不幸な少女の”日常”探し

〚第三章〛〜家族編〜

〚51話〛「ステータス表示」

　お父さんは今日は休みらしく、お昼を食べ終わると、妹とお馬さんごっこをしたりして遊び始めた。
　
　僕は母親に言われた通りにご飯を食べ終わると母親の部屋に向かった。
　
　ノックをすると中から「入っていいわよ」と言う母親の声が聞こえたので入ると。
　母親がベッドに腰を掛けて待っていた。
　
　母親は自分が座っているベッドの横をポンポンと叩き、こっちに座ってと言われたので僕は母親の隣に腰を掛けた。
　
　母親は、僕の頭を撫でながら呼んだ理由について話し始めた。
　
　
　
　
　
　
　「あのね…？私達生き物は皆、ステータスというものがあるの　ステータスとは自分の…自分に関する情報が細かく表示されるものなのよ、そこに書かれていることは絶対で、誰にも変えることは出来ない、そしてステータスにはスキルというものも書かれているの。」
　
　スキルとは将来を大きく左右する大事なもので、だけど使い道が無いようなスキルもある。
　固有スキルというのもあるらしい、が、一人に一つだけしかないらしい。
　
　それとレベル、レベルはステータスをあげる最も効率のいいもので、レベルを上げるには魔物を倒して魔素を一定まで貯めなくてはいけなく、大体大人（１５）になるまでにはレベル３０にはなっていたほうが良いらしい。
　将来良い職につくためにと言っていた。
　
　そしてなぜこのタイミングなのかというと、しっかりしてきて悪いことも良いことも自分で分かるようになってきたかららしい。
　それとそろそろレベルを上げ始めなくてはいけないらしい。
　
　「だけど、どんなに悪いスキルでも私はあなたを見捨てたりしないわ、だから安心して見せてほしいわ」
　
　「うん」
　
　「いい子ね、えっと…ステータスを開く方法だけど、「ステータス」って唱えるか思うだけで良いの、やってみて」
　
　「えっ…と「ステータス」」
　
　
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　名前：ナナ
　年齢：4
　性別：女
　種族：人間
　職種：－－－（奴隷）（忌み子）
　
　《ステータス》
　レベル：1
　体力：9／9
　魔力：11／11
　筋力：1
　俊敏：4
　物理耐性：1
　魔法耐性：1
　
　《固有スキル》
　 ■精神崩壊（89%）
　
　《スキル》
　□回避術Lv2
　□短剣術Lv1
　□奴隷紋
　□お助けプレート
　□祈り村の加護
　□性的耐性
　□痛覚耐性
　□精神耐性
　
　《称号》
　忌み子
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　それが初めて見た僕のステータスだった。