女体化してしまった俺と親友の恋

無名

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21 玲のおっぱい

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 玲の自宅、ダイニングテーブルでの夕食時。

 メニューはとんかつ定食で、家族そろってご飯を食べていた。玲と母親の涼子は、普通に食事を楽しんでいる。父親である弘明は、ビールを飲みながらご飯を食べている。

 テレビを見ながら、母親の作ってくれたとんかつを食べる、斉藤家の面々。玲はモグモグととんかつを食べていると、ふと胸のあたりがきついことに気付いた。

「なぁおふくろー。最近、胸がきついんだけど、どうしたらいいかな?」

「え? 胸がきつい? ちょっと、見せてみなさい」

「あぁわかった」

 玲は食事時だというのに、茶碗を置いてすぐにシャツを脱いだ。

 いきおいよく服を脱ぐと、『ブルルン』と、玲の胸が飛び出た。まるで水風船みたいに揺れている。いつの間にか玲の胸は、たわわに実っていた。ツンと上を向いて、びっくりするくらいの美乳だ。

「あら~。ずいぶん大きくなったわね~。私にはまだまだ追いつかないけど、この短期間ですごい育ちようね~」

 涼子は玲の巨乳を見て、どうしたものかと頭を悩ませている。Eカップになる寸前だ。

「だよな~。そろそろ、ブラジャーっての買わなきゃだよな」

「そうね~」

 玲は飯時に乳をホッポリ出して、母に悩みを打ち明けている。

 ブルンブルン揺れる息子の乳を見て、父の弘明はビールを気管支に入れてしまう。

「ブホぉッ!!」

 弘明は鼻からビールを出して、咳き込んだ。食べていたご飯粒も飛び散った。

「ゴホゴホ!! グホグホ!!」

「おいおい。なんだよ汚ぇな。飯に唾が飛び散っただろ」

 玲が大きな胸をさらけ出したまま、あっけらかんと言い放つ。食事時に息子の胸を見せられて、弘明は喉を詰まらせる。

「玲! 飯時におっぱいを出すな! 恥じらいが無いぞ!!」

「えぇ~? 恥じらい? 親父に?」

 玲は別になんとも思っていない。父親に胸を見られても、なんとも思っていない。体が女になっても、父親と一緒に風呂にだって入れる。最近はしていないが、流し合いっこしても問題ない。そのくらい何とも思っていない。

「それに涼子!! 母親のお前が、ここで乳を見せろなどと言うな! もしも玲が人様の家でおっぱいを放り出したら、どうする気だ! 玲はもう女の子なんだぞ!」

 弘明がビール片手に怒っている。

「あらヒロちゃん。玲は息子じゃなくなったのね? ついに娘で認定なの? ずいぶん過保護になったわねぇ」

 あらあらまぁまぁと、涼子は玲を見て微笑んでいる。

「茶化さないでくれ! これは玲にとって大事なことだぞ?」

「分かってるわよ。冗談よ」

 涼子はウフフと笑ってごまかす。

「玲。俺はお前の貞操観念が怖い。男の感覚で、処女を捨てるんじゃないぞ。初めての男と結婚することにはならないと思うが、もっと自分を大事にしなさい」

「えぇ? まじかよ。親父がそんなこと言うなんて、びっくりだぜ。熱でもあるのか?」

「まだ戸籍上は息子だが、もう娘になったも同然だ。体も男と違うんだ。変な奴に乱暴でもされたら、心配するだろう」

 玲は父親に初めてそんなことを言われて、ちょっと感動した。女だと、ずいぶん優しくしてくれるんだな。

「でも親父。その言い方だと、男女差別じゃないか?」

「俺は男と女の体の違いについて言ったんだ。差別じゃない」

 弘明はビールを飲みながら言い訳した。弘明はフェミニストだった。

「分かったらさっさと服を着なさい」

「分かったよ」   

 玲は素直に服を着た。

 しかし夕食を食べて、数時間後。

 風呂から上がった玲が、上半身裸で家の中をウロウロしていて、また怒られた。

 玲は家の中では、自由奔放に振る舞っていた。



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