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第壱章 影一族
第壱話 ある村の戦禍
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とある国とある時代の話である
時は戦国の乱世真っただ中。玉川六郎は、手勢百人を率いて山路を進んでいた。兵の足取りは軽く、士気も高い。皆一様に目的の村への到着を待ちきれず、心は前のめりになりがちだった。彼らはこれから戦をするのである。普通、戦とは嫌なものである。だが、それは己の命が危険にさらされるから、というのが最大の理由であろう。彼らが意気揚々としているのは、己の身の危険を感じていないからに他ならない。
玉川六郎は、久遠浜と呼ばれる国の地侍であった。かつては当地を治める小領主・長瀬小五郎に仕えていたが、乱世ならではの曲折を経て主は滅んだ。玉川自身は、早々に見切りをつけ長いものに巻かれ、事なきを得たのだった。今は戦国大名として急速に台頭してきた竜ヶ崎一族の尖兵として、東の辺境の地、中津東の国の平定に当たっている。
中津東の国の領主、花菱数親は気の小さい男で、竜ヶ崎一門の兵力の前にあっけなく屈服したのだった。しかし、この気の小さい男は、自国の地侍の統率もろくにできぬ領主であった。独立心の強い中津東の侍たちは、領主が帰順してなお、竜ヶ崎の兵への抵抗を続けている。
中津東の侍は決して弱い敵ではないが、玉川は竜ヶ崎氏の部将からは火縄銃を渡された。銃の技術は国内では、竜ヶ崎の一門が独占している。おかげで必ずしも戦上手でもない玉川も連戦連勝であった。行く先々で殺し、呑み、食い、犯す、を繰り返し、辺境の田舎町、村ばかりではあるが、思いつく限りの欲望を充足させる毎日を送っている。
今日の敵も恐らくほとんど無抵抗だ。一気に討ち入り、まずは村の名主を締め上げる。それから一軒一軒討ち入り、抵抗の色を見せたら即撃ち殺す。黙らせてから金と食い物を運び出させ、女がいれば裸に剥いて犯す。(ふふふ)今日に備えて、行軍中の三日間は手淫を控えていた。雄の精は溜まりに溜まっている。田舎の村には美人はあまりいないが、それでも嫌がる女を力で征服し、嫌だとうめきながらも喘ぎ声を漏らすのを聞いた時などは、相手の見てくれなどどうでもよくなるほど興奮するものだった。兵士たちも今宵の宴を思い浮かべ、はやる気持ちを抑えきれないようだ。
やがて視界に集落が見えた。(ようし!今宵の宴の場所はあそこだ。)
「者ども、見えたぞ。突撃だ!いつものようにヤるぞ!」
「おお!」
馬に鞭を打ち単騎駈けで走り出す。足軽百人もそれに続く。
ドドドドドドド
地響きがなる。村人たちは異変に気付いた。
「吾作!物見やぐらじゃ!」
「へい!」
吾作と呼ばれた若い男が村いちばんの高所である物見やぐらに上って、音のする方を伺った。
「て、敵襲じゃあ~!侍、侍じゃあ!!」
青ざめた顔で必死に叫ぶ。村は大パニックに陥った。5分もしないうちに玉川率いる軍勢が村に襲い掛かった。村人は散り散りになって、自宅に引きこもりじんばり(つっかえ棒)をして息をひそめた。間に合わないものはただただ走って逃げたが、追いついた玉川の軍勢に背中から刺し殺された。物見やぐらには火がつけられ、降り遅れた吾作が火だるまになって大地に落下した。
いつも通りの展開だ。玉川は興奮の絶頂だ。まずは名主の家を探して討ち入る。名主はどこだ?
「逃げろ!名主様のお屋敷に行くんだ。」
若い男が妻か恋人か、若い女の手を引いて必死に走っている。(馬鹿め、口を割らせずとも、こいつが勝手に教えてくれるわ。)わざと馬の走りを遅くし、二人の後を追う。名主の屋敷が分かったらそこで男を殺そう。そのまま連れの女を裸に剥いて犯そう。一物はすでに準備万端だ。今日も絶好調。楽しいお祭りの始まりだ。
「お、お前様!」
「花、あと少し、あと少しだぞ。」
必死に走る二人ずれの行く先を見ると、なるほどやや立派なつくりの屋敷がある。あれがこの村の名主の家か。よし、ではもうあの男には用はない。死んでもらおうか。一番近くの脇を走る部下の足軽に命じる。
「もういいぞ、弥平。手槍を投げろ。あの男を殺せ。女には傷をつけるなよ。」
「へへ!分かってまさぁ。」
弥平の手槍の腕は、玉川の軍勢の中でも随一だ。この距離ならば、走りながらでも外すことはない。名主の屋敷の門をくぐろうというところで、弥平が構えた手槍を投擲した。
「そうら、よっと!」
うなりをあげて空を飛ぶ手槍。狙いは正確だ。描いた放物線の先で男の背中を串刺しに・・・、することなく手槍は地面に落下した。
「!」
「なに!?」
門をくぐった若い男女は無事だった。当たるはずの手槍は叩き落され、地面に突き刺さっている。
「あ、ありがとうございます。」
逃げていた男が、喜色ばんで礼を言う。若い農民の男女の前には、一人の男が立っていた。
「ら、雷堂様もお逃げください。」
「い、いや、もしかしたら雷堂様なら。」
どうやら邪魔をした男の名前のようだ。玉川は名主の門を取り囲む。門には先ほどの男が微動だにせず立っている。
「何者だ?」
「こちらの台詞だ。いきなりの討ち入り、狼藉。貴様ら何様のつもりだ。」
歴戦の玉川の率いる兵百人に囲まれながら、静かに問い返すその男にひるむ様子は全くない。
「ふざけやがって。今日からこの村は、竜ヶ崎鬼定様が家臣、玉川六郎のものだ。立てつくものは容赦せん。」
はっきり言って、家臣などはとおこがましい。当主竜ヶ崎鬼定は、玉川六郎の名前も顔も知りはしない。竜ヶ崎は、東国の平定を家臣の山名源三郎という男に命じ、山名は自身の部下に各国の平定を命じ、玉川を従える菊川次郎右衛門という部将が久遠浜、東中津の国を担当することとなった。その次郎右衛門のもとに、玉川は自らの領主を裏切って投降し、いまは次郎右衛門の手勢の最下層として戦線に立っているのだ。ただ、当地の村人たちにとってはそんなことはどうでもよいことではある。
「容赦しないとなると・・・、どうなるのかな?」
「こうなるのよ!」
玉川が合図をすると最前列の兵が一斉に火縄銃を構えた。(馬鹿めが!)反抗的な相手を力でねじ伏せるのはまったくもって快感である。勝ち誇り、恐怖に竦むその男の表情を見てやろうと思った瞬間、男の周りを煙が包んだ。
「!?」
(何が起きた?)玉川と兵たちが、きょろきょろと周囲を伺う。
「影一族、七人衆が一人、雷堂光。参る!」
時は戦国の乱世真っただ中。玉川六郎は、手勢百人を率いて山路を進んでいた。兵の足取りは軽く、士気も高い。皆一様に目的の村への到着を待ちきれず、心は前のめりになりがちだった。彼らはこれから戦をするのである。普通、戦とは嫌なものである。だが、それは己の命が危険にさらされるから、というのが最大の理由であろう。彼らが意気揚々としているのは、己の身の危険を感じていないからに他ならない。
玉川六郎は、久遠浜と呼ばれる国の地侍であった。かつては当地を治める小領主・長瀬小五郎に仕えていたが、乱世ならではの曲折を経て主は滅んだ。玉川自身は、早々に見切りをつけ長いものに巻かれ、事なきを得たのだった。今は戦国大名として急速に台頭してきた竜ヶ崎一族の尖兵として、東の辺境の地、中津東の国の平定に当たっている。
中津東の国の領主、花菱数親は気の小さい男で、竜ヶ崎一門の兵力の前にあっけなく屈服したのだった。しかし、この気の小さい男は、自国の地侍の統率もろくにできぬ領主であった。独立心の強い中津東の侍たちは、領主が帰順してなお、竜ヶ崎の兵への抵抗を続けている。
中津東の侍は決して弱い敵ではないが、玉川は竜ヶ崎氏の部将からは火縄銃を渡された。銃の技術は国内では、竜ヶ崎の一門が独占している。おかげで必ずしも戦上手でもない玉川も連戦連勝であった。行く先々で殺し、呑み、食い、犯す、を繰り返し、辺境の田舎町、村ばかりではあるが、思いつく限りの欲望を充足させる毎日を送っている。
今日の敵も恐らくほとんど無抵抗だ。一気に討ち入り、まずは村の名主を締め上げる。それから一軒一軒討ち入り、抵抗の色を見せたら即撃ち殺す。黙らせてから金と食い物を運び出させ、女がいれば裸に剥いて犯す。(ふふふ)今日に備えて、行軍中の三日間は手淫を控えていた。雄の精は溜まりに溜まっている。田舎の村には美人はあまりいないが、それでも嫌がる女を力で征服し、嫌だとうめきながらも喘ぎ声を漏らすのを聞いた時などは、相手の見てくれなどどうでもよくなるほど興奮するものだった。兵士たちも今宵の宴を思い浮かべ、はやる気持ちを抑えきれないようだ。
やがて視界に集落が見えた。(ようし!今宵の宴の場所はあそこだ。)
「者ども、見えたぞ。突撃だ!いつものようにヤるぞ!」
「おお!」
馬に鞭を打ち単騎駈けで走り出す。足軽百人もそれに続く。
ドドドドドドド
地響きがなる。村人たちは異変に気付いた。
「吾作!物見やぐらじゃ!」
「へい!」
吾作と呼ばれた若い男が村いちばんの高所である物見やぐらに上って、音のする方を伺った。
「て、敵襲じゃあ~!侍、侍じゃあ!!」
青ざめた顔で必死に叫ぶ。村は大パニックに陥った。5分もしないうちに玉川率いる軍勢が村に襲い掛かった。村人は散り散りになって、自宅に引きこもりじんばり(つっかえ棒)をして息をひそめた。間に合わないものはただただ走って逃げたが、追いついた玉川の軍勢に背中から刺し殺された。物見やぐらには火がつけられ、降り遅れた吾作が火だるまになって大地に落下した。
いつも通りの展開だ。玉川は興奮の絶頂だ。まずは名主の家を探して討ち入る。名主はどこだ?
「逃げろ!名主様のお屋敷に行くんだ。」
若い男が妻か恋人か、若い女の手を引いて必死に走っている。(馬鹿め、口を割らせずとも、こいつが勝手に教えてくれるわ。)わざと馬の走りを遅くし、二人の後を追う。名主の屋敷が分かったらそこで男を殺そう。そのまま連れの女を裸に剥いて犯そう。一物はすでに準備万端だ。今日も絶好調。楽しいお祭りの始まりだ。
「お、お前様!」
「花、あと少し、あと少しだぞ。」
必死に走る二人ずれの行く先を見ると、なるほどやや立派なつくりの屋敷がある。あれがこの村の名主の家か。よし、ではもうあの男には用はない。死んでもらおうか。一番近くの脇を走る部下の足軽に命じる。
「もういいぞ、弥平。手槍を投げろ。あの男を殺せ。女には傷をつけるなよ。」
「へへ!分かってまさぁ。」
弥平の手槍の腕は、玉川の軍勢の中でも随一だ。この距離ならば、走りながらでも外すことはない。名主の屋敷の門をくぐろうというところで、弥平が構えた手槍を投擲した。
「そうら、よっと!」
うなりをあげて空を飛ぶ手槍。狙いは正確だ。描いた放物線の先で男の背中を串刺しに・・・、することなく手槍は地面に落下した。
「!」
「なに!?」
門をくぐった若い男女は無事だった。当たるはずの手槍は叩き落され、地面に突き刺さっている。
「あ、ありがとうございます。」
逃げていた男が、喜色ばんで礼を言う。若い農民の男女の前には、一人の男が立っていた。
「ら、雷堂様もお逃げください。」
「い、いや、もしかしたら雷堂様なら。」
どうやら邪魔をした男の名前のようだ。玉川は名主の門を取り囲む。門には先ほどの男が微動だにせず立っている。
「何者だ?」
「こちらの台詞だ。いきなりの討ち入り、狼藉。貴様ら何様のつもりだ。」
歴戦の玉川の率いる兵百人に囲まれながら、静かに問い返すその男にひるむ様子は全くない。
「ふざけやがって。今日からこの村は、竜ヶ崎鬼定様が家臣、玉川六郎のものだ。立てつくものは容赦せん。」
はっきり言って、家臣などはとおこがましい。当主竜ヶ崎鬼定は、玉川六郎の名前も顔も知りはしない。竜ヶ崎は、東国の平定を家臣の山名源三郎という男に命じ、山名は自身の部下に各国の平定を命じ、玉川を従える菊川次郎右衛門という部将が久遠浜、東中津の国を担当することとなった。その次郎右衛門のもとに、玉川は自らの領主を裏切って投降し、いまは次郎右衛門の手勢の最下層として戦線に立っているのだ。ただ、当地の村人たちにとってはそんなことはどうでもよいことではある。
「容赦しないとなると・・・、どうなるのかな?」
「こうなるのよ!」
玉川が合図をすると最前列の兵が一斉に火縄銃を構えた。(馬鹿めが!)反抗的な相手を力でねじ伏せるのはまったくもって快感である。勝ち誇り、恐怖に竦むその男の表情を見てやろうと思った瞬間、男の周りを煙が包んだ。
「!?」
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