精術師と魔法使い

二ノ宮明季

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三章

3-41 もう少し頑張れそう?


 とはいえ、さすがはディオンだ。三対一であるとは思わせぬほどの力で相手を薙ぎ払い、しっかりと目標をシランさんに向けたままだ。

「我はエーアトベーベンの名を継ぐもの。エーアトベーベンの名のもとに、大地の精霊の力を寸借致す」

 この隙にラナは呪文を口にする。

「この場に脈動を」

 そして、発動。グラグラとした微弱な揺れが、オレ達を襲う。正確には、管理官を、か。
 三人とも見事にバランスを崩したところで、ディオンが当初の狙い通り、シランさんに拳を叩き込んだ。
 攻撃をした場所は、白く色を変える。だが、ディオンはまだ止まらない。
 断続的に細かな揺れを刻む大地をものともせず、次は大将であるオダマキさんを見据えた。直ぐに拳を叩き込もうとしたが、オダマキさんは片手で受けると、そのままもう片手に持った剣を薙いだ。
 とはいえ、ディオンだって伊達に大将ではない。己に向けられた剣を片腕で受け止める。
 パキ、という小さな音が、相手の剣に亀裂を入れた事をまざまざと想像させた。い、痛そう……。木製とはいえ、木が折れるって。ディオンの腕、無事なのか?
 いやいや、そんな事を考えている場合ではない。この場合、ディオンは一度引こうとするはずだ。だとすれば、オレのする事はサポート。

「我はツークフォーゲルの名を継ぐ者。ツークフォーゲルの名のもとに、風の精霊の力を寸借致す」

 相手はディオンへの攻撃を緩め、オレをちらりと見た。

「あいつに突風を!」

 オレが呪文を唱え終えるのとほぼ同時。ディオンはあっという間に下がり、オダマキさんはオレの放った風を受け、強制的に距離を取る。
 風に乗って後ろへジャンプした、ともいえるような華麗な着地を見せると、歓声が沸いた。オレ、見せ場を作っちゃったわけじゃないよな?

「クルト、助かったよ」
「さすがだね、クルト。使い方もばっちりだったし、僕は思わず見とれちゃいそうだったよ」

 上手くいったんだな?
 こんな風に褒められると、ちょっと照れそうだ。よし、この調子で頑張ろう!
 もっと二人の役に立ちたい。役に立てる場面は、どこだ? この場で勝利を収める為に、オレは何をすればいい?
 さっきディオンに攻撃されたシランさんはすでに端っこに移動しているし、ディオンはオダマキさんをまた狙っている。ラナはディオンのサポート。
 ……一人、動けていないヤツがいるな。
 茶髪の、背の高い男。ノラナさん、だったかな。ジギタリスと同じくらいの年齢に見えるし、もしかしたら実戦経験が浅いのかもしれない。ジギタリスと同じくらいって事は、オレと同じくらいだろうし!
 だったら、このチャンスを逃す手はない。オレはそいつに狙いを定めた。
 よし、次にラナの精術があったタイミングだ。そのタイミングで、オレはあいつに攻撃を仕掛ける。

「二人に土の飛礫つぶてを」

 タイミングは直ぐに来た。
 ラナが二人に向かって精術を使い、細かい土の塊が跳んで行ったのだ。オダマキさんはそれらをひびが入っているであろう剣で弾き、ディオンはさらに畳みかける。
 オレはと言えば、必死に精術を避けているノラナさんへと向かって走り、剣を振りかぶった。

「おりゃぁぁぁ!」

 大きな声と共に振り下ろすと、簡単に剣で防がれる。ぐぬぬ。
 オレは歯噛みして、仕方がなく後ろに飛ぶ。反撃が来ると思ったからだ。
 だが可笑しな事に、彼は特にこちらに攻撃をする様子はない。どこか困ったような顔をしているだけなのである。
 なんだこれ、オレじゃ相手にならないって事か? むっとするなー。

「真面目にやれよ!」
「……ごめん」

 思わず文句を言ったものの、ノラナさんは困ったような表情のまま、じりっと下がるだけだ。なんか様子がおかしいな。
 オレじゃ相手にならないのか、という憤りはあっという間に消える。だってこれ、なんかおかしいもんな。お腹痛いのかな。

「えっと、大丈夫か? 具合悪い? 棄権する?」
「いや、大丈夫」

 とはいっても、到底大丈夫そうには見えない。どうしたんだろう。
 オレは心配で、つい相手の出方を見ていると、何かをぼそぼそと言っていた。

「ちゃんと動かないと。周りを見て、冷静にならないといけない。足を引っ張ったら駄目だ。もう、仲間を失いたくない」

 ぼそぼそと何を言っているのかを理解すると、オレの身体からサーっと血の気が引いて行った。
 これ、って……仲間を亡くした、って事だよな? もしかして、オレが勝手に動いたせいで死なせてしまった、あの管理官の事か?
 いや、管理官という仕事の性質上、そうとは限らない。
 ただ、この場合、誰が死んだのかが重要なのではない。誰かが死んだ、という事実が、彼を苦しめているのだから。
 オレは、そんな人に攻撃を出来るのか?
 だってこの人は、傷ついている人だ、そして、大切な仲間を失って、こうして上手く動く事も出来ないほどに、追い詰められている。いくら大会だとは言え、ほとんど無抵抗の相手に剣を振るう、というのは、憚られた。
 大体にして、オレだって同じだったじゃないか。
 どうしよう……こんなの……。

「――クルト!」

 動揺しているオレの耳に、唐突に焦ったようなディオンの声がクリアに聞こえた。はっとして顔を上げると、もうすぐそこにオダマキさんが迫っていたのだ。
 木製の剣が確実にオレを狙っている。これはもう避け切れない、と、ぎゅっと目を瞑った。
 ……。
 …………。あれ?
 いつまでたっても痛みは来ず、恐る恐る目を開くと、目の前には真っ白な制服。えっと、状況が、飲めないな?

「この馬鹿」

 どこか優しい、「馬鹿」だった。オレが困惑していると、とん、と背中に軽い衝撃。
 そうか、攻撃されたんだな。
 この馬鹿、は、オダマキさんの声だったのだ。ゆっくりと目の前の事を処理すると、何故かノラナさんがオレを庇っていたらしい。

「――この場に脈動を!」

 オレがゆっくりと状況を飲み込んでいる内に、ラナは呪文を唱えていたらしい。いつの間にか収まっていた微弱な揺れは、またしても相手を襲った。
 だが、オダマキさんは一度食らった手を二度は食らわないらしい。最初はバランスを崩したが、今度は全く効いている様子を見せず、一直線にディオンへと向かう。
 向こうはもう、大将一人。こうなると、確実にうちのチームの大将――ディオンを狙うのは、当然と言える。

「我はエーアトベーベンの名を継ぐもの。エーアトベーベンの名のもとに、大地の精霊の力を寸借致す」

 対するディオンは、早口に呪文を唱える。その後ろではラナも呪文を唱えながら様子を見ているようだ。

「彼に衝撃を」

 最後の一節を言い終えると、ラナの放った精術よりもはるかに強い衝撃が放たれ、会場をグラグラと揺らした。そうか、これが……大元付きの実力か。
 さすがに体勢を崩したオダマキさんに、ディオンはこの機を逃すものかと攻撃をする――。

「そこまで!」

 審判がすかさず声を上げる。オダマキさんのゼッケンは、白く染まっていた。
 そしてオレ達の勝利を告げられると、観客は歓声を上げた。
 所長の、「クルト、よく頑張った」という声も聞こえる。嬉しい。
 ……嬉しい、の、だが、結局オレは上手く動けなかったし、ノラナさんの事は気になる。ちらっとそちらを見ると、ノラナさんにオダマキさんが手を差し出していた。

「あの子は、今は君の敵だったんだよ。敵を庇うのはよくないね」
「ウッス。すみませんでした」

 だよな。オレ、あの人に庇ってもらったし……。

「でも、君がちゃんと誰かを守りたいと思った事は、嬉しい」

 おお、フォローばっちりな人だ。えーっと、上司、に、なるのか?

「次は状況を見て、行動しよう。これが今後の君の課題だね」
「……ウッス」
「どう? もう少し頑張れそう?」
「ウッス。大丈夫、です」

 頑張れそう、というのは、このまま管理官を、という意味だったのだろうか。きっと凄く傷ついて、この感じだと仕事を辞めるかどうかも相当考えていたのかもしれない。
 オレはノラナさんに近付いた。

「えっと、さっきは庇ってくれてありがとうございました」
「い、いや、こちらこそ、ちゃんと試合に出来なくてすみません」

 ぺこっと頭を下げれば、彼はちょっと困惑しながらも返事をくれた。さっきよりもちょっとすっきりとしたような声だ。

「オレ、庇って貰えて嬉しかったです。ありがとうございます」
「……ウッス。それが、管理官の仕事なので」

 オレがノラナさんに言っていると、オダマキさんはにこにこと微笑んでオレの頭と、ノラナさんの頭を撫でる。ついでに、近寄ってきていたシランさんも、ノラナさんの頭を撫でた。

「クルトさん」
「ん?」

 名前を呼ばれて返事をすると、頭を撫でられまくっていたノラナさんがオレの頭を撫でた。なでなでの連鎖か?

「ありがとうございました」
「えっと、どういたしまして?」

 よくわからないが、この泣きそうに笑っている顔を見ると、「撫でるなー」とか「子供扱いするなー」という感情は湧いてこない。
 ディオンとラナがオレを迎えに来て、こうして第一試合はオレ達のチームの勝利という形で終わった。
 オレが役に立ったのはほんのちょっとだけだったし、仲間が亡くなっているという反応は辛かったが……それでも、乗り越えなくてもいけないというのは、よくわかった。
 次は、確かあのシアの従兄妹のゼフィランサスとかいうやつの試合だ。よく見ておいて、次にあいつと当たる時の為に作戦を立てなければ。

   ***

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