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「さぁ、食べよう!」
出来上がった物をテーブルに並べ、勇者と、どこぞの姫、魔王にドラゴンという謎のメンツで席に着く。
いや、種族と肩書なんて、食卓を前にしては無意味だ。
「いただきます!」
俺は食材に感謝を込めると、カブリと齧りついた。
どこかスモーキーな香りを漂わせるパンは、特別な樹液を使って少しだけ甘い。その中に挟んだ燻製肉は、たった今焼いた事で香ばしさが足されている。
更にそれらをまとめ上げている豆の発酵調味料。少々味が濃すぎやしないかという心配をしたものの、濃くはあってもすぎる事はなかった。
これに葉っぱなんかを挟んでも美味しいだろうなぁ。あ、マンドラゴラで何か作って挟んでもいいかも。
俺は豆の発酵調味料の次なる使い方を考えながら、コウヒイを口にした。独特な苦みと、仄かに感じる酸味。これがまた美味しい。口の中をリセットしてくれるようだ。
「魔王様、美味しいぞ!」
「だな!」
レイラが笑っている。やっぱり美味しい物は人を笑顔にしてくれる。
「……お、美味しい」
オリヴィアがぽつりと呟くと、それから夢中でパンに齧りついた。パクパクと凄い勢いで食べている。
やっぱりお腹が空いてたんだな! いっぱいお食べ!
「こ、こ、こ、こ」
「ん? どうした?」
勇者はといえば、謎の鳴き声を発し始めた。苦手なものでも入っていたのか?
「こ、こ、こ、これは!」
ああ、もしかして美味しくて感動したんだな。
「美味しいだろ?」
「美味しい! それにこれは、ベーコンじゃないか!」
ベエコン? 聞きなれない単語が出てきたぞ。
「苦みが強く酸味が弱い珈琲はまるで薄いマンダリンのようだと思っていたが、このサンドイッチ!」
お気に召していたらしい。勇者は気に入った食べ物を前にすると突然演説を始めるのだ。
「仄かな甘みのパンに味噌だけでも、この世界に転生してから一番美味しいと言えるレベルなのに、まさかベーコンまで存在するとは!」
あ! もしかしてさっきから言ってたミソって、豆の発酵調味料の事か!
こいつまた、勝手に名前を付けたんだな。そりゃあ、こいつの造語じゃ分かんないよな。
「しっかりと塩漬けと乾燥をされ、豊かな香りの煙で燻されたベーコン。これを焼く事により、お肉や脂本来の甘さを引き出し、更に香ばしさや食感を生む」
調理行程的に、このベエコンがオークの燻製肉か。喜んで貰えたようでありがたい。
「文句なく美味しい! ああ、まるでカフェご飯。故郷を感じる!」
ここにテンセー? して初めてとか言いながら、こいつの故郷はこういうご飯を食べられるような話をするし、よくわからない奴だ。なんにせよ、喜んで食べてくれているようで、作り甲斐がある。
「お願い、これを譲って!」
「え、何を?」
ミソ? ベエコン?
「いや、作り方でもいい! そもそも、ここの食事はどうして人間にとっての毒にならないんだ!」
「いや、だって俺達だって別に毒を食べたい訳じゃないし」
「それはそうだが、そうじゃない。毒を抜いているか何かしているのだろう?」
ん? もしかして人間って、どうやって作っているのかを知らないのか? だからあんなにお腹が空いているって事か。
「魔王城に、いっぱい樽があっただろ。使ってないのか?」
「……い、一部は薪にしてしまったが」
「あの樽、お前の言うミソから瘴気の毒を抜く為の物だぞ」
燃やしたって、まだ使える物を、か。勿体ないなぁ。
「っていうか、液体が入ってたのもあっただろ」
「そうなのか?」
「え、ええ。一部は捨ててしまったけれど」
えー、勿体ない! っていうか、そんなに何も知らないならもっと早く聞いてくれればよかったのに!
そんなに知らないって、俺だって知らないし!
「あれ、果実酒。人間も飲める」
「…………え?」
「日付書いてたじゃん」
「あ、う、うん」
えーっと、いつって書いてたかな。あれは樽に漬けた日だ。
そこからどのくらい経ったっけ。えーっと……あ、もう確実に美味しくなってる! 美味しくなってるはずだ!
「まだ残ってるのは飲んで! 飲まないなら俺にくれ!」
折角あるんだから飲んで欲しい。たわわに実った果実と砂糖をぐいぐい突っ込んで作った果実酒は、その樽で作る事で瘴気の影響なく飲めるようになるのだ。
例え、果実に瘴気の影響があったとしても。
「帰ったら飲んでみよう」
「おう。間違って俺に持って来てもいいんだぞ」
「その内持ってくるよ」
やったー! 美味しい果実酒の約束を取り付けたぞ!
作ったのは俺達だけど!
「レイラ、レイラ! 手!」
「ほら、手だぞ!」
テンション上がってきた!
俺はレイラに手を出させて立ち上がり、とりあえずクルクルと踊り出した。楽しい。
レイラも楽しそうに一緒にクルクルと踊ってくれた。レイラのこういうノリのいいところ、好きだ。
「で、話しを戻すけど」
ふと勇者に声を掛けられ、俺達はクルクルと踊るのを止めて、再度席に着く。
「折角魔王様と回って、楽しい気分だったんだがな」
「ごめんごめん。ただ、踊るのは後にして、先に話を聞いて欲しい」
勇者は唇を尖らせたレイラを宥めるような言葉を吐くと、俺に向き直った。
出来上がった物をテーブルに並べ、勇者と、どこぞの姫、魔王にドラゴンという謎のメンツで席に着く。
いや、種族と肩書なんて、食卓を前にしては無意味だ。
「いただきます!」
俺は食材に感謝を込めると、カブリと齧りついた。
どこかスモーキーな香りを漂わせるパンは、特別な樹液を使って少しだけ甘い。その中に挟んだ燻製肉は、たった今焼いた事で香ばしさが足されている。
更にそれらをまとめ上げている豆の発酵調味料。少々味が濃すぎやしないかという心配をしたものの、濃くはあってもすぎる事はなかった。
これに葉っぱなんかを挟んでも美味しいだろうなぁ。あ、マンドラゴラで何か作って挟んでもいいかも。
俺は豆の発酵調味料の次なる使い方を考えながら、コウヒイを口にした。独特な苦みと、仄かに感じる酸味。これがまた美味しい。口の中をリセットしてくれるようだ。
「魔王様、美味しいぞ!」
「だな!」
レイラが笑っている。やっぱり美味しい物は人を笑顔にしてくれる。
「……お、美味しい」
オリヴィアがぽつりと呟くと、それから夢中でパンに齧りついた。パクパクと凄い勢いで食べている。
やっぱりお腹が空いてたんだな! いっぱいお食べ!
「こ、こ、こ、こ」
「ん? どうした?」
勇者はといえば、謎の鳴き声を発し始めた。苦手なものでも入っていたのか?
「こ、こ、こ、これは!」
ああ、もしかして美味しくて感動したんだな。
「美味しいだろ?」
「美味しい! それにこれは、ベーコンじゃないか!」
ベエコン? 聞きなれない単語が出てきたぞ。
「苦みが強く酸味が弱い珈琲はまるで薄いマンダリンのようだと思っていたが、このサンドイッチ!」
お気に召していたらしい。勇者は気に入った食べ物を前にすると突然演説を始めるのだ。
「仄かな甘みのパンに味噌だけでも、この世界に転生してから一番美味しいと言えるレベルなのに、まさかベーコンまで存在するとは!」
あ! もしかしてさっきから言ってたミソって、豆の発酵調味料の事か!
こいつまた、勝手に名前を付けたんだな。そりゃあ、こいつの造語じゃ分かんないよな。
「しっかりと塩漬けと乾燥をされ、豊かな香りの煙で燻されたベーコン。これを焼く事により、お肉や脂本来の甘さを引き出し、更に香ばしさや食感を生む」
調理行程的に、このベエコンがオークの燻製肉か。喜んで貰えたようでありがたい。
「文句なく美味しい! ああ、まるでカフェご飯。故郷を感じる!」
ここにテンセー? して初めてとか言いながら、こいつの故郷はこういうご飯を食べられるような話をするし、よくわからない奴だ。なんにせよ、喜んで食べてくれているようで、作り甲斐がある。
「お願い、これを譲って!」
「え、何を?」
ミソ? ベエコン?
「いや、作り方でもいい! そもそも、ここの食事はどうして人間にとっての毒にならないんだ!」
「いや、だって俺達だって別に毒を食べたい訳じゃないし」
「それはそうだが、そうじゃない。毒を抜いているか何かしているのだろう?」
ん? もしかして人間って、どうやって作っているのかを知らないのか? だからあんなにお腹が空いているって事か。
「魔王城に、いっぱい樽があっただろ。使ってないのか?」
「……い、一部は薪にしてしまったが」
「あの樽、お前の言うミソから瘴気の毒を抜く為の物だぞ」
燃やしたって、まだ使える物を、か。勿体ないなぁ。
「っていうか、液体が入ってたのもあっただろ」
「そうなのか?」
「え、ええ。一部は捨ててしまったけれど」
えー、勿体ない! っていうか、そんなに何も知らないならもっと早く聞いてくれればよかったのに!
そんなに知らないって、俺だって知らないし!
「あれ、果実酒。人間も飲める」
「…………え?」
「日付書いてたじゃん」
「あ、う、うん」
えーっと、いつって書いてたかな。あれは樽に漬けた日だ。
そこからどのくらい経ったっけ。えーっと……あ、もう確実に美味しくなってる! 美味しくなってるはずだ!
「まだ残ってるのは飲んで! 飲まないなら俺にくれ!」
折角あるんだから飲んで欲しい。たわわに実った果実と砂糖をぐいぐい突っ込んで作った果実酒は、その樽で作る事で瘴気の影響なく飲めるようになるのだ。
例え、果実に瘴気の影響があったとしても。
「帰ったら飲んでみよう」
「おう。間違って俺に持って来てもいいんだぞ」
「その内持ってくるよ」
やったー! 美味しい果実酒の約束を取り付けたぞ!
作ったのは俺達だけど!
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「ほら、手だぞ!」
テンション上がってきた!
俺はレイラに手を出させて立ち上がり、とりあえずクルクルと踊り出した。楽しい。
レイラも楽しそうに一緒にクルクルと踊ってくれた。レイラのこういうノリのいいところ、好きだ。
「で、話しを戻すけど」
ふと勇者に声を掛けられ、俺達はクルクルと踊るのを止めて、再度席に着く。
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