないし、今は大丈夫な気も…します……」
「意識してない?」
「意識してます…」
この状況で意識しない方がどうかしてるッ‼︎こんな美男子と同じ空間に居るなんて…ありえないッ‼︎心臓出そう……ドキドキしすぎてどうにかなりそうだ。

 でも…嫌悪感はない…むしろ触れてみたい……
 そっと手を伸ばし楓の手に触れた…
ゾクゾクっと背中に甘い疼きが走る。
「ん…」
 小さな声が漏れる…

「もっと意識しろ…」

「えっ…」

 そう言って楓は触れられた手を握り返し自分の顔に触れさせた。
 鋭い双眸で見つめられると身動きが取れない……
「あッ‼︎」
 玲奈が身を引こうとした瞬間、楓の両腕が玲奈を抱き上げ向かい合う形で膝の上に乗せた。


 男性の膝の上に跨ったことのない玲奈は真っ赤になって狼狽する。
「もっとだ……」
 楓は玲奈の頬に手を伸ばし指先で肌をくすぐる。
ビクッ……
 声にならない溜息が漏れる……嫌じゃない……もっと触れて欲しい……。玲奈が楓のくすぐる手に触れる…

 見つめ合い…触れたいと思ったのは同時…お互いの唇が触れ合う…

ちゅっ、ちゅっ、
 玲奈の口元が緩んだ瞬間、楓の舌が玲奈の舌を絡め取り食む…
ちゅっ、じゅるッ……ちゅっ、くちゅっ……

 楓の舌が玲奈の舌を執拗に追いかける…玲奈も拙い動きで楓の舌を絡ませる。

いつの間にかパジャマのボタンが外され楓の左手が乳房を揉み上げる。時折硬くなった蕾を弾き…押し潰す……
 んっ、あっ…ちゅくっ……はぁ、はぁ…んっ

 離れかけた舌先をちゅっと吸われた瞬間…ゾクゾクッ…

お腹の奥がきゅんと熱くなって蜜が溢れてきた……

「腰を上げて…」
 言われるまま玲奈は腰を上げ膝立ちの格好になった。
 薄いパジャマの上からお尻を揉まれ、そのまま手が中にはいってきた。太腿を撫でられそのまま指を秘裂に沿わせる。 
 ちゅく、ぴちゃッ…………
「ッあ!…んっ!」
 くちゅっ、ぐちゅッ……そのまま楓の指が蜜壺の中に沈む。
「うッ‼︎……あぁッ‼︎あっ、あっ……」
「トロトロだ…ッ」
 気持ちいい処を探すように蜜路を抉る…
馴れない快感に玲奈の目尻に涙が溜まる……

「あっ、あ、やっ……んっ‼︎」
「イヤ?……っ…イイじゃなくて?……此処がイイ?……ほら…玲奈の全身…気持ち良さそうに蕩けてる……」
ちゅくっ、くちっ………ちゅぱっ…ちゅぅぅッ
楓は蕾を口に含んだまま指を増やし柔らかく膨らんだ壁を執拗に擦り指を軽く曲げ上下に抜差しする…
あっ、あ、あんッ、んくっ……小さな悲鳴を上げながら楓の膝の上で鳴く……太腿までベトベト…数時間前に初めて知った快楽を必死に追いかける……どうにかなりそう……
「………アッ‼︎……」
声が甲高く響く…ここか……指をザラついた壁に押し当てるように擦る……手首まで蜜でトロトロだ……その掌を花芯に当て揉み込むように刺激する……

「あぁ、あっ、あ…だめッ‼︎…あっ、やっ‼︎」

達け……」

「んくっ……あっ、あ、ッ…あぁぁッ――ッ‼︎」

楓の両肩を強く握り締め、ビクンッ‼︎…と背中を反らして達した……

 ぐったりした玲奈を抱き上げ向かうのは寝室……

「集中してもらうのはこれからだ……」

………玲奈はそっと楓の首に腕を巻きつけた………




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