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御子誕生編
学園祭二日目
兄様からたっぷりと魔力を貰って、俺は学園祭の二日目を迎えていた。
今日もまた俺は救護テントで治癒魔法係。隣にはリリーアン嬢とロッソ先生が生徒を待ち構えている。
カティ先生は遅れてくるそうで、それまでは俺たちで乗り切らないといけない。まあ、魔術大会の場合防御の魔術陣でダメージは受けないようになっているから怪我人はそうそうないと思う。
「先生! 今日こそはここでお菓子を食べながらお茶を飲みながら観戦しましょうね!」
「そうだね。今日は大丈夫だと思いたいな。ちゃんとリリーアン君の好きだと言っていたお菓子を買ってきてもらったんだよ」
「えっ、あの『ルルージュ』の焼き菓子ですか⁉ お、おひとついくらで売ってくれますか」
「お金は取らないから。アルバ君も一緒に食べようね。食べたことある? 『ルルージュ』のマドレーヌ」
今日こそはお菓子休憩をとる気満々な二人に、思わず笑ってしまう。
「食べたことがないです。焼き菓子はうちのパティシエが作ってくれるので、あまり外では買わなくて」
「なるほど、おうちに専属のお菓子職人がいるのですね……すごいおうちですね……」
「国の一角を担うサリエンテ公爵家だからね。リリーアン君、アルバ君は今学年で一番偉い御子息だからね」
「うわーそうだったんですね! アルバ先輩、入学式からとても優しいので、全然気にしたことありませんでした……すみません、態度を、改めます……」
ション、と小さくなってしまったリリーアン嬢に、俺は苦笑を向けた。
ほんとにね。今学園には王族がいないから、俺とセドリック君が一番上なんだよね。とはいえ、セドリック君のお母さんは王女だった人だから俺よりも上だけど。それを言ったらジュール君も王族の血が流れているね。
「気にせずにいてくれると助かります。救護テントでそんなことを気にしていたら、何もできなくなってしまいますから。リリーアン嬢も頼りにしてますね」
アハハと笑ってそういうと、リリーアン嬢は感激したように目をキラキラさせた。
「ありがとうございます。アルバ先輩の役に立てるよう頑張ります! ……本当は」
ぐっと手を握った後、リリーアン嬢はふと表情を曇らせた。
「入学を取り消してもらおうかなって、一時期思ったんですが」
呟いた声は小さくて、けれど、俺とロッソ先生にはしっかりと聞こえた。
その表情はとても思慮深い雰囲気を持っていて、明るく笑ういつもの彼女とは雰囲気が違っていた。
「だって、三年間、友人も出来ずに、ただ小さくなって勉強だけするようなことになったら、辛いですし。平民を受け入れたのは昨年からってことは、まだ数えるほどしか平民がいないわけですし。周りが貴族のご子息ばかりの中、もし何かあっても、私達は苦言も言えないかもしれないって」
ああ、と、俺とロッソ先生は息を呑んだ。
それは、きっとフレッド君たちも考えたであろうことだ。
それでも、市井ではミラ妃殿下のようにシンデレラストーリーを夢見て勉強するような女の子が増えたってフレッド君が言っていたけれど、そんな心持ちではきっとこの学園で三年間も学べない。
「一応、大商会の跡継ぎなら、婚約者くらいはいそうだけど」
ロッソ先生の言葉に、リリーアン嬢は小さく首を振った。
「両親も、私が友人や親しい人を作ることを期待して、婚約者などは宛がわれなかったです。まあ、大きいとはいえ、市井の商会ですし」
大きな商会の、長女。そして、家を継ぐのを期待されているリリーアン嬢。きっとご両親も、ここで貴族の友人を作って、伝手を作って、貴族とのパイプ役を担ってもらおうと思って、彼女がここに通うのを許可したんだと思う。
——それは、彼女が誰かのお手付きになって妾や愛人になることも想定されていたんだろうか。まつ毛の影を作りながら目を伏せるリリーアン嬢は、そういうことも想定しているのでは、と思わせる。むしろ、それを推奨されているんだろうか。その表情は、憂いが滲んでいた。
ヴォルフラム陛下は、それが一番の懸念事項だと言っていた。
市井の女子生徒が苦言を呈することが出来ないのをいいことに、身分を盾に彼女を好きにする人が現れるかもしれないと。
そのせいで広くしたはずの門戸をまた閉じなければいけない事態にだけはしたくないと。
まだね、お互い純愛で、彼女が平民であるのを承知で正妻として娶る分には、まあギリギリではあるけれどいいと思うんだ。でも、大抵の貴族は市井からの女性を正妻として迎えることはないだろうから。
リリーアン嬢はちゃんとわかっていながらもこの学園に通うことを決めたんだ。
「すごいな。リリーアン嬢は」
その覚悟の重さについ呟くと、ロッソ先生とリリーアン嬢の視線が一斉に俺に向けられた。
ふわりとリリーアン嬢が微笑んだ。
「頑張ります。せっかくこの学園に通えるので、夢がかなうよう頑張ります」
その言葉は、とても穏やかな響きのはずなのに、どこか重かった。
どんな身分の子供でも、この世界は夢を叶えることって実はとても大変なのかもしれないなと、今更ながら思った。
俺はとても、恵まれてる。それを忘れないようにしないと。
「はい、もう大丈夫です。痛いとかない?」
「あ、はい」
「服は残念だったけれど、手が治ってよかったです」
火傷の治療を終わらせて、俺はホッと息を吐いた。
本当なら、今日は昨日ほど忙しくないはずなのに。もうすでにこれで三人目の生徒を治している。
この学園の魔術大会は、出場する全生徒に試合前に一枚、ある一定以上の魔法をぶつけられると破裂音と共に魔術陣が破れる仕様の魔法防御特化の魔術陣が配られる。そして魔術陣が破れてしまったら負けとなる。
ゲームでは相手のHPを0にしたら終わっていたから、兄様からこの説明をされたときに驚いたんだよね。
俺はその魔術陣を手掛けていないし、魔術大会に出ないから見たことがないけれど、一度じっくり見てみたいものだ。
だから、本来はその魔術陣が魔法をすべて吸収してしまうので怪我なんかしないはずなんだけど。
どうしてこんなに生徒が救護テントにやってくるんだろう。昨日もそうだったけれど、皆怪我しすぎ。
俺から治癒魔法を受けた生徒は、燃えてチリチリになった袖を気にしながら立ち上がり、もう一度お礼を言ってリリーアン嬢からペンを受け取っていた。
むき出しの腕はすっかり綺麗に元通りだけれど、本当はそんな風にならないはずなんだってば。
「今回の魔術陣はよくないのかな」
ロッソ先生の時代も同じものを使っていたらしく、俺と同じように首を傾げていた。
「どうしたんですか? 魔法で攻撃されたら普通に怪我ぐらいはしそうですけど。負けた時の音もすごいですし、迫力が違いますね」
リリーアン嬢が首を傾げる。彼女は魔術大会に参加しないから、あの魔術陣の説明を受けていないのかな。
「リリーアン嬢、あの激しい音は仕様なんだよ。あの音を立てると、負けるんだ。そんな魔術陣が出場する生徒に配られるんだ」
「そうだったんですか。わかりやすいですね。あの音を聞くたびドキッとしちゃいます」
「ただ、その分魔法は魔術陣に阻まれて、怪我をしないようになっているはずなんだよ」
「え……じゃあさっきの火傷とか切り傷とかは」
「負けが確定した後に攻撃をすると、攻撃をした方が失格負けとなるんだけれど」
先生の顔が険しくなる。
見る限り、失格負けを宣言された生徒はいない。
じゃあどうして怪我をして生徒がここに次々来るんだろう。
首を傾げていると、ロッソ先生が消毒薬を補充しながら溜息を吐いた。
「抜け道はあるんだ。連続で魔法を使った場合、そのうちの途中の魔法で負けになると、そこで魔術陣が破れてそれ以後の攻撃はしっかりとダメージが入ってしまうから。もしかしたらそんな連続攻撃を得意とする者が多いのかもしれない。けれどいくら何でも……」
多すぎる……という呟きは、生徒の「ありがとうございました!」という声に重なって口の動きでしかわからなかった。
生徒が出て行ったのを見送るように、三人でテントの入り口から会場を覗く。
すると、今回もたくさんの火球を浮かべて連続攻撃をしている生徒が目に入った。
かなりたくさんの火球が宙に浮いていて、それだけで迫力が満点だ。
対する生徒は、必死で土を盛り上げているけれど、火球が三発当たったところで崩れ、四発五発目を食らってすぐにパァン! という音が響いた。けれどすでに残りの火球も打ち出されており、生徒がその火球によって弾かれていた。
すぐに審判の先生が水をぶっかけて火を消し、その生徒も自分で立ち上がって一度礼をしてからこっちに向かって歩いてくる。
足取りはしっかりしているのでそのまま見ていると、先生が地面を均し始めた。
「なるほど、あれじゃあ止めようがないですね。連続攻撃は反則にはならないんですよね」
「どれほどの数、どれほどの勢いで魔法を使えるかもまた成績になるから、ならないな。むしろ魔法自体はとても素晴らしいと思う。むしろ魔術陣をどうにかしないと駄目だろうな」
「この時期だけの特注でしたっけ」
「ああ……来年はもう少し魔術陣の仕様を変更してもらった方がいいのかもしれないな」
確かにね。顔とか焼けて痕が残っちゃったりしたら大変だもんね。できれば仕様変更するとき、見せてもらえないかな。
今日もまた俺は救護テントで治癒魔法係。隣にはリリーアン嬢とロッソ先生が生徒を待ち構えている。
カティ先生は遅れてくるそうで、それまでは俺たちで乗り切らないといけない。まあ、魔術大会の場合防御の魔術陣でダメージは受けないようになっているから怪我人はそうそうないと思う。
「先生! 今日こそはここでお菓子を食べながらお茶を飲みながら観戦しましょうね!」
「そうだね。今日は大丈夫だと思いたいな。ちゃんとリリーアン君の好きだと言っていたお菓子を買ってきてもらったんだよ」
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今日こそはお菓子休憩をとる気満々な二人に、思わず笑ってしまう。
「食べたことがないです。焼き菓子はうちのパティシエが作ってくれるので、あまり外では買わなくて」
「なるほど、おうちに専属のお菓子職人がいるのですね……すごいおうちですね……」
「国の一角を担うサリエンテ公爵家だからね。リリーアン君、アルバ君は今学年で一番偉い御子息だからね」
「うわーそうだったんですね! アルバ先輩、入学式からとても優しいので、全然気にしたことありませんでした……すみません、態度を、改めます……」
ション、と小さくなってしまったリリーアン嬢に、俺は苦笑を向けた。
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「気にせずにいてくれると助かります。救護テントでそんなことを気にしていたら、何もできなくなってしまいますから。リリーアン嬢も頼りにしてますね」
アハハと笑ってそういうと、リリーアン嬢は感激したように目をキラキラさせた。
「ありがとうございます。アルバ先輩の役に立てるよう頑張ります! ……本当は」
ぐっと手を握った後、リリーアン嬢はふと表情を曇らせた。
「入学を取り消してもらおうかなって、一時期思ったんですが」
呟いた声は小さくて、けれど、俺とロッソ先生にはしっかりと聞こえた。
その表情はとても思慮深い雰囲気を持っていて、明るく笑ういつもの彼女とは雰囲気が違っていた。
「だって、三年間、友人も出来ずに、ただ小さくなって勉強だけするようなことになったら、辛いですし。平民を受け入れたのは昨年からってことは、まだ数えるほどしか平民がいないわけですし。周りが貴族のご子息ばかりの中、もし何かあっても、私達は苦言も言えないかもしれないって」
ああ、と、俺とロッソ先生は息を呑んだ。
それは、きっとフレッド君たちも考えたであろうことだ。
それでも、市井ではミラ妃殿下のようにシンデレラストーリーを夢見て勉強するような女の子が増えたってフレッド君が言っていたけれど、そんな心持ちではきっとこの学園で三年間も学べない。
「一応、大商会の跡継ぎなら、婚約者くらいはいそうだけど」
ロッソ先生の言葉に、リリーアン嬢は小さく首を振った。
「両親も、私が友人や親しい人を作ることを期待して、婚約者などは宛がわれなかったです。まあ、大きいとはいえ、市井の商会ですし」
大きな商会の、長女。そして、家を継ぐのを期待されているリリーアン嬢。きっとご両親も、ここで貴族の友人を作って、伝手を作って、貴族とのパイプ役を担ってもらおうと思って、彼女がここに通うのを許可したんだと思う。
——それは、彼女が誰かのお手付きになって妾や愛人になることも想定されていたんだろうか。まつ毛の影を作りながら目を伏せるリリーアン嬢は、そういうことも想定しているのでは、と思わせる。むしろ、それを推奨されているんだろうか。その表情は、憂いが滲んでいた。
ヴォルフラム陛下は、それが一番の懸念事項だと言っていた。
市井の女子生徒が苦言を呈することが出来ないのをいいことに、身分を盾に彼女を好きにする人が現れるかもしれないと。
そのせいで広くしたはずの門戸をまた閉じなければいけない事態にだけはしたくないと。
まだね、お互い純愛で、彼女が平民であるのを承知で正妻として娶る分には、まあギリギリではあるけれどいいと思うんだ。でも、大抵の貴族は市井からの女性を正妻として迎えることはないだろうから。
リリーアン嬢はちゃんとわかっていながらもこの学園に通うことを決めたんだ。
「すごいな。リリーアン嬢は」
その覚悟の重さについ呟くと、ロッソ先生とリリーアン嬢の視線が一斉に俺に向けられた。
ふわりとリリーアン嬢が微笑んだ。
「頑張ります。せっかくこの学園に通えるので、夢がかなうよう頑張ります」
その言葉は、とても穏やかな響きのはずなのに、どこか重かった。
どんな身分の子供でも、この世界は夢を叶えることって実はとても大変なのかもしれないなと、今更ながら思った。
俺はとても、恵まれてる。それを忘れないようにしないと。
「はい、もう大丈夫です。痛いとかない?」
「あ、はい」
「服は残念だったけれど、手が治ってよかったです」
火傷の治療を終わらせて、俺はホッと息を吐いた。
本当なら、今日は昨日ほど忙しくないはずなのに。もうすでにこれで三人目の生徒を治している。
この学園の魔術大会は、出場する全生徒に試合前に一枚、ある一定以上の魔法をぶつけられると破裂音と共に魔術陣が破れる仕様の魔法防御特化の魔術陣が配られる。そして魔術陣が破れてしまったら負けとなる。
ゲームでは相手のHPを0にしたら終わっていたから、兄様からこの説明をされたときに驚いたんだよね。
俺はその魔術陣を手掛けていないし、魔術大会に出ないから見たことがないけれど、一度じっくり見てみたいものだ。
だから、本来はその魔術陣が魔法をすべて吸収してしまうので怪我なんかしないはずなんだけど。
どうしてこんなに生徒が救護テントにやってくるんだろう。昨日もそうだったけれど、皆怪我しすぎ。
俺から治癒魔法を受けた生徒は、燃えてチリチリになった袖を気にしながら立ち上がり、もう一度お礼を言ってリリーアン嬢からペンを受け取っていた。
むき出しの腕はすっかり綺麗に元通りだけれど、本当はそんな風にならないはずなんだってば。
「今回の魔術陣はよくないのかな」
ロッソ先生の時代も同じものを使っていたらしく、俺と同じように首を傾げていた。
「どうしたんですか? 魔法で攻撃されたら普通に怪我ぐらいはしそうですけど。負けた時の音もすごいですし、迫力が違いますね」
リリーアン嬢が首を傾げる。彼女は魔術大会に参加しないから、あの魔術陣の説明を受けていないのかな。
「リリーアン嬢、あの激しい音は仕様なんだよ。あの音を立てると、負けるんだ。そんな魔術陣が出場する生徒に配られるんだ」
「そうだったんですか。わかりやすいですね。あの音を聞くたびドキッとしちゃいます」
「ただ、その分魔法は魔術陣に阻まれて、怪我をしないようになっているはずなんだよ」
「え……じゃあさっきの火傷とか切り傷とかは」
「負けが確定した後に攻撃をすると、攻撃をした方が失格負けとなるんだけれど」
先生の顔が険しくなる。
見る限り、失格負けを宣言された生徒はいない。
じゃあどうして怪我をして生徒がここに次々来るんだろう。
首を傾げていると、ロッソ先生が消毒薬を補充しながら溜息を吐いた。
「抜け道はあるんだ。連続で魔法を使った場合、そのうちの途中の魔法で負けになると、そこで魔術陣が破れてそれ以後の攻撃はしっかりとダメージが入ってしまうから。もしかしたらそんな連続攻撃を得意とする者が多いのかもしれない。けれどいくら何でも……」
多すぎる……という呟きは、生徒の「ありがとうございました!」という声に重なって口の動きでしかわからなかった。
生徒が出て行ったのを見送るように、三人でテントの入り口から会場を覗く。
すると、今回もたくさんの火球を浮かべて連続攻撃をしている生徒が目に入った。
かなりたくさんの火球が宙に浮いていて、それだけで迫力が満点だ。
対する生徒は、必死で土を盛り上げているけれど、火球が三発当たったところで崩れ、四発五発目を食らってすぐにパァン! という音が響いた。けれどすでに残りの火球も打ち出されており、生徒がその火球によって弾かれていた。
すぐに審判の先生が水をぶっかけて火を消し、その生徒も自分で立ち上がって一度礼をしてからこっちに向かって歩いてくる。
足取りはしっかりしているのでそのまま見ていると、先生が地面を均し始めた。
「なるほど、あれじゃあ止めようがないですね。連続攻撃は反則にはならないんですよね」
「どれほどの数、どれほどの勢いで魔法を使えるかもまた成績になるから、ならないな。むしろ魔法自体はとても素晴らしいと思う。むしろ魔術陣をどうにかしないと駄目だろうな」
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