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2 生後半年で、決起の時!
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私の名前は立花瞳亜だ。メアちゃんと呼んでほしい。
この世界での名前は、ルーナというようだ。種族も耳が長い、エルフ族である。
私は現在、『ライフコア』の力を使って、足に繋がっている鉄の鎖を、綺麗なタンポポに変えました。母はその光景を見て、びっくりするどころか、呆けております。
「え? なにこれ? どうなったの? は?」
母は抱いていた私を硬いベッドに下し、足にまとわりつくタンポポを触ってみる。
「お花だわ。足の鎖がお花になってるわ。どういうこと?」
母エレノアは、意味が分からず頭にクエスチョンマークを浮かべている。鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。
私の力は、ライフコアによる、再創造能力。そこに「有り」さえすれば、すべてを思い通りに改変できる。ライフコアは、通称『ダンジョンコア』と呼ばれており、人間界にいくつか点在しているようだ。
私はこの力を神様からの部屋から盗み、転生した。魂に融合させて。
「あうあうあー!!」
私は叫んだ! 逃げるのだと! 私を抱えて逃げるのだと! 私は再度力を行使する。牢屋にある鋼鉄の扉を、水に変えた!
バッシャーンっと、鋼鉄の扉は水になって溶け落ちる。レクリエイターの力で溶け落ちる!
ちょうどいいことに、今は夜。みんなが寝静まった深夜だ。なぜ赤ん坊の私が深夜になってまで起きているのかは考えないでくれ! 決起の時なのだ!
さぁエレノア。行くのです! そこから逃げるのです!
「あうあうあー!!」
私は赤ん坊のぷくぷくした指で、逃げろと指示した。
未だに母はキョトンしていたが、私を見て「ハッ」となったらしい。今なら逃げられると、ようやく気付いたようだ。
エルフを抑える魔法の鎖は無い。ここの奴隷は数が多いから、呪印を直接肉体に打ち込むなどはしていない。だから足を繋ぐ鎖がなければ逃げられる。衛兵さえどうにかできれば、逃げられるのだ。
「どういうことか分からないけど、今なら逃げられるわ。ルーナちゃん。行くわよ」
エレノアも奴隷でいることが我慢ならない。六人も子供を産んで、六人とも死んでしまった。もう、子供はこの世にいないのだ。ルーナが、最後の希望なのだ。
エレノアは、ルーナを毛布にくるんで抱きかかえると、裸足のまま牢屋から駆け出すのだった。殺されるのを覚悟で、ルーナを抱えて逃げるのだった。
この世界での名前は、ルーナというようだ。種族も耳が長い、エルフ族である。
私は現在、『ライフコア』の力を使って、足に繋がっている鉄の鎖を、綺麗なタンポポに変えました。母はその光景を見て、びっくりするどころか、呆けております。
「え? なにこれ? どうなったの? は?」
母は抱いていた私を硬いベッドに下し、足にまとわりつくタンポポを触ってみる。
「お花だわ。足の鎖がお花になってるわ。どういうこと?」
母エレノアは、意味が分からず頭にクエスチョンマークを浮かべている。鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。
私の力は、ライフコアによる、再創造能力。そこに「有り」さえすれば、すべてを思い通りに改変できる。ライフコアは、通称『ダンジョンコア』と呼ばれており、人間界にいくつか点在しているようだ。
私はこの力を神様からの部屋から盗み、転生した。魂に融合させて。
「あうあうあー!!」
私は叫んだ! 逃げるのだと! 私を抱えて逃げるのだと! 私は再度力を行使する。牢屋にある鋼鉄の扉を、水に変えた!
バッシャーンっと、鋼鉄の扉は水になって溶け落ちる。レクリエイターの力で溶け落ちる!
ちょうどいいことに、今は夜。みんなが寝静まった深夜だ。なぜ赤ん坊の私が深夜になってまで起きているのかは考えないでくれ! 決起の時なのだ!
さぁエレノア。行くのです! そこから逃げるのです!
「あうあうあー!!」
私は赤ん坊のぷくぷくした指で、逃げろと指示した。
未だに母はキョトンしていたが、私を見て「ハッ」となったらしい。今なら逃げられると、ようやく気付いたようだ。
エルフを抑える魔法の鎖は無い。ここの奴隷は数が多いから、呪印を直接肉体に打ち込むなどはしていない。だから足を繋ぐ鎖がなければ逃げられる。衛兵さえどうにかできれば、逃げられるのだ。
「どういうことか分からないけど、今なら逃げられるわ。ルーナちゃん。行くわよ」
エレノアも奴隷でいることが我慢ならない。六人も子供を産んで、六人とも死んでしまった。もう、子供はこの世にいないのだ。ルーナが、最後の希望なのだ。
エレノアは、ルーナを毛布にくるんで抱きかかえると、裸足のまま牢屋から駆け出すのだった。殺されるのを覚悟で、ルーナを抱えて逃げるのだった。
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