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307、二度目の初めてもヴィデロさんと
しおりを挟むいつもよりもヴィデロさんの指が太く感じる。
クラッシュに貰ったエロアイテムは結局使うことはなく、使い慣れたホットゼリーを指に絡めたヴィデロさんが、根気よく俺の身体を慣らすように中に指を挿入している。
きつい。何本入ってるんだろ。なんか、今までの経験全部リセットされちゃったみたいだった。
擦られる中は熱くて、苦しくて、でもそれが良くて。
かといっていつもみたいにすぐにイきそうになるわけでもなくて、よくわからなくてじれったい。
前立腺らしきところを擦られても、気持ちいい! っていう感覚になる前のよくわからない下腹部のグルグルどまりな感じがじれったい。
ヴィデロさんの唇は、初々しくなった俺のブツをすっぽりと包み込んで、ヴィデロさんから比べるとマックスでもささやかなブツを出し入れしている。視覚的にヤバいです。見ただけでヤバいのに、後ろの刺激がグルグルでよくわからなくて頂天手前をうろうろしている状態が続いてる。
早くヴィデロさんのヴィデロさんを欲しいのに、自分でもまだ挿入できそうもないっていうのがわかる。今無理に入れたら、きっとヴィデロさんも痛いよこれ。え、何でこんなに頑ななんだ?
ぴくぴくしてるけど出せない俺のブツをゆっくりと口から抜いたヴィデロさんは、口と俺のを繋いでいた唾液の糸を手の甲で無造作に拭いながら、覆いかぶさってきた。
「ヴィデロさ……ごめっ……っ、なんか、俺」
ヴィデロさんのヴィデロさんが凄く大変なことになってるのを知ってるのに、まだ挿りそうもない俺のケツが憎い。
「マック」
ううう、と唸った俺に、ヴィデロさんが優しく軽く、チュッとキスを降らせた。
そして、ふわっと嬉しそうに笑う。どうしてそこでそんな顔が出来るんだろう。いらっとしないのかな。
「もう一度マックの初めてを貰うみたいで、すごく嬉しい」
ちょっとだけ照れたようにそんなことを言ったヴィデロさんに、俺の心は打ち抜かれて瀕死になったのだった。ヴィデロさん大好き。もう好きにして……!
時間をかけてじっくりと解した俺の後ろに、ヴィデロさんのヴィデロさんがキスをしたのは、初脱パンツからかなり経ってからだった。
もう感覚もなくじりじりするし、かといってまだイってない俺のモノは痛いくらいに張ってるのになんか出せなくて下腹部が重怠いし。
「もし辛い時は言ってくれな」
「その時は言うけど止めないでね」
「止めないのか」
「うん。ちゃんと最後までしたいから」
ヴィデロさんを見上げてそう言うと、ヴィデロさんは大きな手のひらで俺の短くなった前髪を掻き上げておでこにキスをした。
ぐ……と埋め込まれる凄い質量と圧迫に、つい呻く。
もう一回最初を捧げてる気分だよ。でも、今度もし念願かなって生身で出来たら、もう一回これと同じ気分を味わえるんだ。なんか俺って……。
「すごく、ラッキーなのかも……」
緊張する身体から力を抜こうと息を吐きながら、ついつい思ったことを呟く。
その呟きを拾ったヴィデロさんが、動きを止めて「ラッキー……?」と首を傾げた。
「だって……っ、初めてヴィデロさんとしたときと、今日、でもって、ん……っ、生身で会えた時、全部で三回、初めての気持ちを味わえるんだよ……っあぁ!」
言い終わった瞬間、ヴィデロさんのヴィデロさんが奥の奥まで一気にズンっと挿ってきて、思わず大きな声を出してしまった。
衝撃で思わずヴィデロさんの腕に爪を立ててしまう。絶対ひっかいちゃったよ今。痛くない、かな。
思いっきり開かれた腹の奥のじわじわする感じを逃がすように、浅く呼吸を繰り返す。
「ごめん、痛かったよな。我慢できなくて。今日はとことん優しくしようと思ったのに、まだまだだな……」
「いた、くないから、大丈夫……でも、いつもより、キツ……でも嬉し……っ」
しばらくじっとしたまま、ヴィデロさんと舌を絡めた。こっそり身長を二センチ伸ばしたおかげか、ちゃんと奥まで挿入されたままキス出来ることにすごくホッとする。
舌を吸われて、お返しに歯茎を舌でたどると、軽く噛まれてくらっとなる。気持ちいい。
俺が唇とか舌を舐めたり軽く噛んだりするたびに奥までみっちりと埋められたヴィデロさんのヴィデロさんがピクッとするのがすごくダイレクトに内臓に響いて、思わず悶えそうになる。
違和感が凄いけど、その違和感分だけヴィデロさんをぎゅうぎゅう締め付けてるのがわかって、繋がってる嬉しさに痛みを忘れていく。
「……っ、マック」
抜き差ししないままに奧だけをぐいぐい突かれて思わず声を零すと、その刺激でヴィデロさんのヴィデロさんをギュッとしちゃったのか、ヴィデロさんも悩まし気な吐息を零した。色っぽ過ぎてヤバいよヴィデロさん……。
奥をぐりぐりされて、重なった口から鼻にかかったような声が洩れる。本日初めての喘ぎっぽい声に、なんだかすごく気恥ずかしくなって、俺は思わずヴィデロさんに回した腕に力を込めて肩口に顔を埋めた。
「……もう、痛くないか? 動いても大丈夫か?」
ちょっと掠れたヴィデロさんの声に、顔を埋めたままうんうん頷く。もう、我を忘れるくらい滅茶苦茶にして欲しい。
「いっぱい、動いて……っ」
くぐもった声で返事をすると、俺の身体の横で自分の身体を支えていたヴィデロさんの腕が俺の背中と腰に回った。
腕に力が込められると、身体がぴったりとくっついて、固定される。身動きが取れない状態で、ヴィデロさんがゆっくりと中から抜けていった。
ゾクゾクゾク……とそのゆっくりの動きに何かが背中を這いあがる。堪らず俺は甘い声を零した。
その後は、たがが外れたようにヴィデロさんが全力で俺を愛してくれた。
俺も全力でヴィデロさんの愛をたくさん受け止めた。
最後の方は痛いなんてそんなこと全く思わず、ずりずりされるたびに身体が跳ねて奥をぐっと突かれるたびに俺の初々しいナニがナニかをトロッと吐き出し続けた。
ヴィデロさんに愛される身体中が気持ちよくて、愛しい気分がぐいぐい熱を上げて、目の前が真っ白になった俺は、ヴィデロさんの熱を何回か身体の奥に感じたところで、自分の声じゃないような嬌声と共に、力尽きた。
口に何か苦い液体を流し込まれて、嚥下する。すると、俺の意識が浮上した。
目の前には、心配そうな顔のヴィデロさんがいた。手にはスタミナポーションが握られている。あの瓶は門番さん支給の物かな、なんてボヤっとした頭で考えていると、ヴィデロさんの唇が重なった。
もう一度液体が流し込まれる。う、なんか不味い。
でもそれを飲んだことですっからかんだったスタミナが回復していく。それと同時に意識もはっきりしてきた。
も、もしかして俺、スタミナ使い切るくらいヴィデロさんと頑張っちゃった?
「ご、ごめんヴィデロさん……途中で俺」
「もう大丈夫か? 酔ってたのに無理させたな……」
しゅんとするヴィデロさんは、軽くシャツを羽織っていて、すごくセクシーだった。目に毒。
ああでも、そうか。もう細胞活性剤飲んでないから、ポーション類で回復できるんだ。
「もう大丈夫。スタミナも回復したよ。それ、ヴィデロさんが支給されてる奴でしょ。俺に使っちゃったらヴィデロさんの分がなくなるじゃん……って俺が沢山作ればいいのか。あと、酔い覚まし作っておくの忘れてた」
身体を起こすと、まだまだちょっとだけくらっとした。いまだに「酩酊」のバッドステータスがついてるのかな。酔いってこわい。
「無理するなよ。まだまだ一緒にいる時間はあるんだから」
「うん。でも今のでかなり身体が軽くなったから、もう一戦する元気くらいは出たよ。仕切り直しする?」
多分途中で意識を飛ばしちゃったから、ヴィデロさんまだ満足してないんじゃないかと思ってそう言うと、ヴィデロさんは苦笑して首を振った。
「十分満足したから大丈夫。俺も何回かマックの中に出したから。気持ちよかったよ。でも、続きはあとでな。酔いが覚めたら改めてマックを堪能するから、今はちょっとゆっくりしようか」
俺をまるであやすように軽いキスを繰り返すヴィデロさんに、俺はゆっくりついでにしたいことがあるんだと提案した。
工房が新しくなってから、絶対にやりたかったことがあるんだよ。でも今まで一回も叶わなかったこと。
「お風呂、一緒に入ろう」
幸いにもお風呂はこの部屋のすぐ横だしね。
実は俺もまだ一回もこのお風呂を使ったことがなかったんだ。いつもすぐログアウトしちゃうから。
だからこれもまた初めての体験。
一緒に遠出をして宿屋に泊った時なんかは手桶で身体を拭いたりとかシャワーみたいなものを浴びたりとかはしたんだよ。でもお風呂はどの宿屋に一緒に泊まってもヴィデロさんと一緒に入ったことはなかったんだ。
二人でバスルームを覗き込んで、石畳の広いお風呂に顔を緩める。
俺は早速魔法陣でお湯を出して、すぐに湯船にたっぷりのお湯を入れた。
しまった、石鹸とか用意してなかった。今度は用意しておかないとヴィデロさんの素晴らしい身体を洗ってあげれない。洗いたい、ものすごく洗ってあげたい。
ちなみに詰所のお風呂は広い共同浴場らしい。混んでない時に入ると温いし、熱い時に入ろうとすると人だかりができてぎゅうぎゅうだそうで、ヴィデロさん的には詰所のお風呂はあまり好きじゃないんだって。暑苦しいからって。でもなんかワイワイお風呂入るのすごく楽しそう。ついそう零したら、ヴィデロさんにすごい形相で止められた。「絶対にダメだ」って。あはは、そのちょっと怖い顔も好き。
たっぷりのお湯が入った湯船にヴィデロさんが入る。俺はヴィデロさんの隣にぐだーっと足を伸ばして湯船に浸かった。すごく気持ちいい。このゆったりお風呂がすごくリラックスできる。
2人で座ってもまだ余裕があるくらいたっぷり広さがあるからヴィデロさんが足を伸ばしてお湯に浸かれるのがすごくいい。気持ちいい。ヴィデロさんは窮屈じゃないかな。気に入ってくれるといいけど。
ちらりとヴィデロさんの顔を見ると、ヴィデロさんもリラックスした様な表情をしていた。好き。
お風呂つけて貰ってよかった。最高。
夜は一緒に俺お手製ご飯を食べて、一緒に寝室のベッドに転がった。お泊りお泊り。嬉しい。
ベッド横の小さな机には、未だにクラッシュに貰ったエロアイテムが鎮座していた。最初くらいは自分自身の感性でヴィデロさんと愛し合いたかったからって使わなかったんだ。
チラッとステータス欄を見ると、スタミナは全快、「酩酊」は既に消え去っていて、体調は万全だった。
俺はヴィデロさんの腕の間から手を伸ばして、そっとアイテムの一つを手に取った。
そして、それをヴィデロさんに見せて、枕代わりになっていたヴィデロさんの腕にチュッとキスをした。
今度は、これを使ってみたいな、そう提案して。
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