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一章
1-29 えっと、チェンジ!
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二件目の山小屋とやらまでは、結構厳しい山道だった。
ここを、シアを連れて登ったのだから、その努力だけは認めたい。出来れば認める様な状況には陥りたくはなかったが。
見た所山小屋は手作り感満載の木造。でもオレが想像していた物よりも広いようで、これだと学校の一クラス分くらいの広さはありそうだ。
アーニストが精霊石の付いたタイピンに手を伸ばすと「頼んだよ、ベルンシュタイン」と呟く。すると、タイピンについていた石が銃へと姿を変える。
「我はベルンシュタインの名を継ぐ者。ベルンシュタインの名のもとに、緑の精霊の力を寸借致す」
続けて呪文を唱えると、「種子の力を銃に」と頼んだ。どうやらこれが、オレが初めて会った時や、先程……サフランに、や、やられていた時に足元を掬うように植物が出た仕組みだったようだ。
オレとスティアも同様に、カフスボタンを槍とレイピアに変え、ベルも持って来ていた筋力増強の魔法陣が描かれたグローブを両手につけた。
準備を整えた後、オレ達は無言で顔を見合わせると、ドアを蹴破るようにして開けた。
中は案の定、教室くらいの広さだったが、それよりも物申したい事がある。何しろ、奥の方でブッドレアがシアと思しき女の子の上に乗っていたのだから。
こちらからではジタバタともがく足と、それに伴ってめくれ上がったスカートとパンツくらいしか見えなかったが、あのピンクと白のひらひらには見覚えがある。
「な、な、な、何やってるんだー!」
オレは思わず大声を出すと、向こう側からシアの声で「揉むなー!」という返事が返ってきた。
「全く、良い所だったのだがね」
ブッドレアは、緩慢な動きで立ち上がって振り返った。その顔には、嫌な笑顔が浮かんでいた。
「おっと、大勢でお出ましか。サフラン君、これは多勢に無勢かもしれないよ」
「はぁ? ブレアだけじゃどうにか出来ない程なの?」
ブッドレアが、隣で無抵抗な女――おそらくフルールに襲いかかっていたであろうサフランに声を掛けると、彼も面倒くさそうに振り向いた。そして、見た瞬間に「うげー、ダサい集団」と呟いたのである。
そりゃあもう、呟きサイズのボリュームでも、嫌そうなのがはっきり分かるほどの声色で。
「姉様、無事ですか!?」
アーニストが駆け寄るが、直ぐにサフランは魔陣符を取りだして彼に向ける。
「近付いたら発動させるよ。それでも近付くって言うのなら、君の大事なお姉さんを標的にしてあげる」
サフランの台詞に、アーニストは足を止めた。自分だけが標的なのであれば、きっと突っ走っていたのだろうが、あんな事を言われては近付くに近付けない。
「ほら今だ! ルルちゃん、逃げて!」
「で、でも、でも……わたし、は……」
サフランの注意がアーニストに向いている内に、と思ったのだろう。シアがフルールに促すが、どうも彼女の動きが鈍い。いや、元々こんなものだったのかもしれないが、この状況でそんな事を言っている余裕はどこにもない。
……フルール、身も心も大魔法使いに捧げてるのか? もしかして、頭弱い?
「あの女、襲われてもこんな事を言っているのか。もしかして、事後か? 心奪われたか?」
「ち、違うもん! セーフだもん! まだあたしの胸にワンタッチまでだし!」
シアは、スティアに遺憾の意を表明したが、うちの妹が呆れた相手はフルールだ。尤も、フルールの貞操問題はシアの貞操問題に直結するわけだが。
「……とにかく、二人は返して貰おうか」
ベルが表情を引き攣らせながら、ブッドレアとサフランに言う。なんか、ちょっとベルの勢いが足りないような気がするが……。
「ふむ、しかしこちらとしては、はいそうですかと渡すわけにはいかないのだよ」
「ルト、この人シベルチェとかいう黒い蛇と繋がってるって!」
「シベ……なんだって?」
んん? これ、噛んでるのか? 何の話だ?
「黒い蛇……シュヴェルツェの事か!?」
「そう、それ!」
先にあたりをつけたのはスティアだった。つーか、シュヴェルツェか!
「こちらとしてはますます見逃すわけにはいかなくなったな」
「だな」
オレは、変な服の大魔法使いと誘拐犯の大魔法使いを睨み付けるスティアに続いて頷いた。
シュヴェルツェをどうにかするのも、オレ達精術師の役目だ。それと繋がっていると知った以上、必ずどうにかせねばなるまい。
「どうあっても逃がしてはくれなさそうだね」
「うわー、ウザー。めんどくさー」
サフランは本当に面倒くさそうに後頭部をかいている。そんなにかゆいならオレの槍でかいてやろうか、この野郎。文字通り出血大サービスになるぞ。
「そう言わず、少しだけ頑張っては貰えないか。早めに片付けて愛しいシアちゃんと戯れたいのだよ」
「馴れ馴れしくシアちゃん言うな!」
シアの抗議は尤もではあるが、どうにも間抜けに聞こえる。
「んー、まぁ、確かにこれじゃあ落ち着かないしね。早く片づけないとしけこむ時間も無くなっちゃうよ」
「では、私は人を分散するために外に行こうではないか」
ブッドレアは嫌な笑いを崩さずに、扉の方へと視線を向けた。
「こちらが片付き次第、戻ってくるよ」
「はーい、早めにおねがーい。そうじゃないと、こっちがさっくり終わっちゃうからね」
「頼もしいお言葉だ」
彼は、ごく普通にこちらに歩いてきた。外に出るつもりなのだ。
「さて、そこを通して貰おうか。通してくれないのなら、問答無用でここで大きな魔法を使ってもいいのだがね。ただ、私としては建物にぺちゃんこにされるリスクを負ってまでそんな事はしたくないのだよ」
「上等だ! オレがお前と外に行ってやる!」
「待て、お前だけでは心配だ。私も行こう」
オレは鼻息荒く外へ出ると、スティアもついて来た。
「……え、俺、中?」
「僕は遠距離型だから、頑張ってね」
「……え?」
山小屋の中からベルとアーニストの声が聞こえて、しかも外の方が明るかった事に気が付いて、オレは顔を引き攣らせる。
これ、オレ、選択ミスった? もしかしてベル、あの暗さで既に暗所恐怖症ちょっと発症中だったりするのか?
「さて、存分に遊ぼうではないか」
一度戻って交換しようかとも思ったが、扉にはブッドレアが立ちふさがった。来てしまったものは仕方ない。ここをどうにかして、早めに助けに入らないと!
「えっと、チェンジ!」
「駄目だよ、一度決めた事を覆してしまうのは。それに私にも聞こえていたのでね。どうも彼は、中にいる事は嫌だったようだね。それはこちらにとっては好都合だ」
試しに言ってみたが、やはりダメだったらしい。オレは小さく「そうか」と答えて、ブッドレアと対峙する。
隣では、スティアが警戒して相手を見ていた。
「いつでも来たまえよ。二人がかりであっても、あしらって見せよう」
「なんだと! やってやる!」
「ま、待てクルト」
スティアの静止を背中で受けながら、オレは槍を振るう。ブッドレアはそれを杖で受け流すと、そのまま鞘代わりの杖から刀身を引き抜き、オレの後に追うように突きを繰り出したスティアのレイピアすらも受け流した。
「兄に傷を負わせ、私の連れに卑猥な事をしようとした罪は、私が償わせてやる」
「待てよスティア。そいつはオレがやるんだ!」
流されたスティアは鋭い目つきでブッドレアを睨んだが、オレが慌てて止める。妹まで傷つけられたらたまったものではないし、あいつはオレが倒さないといけない。そんな気がするのだ。
「私は二人相手でも一向に構わないのだがね。仲間割れは止めて頂けないかな? 可愛らしい子供が喧嘩している様は、見ていて胸が締め付けられるのだよ」
「そのまま締め付けられて死ね」
「死ねっていうか、オレが倒すんだ!」
オレは吠えると、山小屋の前で二度目の攻撃をしようと構えたのだった。
ここを、シアを連れて登ったのだから、その努力だけは認めたい。出来れば認める様な状況には陥りたくはなかったが。
見た所山小屋は手作り感満載の木造。でもオレが想像していた物よりも広いようで、これだと学校の一クラス分くらいの広さはありそうだ。
アーニストが精霊石の付いたタイピンに手を伸ばすと「頼んだよ、ベルンシュタイン」と呟く。すると、タイピンについていた石が銃へと姿を変える。
「我はベルンシュタインの名を継ぐ者。ベルンシュタインの名のもとに、緑の精霊の力を寸借致す」
続けて呪文を唱えると、「種子の力を銃に」と頼んだ。どうやらこれが、オレが初めて会った時や、先程……サフランに、や、やられていた時に足元を掬うように植物が出た仕組みだったようだ。
オレとスティアも同様に、カフスボタンを槍とレイピアに変え、ベルも持って来ていた筋力増強の魔法陣が描かれたグローブを両手につけた。
準備を整えた後、オレ達は無言で顔を見合わせると、ドアを蹴破るようにして開けた。
中は案の定、教室くらいの広さだったが、それよりも物申したい事がある。何しろ、奥の方でブッドレアがシアと思しき女の子の上に乗っていたのだから。
こちらからではジタバタともがく足と、それに伴ってめくれ上がったスカートとパンツくらいしか見えなかったが、あのピンクと白のひらひらには見覚えがある。
「な、な、な、何やってるんだー!」
オレは思わず大声を出すと、向こう側からシアの声で「揉むなー!」という返事が返ってきた。
「全く、良い所だったのだがね」
ブッドレアは、緩慢な動きで立ち上がって振り返った。その顔には、嫌な笑顔が浮かんでいた。
「おっと、大勢でお出ましか。サフラン君、これは多勢に無勢かもしれないよ」
「はぁ? ブレアだけじゃどうにか出来ない程なの?」
ブッドレアが、隣で無抵抗な女――おそらくフルールに襲いかかっていたであろうサフランに声を掛けると、彼も面倒くさそうに振り向いた。そして、見た瞬間に「うげー、ダサい集団」と呟いたのである。
そりゃあもう、呟きサイズのボリュームでも、嫌そうなのがはっきり分かるほどの声色で。
「姉様、無事ですか!?」
アーニストが駆け寄るが、直ぐにサフランは魔陣符を取りだして彼に向ける。
「近付いたら発動させるよ。それでも近付くって言うのなら、君の大事なお姉さんを標的にしてあげる」
サフランの台詞に、アーニストは足を止めた。自分だけが標的なのであれば、きっと突っ走っていたのだろうが、あんな事を言われては近付くに近付けない。
「ほら今だ! ルルちゃん、逃げて!」
「で、でも、でも……わたし、は……」
サフランの注意がアーニストに向いている内に、と思ったのだろう。シアがフルールに促すが、どうも彼女の動きが鈍い。いや、元々こんなものだったのかもしれないが、この状況でそんな事を言っている余裕はどこにもない。
……フルール、身も心も大魔法使いに捧げてるのか? もしかして、頭弱い?
「あの女、襲われてもこんな事を言っているのか。もしかして、事後か? 心奪われたか?」
「ち、違うもん! セーフだもん! まだあたしの胸にワンタッチまでだし!」
シアは、スティアに遺憾の意を表明したが、うちの妹が呆れた相手はフルールだ。尤も、フルールの貞操問題はシアの貞操問題に直結するわけだが。
「……とにかく、二人は返して貰おうか」
ベルが表情を引き攣らせながら、ブッドレアとサフランに言う。なんか、ちょっとベルの勢いが足りないような気がするが……。
「ふむ、しかしこちらとしては、はいそうですかと渡すわけにはいかないのだよ」
「ルト、この人シベルチェとかいう黒い蛇と繋がってるって!」
「シベ……なんだって?」
んん? これ、噛んでるのか? 何の話だ?
「黒い蛇……シュヴェルツェの事か!?」
「そう、それ!」
先にあたりをつけたのはスティアだった。つーか、シュヴェルツェか!
「こちらとしてはますます見逃すわけにはいかなくなったな」
「だな」
オレは、変な服の大魔法使いと誘拐犯の大魔法使いを睨み付けるスティアに続いて頷いた。
シュヴェルツェをどうにかするのも、オレ達精術師の役目だ。それと繋がっていると知った以上、必ずどうにかせねばなるまい。
「どうあっても逃がしてはくれなさそうだね」
「うわー、ウザー。めんどくさー」
サフランは本当に面倒くさそうに後頭部をかいている。そんなにかゆいならオレの槍でかいてやろうか、この野郎。文字通り出血大サービスになるぞ。
「そう言わず、少しだけ頑張っては貰えないか。早めに片付けて愛しいシアちゃんと戯れたいのだよ」
「馴れ馴れしくシアちゃん言うな!」
シアの抗議は尤もではあるが、どうにも間抜けに聞こえる。
「んー、まぁ、確かにこれじゃあ落ち着かないしね。早く片づけないとしけこむ時間も無くなっちゃうよ」
「では、私は人を分散するために外に行こうではないか」
ブッドレアは嫌な笑いを崩さずに、扉の方へと視線を向けた。
「こちらが片付き次第、戻ってくるよ」
「はーい、早めにおねがーい。そうじゃないと、こっちがさっくり終わっちゃうからね」
「頼もしいお言葉だ」
彼は、ごく普通にこちらに歩いてきた。外に出るつもりなのだ。
「さて、そこを通して貰おうか。通してくれないのなら、問答無用でここで大きな魔法を使ってもいいのだがね。ただ、私としては建物にぺちゃんこにされるリスクを負ってまでそんな事はしたくないのだよ」
「上等だ! オレがお前と外に行ってやる!」
「待て、お前だけでは心配だ。私も行こう」
オレは鼻息荒く外へ出ると、スティアもついて来た。
「……え、俺、中?」
「僕は遠距離型だから、頑張ってね」
「……え?」
山小屋の中からベルとアーニストの声が聞こえて、しかも外の方が明るかった事に気が付いて、オレは顔を引き攣らせる。
これ、オレ、選択ミスった? もしかしてベル、あの暗さで既に暗所恐怖症ちょっと発症中だったりするのか?
「さて、存分に遊ぼうではないか」
一度戻って交換しようかとも思ったが、扉にはブッドレアが立ちふさがった。来てしまったものは仕方ない。ここをどうにかして、早めに助けに入らないと!
「えっと、チェンジ!」
「駄目だよ、一度決めた事を覆してしまうのは。それに私にも聞こえていたのでね。どうも彼は、中にいる事は嫌だったようだね。それはこちらにとっては好都合だ」
試しに言ってみたが、やはりダメだったらしい。オレは小さく「そうか」と答えて、ブッドレアと対峙する。
隣では、スティアが警戒して相手を見ていた。
「いつでも来たまえよ。二人がかりであっても、あしらって見せよう」
「なんだと! やってやる!」
「ま、待てクルト」
スティアの静止を背中で受けながら、オレは槍を振るう。ブッドレアはそれを杖で受け流すと、そのまま鞘代わりの杖から刀身を引き抜き、オレの後に追うように突きを繰り出したスティアのレイピアすらも受け流した。
「兄に傷を負わせ、私の連れに卑猥な事をしようとした罪は、私が償わせてやる」
「待てよスティア。そいつはオレがやるんだ!」
流されたスティアは鋭い目つきでブッドレアを睨んだが、オレが慌てて止める。妹まで傷つけられたらたまったものではないし、あいつはオレが倒さないといけない。そんな気がするのだ。
「私は二人相手でも一向に構わないのだがね。仲間割れは止めて頂けないかな? 可愛らしい子供が喧嘩している様は、見ていて胸が締め付けられるのだよ」
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