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ボクと俺とテスと
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夏休みが明けあれよあれよという間に一ヶ月が過ぎた。この一ヶ月にあっとことといえば………とこんな感じで。何もなかったわけではないのだがそれまでが濃すぎたせいかイベントと呼べるものがなかった。
などと言っているがイベントがなかったというわけではなく俺と和は共に私立大学の学校推薦型の選抜試験を前にあせりに焦っていた。
「あかん。何をやっても上手くいく気がしやへんわ」
「同じく……」
『はぁー……』
「これは重症ね」
「うん。学校始まってからずっとこの調子なんだ」
「千紗も大変ね。この二人のお守りをしてるなんて」
「そう思うなら真紀も手伝ってよって言いたいところだけど真紀も来月からはもう本格的に試験勉強に入らないといけないもんね」
「そうなの。橘君は千紗がいるからいいとして問題は三島君よねぇ」
「な、なんや!」
「いやぁ~?まぁ頑張ってねぇ~」
「腹立つ~」
「じゃあ私は行くからね。バイバーイ」
「バイバイ」
「ま、待ってくれぇー」
あらら……まぁ俺は理系教科は赤点にはかからないってぐらいだし桜井さんも専門的なとこまではやってないからな。山名さん以外に頼れる人がいないからこうなるのも分かるけど。同じ学校を受験する三人なのに何故か一人浮いたようになってる和……なんかごめん
「………理系科目できる人探してくる」
ゆっくり立ち上がってゾンビみたいな足取りで図書館を出て行った。その日和が帰ってくることはなかった……
『まもなく閉館時間です」
「もうそんな時間かぁ」
「毎度毎度ありがとうございます。おかげさまで今日も捗りました」
「それはよかった。試験は大丈夫そう?」
「大丈夫!と言いたいところなんですが今のとこはまだ何とも言えないです……」
「そうだよね。でもあと少しだから頑張ろう!」
「はい!」
こうして今日もかっこいい彼女に締めていただいたとさ。たまにはいいとこ見せたいんだけど……
テスト当日__
やるべきことはやってきたしあとは普段通りできればきっと大丈夫。
『それではテストを始めてください』
手応えはあった。桜井さんのおかげでなんとかなったというのはある。しかし、理系科目はやはり不安が残るというのはあるなぁ。
「あ!橘くん。テストどうだった?」
「手応えはあるんですけどね。ちょっと不安です。桜井さんはどうでした?」
「ボク?できたと思うよ」
「さすがですね。あ!そういえば教えてもらった問題も何問かでたんです!ほんと桜井さん様々でした」
「役に立てたならよかったよ。同じ大学に行けるといいなぁ」
「道端でいちゃついとんちゃうぞ。このバカップル」
「か、和!?ま、まさかダメやったんか……?」
「アホっ!このテストまでほぼ盾丸のとこ通ってんぞ!?これで成果でやんかったらもう終わりや……」
「盾丸のとこいっとんたんか…」
「もう選り好みしてる暇はなかったんだね」
「同情の目で見るな!泣きそうなるやろ!」
「まぁお疲れさんということでお茶でもしていく?」
「いいね。少しお腹も空いたし軽く何か食べれるところがいいな」
「よし。あきの奢りな」
「は!?なんでだよ」
「お!橘くん奢ってくれるの?」
「お!橘くん奢ってくれるの?」
「真似すんな。気持ち悪い」
「酷ない!?俺の扱いぞんざいにし過ぎやで」
「わかったよ。今日だけだからな?桜井さんも今日だけですからね」
「はーい」
可愛い
「はーい」
チッ
「へー。朝飯も軽くしか食べてへんしそんな態度取るんやったらどうなっても知らんからなぁ?」
「あ、ごめん和。許して」
「ゆるさーん!」
とりあえず テスト終わって 一安心
三島和人
(結果は知らんが)
こうしてテストが終わり久々に落ち着いての談笑。次回合格発表!
などと言っているがイベントがなかったというわけではなく俺と和は共に私立大学の学校推薦型の選抜試験を前にあせりに焦っていた。
「あかん。何をやっても上手くいく気がしやへんわ」
「同じく……」
『はぁー……』
「これは重症ね」
「うん。学校始まってからずっとこの調子なんだ」
「千紗も大変ね。この二人のお守りをしてるなんて」
「そう思うなら真紀も手伝ってよって言いたいところだけど真紀も来月からはもう本格的に試験勉強に入らないといけないもんね」
「そうなの。橘君は千紗がいるからいいとして問題は三島君よねぇ」
「な、なんや!」
「いやぁ~?まぁ頑張ってねぇ~」
「腹立つ~」
「じゃあ私は行くからね。バイバーイ」
「バイバイ」
「ま、待ってくれぇー」
あらら……まぁ俺は理系教科は赤点にはかからないってぐらいだし桜井さんも専門的なとこまではやってないからな。山名さん以外に頼れる人がいないからこうなるのも分かるけど。同じ学校を受験する三人なのに何故か一人浮いたようになってる和……なんかごめん
「………理系科目できる人探してくる」
ゆっくり立ち上がってゾンビみたいな足取りで図書館を出て行った。その日和が帰ってくることはなかった……
『まもなく閉館時間です」
「もうそんな時間かぁ」
「毎度毎度ありがとうございます。おかげさまで今日も捗りました」
「それはよかった。試験は大丈夫そう?」
「大丈夫!と言いたいところなんですが今のとこはまだ何とも言えないです……」
「そうだよね。でもあと少しだから頑張ろう!」
「はい!」
こうして今日もかっこいい彼女に締めていただいたとさ。たまにはいいとこ見せたいんだけど……
テスト当日__
やるべきことはやってきたしあとは普段通りできればきっと大丈夫。
『それではテストを始めてください』
手応えはあった。桜井さんのおかげでなんとかなったというのはある。しかし、理系科目はやはり不安が残るというのはあるなぁ。
「あ!橘くん。テストどうだった?」
「手応えはあるんですけどね。ちょっと不安です。桜井さんはどうでした?」
「ボク?できたと思うよ」
「さすがですね。あ!そういえば教えてもらった問題も何問かでたんです!ほんと桜井さん様々でした」
「役に立てたならよかったよ。同じ大学に行けるといいなぁ」
「道端でいちゃついとんちゃうぞ。このバカップル」
「か、和!?ま、まさかダメやったんか……?」
「アホっ!このテストまでほぼ盾丸のとこ通ってんぞ!?これで成果でやんかったらもう終わりや……」
「盾丸のとこいっとんたんか…」
「もう選り好みしてる暇はなかったんだね」
「同情の目で見るな!泣きそうなるやろ!」
「まぁお疲れさんということでお茶でもしていく?」
「いいね。少しお腹も空いたし軽く何か食べれるところがいいな」
「よし。あきの奢りな」
「は!?なんでだよ」
「お!橘くん奢ってくれるの?」
「お!橘くん奢ってくれるの?」
「真似すんな。気持ち悪い」
「酷ない!?俺の扱いぞんざいにし過ぎやで」
「わかったよ。今日だけだからな?桜井さんも今日だけですからね」
「はーい」
可愛い
「はーい」
チッ
「へー。朝飯も軽くしか食べてへんしそんな態度取るんやったらどうなっても知らんからなぁ?」
「あ、ごめん和。許して」
「ゆるさーん!」
とりあえず テスト終わって 一安心
三島和人
(結果は知らんが)
こうしてテストが終わり久々に落ち着いての談笑。次回合格発表!
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