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第一章 伝説の水魔法使い
2 旅の準備
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俺はこの村で奴隷扱いされている。馬小屋の仕事以外にも、汚い仕事をたくさんさせられている。トイレ掃除からクソの処理まで、一日中こき使われている。俺のような奴らはこの村にはあと数人いるが、あまり顔を合わせる機会はない。理由は分からないが、作業している場所が違うのだろう。
村の水が無くなるということで、連日村長が村の名士と会議をしているが、解決策は出ていない。村を捨てるにも、水が無ければ隣町に着く前に死ぬ。貯水タンクにいくらか水が残っているみたいだが、それもいずれはなくなる。
俺は死に行く村と心中する気はない。さっさと出て行く。世話をしていた家畜たちには悪いが、俺はポニーのオルフェーブルと一緒に、この村を出る。今の俺では、家畜全てを救える魔力が無い。
すでに旅をするための準備は整えている。ナイフや水筒。靴や代えの衣類。それらを入れる鞄。他にも、調理器具や缶詰なども隠れて用意していた。多少の金も用意してある。俺が奴隷の仕事をしながら、少しずつ用意した品だ。
俺は馬小屋に半地下を作り、そこに旅の準備品を集めていた。ほとんどガラクタのような中古品だが、俺には大切な品だ。物が少ないこの村では、ボロボロのナイフ一つとっても、俺には貴重品だ。奴隷の俺では、触ることすら許されないからな。
俺は仕事を終えると、飯をもらいに村長の家に行くのだが、今日はパンとスープすら与えられず、干した芋を一個だけもらった。
「今は緊急事態なんだ。それで我慢しな」
村長の奥さんが、俺に芋を放ってよこした。これだけなのか? と言いたくなるが、口答えするとろくなことが無い。俺は黙って芋を拾った。
馬小屋に帰り、芋を食べると、俺は水魔法で水を出して、体を洗った。
もちろん、他の人間に見つからないように、馬小屋の奥で体を洗う。大きな桶を用意して、その中で体を洗ったのだ。体を洗った残り水は、汚いだろうが馬たちに与えた。量は少ないが、大量に水を飲む馬には必要だろう。
「君たちにまで水を与える余裕が無いんだ。ごめん」
俺の作り出せる水の量は、一日に20リットルほどだ。自分とポニーのオルフェで精いっぱいの量になる。
毎日訓練しているので、日に日に出せる量は上がっているが、今は20リットルくらいが限界だ。それ以外にも、尿を水に浄化したりする魔法も使えるが、自分の尿しか飲む気はしない。馬たちが出した尿を貯めているわけでもないし、今の俺にはこれが限界だった。
着ていた服を洗濯し、代えの服を着る。代えの服と言っても、ポロボロのシャツ一枚と、ボロボロのズボンだ。
「あいつらに使う水は、一滴もない」
俺を今までこき使ってきた村の人間に、良いやつは一人もいなかった。もしかしたらいるのかもしれないが、俺の周りにはクズばかりが集まっていた。もはや、この村にとどまる理由はない。魔物が巣食う森だろうと、行くしかない。
俺は集めた道具を鞄にまとめた。オルフェに担がせるための専用の鞍もあるが、それは俺の物じゃない。ここを出る時に盗むしかない。
他にもいろいろと馬小屋から盗んでいくが、退職金代わりだ。それくらい大目に見てほしい。
俺は隠していた馬用の干し草を用意し、オルフェにたくさん食わせる。明日の朝にはここを出るからだ。
「魔石も盗む必要があるな。村長の家に忍び込んで、ありったけ魔石を持ってくるか」
火の魔石や氷の魔石が、旅には必要だ。特に火の魔石がなくては、いちいち火口と火打ち石を用意しなければならない。
「10歳の体でどこまでいけるか、俺自身楽しみだ」
俺は前世の日本を思い出し、ポニーのオルフェと一緒に寝た。
村の水が無くなるということで、連日村長が村の名士と会議をしているが、解決策は出ていない。村を捨てるにも、水が無ければ隣町に着く前に死ぬ。貯水タンクにいくらか水が残っているみたいだが、それもいずれはなくなる。
俺は死に行く村と心中する気はない。さっさと出て行く。世話をしていた家畜たちには悪いが、俺はポニーのオルフェーブルと一緒に、この村を出る。今の俺では、家畜全てを救える魔力が無い。
すでに旅をするための準備は整えている。ナイフや水筒。靴や代えの衣類。それらを入れる鞄。他にも、調理器具や缶詰なども隠れて用意していた。多少の金も用意してある。俺が奴隷の仕事をしながら、少しずつ用意した品だ。
俺は馬小屋に半地下を作り、そこに旅の準備品を集めていた。ほとんどガラクタのような中古品だが、俺には大切な品だ。物が少ないこの村では、ボロボロのナイフ一つとっても、俺には貴重品だ。奴隷の俺では、触ることすら許されないからな。
俺は仕事を終えると、飯をもらいに村長の家に行くのだが、今日はパンとスープすら与えられず、干した芋を一個だけもらった。
「今は緊急事態なんだ。それで我慢しな」
村長の奥さんが、俺に芋を放ってよこした。これだけなのか? と言いたくなるが、口答えするとろくなことが無い。俺は黙って芋を拾った。
馬小屋に帰り、芋を食べると、俺は水魔法で水を出して、体を洗った。
もちろん、他の人間に見つからないように、馬小屋の奥で体を洗う。大きな桶を用意して、その中で体を洗ったのだ。体を洗った残り水は、汚いだろうが馬たちに与えた。量は少ないが、大量に水を飲む馬には必要だろう。
「君たちにまで水を与える余裕が無いんだ。ごめん」
俺の作り出せる水の量は、一日に20リットルほどだ。自分とポニーのオルフェで精いっぱいの量になる。
毎日訓練しているので、日に日に出せる量は上がっているが、今は20リットルくらいが限界だ。それ以外にも、尿を水に浄化したりする魔法も使えるが、自分の尿しか飲む気はしない。馬たちが出した尿を貯めているわけでもないし、今の俺にはこれが限界だった。
着ていた服を洗濯し、代えの服を着る。代えの服と言っても、ポロボロのシャツ一枚と、ボロボロのズボンだ。
「あいつらに使う水は、一滴もない」
俺を今までこき使ってきた村の人間に、良いやつは一人もいなかった。もしかしたらいるのかもしれないが、俺の周りにはクズばかりが集まっていた。もはや、この村にとどまる理由はない。魔物が巣食う森だろうと、行くしかない。
俺は集めた道具を鞄にまとめた。オルフェに担がせるための専用の鞍もあるが、それは俺の物じゃない。ここを出る時に盗むしかない。
他にもいろいろと馬小屋から盗んでいくが、退職金代わりだ。それくらい大目に見てほしい。
俺は隠していた馬用の干し草を用意し、オルフェにたくさん食わせる。明日の朝にはここを出るからだ。
「魔石も盗む必要があるな。村長の家に忍び込んで、ありったけ魔石を持ってくるか」
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「10歳の体でどこまでいけるか、俺自身楽しみだ」
俺は前世の日本を思い出し、ポニーのオルフェと一緒に寝た。
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